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| }} | | }} |
| == 概要 == | | == 概要 == |
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| 「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。 | | 「[[ランサー|槍兵]]」の[[サーヴァント]]。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
− | :『Grand Order』2016年クリスマスイベント『二代目はオルタちゃん』にて登場。 | + | :イベント『二代目はオルタちゃん』にて登場。 |
− | :[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]が宿敵[[アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕|セイバーオルタ]]からサンタ役を乗っ取ってしまおうと企み、サンタオルタからプレゼント袋を盗むために[[子ギル]]から透明になる水薬を借りたが、渡された薬が「透明になる水薬」ではなく「若返りの秘薬」であったため幼児化。最終的にサンタオルタから譲られるという形でサンタになるという目的こそ達成したものの、若返り前の自分の行動を「度し難い」と斬って捨て、独自のサンタ論に基づいてサンタとして行動を開始する。 | + | :[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕]]が宿敵[[アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕]]からサンタ役を乗っ取ってしまおうと企み、サンタオルタからプレゼント袋を盗むために[[子ギル (Grand Order)|子ギル]]から透明になる水薬を借りたが、渡された薬が「透明になる水薬」ではなく「若返りの秘薬」であったため幼児化。最終的にサンタオルタから譲られるという形でサンタになるという目的こそ達成したものの、若返り前の自分の行動を「度し難い」と斬って捨て、独自のサンタ論に基づいてサンタとして行動を開始する。 |
| :しかし彼女は性格に加えて生まれた状況が特殊であるため、彼女の想定していたサンタとしてのあり方はサンタの本質とかけ離れたただの善意の押し売りと化しており、行く先々でプレゼントを楽しみにしていたサーヴァントたちから不評を買ってしまう。 | | :しかし彼女は性格に加えて生まれた状況が特殊であるため、彼女の想定していたサンタとしてのあり方はサンタの本質とかけ離れたただの善意の押し売りと化しており、行く先々でプレゼントを楽しみにしていたサーヴァントたちから不評を買ってしまう。 |
− | :そして幾度かの騒動を経て[[ジャック・ザ・リッパー]]と[[ナーサリー・ライム]]にプレゼントを渡すが、流石に幼女相手では強硬な態度も取れず、ここで自分の用意したプレゼントが場にそぐわないものであることをはっきりと自覚。いたたまれなくなってその場から逃走するも、それを見かねた二人からプレゼントを返却され、その代わりとして行ったことのない海に行く約束をする事となった。 | + | :そして幾度かの騒動を経て[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック・ザ・リッパー]]と[[ナーサリー・ライム]]にプレゼントを渡すが、流石に幼女相手では強硬な態度も取れず、ここで自分の用意したプレゼントが場にそぐわないものであることをはっきりと自覚。いたたまれなくなってその場から逃走するも、それを見かねた二人からプレゼントを返却され、その代わりとして行ったことのない海に行く約束をする事となった。 |
| ;人物 | | ;人物 |
| :白いサンタ服を着た幼い少女。 | | :白いサンタ服を着た幼い少女。 |
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| == [[宝具]] == | | == [[宝具]] == |
| ; 優雅に歌え、かの聖誕を(ラ・グラスフィーユ・ノエル) | | ; 優雅に歌え、かの聖誕を(ラ・グラスフィーユ・ノエル) |
− | : ランク:A+<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~10<br />最大捕捉:10人 | + | : ランク:A+<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~10<br>最大捕捉:10人 |
| : ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィがノリノリになったときに発動する聖歌宝具。『吼え立てよ、我が憤怒』と対を為す。 | | : ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィがノリノリになったときに発動する聖歌宝具。『吼え立てよ、我が憤怒』と対を為す。 |
| :相手の強化を無効化するのではなく、自陣を強化する。そしてその上で、相手に攻撃を叩き込む。 | | :相手の強化を無効化するのではなく、自陣を強化する。そしてその上で、相手に攻撃を叩き込む。 |
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| ==真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ== | | ==真名:ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ== |
− | :ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。ジャンヌ・オルタが英雄王ギルガメッシュの若返りの秘薬を飲み、若返った彼女がサンタを目指すことにより誕生した。 | + | :ジャンヌ・オルタが英雄王ギルガメッシュの若返りの秘薬を飲み、若返った彼女がサンタを目指すことにより誕生した。 |
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| :ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。 | | :ジャンヌ・ダルクは言わずとしれた悲劇の聖女であるが、その活躍年数はわずか二年と極めて短い。 |
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| :彼女の旅は、サンタ・リリィが「子供に公平無私にプレゼントを贈るサンタクロース」となる旅ではなく、「サンタクロースに願いを求める子供」であること、そして子供が持つ「小さな願い」を思い起こす為のモノだったのだ。 | | :彼女の旅は、サンタ・リリィが「子供に公平無私にプレゼントを贈るサンタクロース」となる旅ではなく、「サンタクロースに願いを求める子供」であること、そして子供が持つ「小さな願い」を思い起こす為のモノだったのだ。 |
| :道中で立ちはだかったサーヴァントも彼女が試練を乗り越えるための壁であり、それを仕組んだのは[[主人公 (Grand Order)|誰より多くのサーヴァントを把握する者]]。 | | :道中で立ちはだかったサーヴァントも彼女が試練を乗り越えるための壁であり、それを仕組んだのは[[主人公 (Grand Order)|誰より多くのサーヴァントを把握する者]]。 |
− | :どんな辛いことがたくさんあっても、大切な友達と共に乗り越えた先に彼女が見た物は――――――。 | + | :どんな辛いことがたくさんあっても、大切な友達と共に乗り越えた先に彼女が見た物は──────。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| ===Fateシリーズ=== | | ===Fateシリーズ=== |
| ;[[Fate/Grand Order]] | | ;[[Fate/Grand Order]] |
− | :『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』イベント報酬。 | + | :イベント『二代目はオルタちゃん ~2016クリスマス~』の開催に伴い、イベント報酬サーヴァントとして実装。 |
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| ===その他=== | | ===その他=== |
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| ;[[ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕]] | | ;[[ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕]] |
| :正しく成長した方の私……なのだが、夏で頭がアレになっているので若干引いている。そしてやはり冬が至高と決意を新たにするのであった。 | | :正しく成長した方の私……なのだが、夏で頭がアレになっているので若干引いている。そしてやはり冬が至高と決意を新たにするのであった。 |
− | ;[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャック・ザ・リッパー]] | + | ;[[ナーサリー・ライム]]、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック・ザ・リッパー]] |
| :プレゼントをリクエストしてきた子供たち。そして大切な友達。 | | :プレゼントをリクエストしてきた子供たち。そして大切な友達。 |
| :やって来たサンタ・リリィに対し、自身らのリクエストを破却して「三人で海に行く約束」を新たにリクエストし、困難な道中でも互いに支え合っていた。サンタ・リリィもそんな二人を気にかけており、後にサンタ・リリィがサンタアイランド仮面に挑む際も彼女を支える大きな存在となった。 | | :やって来たサンタ・リリィに対し、自身らのリクエストを破却して「三人で海に行く約束」を新たにリクエストし、困難な道中でも互いに支え合っていた。サンタ・リリィもそんな二人を気にかけており、後にサンタ・リリィがサンタアイランド仮面に挑む際も彼女を支える大きな存在となった。 |
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| :今回は前回のような“サンタクロースの相棒”ではなく、“見習いサンタの教導者”としてサンタオルタから対応を一任されているが、これは実は主人公自身を中心としたサンタ・リリィを救うための策略の一環だった。 | | :今回は前回のような“サンタクロースの相棒”ではなく、“見習いサンタの教導者”としてサンタオルタから対応を一任されているが、これは実は主人公自身を中心としたサンタ・リリィを救うための策略の一環だった。 |
| :後に[[ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕|姉を名乗る不審者]]の洗脳の結果「弟or妹」と認識するようになり、それが解けた後も「お兄ちゃんorお姉ちゃん」と若干ズレた認識になってしまった。 | | :後に[[ジャンヌ・ダルク〔アーチャー〕|姉を名乗る不審者]]の洗脳の結果「弟or妹」と認識するようになり、それが解けた後も「お兄ちゃんorお姉ちゃん」と若干ズレた認識になってしまった。 |
− | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕]] | + | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕]] |
| :「先代サンタ」。初対面の際に出会い頭にカリバーで吹き飛ばされたことから若干腰が引けている。 | | :「先代サンタ」。初対面の際に出会い頭にカリバーで吹き飛ばされたことから若干腰が引けている。 |
| : が、実際はジャンヌにサンタ・リリィの処遇について相談された際自身の役割を譲ってまで彼女を救う計画に協力し、計画発動後も裏で色々手回しをするなど彼女にとっては命の恩人の一人といっても過言では無かったりする………。 | | : が、実際はジャンヌにサンタ・リリィの処遇について相談された際自身の役割を譲ってまで彼女を救う計画に協力し、計画発動後も裏で色々手回しをするなど彼女にとっては命の恩人の一人といっても過言では無かったりする………。 |
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| ===マイルーム=== | | ===マイルーム=== |
| ;「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!<br> え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?<br> ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」 | | ;「メリークリスマス! マスター、改めてジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ・ランサー・サンタ、召喚に応じ参上しました!<br> え? もう一度名前を言って欲しい? 今度は早口で?<br> ええと……ジャンヌダルクおるたしゃんたりゃりゃ……ふぎゃ! 舌、かんじゃいました……」 |
− | :正式召喚時の台詞。マスターの<del>無茶ぶり</del>要望に応えようとするも、舌を噛んでしまって涙目になる。 | + | :召喚時の台詞。マスターの<del>無茶ぶり</del>要望に応えようとするも、舌を噛んでしまって涙目になる。 |
| :ちなみに最初の名乗りの段階で既に「サンタ」と2回言っているのだが、黙っておいてあげるのが良いマスターである。 | | :ちなみに最初の名乗りの段階で既に「サンタ」と2回言っているのだが、黙っておいてあげるのが良いマスターである。 |
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| ;「サンタとして、マスターをしっかり管理してあげます。さあ、明日は朝5時に起床です!」<br>「朝5時はつらいですか? 夜更かししなければいいんです。論破です! ふふふ、論破できました!」 | | ;「サンタとして、マスターをしっかり管理してあげます。さあ、明日は朝5時に起床です!」<br>「朝5時はつらいですか? 夜更かししなければいいんです。論破です! ふふふ、論破できました!」 |
− | :マイルーム会話絆Lv1とLv2。サンタとして、トナカイであるマスターを管理しようと意気込んでいる。 | + | :マイルーム会話「絆Lv1」、「絆Lv2」。サンタとして、トナカイであるマスターを管理しようと意気込んでいる。 |
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| ;「むにゃ……なっ! い、いえ寝てません! 夜更かしなんてサンタはしませんから……」 | | ;「むにゃ……なっ! い、いえ寝てません! 夜更かしなんてサンタはしませんから……」 |
− | :マイルーム会話絆Lv3。前述のLv1とLv2とは反対に、うたた寝していたところをマスターに見られて、慌てて誤魔化している。 | + | :マイルーム会話「絆Lv3」。前述のLv1とLv2とは反対に、うたた寝していたところをマスターに見られて、慌てて誤魔化している。 |
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| ;「えぇ!? 私にプレゼント、ですか……? そんなぁ、サンタにプレゼントとか論理的じゃありません! あの、でも……ありがとう、ごじゃいます……」 | | ;「えぇ!? 私にプレゼント、ですか……? そんなぁ、サンタにプレゼントとか論理的じゃありません! あの、でも……ありがとう、ごじゃいます……」 |
− | :マイルーム会話絆Lv4。トナカイから労いを込めてプレゼントされたことに論理的ではないと戸惑いつつも、思わず感謝せずにはいられなかった。 | + | :マイルーム会話「絆Lv4」。トナカイから労いを込めてプレゼントされたことに論理的ではないと戸惑いつつも、思わず感謝せずにはいられなかった。 |
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| ;「へへへー、マスターも一人前のサンタでありトナカイです。このジャンヌが太鼓判を押してあげちゃいます。<br> それから、これ袋の中に入ってて似合うかなーって思ったプレゼントです。よかったら受け取ってください。……ありがとうございます、やったぁ!」 | | ;「へへへー、マスターも一人前のサンタでありトナカイです。このジャンヌが太鼓判を押してあげちゃいます。<br> それから、これ袋の中に入ってて似合うかなーって思ったプレゼントです。よかったら受け取ってください。……ありがとうございます、やったぁ!」 |
− | :マイルーム会話絆Lv5。絆を深めたマスターを一人前のサンタでありトナカイと認め、サンタ・リリィはその記念としてプレゼントを贈ることにした。 | + | :マイルーム会話「絆Lv5」。絆を深めたマスターを一人前のサンタでありトナカイと認め、サンタ・リリィはその記念としてプレゼントを贈ることにした。 |
| :トナカイさんが受け取ったことで、幸せそうに喜ぶサンタ・リリィであった。 | | :トナカイさんが受け取ったことで、幸せそうに喜ぶサンタ・リリィであった。 |
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| ;「思いません。<br> クリスマスは祝福の日。ならば有用な贈り物が正しいはずです。<br> ……確かに、皆さんには喜ばれていないかもしれませんが……。<br> 役に立つのなら、喜びはむしろ不要ではないかと。私はそう思うのです」 | | ;「思いません。<br> クリスマスは祝福の日。ならば有用な贈り物が正しいはずです。<br> ……確かに、皆さんには喜ばれていないかもしれませんが……。<br> 役に立つのなら、喜びはむしろ不要ではないかと。私はそう思うのです」 |
| :[[荊軻]]と[[牛若丸]]と[[マタ・ハリ]]に酒を飲んだらダメージを受ける効果を持つ「断酒薬」をプレゼントした際。聖人である[[マルタ]]から「贈り物が良いかではなくいかに喜びを与えられるかが重要なのか」と諭されるも……。 | | :[[荊軻]]と[[牛若丸]]と[[マタ・ハリ]]に酒を飲んだらダメージを受ける効果を持つ「断酒薬」をプレゼントした際。聖人である[[マルタ]]から「贈り物が良いかではなくいかに喜びを与えられるかが重要なのか」と諭されるも……。 |
− | :サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いた[[マルタ]]は、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。 | + | :サンタ・リリィの考えをそれも在りとしつつも、その危うさを見抜いたマルタは、トナカイに全てを任せながら、次の仕事に向かうサンタ・リリィを厳しい表情で見送ったのであった。 |
| :ちなみにその薬を作ったのは[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|某P氏]]であった為、酒を飲めなくなった三人は腹いせに彼を殺しに向かったそうな……。 | | :ちなみにその薬を作ったのは[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|某P氏]]であった為、酒を飲めなくなった三人は腹いせに彼を殺しに向かったそうな……。 |
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| :しかし追いついた二人に投げ返されるという形でクーリングオフされ、プレゼントの代わりに行ったことのない海を一緒に見に行くという形で約束した。 | | :しかし追いついた二人に投げ返されるという形でクーリングオフされ、プレゼントの代わりに行ったことのない海を一緒に見に行くという形で約束した。 |
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− | ;サンタとは、聖人とは程遠い存在だ―――と、サンタアイランド仮面は言った。<br>そんなことはない、と反論したかった。<br>サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、<ruby><rb>だからこそ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>私もサンタを選んだのだと。<br>でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。<br>……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。<br><ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。<br>―――私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか? | + | ;サンタとは、聖人とは程遠い存在だ───と、サンタアイランド仮面は言った。<br>そんなことはない、と反論したかった。<br>サンタクロースは立派な、誰かの願いを叶える聖人で、<ruby><rb>だからこそ</rb><rt>・・・・・</rt></ruby>私もサンタを選んだのだと。<br>でも、あの人の言葉が正しいのだという奇妙な確信がある。<br>……クリスマスが終わった後のことを思うと、怖くて体が震える。<br><ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>。私は、大丈夫でしょうか。私は、いいでしょうか。<br>───私は、此処に在ることを、許されるのでしょうか? |
| :同上。サンタアイランド仮面の言葉に葛藤するサンタ・リリィ。論理的なコトが正しいと信じている彼女だが、そうなればクリスマスが終わると自分が消えてしまうのではないかと思い浮かべてしまう。 | | :同上。サンタアイランド仮面の言葉に葛藤するサンタ・リリィ。論理的なコトが正しいと信じている彼女だが、そうなればクリスマスが終わると自分が消えてしまうのではないかと思い浮かべてしまう。 |
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| ;「あ、ああ……あああ……。<br> ……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。<br> <ruby><rb>これは</rb><rt>・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>わたしの</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>夢なんだ</rb><rt>・・・・</rt></ruby>……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!<br> 見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!<br> うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」 | | ;「あ、ああ……あああ……。<br> ……これ、そうだ、これ、最初から、まちがってた。まちがってたんだ。<br> <ruby><rb>これは</rb><rt>・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>わたしの</rb><rt>・・・・</rt></ruby>、<ruby><rb>夢なんだ</rb><rt>・・・・</rt></ruby>……!! わたしが、海を、見たかったんだ……!!<br> 見たかった、見たかったの……! ずっと、ずっと、海を見たかった……!!<br> うぁぁぁああああああああ……!! ああああああああああああああああ!!」 |
− | :同上。今まで見たこともない海を見れて喜んだジャックとナーサリーは、サンタ・リリィに呼びかけるが―――。 | + | :同上。今まで見たこともない海を見れて喜んだジャックとナーサリーは、サンタ・リリィに呼びかけるが───。 |
| :子供の頃、彼女は海が見たかった。だがソレは一七歳で出立する頃には故郷に置き去りにした些細な夢。<br>厳しく、荒々しく、壮大な海。それは、思っていたものとは違う光景だったのかもしれない。<br>だけど、旅を通じて確かに願いは叶ったのだ。願いが叶えられることが、この世界には存在すると、そう理解した瞬間、サンタ・リリィは頬を濡らしていた。 | | :子供の頃、彼女は海が見たかった。だがソレは一七歳で出立する頃には故郷に置き去りにした些細な夢。<br>厳しく、荒々しく、壮大な海。それは、思っていたものとは違う光景だったのかもしれない。<br>だけど、旅を通じて確かに願いは叶ったのだ。願いが叶えられることが、この世界には存在すると、そう理解した瞬間、サンタ・リリィは頬を濡らしていた。 |
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− | ;「<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>! 私、こうして海に辿り着いて分かりました!<br> 私はサンタだけど、まだ<ruby><rb>子供</rb><rt>リリィ</rt></ruby>で。 未熟で、我が侭で、どうしようもなくて―――。<br> でも、それでも私は此処に居ます! 一生懸命、あなたのお役に立とうと思います!<br> だから、えっと、その、クリスマスが終わっても、春が来ても、夏が来ても、秋が来ても……!<br> あなたのそばにいて、いいですか?<br> ありがとうございます! ……すきです、だいすきです、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>!」 | + | ;「<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>! 私、こうして海に辿り着いて分かりました!<br> 私はサンタだけど、まだ<ruby><rb>子供</rb><rt>リリィ</rt></ruby>で。 未熟で、我が侭で、どうしようもなくて───。<br> でも、それでも私は此処に居ます! 一生懸命、あなたのお役に立とうと思います!<br> だから、えっと、その、クリスマスが終わっても、春が来ても、夏が来ても、秋が来ても……!<br> あなたのそばにいて、いいですか?<br> ありがとうございます! ……すきです、だいすきです、<ruby><rb>トナカイさん</rb><rt>マスター</rt></ruby>!」 |
| :同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。 | | :同上。彼女はありのままに願いを述べた。たとえ未熟であっても、たとえクリスマスが終わっても、「マスターのそばにいたい」。 |
| :自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。 | | :自分の願いを受け入れたマスターを抱きしめ、サンタ・リリィの旅は笑顔を以て締めくくり、しかし彼女の物語は始まったのであった。 |
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| ;『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』 | | ;『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』 |
− | :『チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版』で[[ジル・ド・レェ〔セイバー〕|目が飛び出ていない方のジル]]がバレンタインのお返しとしてマスターにプレゼントしたジャンヌ特集本を見たときのコメント。 | + | :[[ジル・ド・レェ〔セイバー〕|目が飛び出ていない方のジル]]のバレンタインシナリオで、彼がバレンタインのお返しとしてマスターにプレゼントしたジャンヌファンクラブの会報誌を見たときのコメント。 |
− | : そこには[[ジャンヌ・ダルク|正しく成長した方のジャンヌ]]の水着姿が載せられており、その素晴らしい肉体を見て興奮していた様がジルから語られる。 | + | : そこには巻頭グラビアとして[[ジャンヌ・ダルク|正しく成長した方のジャンヌ]]の水着姿が載せられており、その素晴らしい肉体を見て興奮していた様がジルから語られる。 |
| : 贋作のオルタのリリィだが、ジャンヌの霊基を元にしたジャンヌ・オルタのプロポーションは本家と変わらないため、よほどのことがない限りイエスな肉体に成長できるだろう。 | | : 贋作のオルタのリリィだが、ジャンヌの霊基を元にしたジャンヌ・オルタのプロポーションは本家と変わらないため、よほどのことがない限りイエスな肉体に成長できるだろう。 |
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211行目: |
| ==メモ== | | ==メモ== |
| *とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。 | | *とうとう背教者のジャンヌ・オルタまでもが「あの人の誕生日」を祝う祭日のメインたるサンタとなってしまった。とはいえ本質は良い子なリリィ状態なのでそれもまたありか。 |
− | **前回のクリスマスイベントの時点で「リリィまであるかもしれんぞ」とのサンタオルタの茶々入れや、サンタオルタ自身の絆礼装「ラムレイ2号」のフレーバーテキスト「サンタが一人とは誰が言った」というように、伏線は張られていたりする。 | + | **前回のクリスマスイベント『ほぼ週間 サンタオルタさん』の時点で「リリィまであるかもしれんぞ」とのサンタオルタの茶々入れや、サンタオルタ自身の[[概念礼装|絆礼装]]「ラムレイ2号」のフレーバーテキスト「サンタが一人とは誰が言った」というように、伏線は張られていたりする。 |
− | **元々はジャンヌ・オルタ・サンタになる予定でラフまでできていたが、奈須からひねりが足りないと言われ属性を追加したのがこれである。 | + | **元々はジャンヌ・オルタ・サンタになる予定でラフまでできていたが、奈須氏からひねりが足りないと言われ属性を追加したのがこれである。 |
| *ジャンヌ・オルタとは同一人物のようでそうでない微妙な関係。作中でも共演できたりできなかったりとまちまち。 | | *ジャンヌ・オルタとは同一人物のようでそうでない微妙な関係。作中でも共演できたりできなかったりとまちまち。 |
| *そのブッチギリで過去最長の<del>馬鹿みたいに</del>長い名前から、関係各所では略称に苦心する姿がそこかしこで見られた。現在でもユーザー間では略称の統一が見られず、呼ばれている略称は「ジャンタ」「サンタリリィ」「ダリィ」「邪リィ(ジャリィ)」「ジャダオサリ(全ての部分の頭文字)」「スパム(スパムリリィ)」等々多岐に渡る。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」だが<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201611.html 竹箒日記2016/11/24]</ref>。<br>……予備知識があっても一瞬誰のことだか判らなくなる略称として有名。 | | *そのブッチギリで過去最長の<del>馬鹿みたいに</del>長い名前から、関係各所では略称に苦心する姿がそこかしこで見られた。現在でもユーザー間では略称の統一が見られず、呼ばれている略称は「ジャンタ」「サンタリリィ」「ダリィ」「邪リィ(ジャリィ)」「ジャダオサリ(全ての部分の頭文字)」「スパム(スパムリリィ)」等々多岐に渡る。竹箒日記内での略称は「J・D・A・S・L」だが<ref group = "出">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201611.html 竹箒日記2016/11/24]</ref>。<br>……予備知識があっても一瞬誰のことだか判らなくなる略称として有名。 |
− | **「スパム(スパムリリィ)」に関してはナーサリー・ライムとジャックからジョークで「'''ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム'''」ともっと長い名前にされた事が由来。<br />ここでのスパムとはイギリスのポークランチョンミート(塩漬け豚肉固形化ハム)の缶詰食品のことであるが、この食品は戦時中足りない肉の配給代わりに''飽きるほど''民間で食べられた経緯がある。 | + | **「スパム(スパムリリィ)」に関してはナーサリー・ライムとジャックからジョークで「'''ジャンヌ・スパム・ダルク・スパム・オルタ・スパム・サンタ・スパム・リリィ・スパム'''」ともっと長い名前にされた事が由来。<br>ここでのスパムとはイギリスのポークランチョンミート(塩漬け豚肉固形化ハム)の缶詰食品のことであるが、この食品は戦時中足りない肉の配給代わりに''飽きるほど''民間で食べられた経緯がある。 |
| ***イギリスのお笑い番組『空飛ぶモンティ・パイソン』ではこれを踏まえたネタとして、とあるレストランに行ったらどの料理にもスパムが使われていてうんざりする客の夫人に対し、周囲に何故かいるヴァイキングの客達が「スパム・スパム・スパム…」とノリ良く歌いだしてしまい夫人が「スパムは嫌いなのよ!」と更に絶叫するコントがある。なおこのコントは実は英語の下ネタだったりするがここでは割愛。各自調べられたし。 | | ***イギリスのお笑い番組『空飛ぶモンティ・パイソン』ではこれを踏まえたネタとして、とあるレストランに行ったらどの料理にもスパムが使われていてうんざりする客の夫人に対し、周囲に何故かいるヴァイキングの客達が「スパム・スパム・スパム…」とノリ良く歌いだしてしまい夫人が「スパムは嫌いなのよ!」と更に絶叫するコントがある。なおこのコントは実は英語の下ネタだったりするがここでは割愛。各自調べられたし。 |
| ***さらに余談だが執拗に何度も送られてくる迷惑メールを差す「スパムメール」というネット用語は、モンティ・パイソンのこのコントの方が直接の由来である。 | | ***さらに余談だが執拗に何度も送られてくる迷惑メールを差す「スパムメール」というネット用語は、モンティ・パイソンのこのコントの方が直接の由来である。 |
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− | *作中でも言及していた『賢者の贈り物』とはオー・ヘンリーの代表作となった短編小説。 | + | *『二代目はオルタちゃん』でも言及していた『賢者の贈り物』とはオー・ヘンリーの代表作となった短編小説。 |
| **内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。 | | **内容は貧しい夫婦が、一見「愚かな行き違い」で欲しいプレゼントを工面するために互いに大切にしたものを手放し、しかし互いに相手の喜ぶ顔を見たい志からくる「最も賢明な行為」という、皮肉ながらも暖かいモノとなっている。 |
| **第一夜'''『愚者の贈り物』'''というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。 | | **第一夜'''『愚者の贈り物』'''というタイトルは、サンタ・リリィは役に立つことを重視しているため一見「賢明な行為」だが、それは「喜び」を理解してない故の「愚かな行為」を示している、とも言えるのだろう。 |
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− | *俵藤太からはこのサンタ・リリィの遊びの無いプレゼントについて「シュヴァイツアーの伝記に並ぶガッカリプレゼント」と評された。 | + | *[[俵藤太]]からはこのサンタ・リリィの遊びの無いプレゼントについて「シュヴァイツアーの伝記に並ぶガッカリプレゼント」と評された。 |
| **恐らく元ネタは日本の国民的漫画『ドラえもん』において、のび太がパパからクリスマスプレゼントとして『シュバイツァーの伝記』を貰うも、案の定ガッカリしてしまうやりとりからか。 | | **恐らく元ネタは日本の国民的漫画『ドラえもん』において、のび太がパパからクリスマスプレゼントとして『シュバイツァーの伝記』を貰うも、案の定ガッカリしてしまうやりとりからか。 |
| **尤も、シュヴァイツアーは30歳で大学の医学部に入り、そこから医者になって世のために尽くしたので、俵藤太も言うように「紛れもない偉人」ではあった。 | | **尤も、シュヴァイツアーは30歳で大学の医学部に入り、そこから医者になって世のために尽くしたので、俵藤太も言うように「紛れもない偉人」ではあった。 |
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| *[[サーヴァント]] | | *[[サーヴァント]] |
| *[[サンタサーヴァント]] | | *[[サンタサーヴァント]] |
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| {{DEFAULTSORT:しやんぬ たるく おるた さんた りりい}} | | {{DEFAULTSORT:しやんぬ たるく おるた さんた りりい}} |