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; 「しっかしまあ、大きな街だ。建物も多けりゃ人も多い。それに面白い。移動に鉄の箱を使うのも初めは面食らったが、見慣れれば味わい深いぜ」
 
; 「しっかしまあ、大きな街だ。建物も多けりゃ人も多い。それに面白い。移動に鉄の箱を使うのも初めは面食らったが、見慣れれば味わい深いぜ」
 
: 現世に召喚されて、秋葉原の街をマスターに連れられて感想を述べる。自動車を「鉄の箱」、電車を「鉄の竜」というあたり、「現代に召喚された古代の人間」のお約束であるが、この手のカルチャーギャップネタはFateシリーズでは初めてである。
 
: 現世に召喚されて、秋葉原の街をマスターに連れられて感想を述べる。自動車を「鉄の箱」、電車を「鉄の竜」というあたり、「現代に召喚された古代の人間」のお約束であるが、この手のカルチャーギャップネタはFateシリーズでは初めてである。
:そもそもサーヴァントは召喚された時代・場所の基本知識及びその土地の言語を聖杯から与えられており、カルチャーギャップが起きないようになっている。実際に、『[[Fate/Zero]]』で[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]は[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリ]]に飛行機にもっと驚くと思っていたと言われた際、「…私を原始人か何かと勘違いしていますね?サーヴァントとして現界した私には現代の知識が与えられています」と呆れている。
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:そもそもサーヴァントは召喚された時代・場所の基本知識及びその土地の言語を聖杯から与えられており、カルチャーギャップが起きないようになっている。実際に、『[[Fate/Zero]]』で[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]は[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリ]]に飛行機にもっと驚くと思っていたと言われた際、「…私を原始人か何かと勘違いしていますね?サーヴァントとして現界した私には現代の知識が与えられています」と呆れている。
    
; (泣くな。いいさ、お前は間違っちゃいない)
 
; (泣くな。いいさ、お前は間違っちゃいない)
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: 宝具発動。争いを終わらせる為に放つ、人ならざる絶技。
 
: 宝具発動。争いを終わらせる為に放つ、人ならざる絶技。
 
:伝承では同郷の英雄ロスタムが弓でイスファンディヤールを射る際に酷似したものを唱えている。語りかけている相手はアーラシュと同じだが、語っている内容がイスファンディヤールを倒すことについてとなっている<ref group = "出">The Sháhnáma of Firdausí 著者:Arthur George Warner、 Edmond Warner </ref>。
 
:伝承では同郷の英雄ロスタムが弓でイスファンディヤールを射る際に酷似したものを唱えている。語りかけている相手はアーラシュと同じだが、語っている内容がイスファンディヤールを倒すことについてとなっている<ref group = "出">The Sháhnáma of Firdausí 著者:Arthur George Warner、 Edmond Warner </ref>。
:原典でアーラシュがこれを唱えることはないが、前半部分に関しては、「叡智、尊厳、力をあたえてくださった神よ。」というふうに、ロスタムは龍を倒したときにも言っており、イスファンディヤールも神に祈る際に言っている。神に祈る際の決まり文句と言ったところか。
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:原典でアーラシュがこれを唱えることはないが、前半部分に関しては、「叡智、尊厳、力をあたえてくださった神よ。」というふうに、ロスタムは龍を倒したときにも言っており、イスファンディヤールも神に祈る際に言っている。神に祈る際の決まり文句と言ったところか。
 
; 「いいか、セイバー」<br>「お前は正しい」<br>「東京の人々──本来なら俺たちにはまあ、関わりのない連中だけどな」<br>「それでも、無辜の民たちだ。<br> かつて俺たちが守った愛すべきあいつらと、なんの違いもあるものか」<br>「俺はここまでだ。<br> なあ、騎士の王。輝きの剣を栄光のままに振るう男よ」<br>「──お前は、聖杯に何を願う?」
 
; 「いいか、セイバー」<br>「お前は正しい」<br>「東京の人々──本来なら俺たちにはまあ、関わりのない連中だけどな」<br>「それでも、無辜の民たちだ。<br> かつて俺たちが守った愛すべきあいつらと、なんの違いもあるものか」<br>「俺はここまでだ。<br> なあ、騎士の王。輝きの剣を栄光のままに振るう男よ」<br>「──お前は、聖杯に何を願う?」
 
: 宝具の使用により崩れていく体でセイバーに遺した最後の言葉。
 
: 宝具の使用により崩れていく体でセイバーに遺した最後の言葉。
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; 「マスターか。もう誰のサーヴァントになることもないと思ったんだがな」<br>「前にもな、実はサーヴァントとして現界したことがある。マスターは女だったな……」
 
; 「マスターか。もう誰のサーヴァントになることもないと思ったんだがな」<br>「前にもな、実はサーヴァントとして現界したことがある。マスターは女だったな……」
: マイルーム会話2、マイルーム会話「絆4」。『蒼銀のフラグメンツ』での出来事をある程度覚えているようで、「[[エルザ・西条|前のマスター]]」について触れる。
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: マイルーム会話2、マイルーム会話「絆Lv4」。『蒼銀のフラグメンツ』での出来事をある程度覚えているようで、「[[エルザ・西条|前のマスター]]」について触れる。
    
; 「ひよこ豆のペースト、うまいぞ?」  
 
; 「ひよこ豆のペースト、うまいぞ?」  
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== メモ ==
 
== メモ ==
 
*アーラシュはあくまでイランにおける射手の代名詞であって「語源」ではない。ペルシャ語における射手(Kamān-Gīr)は弓を意味する「Kaman」と掴むを意味する「Gir」が組み合わさってできた単語である。実際、アーラシェ・カマーンギールの由来について触れられている資料にも『詩人の言葉を借りるならばアーラシュは"Kamān-Gīr"、すなわち高名な射手と呼ばれる。これは、AmelからMarvに矢を飛ばしたためだ。』と、語源ではなく代名詞であることから付いた呼称と説明されている。
 
*アーラシュはあくまでイランにおける射手の代名詞であって「語源」ではない。ペルシャ語における射手(Kamān-Gīr)は弓を意味する「Kaman」と掴むを意味する「Gir」が組み合わさってできた単語である。実際、アーラシェ・カマーンギールの由来について触れられている資料にも『詩人の言葉を借りるならばアーラシュは"Kamān-Gīr"、すなわち高名な射手と呼ばれる。これは、AmelからMarvに矢を飛ばしたためだ。』と、語源ではなく代名詞であることから付いた呼称と説明されている。
*「Āraŝ-e Kamāngīr/アーラシェ・カマンギール(カマンガーはfate独自の読み)」という名の他に、「Árish Shívátír/アーリシュ・シバティール」、「Āraššēbāṭīr/アーラシュ・シェーバーティール」、「Āraš-e Šewātīr/アーラシェ・シェーワーティール 」等があり、後ろの3つは全て「速い矢のアーラシュ」という意味になる。
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*「Āraŝ-e Kamāngīr/アーラシェ・カマンギール(カマンガーはfate独自の読み)」という名の他に、「Árish Shívátír/アーリシュ・シバティール」、「Āraššēbāṭīr/アーラシュ・シェーバーティール」、「Āraš-e Šewātīr/アーラシェ・シェーワーティール」等があり、後ろの3つは全て「速い矢のアーラシュ」という意味になる。
**資料では「速い矢のアーラシュ」という異名で記述されることの方が圧倒的に多い。「アーリア人で最も速い矢の射手」とされる。
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**資料では「速い矢のアーラシュ」という異名で記述されることの方が圧倒的に多い。「アーリア人で最も速い矢の射手」とされる。
**「アーラシェ・カマーンギール」という詩がヒットしたことで、カマーンギール呼びが主流になる。
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**「アーラシェ・カマーンギール」という詩がヒットしたことで、カマーンギール呼びが主流になる。
*アーラシュは、かなり古くから資料が存在する英雄だが、彼が日の目を浴びたのは20世紀後半とかなり最近である。だいたい、蒼銀のフラグメンツ(1991年)の14年程前にBahram Beyzaiの演劇「Āraš」が登場し、暫くして、その舞台が世界的に上演されたという具合で、聖杯戦争の20~30年くらい前までブーム真っ只中だった英雄である。
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*アーラシュは、かなり古くから資料が存在する英雄だが、彼が日の目を浴びたのは20世紀後半とかなり最近である。だいたい、蒼銀のフラグメンツ(1991年)の14年程前にBahram Beyzaiの演劇「Āraš」が登場し、暫くして、その舞台が世界的に上演されたという具合で、聖杯戦争の20~30年くらい前までブーム真っ只中だった英雄である。
 
*イランにおいてアーラシュが一強というわけではなく、アーラシュに匹敵する英雄は他にも何人かいるが、メジャーではないイランの英雄ゆえか、アーラシュ同様日本で知っている人はあまりいない。
 
*イランにおいてアーラシュが一強というわけではなく、アーラシュに匹敵する英雄は他にも何人かいるが、メジャーではないイランの英雄ゆえか、アーラシュ同様日本で知っている人はあまりいない。
*「当時マヌーチェフル王以外で唯一の神代の肉体を持って生まれた。」とあるが、これは『シャー・ナーメ』においてマヌーチェフルが王位につくまでが神話時代とされているため。マヌーチェフルの王位は120年続いたとされることから、アーラシュは神代が終わってから、120年以内にいた英雄となる。
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*「当時マヌーチェフル王以外で唯一の神代の肉体を持って生まれた。」とあるが、これは『シャー・ナーメ』においてマヌーチェフルが王位につくまでが神話時代とされているため。マヌーチェフルの王位は120年続いたとされることから、アーラシュは神代が終わってから、120年以内にいた英雄となる。
 
**マヌーチェフルとアーラシュ以外に神代の肉体を持つ者が全くいないというワケではなく、英雄サームなどはマヌーチェフルと同期で、かつアーラシュがいた時期にも存命だったりする(ただし、アーラシュが参加した戦争時にはサームは国に帰っているのでいない)。
 
**マヌーチェフルとアーラシュ以外に神代の肉体を持つ者が全くいないというワケではなく、英雄サームなどはマヌーチェフルと同期で、かつアーラシュがいた時期にも存命だったりする(ただし、アーラシュが参加した戦争時にはサームは国に帰っているのでいない)。
 
**ペルシャの神代が終わるのが早かっただけで、アーラシュは年代的に言えばダレイオスやイスカンダルなどよりも1000年近く前にいた古の英雄であり、神代の英雄とされるクー・フーリンやディルムッドなどよりも遥かに古い。
 
**ペルシャの神代が終わるのが早かっただけで、アーラシュは年代的に言えばダレイオスやイスカンダルなどよりも1000年近く前にいた古の英雄であり、神代の英雄とされるクー・フーリンやディルムッドなどよりも遥かに古い。
 
*東京都全土が間合いとあるが、東京の中心から円で覆う感じに考えても45~50kmはあり、宝具抜きでも破格の射程である(東京の端から端という意味になるとさらに射程が長くなる)。新都で一番高いビルから冬木大橋まで視認出来るエミヤは4km(新都内は全て射程範囲と言ってるが4kmあるなら辻褄は合う。本人曰く隣街の凛の家を視るのは流石に無理)、アルケイデスが20km以上先からギルガメッシュを狙撃している。
 
*東京都全土が間合いとあるが、東京の中心から円で覆う感じに考えても45~50kmはあり、宝具抜きでも破格の射程である(東京の端から端という意味になるとさらに射程が長くなる)。新都で一番高いビルから冬木大橋まで視認出来るエミヤは4km(新都内は全て射程範囲と言ってるが4kmあるなら辻褄は合う。本人曰く隣街の凛の家を視るのは流石に無理)、アルケイデスが20km以上先からギルガメッシュを狙撃している。
**アーラシュ空飛ぶ事件の時にも「いい着地地点も見えたからな!」と言い20㎞先まで主人公達を飛ばしている。
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**アーラシュ空飛ぶ事件の時にも「いい着地地点も見えたからな!」と言い20㎞先まで主人公達を飛ばしている。
**東京都内というのが23区だと半径17㎞、多く見積もっても半径20㎞くらいになるが、ドクターが「だいたい10や20キロくらいの距離、彼にとって準備運動みたいなもんだよ。」と語っていることから『「東京都」内全土』だと思われる。
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**東京都内というのが23区だと半径17㎞、多く見積もっても半径20㎞くらいになるが、ドクターが「だいたい10や20キロくらいの距離、彼にとって準備運動みたいなもんだよ。」と語っていることから『「東京都」内全土』だと思われる。
 
*『ステラ』はラテン語で星を意味する単語であり、彼の出身地であるペルシャとは文化圏の違う言葉であるが、『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』によると「聖杯戦争が西洋由来の儀式だから合わせた」のだとか何とか。全く字の違う宝具名でも発動させるゴールデンといい、この辺は意外と好きに決められるのかもしれない。
 
*『ステラ』はラテン語で星を意味する単語であり、彼の出身地であるペルシャとは文化圏の違う言葉であるが、『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー』によると「聖杯戦争が西洋由来の儀式だから合わせた」のだとか何とか。全く字の違う宝具名でも発動させるゴールデンといい、この辺は意外と好きに決められるのかもしれない。
 
*『蒼銀のフラグメンツ』本編に先駆け、TYPE-MOONエースVol.10の『Grand Order』記事にてキャラクターデザインが、『Grand Order』にて真名が(『蒼銀のフラグメンツ』のアーチャーと同一人物だとは伏せた上で)公開された。
 
*『蒼銀のフラグメンツ』本編に先駆け、TYPE-MOONエースVol.10の『Grand Order』記事にてキャラクターデザインが、『Grand Order』にて真名が(『蒼銀のフラグメンツ』のアーチャーと同一人物だとは伏せた上で)公開された。
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:なお、この<del>反省から</del>ためストーリー六章で対戦する際には自爆を防止するために彼のみ「宝具チャージゲージそのものが無い」というかなり珍しい扱いをされている。
 
:なお、この<del>反省から</del>ためストーリー六章で対戦する際には自爆を防止するために彼のみ「宝具チャージゲージそのものが無い」というかなり珍しい扱いをされている。
 
:イベント『ネロ祭再び 2017 Autumn』では'''4回ガッツと無敵貫通を持つアーラシュが相手となり、ステラを5回耐え切らせる'''という高難易度クエストまで登場した。
 
:イベント『ネロ祭再び 2017 Autumn』では'''4回ガッツと無敵貫通を持つアーラシュが相手となり、ステラを5回耐え切らせる'''という高難易度クエストまで登場した。
;「善を成せ」
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;「善を成せ」
 
:『蒼銀のフラグメンツ』でのアーラシュの台詞。イラン神話に関わっているゾロアスター教は善と悪との2元論の世界観を教義しており、「善」(または「悪」)という言葉はイラン神話の常套句のようなもの。要は善と悪の二大原理で物事を考えているため、ポジティブな事柄は「善」、ネガティブな事柄は「悪」と断定的な言い方をよくする。アーラシュ的には「正しいことをしなさい」くらいのニュアンスで言っただけだと思われる。
 
:『蒼銀のフラグメンツ』でのアーラシュの台詞。イラン神話に関わっているゾロアスター教は善と悪との2元論の世界観を教義しており、「善」(または「悪」)という言葉はイラン神話の常套句のようなもの。要は善と悪の二大原理で物事を考えているため、ポジティブな事柄は「善」、ネガティブな事柄は「悪」と断定的な言い方をよくする。アーラシュ的には「正しいことをしなさい」くらいのニュアンスで言っただけだと思われる。
 
;五輪のアーラシュ
 
;五輪のアーラシュ
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