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;プロットの都合
;プロットの都合
:魔術師としてもマスターとしても聖杯戦争にピリオドを打つはずだった人物とされ、時臣の戦略を引き継いだ綺礼が事実上の優勝者となったことからも、その方針が確かなものであったことが窺える。<br />彼の戦略自体は万全であったのだが、しかし『Fate/Zero』をエンターテイメント作品としての観点で見た場合には、時臣の戦略通りに進展してしまっては物語が何の山場も無く終わってしまい、作品として何の面白味もない。このため、時臣は終始想定外の事態に悩まされ、大した成果も残せないままに退場となってしまった。<br />ある意味「プロットの都合」の被害者と言えるかもしれないとは、『Zero』筆者である虚淵氏の言。
:魔術師としてもマスターとしても聖杯戦争にピリオドを打つはずだった人物とされ、時臣の戦略を引き継いだ綺礼が事実上の優勝者となったことからも、その方針が確かなものであったことが窺える。<br />彼の戦略自体は万全であったのだが、しかし『Fate/Zero』をエンターテイメント作品としての観点で見た場合には、時臣の戦略通りに進展してしまっては物語が何の山場も無く終わってしまい、作品として何の面白味もない。このため、時臣は終始想定外の事態に悩まされ、大した成果も残せないままに退場となってしまった。<br />ある意味「プロットの都合」の被害者と言えるかもしれないとは、『Zero』筆者である虚淵氏の言。
*物語の時系列としては、第五次の綺礼は第四次の時臣の戦略を踏襲し、諜報用と決戦用のサーヴァント二騎による二段構えで臨んだ――ということとなるが、作品の執筆の時系列からすれば『Zero』での時臣の戦略は、『stay night』での綺礼の戦略のオマージュということになる。時臣の活躍が不振に終わったのは虚淵氏のせいだけではなく、その顛末を定めた原作者奈須きのこ氏のせいでもある、と言えなくもない。
*物語の時系列としては、第五次の綺礼は第四次の時臣の戦略を踏襲し、諜報用と決戦用のサーヴァント二騎による二段構えで臨んだ――ということとなるが、作品の執筆の時系列からすれば『Zero』での時臣の戦略は、『stay night』での綺礼の戦略のオマージュということになる。
**作戦自体は有効で必勝の戦法ではあるのだが、セカンドオーナーの鑑である筈の彼が、「魔術をこれ見よがしに行使しつつ霊地の質を下げかねない害虫のようなキャスター一派の悪行に積極的に対処しない」という齟齬が生じた。
*時臣が弟子に与えたアゾット剣が持ち行く因果は、『stay night』の時点でたっぷり仕込まれている。
*時臣が弟子に与えたアゾット剣が持ち行く因果は、『stay night』の時点でたっぷり仕込まれている。