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サーヴァントは基本的には死亡時ではなく、その英霊が“最も強かったとき”である全盛期の姿で召喚されるが、技術や記憶などは死亡時のモノまで含めて持つ<ref group="注">ただし肉体に精神が引っ張られる為か、未来の記憶に実感が湧かない事もある。</ref>。そのため若い全盛期の身体能力と年老いた晩年までひたすら鍛え上げられた技術を併せ持つサーヴァントや、全盛期の人間性と晩年の記憶を持ったサーヴァントとなることもある。ただし、強い呪い、ないし本人の執着があるのなら死ぬ直前の姿で現れることもあるとのこと。<br>
サーヴァントは基本的には死亡時ではなく、その英霊が“最も強かったとき”である全盛期の姿で召喚されるが、技術や記憶などは死亡時のモノまで含めて持つ<ref group="注">ただし肉体に精神が引っ張られる為か、未来の記憶に実感が湧かない事もある。</ref>。そのため若い全盛期の身体能力と年老いた晩年までひたすら鍛え上げられた技術を併せ持つサーヴァントや、全盛期の人間性と晩年の記憶を持ったサーヴァントとなることもある。ただし、強い呪い、ないし本人の執着があるのなら死ぬ直前の姿で現れることもあるとのこと。<br>
複数のクラスに該当する英霊の場合、クラスによって顕現するサーヴァントの肉体年齢が違うということもある。このため同じ聖杯戦争に同一人物が別クラスで召喚され、直接対決することも起こりうるという。例えば、全盛期を異なる形で二度迎えた[[李書文]]などの場合、荒々しい拳を振るう若い時期で召喚されることも、合理的な拳を振るう老人の時期で召喚されることもある。<br>
複数のクラスに該当する英霊の場合、クラスによって顕現するサーヴァントの肉体年齢が違うということもある。このため同じ聖杯戦争に同一人物が別クラスで召喚され、直接対決することも起こりうるという。例えば、全盛期を異なる形で二度迎えた[[李書文]]などの場合、荒々しい拳を振るう若い時期で召喚されることも、合理的な拳を振るう老人の時期で召喚されることもある。<br>
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二つの全盛期を持つ[[プトレマイオス]]や、ある理由により老年期と青年期の霊基を持つ[[永倉新八]]など、再臨によって肉体年齢が変わるケースも少ないながら存在している。<br>
芸術家のサーヴァントは感性こそが才能であり、彼らの言う全盛期とはその感性が一番強い時である天才だった頃が召喚対象になるため、英霊それぞれで召喚される姿の年齢が異なる。[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|アマデウス]]曰く、子供の姿で召喚される芸術家は『成長したら節度のある正しい大人になった芸術家』、大人の姿で召喚される芸術家は『大人になっても成長しない、死ぬまでクズだった変人』と語っている。
芸術家のサーヴァントは感性こそが才能であり、彼らの言う全盛期とはその感性が一番強い時である天才だった頃が召喚対象になるため、英霊それぞれで召喚される姿の年齢が異なる。[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|アマデウス]]曰く、子供の姿で召喚される芸術家は『成長したら節度のある正しい大人になった芸術家』、大人の姿で召喚される芸術家は『大人になっても成長しない、死ぬまでクズだった変人』と語っている。
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英霊の分類としては、生前の偉業が称えられ英霊となった「英雄」 、そういった英雄たちに本来ならば打倒されるべき存在の「反英雄」、生前に英雄としての力の代償として死後の自分を星に売り渡した「守護者」、英雄と呼ばれるには格が低い朧げな「[[幻霊]]」、人知を超えた高位存在である「[[神霊]]」などが挙げられる。
英霊の分類としては、生前の偉業が称えられ英霊となった「英雄」 、そういった英雄たちに本来ならば打倒されるべき存在の「反英雄」、生前に英雄としての力の代償として死後の自分を星に売り渡した「守護者」、英雄と呼ばれるには格が低い朧げな「[[幻霊]]」、人知を超えた高位存在である「[[神霊]]」などが挙げられる。
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なお、世界は「人間の道徳」ではなく「存続に有益」な方を採用し、人理継続のためならたとえ悪であっても有効に使い、人理継続を願わないのなら、たとえ義があろうと不要な英霊として召喚を不許可している<ref group="出">『ハロウィン・カムバック!超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ……~』第十四節「歌を歌おう」。</ref>。
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なお、世界は「人間の道徳」ではなく「存続に有益」な方を採用し、人理継続のためならたとえ悪であっても有効に使い、人理継続を願わないのなら、たとえ義があろうと不要な英霊として召喚を不許可している<ref group="出">『ハロウィン・カムバック!超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ……~』第十四節「歌を歌おう」</ref>。
==== 反英雄 ====
==== 反英雄 ====
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=== 触媒一覧 ===
=== 触媒一覧 ===
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==== 第三次聖杯戦争 ====
==== 第三次聖杯戦争 ====
;[[アンリマユ|アヴェンジャー]]
;[[アンリマユ|アヴェンジャー]]
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肉体そのものは仮初のものでありサーヴァントは基本的に魔力が尽きない限り活動できるが、肉体の損傷は霊核の弱体化を招き、結果として通常の人間と同じくサーヴァントに対するダメージとなり、その状態で強力な魔力、呪い、宝具を受けると霊体も含め現世でのカタチを保てなくなって霧散する。
肉体そのものは仮初のものでありサーヴァントは基本的に魔力が尽きない限り活動できるが、肉体の損傷は霊核の弱体化を招き、結果として通常の人間と同じくサーヴァントに対するダメージとなり、その状態で強力な魔力、呪い、宝具を受けると霊体も含め現世でのカタチを保てなくなって霧散する。
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心臓の喪失や首の切断などが起こればサーヴァントでも基本的に死亡するが、これは霊核に直結している部位が破壊されたことにより致命的なダメージを受けた為であり、「即死」という判定ではない。そのため心臓を破壊されても死なない者も存在する(サーヴァントではないが、直死の魔眼で17分割されても生きている[[アルクェイド・ブリュンスタッド|アルクェイド]]がゲイ・ボルクの体内殲滅で即死するのは恐らくこのため)。
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心臓の喪失や首の切断などが起こればサーヴァントでも基本的に死亡するが、これは霊核に直結している部位が破壊されたことにより致命的なダメージを受けた為であり、「即死」という判定ではない。そのため心臓を破壊されても死なない者も存在する(サーヴァントではないが、[[直死の魔眼]]で17分割されても生きている[[アルクェイド・ブリュンスタッド|アルクェイド]]がゲイ・ボルクの体内殲滅で即死するのは恐らくこのため)。
*実体化している時と霊体化している時とでは、当然実体化している時の方が消費が大きくなるが、『[[Fate/hollow ataraxia]]』でのライダーの発言から推察すると、「ずっと実体化している」よりも「実体化と霊体化をスイッチする」方が更に消費量が大きくなる模様。
*実体化している時と霊体化している時とでは、当然実体化している時の方が消費が大きくなるが、『[[Fate/hollow ataraxia]]』でのライダーの発言から推察すると、「ずっと実体化している」よりも「実体化と霊体化をスイッチする」方が更に消費量が大きくなる模様。
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*人:いわゆる実在した英雄と偉人。西暦以後に人類へ貢献した偉人が死後に英雄視され共通認識となったものを指す。本当に生前から超人的な能力を所有している場合もあるものの基本的には死後に大衆によって神格化された英霊<ref group="出" name="マスターの条件">『Fate/Grand Order』エミヤ 幕間の物語「マスターの条件」</ref>。
*人:いわゆる実在した英雄と偉人。西暦以後に人類へ貢献した偉人が死後に英雄視され共通認識となったものを指す。本当に生前から超人的な能力を所有している場合もあるものの基本的には死後に大衆によって神格化された英霊<ref group="出" name="マスターの条件">『Fate/Grand Order』エミヤ 幕間の物語「マスターの条件」</ref>。
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*地:土着の幻想伝承に語られる英雄。妖精や魔獣、神性のスキルを持たない英雄も含まれる<ref group="出" name="第四特異点 第3節">『死界魔霧都市 ロンドン』第3節「魔霧は嘲笑う」より。</ref>。
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*地:土着の幻想伝承に語られる英雄。妖精や魔獣、神性のスキルを持たない英雄も含まれる<ref group="出" name="第四特異点 第3節">『死界魔霧都市 ロンドン』第3節「魔霧は嘲笑う」</ref>。
*天:神霊が英霊にランクダウンしたもの。神性のスキルを持つ神の子や伝承の具現化もコレに入る<ref group="出" name="第四特異点 第3節" />。
*天:神霊が英霊にランクダウンしたもの。神性のスキルを持つ神の子や伝承の具現化もコレに入る<ref group="出" name="第四特異点 第3節" />。
*星:人類史の中で大きな希望を残した人間。「星の開拓者」に近いとされるが、単に偉業を達成しただけではなく、キラキラと光る星でなければならない。そういった概念的なものも含めている<ref group="出" name="「Fate/Grand Order」がもたらす新しいスマホゲームの形――奈須きのこ×塩川洋介が語るFGOの軌跡と未来とは">[https://www.4gamer.net/games/266/G026651/20170302098/ 「Fate/Grand Order」がもたらす新しいスマホゲームの形――奈須きのこ×塩川洋介が語るFGOの軌跡と未来とは]</ref>。人類における希望、困難を打ち破る象徴<ref group="出" name="マスターの条件" />。奈須きのこ氏曰く、「星の輝き」とは一種の「主人公補正」のようなものとのこと。輝きがある者は奇跡を起こして格上に勝利などがあり得るが、輝きがない者は実力勝負になる。星属性でなくても、少なからず星の輝きを持つとされる者は存在し、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|アルトリア・オルタ]]のように[[オルタナティブ|オルタ]]化したことで失うケースもある。天・地・人のどれでもなく、しかし天の下、地に在って、人から生まれたモノであるため、例外中の例外として扱われている<ref group="出" name="第四特異点 第3節" />。
*星:人類史の中で大きな希望を残した人間。「星の開拓者」に近いとされるが、単に偉業を達成しただけではなく、キラキラと光る星でなければならない。そういった概念的なものも含めている<ref group="出" name="「Fate/Grand Order」がもたらす新しいスマホゲームの形――奈須きのこ×塩川洋介が語るFGOの軌跡と未来とは">[https://www.4gamer.net/games/266/G026651/20170302098/ 「Fate/Grand Order」がもたらす新しいスマホゲームの形――奈須きのこ×塩川洋介が語るFGOの軌跡と未来とは]</ref>。人類における希望、困難を打ち破る象徴<ref group="出" name="マスターの条件" />。奈須きのこ氏曰く、「星の輝き」とは一種の「主人公補正」のようなものとのこと。輝きがある者は奇跡を起こして格上に勝利などがあり得るが、輝きがない者は実力勝負になる。星属性でなくても、少なからず星の輝きを持つとされる者は存在し、[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|アルトリア・オルタ]]のように[[オルタナティブ|オルタ]]化したことで失うケースもある。天・地・人のどれでもなく、しかし天の下、地に在って、人から生まれたモノであるため、例外中の例外として扱われている<ref group="出" name="第四特異点 第3節" />。
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*獣:公式には不明であるが、『Fate/Grand Order』に登場したビーストクラスおよび[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕]]が共通して持つことから、人類史から生まれ人類史にあまねく害を齎す存在である[[ビースト]]に関連する者であることが推察されている。
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*獣:公式には不明であるが、『Fate/Grand Order』に登場したビーストクラスおよび[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕]]や[[光のコヤンスカヤ|コヤン]][[闇のコヤンスカヤ|スカヤ]]が共通して持つことから、人類史から生まれ人類史にあまねく害を齎す存在である[[ビースト]]に関連する者であることが推察されている。
天・地・人の三すくみがあり、『人』は天に強く、地に弱い。『地』は人に強いが、自身を作り出した神には敵わないため天に弱い。『天』は地に強いが、人間に信仰されなければ「存在しないもの」になるため人に弱い<ref group="出" name="第四特異点 第3節" />。
天・地・人の三すくみがあり、『人』は天に強く、地に弱い。『地』は人に強いが、自身を作り出した神には敵わないため天に弱い。『天』は地に強いが、人間に信仰されなければ「存在しないもの」になるため人に弱い<ref group="出" name="第四特異点 第3節" />。
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ゲーム用語のSTRは「腕力。物理攻撃力や荷物量に影響する」となっているので、恐らく「通常攻撃力(物理)=腕力」から『筋力=腕力』、『筋力=通常攻撃力』どちらでも正しい、といったところか。
ゲーム用語のSTRは「腕力。物理攻撃力や荷物量に影響する」となっているので、恐らく「通常攻撃力(物理)=腕力」から『筋力=腕力』、『筋力=通常攻撃力』どちらでも正しい、といったところか。
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宝具には「強さが数値化出来る宝具」と「特殊な宝具」というジャンルがあるようで、宝具のレベルはB(ランクBのことを言ってるのかは不明)、能力が数値で表せるものが平均的な宝具とのこと。例として、壊れた幻想、風王結界、突き穿つ死翔の槍があげられている。数値化出来る宝具の威力と筋力の威力の換算では、Cランク宝具の威力は筋力A~A+に相当する([[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]の風王結界と[[ヘラクレス]]の事例及び作中のアルトリアの言葉から)。
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宝具には「強さが数値化出来る宝具」と「特殊な宝具」というジャンルがあるようで、宝具のレベルはB(ランクBのことを言っているのかは不明)、能力が数値で表せるものが平均的な宝具とのこと。例として、壊れた幻想、風王結界、突き穿つ死翔の槍があげられている。数値化出来る宝具の威力と筋力の威力の換算では、Cランク宝具の威力は筋力A~A+に相当する([[アルトリア・ペンドラゴン|アルトリア]]の風王結界と[[ヘラクレス]]の事例及び作中のアルトリアの言葉から)。
逆に効果が概念的なもの、運命干渉系が特殊な部類とされ、刺し穿つ死棘の槍といった数値で強さを表せられないものがこれに該当し、敵の性能を無視して勝利することが可能。
逆に効果が概念的なもの、運命干渉系が特殊な部類とされ、刺し穿つ死棘の槍といった数値で強さを表せられないものがこれに該当し、敵の性能を無視して勝利することが可能。
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**一方で、同作では[[ジークフリート]]も「真名の露呈が弱点を晒す」と言われていたが、結局露呈前に退場してしまった上、その力と姿を借りた[[ジーク]]は相手の矜持からか弱点を突かれる事はなかった。また、[[アストルフォ]]は「自分は真名の露呈が致命的にならないサーヴァントだから」と判断した上で、自ら名乗りを上げている。
**一方で、同作では[[ジークフリート]]も「真名の露呈が弱点を晒す」と言われていたが、結局露呈前に退場してしまった上、その力と姿を借りた[[ジーク]]は相手の矜持からか弱点を突かれる事はなかった。また、[[アストルフォ]]は「自分は真名の露呈が致命的にならないサーヴァントだから」と判断した上で、自ら名乗りを上げている。
**ケイローンは生前そのままの姿では簡単に真名が知られてしまうため、幾許かのステータス低下を代償に人間の姿を取って現界している。作中ではアキレウスという生前の知り合いがいたおかげでお互いの真名が看破される結果となったが、外見で真名を看破されやすい英霊に対する救済措置はあるようだ。
**ケイローンは生前そのままの姿では簡単に真名が知られてしまうため、幾許かのステータス低下を代償に人間の姿を取って現界している。作中ではアキレウスという生前の知り合いがいたおかげでお互いの真名が看破される結果となったが、外見で真名を看破されやすい英霊に対する救済措置はあるようだ。
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***ただ実際の所ケイローンには特筆した弱点がある訳ではない<ref group ="注">一応『Apocrypha』では神話で苦しんだヒュドラの毒を[[セミラミス]]に対策として生成されていたが、結局彼相手には使われなかったため本当に弱点足り得たのかは不明。と言うかそもそもヒュドラの毒は「触れただけで生きとし生けるものを絶命させる」と言う触れ込みの猛毒であり、他のサーヴァントでも喰らったら致命傷になる可能性が高い。むしろ「ケイローンだからこそ即死しなかった」とも言えるので、固有の弱点とは言い難い。</ref>のでむしろ上述のアストルフォ同様に「真名の露呈が致命的にならないサーヴァント」である可能性が高く、若干「隠し損」の趣きもある。メタ的には「人馬形態だと物語上での描写が面倒」と言う事情も大きいと思われ、事実『Grand Order』登場時は真名を隠す必要がないにも関わらず人間形態を基本としている(再臨で人馬形態に戻れるが、シナリオでは基本の姿が使用されるので人間形態)。
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***ただ実際の所ケイローンには特筆した弱点がある訳ではない<ref group ="注">一応『Apocrypha』では神話で苦しんだヒュドラの毒を[[セミラミス]]に対策として生成されていたが、結局彼相手には使われなかったため本当に弱点足り得たのかは不明。そもそもヒュドラの毒は「触れただけで生きとし生けるものを絶命させる」と言われる程([[モードレッド]]の場合は血清があったため一命は取り留めた)の猛毒であり、他のサーヴァントに対しても十分致命傷となる可能性が高い。なおサーヴァントとしてのケイローンは不死性を失っているため、伝承のように即死せず耐えられるのかどうかは定かでない。</ref>のでむしろ上述のアストルフォ同様に「真名の露呈が致命的にならないサーヴァント」である可能性が高く、若干「隠し損」の趣きもある。メタ的には「人馬形態だと物語上での描写が面倒」と言う事情も大きいと思われ、事実『Grand Order』登場時は真名を隠す必要がないにも関わらず人間形態を基本としている(再臨で人馬形態に戻れるが、シナリオでは基本の姿が使用されるので人間形態)。
*その他の作品でも、真名からの弱点を突く攻防も一応は存在する。
*その他の作品でも、真名からの弱点を突く攻防も一応は存在する。
**『Grand Order』の[[神聖円卓領域 キャメロット|第六特異点]]にも、生前に毒で死んだ逸話を持つ[[トリスタン]]を攻略するために毒を中心に用いる戦法を立てるシーンが有る。ギフト「反転」によって完全に阻まれてしまったものの、「反転」によって得た耐性自体が相当なもので、サーヴァントや幻想種すら殺し得る[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|静謐のハサン]]の毒を受けても全く効果が無かった。
**『Grand Order』の[[神聖円卓領域 キャメロット|第六特異点]]にも、生前に毒で死んだ逸話を持つ[[トリスタン]]を攻略するために毒を中心に用いる戦法を立てるシーンが有る。ギフト「反転」によって完全に阻まれてしまったものの、「反転」によって得た耐性自体が相当なもので、サーヴァントや幻想種すら殺し得る[[ハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕|静謐のハサン]]の毒を受けても全く効果が無かった。
**イベント『デスジェイル・サマーエスケイプ』でのギャグ混じりの時空ではあるが、[[女王メイヴ|チーズの直撃を受けて死んだ英霊]]を攻略するために投石機でチーズ砲弾の投射を試みるシーンが存在する。こちらはこちらで'''飛んでくるチーズ限定の反射神経を特訓で身につける'''という文字通りの力技の前に打ち砕かれたが、やはりそんな"努力"をしてまで対策するほどの弱点だという事だろう。
**イベント『デスジェイル・サマーエスケイプ』でのギャグ混じりの時空ではあるが、[[女王メイヴ|チーズの直撃を受けて死んだ英霊]]を攻略するために投石機でチーズ砲弾の投射を試みるシーンが存在する。こちらはこちらで'''飛んでくるチーズ限定の反射神経を特訓で身につける'''という文字通りの力技の前に打ち砕かれたが、やはりそんな"努力"をしてまで対策するほどの弱点だという事だろう。
**本編とは別設定のスピンオフではあるが、『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』の対[[ベアトリス・フラワーチャイルド]]戦では「敵の真名の看破と対策」が物語の焦点になっており、雷槌ミョルニルを使用する事からベアトリスのバーサーカーの真名を「トール」だと推定し「[[メドゥーサ|蛇]]の英霊を用意し毒を食らわせて九歩後退させて生前の死因を再現する」という周到な作戦を立てていた。結局、正体がその息子である「マグニ」だったために作戦は失敗に終わってしまったが。
**本編とは別設定のスピンオフではあるが、『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ|プリズマ☆イリヤ]]』の対[[ベアトリス・フラワーチャイルド]]戦では「敵の真名の看破と対策」が物語の焦点になっており、雷槌ミョルニルを使用する事からベアトリスのバーサーカーの真名を「トール」だと推定し「[[メドゥーサ|蛇]]の英霊を用意し毒を食らわせて九歩後退させて生前の死因を再現する」という周到な作戦を立てていた。結局、正体がその息子である「マグニ」だったために作戦は失敗に終わってしまったが。
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**『[[Fate/Samurai Remnant]]』では暴走した[[サムソン]]に対し、伝承通りに彼の髪を切る事で弱体化を図る展開がある他、「神性を持つ[[甲賀三郎]]に[[ヤマトタケル]]の宝具はよく効く」「伊吹山の神に殺されたヤマトタケルは、その神由来の力を使う三郎に防御面で不利」という話が出てくる場面がある。DLC第1弾『断章・慶安神前試合』では[[若旦那]]が八岐大蛇退治の伝説を再現し、[[伊吹童子〔ルーラー〕]]を眠らせて封印している。
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**『[[Fate/Samurai Remnant]]』では暴走した[[サムソン]]に対し、伝承通りに彼の髪を切る事で弱体化を図る展開がある他、「神性を持つ[[甲賀三郎]]に[[ヤマトタケル]]の宝具はよく効く」「[[伊吹童子|伊吹山の神]]に殺されたヤマトタケルは、その神由来の力を使う三郎に防御面で不利」という話が出てくる場面がある。DLC第1弾『断章・慶安神前試合』では[[若旦那]]が八岐大蛇退治の伝説を再現し、[[伊吹童子〔ルーラー〕]]を眠らせて封印している。
***ただ、こうしたシーンがあるにも関わらず、実際有効活用した例がほとんど存在しない、という不自然さにも繋がるのだが。上記の例も物語の盛り上がりを考慮してか、ほぼ失敗に終わっている。話の都合でクローズアップされたり無視されたりする、都合の良いものとして扱われているのが現状である。
***ただ、こうしたシーンがあるにも関わらず、実際有効活用した例がほとんど存在しない、という不自然さにも繋がるのだが。上記の例も物語の盛り上がりを考慮してか、ほぼ失敗に終わっている。話の都合でクローズアップされたり無視されたりする、都合の良いものとして扱われているのが現状である。
**そもそも「死因がサーヴァントの弱点になる」と言う設定自体も、その英霊次第、その時次第で如何様にも変わる。分かりやすい所では、戦場でありふれた武器によって殺された英霊が、その武器を弱点としているような例は存在しない。[[海賊]]系の英霊は生前船の上で死んだ者が多いが、だからといって船の上で弱体化すると言う事は当然有り得ない。そもそも自分の武器や宝具にして召喚されているサーヴァント(毒酒で討ち取られ、その毒酒を宝具としている[[酒呑童子]]など)すらいる。また、死因が曖昧な英霊の場合はどのような扱いになるのかは明かされていない。
**そもそも「死因がサーヴァントの弱点になる」と言う設定自体も、その英霊次第、その時次第で如何様にも変わる。分かりやすい所では、戦場でありふれた武器によって殺された英霊が、その武器を弱点としているような例は存在しない。[[海賊]]系の英霊は生前船の上で死んだ者が多いが、だからといって船の上で弱体化すると言う事は当然有り得ない。そもそも自分の武器や宝具にして召喚されているサーヴァント(毒酒で討ち取られ、その毒酒を宝具としている[[酒呑童子]]など)すらいる。また、死因が曖昧な英霊の場合はどのような扱いになるのかは明かされていない。
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そして、大なり小なり必ず再生能力を持っており、五体が砕けようとも霊核さえ無事なら修正は利くと言われている。強度も人間よりかはある模様で、常人だったら身体が粉砕されるような打撃を受けても重症にはなっておらず、(ギャグ寄りの作品とは言えど)深海に潜ってダイオウグソクムシを取ってきたクー・フーリンもいることから、常人ならば水圧で潰れてしまう深海でも問題ない耐久力がある。また、『Apocrypha』では上空7500mから叩き落とされても死ぬとは考えられておらず、中には上空20kmから落下したサーヴァントも存在している。
そして、大なり小なり必ず再生能力を持っており、五体が砕けようとも霊核さえ無事なら修正は利くと言われている。強度も人間よりかはある模様で、常人だったら身体が粉砕されるような打撃を受けても重症にはなっておらず、(ギャグ寄りの作品とは言えど)深海に潜ってダイオウグソクムシを取ってきたクー・フーリンもいることから、常人ならば水圧で潰れてしまう深海でも問題ない耐久力がある。また、『Apocrypha』では上空7500mから叩き落とされても死ぬとは考えられておらず、中には上空20kmから落下したサーヴァントも存在している。
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とはいえ、何らかの防御に関するスキルや宝具がないのなら、サーヴァントを倒すのに強大な破壊力は必要なく、矢1発のリソースでも当たりどころが悪ければ死んでしまう。しかし、たった1本の矢を避けることなどサーヴァントにとって造作もなく、矢1発の規模で確実に仕留めるにはゲイボルクのような宝具が必要となる。また、人間相手なら心臓を破壊するだけで即死となるが、サーヴァントには心臓を破壊しても即死せずに短時間は戦闘能力を残すものもいるため、体内殲滅まで含めることで即死と見なされる。
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とはいえ、何らかの防御に関するスキルや宝具がないのなら、サーヴァントを倒すのに強大な破壊力は必要なく、矢1発のリソースでも当たりどころが悪ければ死んでしまう。しかし、たった1本の矢を避けることなどサーヴァントにとって造作もなく、矢1発の規模で確実に仕留めるにはゲイ・ボルクのような宝具が必要となる。また、人間相手なら心臓を破壊するだけで即死となるが、サーヴァントには心臓を破壊しても即死せずに短時間は戦闘能力を残すものもいるため、体内殲滅まで含めることで即死と見なされる。
結果的にサーヴァントの戦いは大砲級のリソースの撃ち合いになり、数回戦ったら休まざるをえない。
結果的にサーヴァントの戦いは大砲級のリソースの撃ち合いになり、数回戦ったら休まざるをえない。
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クーフーリンは平均速度ではメドゥーサに劣るが最大速度はメドゥーサを超えるとされており、同じ敏捷Aでも基準が異なっている。
クーフーリンは平均速度ではメドゥーサに劣るが最大速度はメドゥーサを超えるとされており、同じ敏捷Aでも基準が異なっている。
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ヘシアン・ロボの速さで、走ってるのが狼であることも含めて作中一部のキャラには驚かれており、アルトリア・オルタのキュイラッシェ・オルタとチェイス出来る速度である。一方で、ナポレオンには英霊の脚力なら時速100km、200kmはどうということはないとも言われており、『Zero』においてアルトリアは「サーヴァントならではの脚力を駆使して、ジェット戦闘機に拮抗するほどのスピードで並走した」と描写されていることから、最大に見積もると時速3,017kmで走ったことになる。そして、4kmの距離を瞬時に移動する為に令呪を使用された時は、「伝説の時代、あらゆる戦場を制した騎士王が蘇る」と語られており、生前は令呪がなくとも同様の跳躍ができたようだ。<br>キングゥは聖杯を心臓としているためエルキドゥより出力が上がっており、エルキドゥもここまでの速度は出せないとのことだが、神代の魔力濃度の中だと飛行速度に何らかの影響があるようである。関連があるかは不明だが『Apocrypha』でも「[[セミラミス|虚栄の空中庭園]]」の魔力が干渉し、接近するにつれて飛行機の速度は落ちていき最終的には時速300km程度になっている。<br>アキレウスは『Grand Order』の第2部第5章『[[神代巨神海洋 アトランティス]]』で7割減でも音速で動いていることから、万全の状態は少なくとも音速の3倍を超えていることになる。また、アタランテも万全のアキレウスの速度に勝るとも劣らぬとされ、7割減の状態だと両者には圧倒的な格差が存在すると言われている。<br>ボイジャーは実際に第3宇宙速度を出して太陽系から離れつつある。<br>オキタ・J・ソウジはギャグ時空による強化も含まれるので例外。
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ヘシアン・ロボの速さで、走っているのが狼であることも含めて作中一部のキャラには驚かれており、アルトリア・オルタのキュイラッシェ・オルタとチェイス出来る速度である。一方で、ナポレオンには英霊の脚力なら時速100km、200kmはどうということはないとも言われており、『Zero』においてアルトリアは「サーヴァントならではの脚力を駆使して、ジェット戦闘機に拮抗するほどのスピードで並走した」と描写されていることから、最大に見積もると時速3,017kmで走ったことになる。そして、4kmの距離を瞬時に移動する為に令呪を使用された時は、「伝説の時代、あらゆる戦場を制した騎士王が蘇る」と語られており、生前は令呪がなくとも同様の跳躍ができたようだ。<br>キングゥは聖杯を心臓としているためエルキドゥより出力が上がっており、エルキドゥもここまでの速度は出せないとのことだが、神代の魔力濃度の中だと飛行速度に何らかの影響があるようである。関連があるかは不明だが『Apocrypha』でも「[[セミラミス|虚栄の空中庭園]]」の魔力が干渉し、接近するにつれて飛行機の速度は落ちていき最終的には時速300km程度になっている。<br>アキレウスは『Grand Order』の第2部第5章『[[神代巨神海洋 アトランティス]]』で7割減でも音速で動いていることから、万全の状態は少なくとも音速の3倍を超えていることになる。また、アタランテも万全のアキレウスの速度に勝るとも劣らぬとされ、7割減の状態だと両者には圧倒的な格差が存在すると言われている。<br>ボイジャーは実際に第3宇宙速度を出して太陽系から離れつつある。<br>オキタ・J・ソウジはギャグ時空による強化も含まれるので例外。
比較として、現実世界の人類最速であるウサイン・ボルトが時速44.6km、凛の魔力を使った全力疾走が「屋上から校庭までの100m以上の距離を7秒かけずに走った」ことから時速60km以上、不確かな足場と乱立する木々の中で、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤ]]を抱えて走る[[言峰綺礼|言峰]]とエミヤの腕を移植して身体能力が向上した士郎は時速50kmとされている。[[ゲリュオン・アッシュボーン|ゲリュオン]]が作成した使い魔であるアッシュボーンの獣は時速300kmで跳び回れる身体能力を持っていた。
比較として、現実世界の人類最速であるウサイン・ボルトが時速44.6km、凛の魔力を使った全力疾走が「屋上から校庭までの100m以上の距離を7秒かけずに走った」ことから時速60km以上、不確かな足場と乱立する木々の中で、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン|イリヤ]]を抱えて走る[[言峰綺礼|言峰]]とエミヤの腕を移植して身体能力が向上した士郎は時速50kmとされている。[[ゲリュオン・アッシュボーン|ゲリュオン]]が作成した使い魔であるアッシュボーンの獣は時速300kmで跳び回れる身体能力を持っていた。
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また生身の人間でも英霊の宝具や、それに匹敵する神秘を宿した道具を扱うのであれば話が変わる。これは『同レベルの神秘を持つ武器による攻撃』となるためで、宝具であるならば投影品でも構わないし、聖骸布などの現代まで残された宝具相当の物品や'''、伝承保菌者により新造された宝具に匹敵する神秘を宿した武器など、人間がサーヴァントを殺傷するに足りうる例外は「用意出来るか否かは兎も角」幾つか存在する。'''
また生身の人間でも英霊の宝具や、それに匹敵する神秘を宿した道具を扱うのであれば話が変わる。これは『同レベルの神秘を持つ武器による攻撃』となるためで、宝具であるならば投影品でも構わないし、聖骸布などの現代まで残された宝具相当の物品や'''、伝承保菌者により新造された宝具に匹敵する神秘を宿した武器など、人間がサーヴァントを殺傷するに足りうる例外は「用意出来るか否かは兎も角」幾つか存在する。'''
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物理攻撃だけでなく、三騎士やライダークラスにはクラススキルとして対魔力を与えられるため魔術攻撃に耐性を持つ者も多い。現代の魔術の最高ランクはAのため、Aランクの対魔力を所持されてる時点で一切傷つけることが出来なくなる。どちらにしろ、Aランク魔術の発動となると十小節以上からなる瞬間契約(テンカウント)などの長い詠唱が必要になり最低でも約10秒、何らかの魔術礼装や魔術刻印の補佐などがなくメディアと同規模の魔術を行うとすれば、一人前の魔術師でも1分、高速詠唱を用いる魔術師でさえ30秒はかかるためサーヴァント相手では現実的ではない(シングルアクションで扱える[[宝石魔術]]は例外)。
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物理攻撃だけでなく、三騎士やライダークラスにはクラススキルとして対魔力を与えられるため魔術攻撃に耐性を持つ者も多い。現代の魔術の最高ランクはAのため、Aランクの対魔力を所持されている時点で一切傷つけることが出来なくなる。どちらにしろ、Aランク魔術の発動となると十小節以上からなる瞬間契約(テンカウント)などの長い詠唱が必要になり最低でも約10秒、何らかの魔術礼装や魔術刻印の補佐などがなくメディアと同規模の魔術を行うとすれば、一人前の魔術師でも1分、高速詠唱を用いる魔術師でさえ30秒はかかるためサーヴァント相手では現実的ではない(シングルアクションで扱える[[宝石魔術]]は例外)。
マスターを失ったサーヴァントでようやく代行者が勝てるレベルになる。歴代シリーズ中幾度となくただの人間にサーヴァントが殺傷されるシーンが描かれるが、それらは概ねきちんとした理由あってのことであり、二度同じことが成立するものは少ない。
マスターを失ったサーヴァントでようやく代行者が勝てるレベルになる。歴代シリーズ中幾度となくただの人間にサーヴァントが殺傷されるシーンが描かれるが、それらは概ねきちんとした理由あってのことであり、二度同じことが成立するものは少ない。