14行目: |
14行目: |
| ; 略歴 | | ; 略歴 |
| : 「最高傑作」と謳われる、アインツベルンのホムンクルス。第四次聖杯戦争開始に先立ち、[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の卵子と[[衛宮切嗣]]の精子を用いて作り出された。なお、ホムンクルスでありながら、その過程でアイリスフィールの母胎から「出産」されることで生を受けている。生まれながらに「聖杯の器」となることが宿命づけられており、母親の胎内にいる間から様々な呪的処理を為されている。しかし反作用として、発育不全・短命などのハンデも背負っている。 | | : 「最高傑作」と謳われる、アインツベルンのホムンクルス。第四次聖杯戦争開始に先立ち、[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の卵子と[[衛宮切嗣]]の精子を用いて作り出された。なお、ホムンクルスでありながら、その過程でアイリスフィールの母胎から「出産」されることで生を受けている。生まれながらに「聖杯の器」となることが宿命づけられており、母親の胎内にいる間から様々な呪的処理を為されている。しかし反作用として、発育不全・短命などのハンデも背負っている。 |
− | : 第四次聖杯戦争を経て母は亡くなり、父は裏切り者としてアインツベルンから遠ざけられる。鋳造主であり育ての親とも言える[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]による教育も手伝い、「キリツグは自分と母を捨てた」という誤解によって恨みの感情を募らせていく。 | + | : 第四次聖杯戦争を経て母は亡くなり、父は裏切り者としてアインツベルンから遠ざけられる。鋳造主であり育ての親とも言える[[ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン|アハト翁]]による教育も手伝い、「[[衛宮切嗣|キリツグ]]は自分と母を捨てた」という誤解によって恨みの感情を募らせていく。 |
− | : 第五次聖杯戦争開始の2ヶ月前にバーサーカーを召喚。苛烈な訓練によって、人格を失っているはずのバーサーカーと強固な絆を得る。バーサーカー、[[セラ]]、[[リーゼリット]]を伴って来日し、切嗣の養子・[[衛宮士郎]]と邂逅を果たし、聖杯戦争に臨む。 | + | : 第五次聖杯戦争開始の2ヶ月前にバーサーカーを召喚。苛烈な訓練によって、人格を失っているはずのバーサーカーと強固な絆を得る。[[ヘラクレス|バーサーカー]]、[[セラ]]、[[リーゼリット]]を伴って来日し、[[衛宮切嗣|切嗣]]の養子・[[衛宮士郎]]と邂逅を果たし、[[聖杯戦争]]に臨む。 |
| : | | : |
| ; 人物 | | ; 人物 |
− | : 基本的には素直で無邪気、天真爛漫な幼女。その様は「雪の妖精」に喩えられる。しかし、聖杯戦争のためだけに育てられたため、一般的な常識や倫理観が乏しく、特に殺人に抵抗がない(ただし流石に関係の無い民間人を躊躇無く殺せるという程ではない)。ナチュラルに天使で、ナチュラルに悪魔。夜に出会えば危険極まりないマスターであるが、お昼の商店街に現れたときは人との触れ合い方を知らない臆病な少女である。 | + | : 基本的には素直で無邪気、天真爛漫な幼女。その様は「雪の妖精」に喩えられる。しかし、[[聖杯戦争]]のためだけに育てられたため、一般的な常識や倫理観が乏しく、特に殺人に抵抗がない(ただし流石に関係の無い民間人を躊躇無く殺せるという程ではない)。ナチュラルに天使で、ナチュラルに悪魔。夜に出会えば危険極まりないマスターであるが、お昼の商店街に現れたときは人との触れ合い方を知らない臆病な少女である。 |
− | : 士郎を「お兄ちゃん」と呼び、マスターとしては裏切った衛宮切嗣の後継者として殺害しようとするが、イリヤスフィールとしては士郎に対し親しみを感じており、HFルートではその二つの相反する感情に戸惑うこともあった。普段の立ち居振る舞いは幼い少女然としているが、魔術師・貴族の姫として威厳のある態度をとったり、実年齢は士郎よりも上であるため、「妹」ではなく「姉」としての顔を垣間見せる時もあるなど、様々な側面を併せ持つ。 | + | : [[衛宮士郎|士郎]]を「お兄ちゃん」と呼び、マスターとしては裏切った[[衛宮切嗣]]の後継者として殺害しようとするが、イリヤスフィールとしては[衛宮士郎|士郎]]に対し親しみを感じており、HFルートではその二つの相反する感情に戸惑うこともあった。普段の立ち居振る舞いは幼い少女然としているが、魔術師・貴族の姫として威厳のある態度をとったり、実年齢は[[衛宮士郎|士郎]]よりも上であるため、「妹」ではなく「姉」としての顔を垣間見せる時もあるなど、様々な側面を併せ持つ。 |
| : | | : |
| ; 能力 | | ; 能力 |
− | : マスターとしては聖杯戦争史上最高の適性を持っており、凄まじく魔力を消耗するバーサーカーを苦も無く維持している。[[令呪]]も特別仕様で、通常なら支配を弾きかねない程強力な英霊を律することが出来る。ただし、マスターとしては群を抜く適性を有してはいても、聖杯戦争のためだけに育てられたという歪な教育課程のためか[[魔術|魔術師]]としての技量そのものは未だ高くなく、まだまだ発展途上。もっとも、こちらの適性もホムンクルス故に高く、魔術回路の数も通常の魔術師を圧倒し、自立型魔術回路とでも言うべき存在。 | + | : マスターとしては[[聖杯戦争]]史上最高の適性を持っており、凄まじく魔力を消耗する[[ヘラクレス|バーサーカー]]を苦も無く維持している。[[令呪]]も特別仕様で、通常なら支配を弾きかねない程強力な英霊を律することが出来る。ただし、マスターとしては群を抜く適性を有してはいても、[[聖杯戦争]]のためだけに育てられたという歪な教育課程のためか[[魔術|魔術師]]としての技量そのものは未だ高くなく、まだまだ発展途上。もっとも、こちらの適性もホムンクルス故に高く、魔術回路の数も通常の魔術師を圧倒し、自立型魔術回路とでも言うべき存在。 |
| : イリヤはマスターであると同時に第五次聖杯戦争における「[[聖杯]]」そのものでもある。イリヤの本来の機能は聖杯の器としてのものであり、脱落したサーヴァントの魂を回収し、最終段階では「天のドレス」を纏って[[魔法|第三魔法]]「天の杯」に至ることが目的である。ただし、ヒトの身に英霊という強大な魂を留めておくことは容易ではなく、通常であれば4人が限界。それ以上を宿すとヒトとしての機能が剥がれ落ちていく。セラやリーゼリットが付き従っているのは、その時のためのバックアップでもある。 | | : イリヤはマスターであると同時に第五次聖杯戦争における「[[聖杯]]」そのものでもある。イリヤの本来の機能は聖杯の器としてのものであり、脱落したサーヴァントの魂を回収し、最終段階では「天のドレス」を纏って[[魔法|第三魔法]]「天の杯」に至ることが目的である。ただし、ヒトの身に英霊という強大な魂を留めておくことは容易ではなく、通常であれば4人が限界。それ以上を宿すとヒトとしての機能が剥がれ落ちていく。セラやリーゼリットが付き従っているのは、その時のためのバックアップでもある。 |
− | : 魔術師としては未熟とされるイリヤではあるが、そもそもイリヤは「願望機」たる聖杯であるため、彼女の魔術は理論をすっ飛ばして「結果」のみを現出できる。それがイリヤの魔力で叶うことならば、イリヤ自身はそのために必要な魔術理論を知らなくとも魔術を行使できる。 | + | : [[魔術|魔術師]]としては未熟とされるイリヤではあるが、そもそもイリヤは「願望機」たる[[聖杯]]であるため、彼女の[[魔術]]は理論をすっ飛ばして「結果」のみを現出できる。それがイリヤの魔力で叶うことならば、イリヤ自身はそのために必要な魔術理論を知らなくとも[[魔術]]を行使できる。 |
− | : TVアニメ版『Unlimited Blade Works』では髪の毛を媒介とした鳥型の使い魔を使役している。術式名は『天使の詩(エルゲンリート)』、鳥の名は『シュトルヒリッター(コウノトリの騎士)』。これはオートで追尾するビットに近い、自立浮遊砲台の小型の使い魔で、小型ながら魔力の生成すら可能な代物。凛は「ミニ魔術師」と称した。光弾を撃つ銃身と、それを固定する浮遊する本体の2パーツで構成されている。銃身部分は剣のようにも見え、実際、本体で生た光弾を飛ばすバレルであり、近接戦闘では剣として使用される。射出する普通の光弾をツェーレ(涙)、剣状に変形して、剣部分を撃ち出す光弾をデーゲン(剣)と呼ぶ。デーゲンはバレルそのものを弾丸として打ち出すため、大威力だが、撃ってしまうと使い魔は銃身を失うので自壊してしまう。母親であるアイリも魔力を通した針金で似たような使い魔を使役しており、彼女たちの魔術特性の遺伝が垣間見える部分である。 | + | : TVアニメ版『Unlimited Blade Works』では髪の毛を媒介とした鳥型の[[使い魔]]を使役している。術式名は『天使の詩(エルゲンリート)』、鳥の名は『シュトルヒリッター(コウノトリの騎士)』。これはオートで追尾するビットに近い、自立浮遊砲台の小型の使い魔で、小型ながら魔力の生成すら可能な代物。凛は「ミニ魔術師」と称した。光弾を撃つ銃身と、それを固定する浮遊する本体の2パーツで構成されている。銃身部分は剣のようにも見え、実際、本体で生た光弾を飛ばすバレルであり、近接戦闘では剣として使用される。射出する普通の光弾をツェーレ(涙)、剣状に変形して、剣部分を撃ち出す光弾をデーゲン(剣)と呼ぶ。デーゲンはバレルそのものを弾丸として打ち出すため、大威力だが、撃ってしまうと使い魔は銃身を失うので自壊してしまう。母親である[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリ]]も魔力を通した針金で似たような使い魔を使役しており、彼女たちの魔術特性の遺伝が垣間見える部分である。 |
| | | |
| === 弟子1号ロリブルマ === | | === 弟子1号ロリブルマ === |
42行目: |
42行目: |
| 『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』におけるイリヤ。並行世界の可能性の一つ。 | | 『[[Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]]』におけるイリヤ。並行世界の可能性の一つ。 |
| ; 略歴 | | ; 略歴 |
− | : 穂群原学園小等部(5年1組)に通う小学生。義兄の衛宮士郎、本来はメイドだがほぼ家族同然に接しているセラ&リーゼリットの姉妹と四人で暮らしている。父の衛宮切嗣、母のアイリスフィール・フォン・アインツベルンは仕事で家を空けていてあまり帰ってこない。なお士郎は切嗣の養子で、イリヤとの血縁はない。切嗣とアイリは夫婦ではあるがイリヤ曰くいろいろあって籍は入れていない。そのため、アイリ・イリヤと切嗣・士郎とでは姓が異なる。「魔法少女マジカル☆ブシドームサシ」というアニメを好んで見ている。 | + | : 穂群原学園小等部(5年1組)に通う小学生。義兄の[[衛宮士郎]]、本来はメイドだがほぼ家族同然に接している[[セラ]]と[[リーゼリット]]の姉妹と四人で暮らしている。父の[[衛宮切嗣]]、母の[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]は仕事で家を空けていてあまり帰ってこない。なお、[[衛宮士郎|士郎]]、は[[衛宮切嗣|切嗣]]の養子で、イリヤとの血縁はない。[[衛宮切嗣|切嗣]]と[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリ]]は夫婦ではあるがイリヤ曰くいろいろあって籍は入れていない。そのため、[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|アイリ]]・イリヤと[[衛宮切嗣|切嗣]]・[[衛宮士郎|士郎]]とでは姓が異なる。「魔法少女マジカル☆ブシドームサシ」というアニメを好んで見ている。 |
| : [[マジカルルビー|カレイドステッキ]]に見初められ、ただの一般人だったイリヤが、詐欺同然の強引な手口で契約させられ、魔法少女プリズマ☆イリヤとなる。物語当初は「巻き込まれただけの一般人」だったイリヤだが、次第に彼女にも秘密があることが明らかになっていく。 | | : [[マジカルルビー|カレイドステッキ]]に見初められ、ただの一般人だったイリヤが、詐欺同然の強引な手口で契約させられ、魔法少女プリズマ☆イリヤとなる。物語当初は「巻き込まれただけの一般人」だったイリヤだが、次第に彼女にも秘密があることが明らかになっていく。 |
| : | | : |
65行目: |
65行目: |
| :: 宝具「射殺す百頭」を得る。 | | :: 宝具「射殺す百頭」を得る。 |
| ::; 射殺す百頭(ナインライブズ) | | ::; 射殺す百頭(ナインライブズ) |
− | ::: 通常時のイリヤでは重過ぎて使いこなせない。子ギル戦で真名解放して使用しようとしたが、技の発動前に子ギルが繰り出した「真・射殺す百頭」で破砕されてしまう。 | + | ::: 通常時のイリヤでは重過ぎて使いこなせない。[[子ギル]]戦で真名解放して使用しようとしたが、技の発動前に子ギルが繰り出した「真・射殺す百頭」で破砕されてしまう。 |
| : | | : |
| ; [[クー・フーリン|クラスカード・ランサー]] | | ; [[クー・フーリン|クラスカード・ランサー]] |
75行目: |
75行目: |
| ::: 番外編コラボコミックやドラマCD「イリヤエ・ロボマエ」で使用。 | | ::: 番外編コラボコミックやドラマCD「イリヤエ・ロボマエ」で使用。 |
| :; 夢幻召喚 | | :; 夢幻召喚 |
− | :: 英霊クー・フーリンと一時的に同化し、ランサーの宝具とスキル、身体能力を会得する。 | + | :: 英霊[[クー・フーリン]]と一時的に同化し、ランサーの宝具とスキル、身体能力を会得する。 |
| :: 平行世界で合流したクロとの屋上の戦闘で使用。 | | :: 平行世界で合流したクロとの屋上の戦闘で使用。 |
| ::; 刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク) | | ::; 刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク) |
86行目: |
86行目: |
| ::: ダリウスに対し使用。短い間合いを補うためにセイバーの夢幻召喚と併用して攻撃した。攻撃は命中したものの直後にカードを奪われ、正体を現したジュリアンに砕かれて「クラスカード・キャスター」は消失した。 | | ::: ダリウスに対し使用。短い間合いを補うためにセイバーの夢幻召喚と併用して攻撃した。攻撃は命中したものの直後にカードを奪われ、正体を現したジュリアンに砕かれて「クラスカード・キャスター」は消失した。 |
| :; 夢幻召喚 | | :; 夢幻召喚 |
− | :: 英霊メディアと一時的に同化し、キャスターの宝具とスキル、身体能力を会得する。 | + | :: 英霊[[メディア]]と一時的に同化し、キャスターの宝具とスキル、身体能力を会得する。 |
| ::; 高速神言 | | ::; 高速神言 |
| ::: 神代の魔術を詠唱するスキル。ベアトリス戦で使用するも、「悉く打ち砕く雷神の鎚」に敗れる。 | | ::: 神代の魔術を詠唱するスキル。ベアトリス戦で使用するも、「悉く打ち砕く雷神の鎚」に敗れる。 |
99行目: |
99行目: |
| ::: 宝具ではなくスキル。本来のライダーはランクA+だったが、イリヤの場合はランクB。しかも美遊と違って両目ではなく、右目のみに発現するにとどまっている | | ::: 宝具ではなくスキル。本来のライダーはランクA+だったが、イリヤの場合はランクB。しかも美遊と違って両目ではなく、右目のみに発現するにとどまっている |
| : | | : |
− | ; [[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|クラスカード・セイバー]] | + | ; [[アルトリア・ペンドラゴン|クラスカード・セイバー]] |
| :; 限定展開 | | :; 限定展開 |
| :: 宝具「約束された勝利の剣」を得る。 | | :: 宝具「約束された勝利の剣」を得る。 |
106行目: |
106行目: |
| ::: 黒化バーサーカー戦では、イリヤと美遊とが協力しての「並列限定展開(パラレル・インクルード)」にて使用。九本同時に具現化し、黒化バーサーカーを倒した。 | | ::: 黒化バーサーカー戦では、イリヤと美遊とが協力しての「並列限定展開(パラレル・インクルード)」にて使用。九本同時に具現化し、黒化バーサーカーを倒した。 |
| :; 夢幻召喚 | | :; 夢幻召喚 |
− | :: 英霊アーサー王と一時的に同化し、セイバーの宝具とスキル、身体能力を会得する。イリヤが夢幻召喚した場合の衣装は美遊と違い、セイバー・リリィに近いデザインとなっている。 | + | :: 英霊[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]と一時的に同化し、セイバーの宝具とスキル、身体能力を会得する。イリヤが夢幻召喚した場合の衣装は美遊と違い、セイバー・リリィに近いデザインとなっている。 |
| ::; 約束された勝利の剣(エクスカリバー) | | ::; 約束された勝利の剣(エクスカリバー) |
| ::: 真名解放せずともその切れ味は最強の聖剣にふさわしく、クロの投影した贋作を叩き折った。 | | ::: 真名解放せずともその切れ味は最強の聖剣にふさわしく、クロの投影した贋作を叩き折った。 |