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: シェイクスピアに限らず、15世紀以降の入手可能な英語の文献ではジャンヌ・ダルクは同様に描写されている。このような扱いをされたのはジャンヌがイングランドの敵だったからである。当時アルマダの海戦で[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]がスペイン無敵艦隊を破り、イングランドの愛国心は頂点に達していた。この愛国心が観客の史劇への関心を高めることになり、史劇の内容もその時勢に合うものが選ばれていた。
 
: シェイクスピアに限らず、15世紀以降の入手可能な英語の文献ではジャンヌ・ダルクは同様に描写されている。このような扱いをされたのはジャンヌがイングランドの敵だったからである。当時アルマダの海戦で[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]がスペイン無敵艦隊を破り、イングランドの愛国心は頂点に達していた。この愛国心が観客の史劇への関心を高めることになり、史劇の内容もその時勢に合うものが選ばれていた。
 
: そういった時代背景が存在するが、彼の描いた「魔女」ジャンヌ・ダルクは特に有名で、その描写からは悪意すら感じられる。何の因果か、聖杯大戦にはルーラーとしてジャンヌが召喚されており、死後、徹底的に侮辱し売女扱いした彼女にどう関わってくるのだろうか。
 
: そういった時代背景が存在するが、彼の描いた「魔女」ジャンヌ・ダルクは特に有名で、その描写からは悪意すら感じられる。何の因果か、聖杯大戦にはルーラーとしてジャンヌが召喚されており、死後、徹底的に侮辱し売女扱いした彼女にどう関わってくるのだろうか。
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; 悲劇『ジュリアス・シーザー』
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: 先述のジャンヌとは打って変わり、こちらではシーザーこと[[ガイウス・ユリウス・カエサル]]の活躍がストレートに描かれている…と思いきや、実はこの作品におけるカエサルは題名にまでなっていながら'''主人公ではない'''。それどころかたった三場面にしか登場せず、しかも'''全五幕中の第三幕で死亡'''…という扱いの悪さである。
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: 同作における実際の主役は「お前もか」でお馴染みブルータスことマルクス・ユニウス・ブルトゥスを中心とする暗殺団。日本に置き換えるなら、明らかに赤穂四十七士の物語でありながら題名のみが『'''吉良上野介'''』になっている状態を想像すればその違和感が伝わるだろうか。
 
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; もう一人のモデル?
 
; もう一人のモデル?
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