− | :傲慢な上に、非常にヒステリックかつ小心者で、自己顕示欲が強いという非常に問題の多い性格をしている。両親からムジーク家がかつて如何に優れた錬金術師の大家だったのかを教え込まれた彼は、36歳になっても現実と夢想の区別が出来ず、「名門であった」という誇りだけが立派に成長してしまっている。<br>また相手によって態度を変える姑息な人物で、[[ヴラド三世 (Apocrypha)|ランサー]]には臣下のような態度で接している。[[ルーラー]]に対しても紳士のような態度で懐柔を図るが、あっさり拒絶された際には、不愉快そうな態度を隠さなくなる。<br>実はそういった考えや態度が正しくないというのは彼自身、良く分かっていた。だが自ら変革する気力もなく、敷かれたレールを走り、祖父母や両親が自分にそうしたようにムジーク家の再興も息子に押し付けるつもりだった。<br>サーヴァントに対する態度も同様で、実際のところ良くも悪くもそこまでサーヴァントを見下しておらず、反抗したセイバーに対して激昂してしまったのも、コミニケーションを断ったことで自分が彼を道具として見るのと同じように彼に道具として見られていたことを知った恐ろしさ、恥辱、悲しさから。もし、セイバーが自分をマスターとして、冷たいあるいは怒気を含んだ視線で見ていたなら怯えて彼の考えを承知していたと自己分析している。<br>自らの愚かしさと情けなさ、聖杯大戦への参加資格を失った無常感から、[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]や[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]のようにサーヴァントを道具ではなく、一人の英雄として認識していれば、提案に乗っていれば失敗しなかったのではないか、と後悔の念を感じていた。<br>生来の捻くれ者であるため、届かぬ星に手を伸ばすような行為も当然の事として映るらしく、天と地ほどの差を付けられたアインツベルンに「いつか追いついてみせる」と宣言するなど、夢や希望を最後の瞬間まで諦めない不屈の意志を持った人物でもある。またユグドミレニアの敗色が濃くなってきても(行き場所がないという理由もあるだろうが)最後まで聖杯戦争から逃げず、フィオレの補佐やホムンクルス達の世話を行うなど意外と義理堅い人物である事も分かった。<br>いい意味でも、悪い意味でも、彼は「'''人間らしい'''」のである。 | + | :傲慢な上に、非常にヒステリックかつ小心者で、自己顕示欲が強いという非常に問題の多い性格をしている。両親からムジーク家がかつて如何に優れた錬金術師の大家だったのかを教え込まれた彼は、36歳になっても現実と夢想の区別が出来ず、「名門であった」という誇りだけが立派に成長してしまっている。<br>また相手によって態度を変える姑息な人物で、[[ヴラド三世 (Apocrypha)|ランサー]]には臣下のような態度で接している。[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]に対しても紳士のような態度で懐柔を図るが、あっさり拒絶された際には、不愉快そうな態度を隠さなくなる。<br>実はそういった考えや態度が正しくないというのは彼自身、良く分かっていた。だが自ら変革する気力もなく、敷かれたレールを走り、祖父母や両親が自分にそうしたようにムジーク家の再興も息子に押し付けるつもりだった。<br>サーヴァントに対する態度も同様で、実際のところ良くも悪くもそこまでサーヴァントを見下しておらず、反抗したセイバーに対して激昂してしまったのも、コミニケーションを断ったことで自分が彼を道具として見るのと同じように彼に道具として見られていたことを知った恐ろしさ、恥辱、悲しさから。もし、セイバーが自分をマスターとして、冷たいあるいは怒気を含んだ視線で見ていたなら怯えて彼の考えを承知していたと自己分析している。<br>自らの愚かしさと情けなさ、聖杯大戦への参加資格を失った無常感から、[[フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|フィオレ]]や[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]のようにサーヴァントを道具ではなく、一人の英雄として認識していれば、提案に乗っていれば失敗しなかったのではないか、と後悔の念を感じていた。<br>生来の捻くれ者であるため、届かぬ星に手を伸ばすような行為も当然の事として映るらしく、天と地ほどの差を付けられたアインツベルンに「いつか追いついてみせる」と宣言するなど、夢や希望を最後の瞬間まで諦めない不屈の意志を持った人物でもある。またユグドミレニアの敗色が濃くなってきても(行き場所がないという理由もあるだろうが)最後まで聖杯戦争から逃げず、フィオレの補佐やホムンクルス達の世話を行うなど意外と義理堅い人物である事も分かった。<br>いい意味でも、悪い意味でも、彼は「'''人間らしい'''」のである。 |