差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
前回編集の内容追記
85行目: 85行目:  
* 初代ローマ皇帝はガイウス・オクタウィウス・トゥリヌス(アウグストゥス)だが、オクタウィウスは彼によって後継者に指名され、彼が築いた基礎から帝政を完成させた。そのため彼は事実上の帝政創始者として見られることが多い。また、「カエサル」の名はローマ皇帝の称号の一つとして受け継がれ、「皇帝」を意味する言葉の語源にもなっている。しかし本作のカエサルは「皇帝特権」を持たず、「カリスマ」もC止まりである。[[ロムルス|帝政どころか共和政以前の「王」]]は「皇帝特権」EXなのだが……。
 
* 初代ローマ皇帝はガイウス・オクタウィウス・トゥリヌス(アウグストゥス)だが、オクタウィウスは彼によって後継者に指名され、彼が築いた基礎から帝政を完成させた。そのため彼は事実上の帝政創始者として見られることが多い。また、「カエサル」の名はローマ皇帝の称号の一つとして受け継がれ、「皇帝」を意味する言葉の語源にもなっている。しかし本作のカエサルは「皇帝特権」を持たず、「カリスマ」もC止まりである。[[ロムルス|帝政どころか共和政以前の「王」]]は「皇帝特権」EXなのだが……。
 
* カエサルの政治指導者としての評価は古代ローマ当時から今日に至るまで、毀誉褒貶が相半ばしている。「共和制のままではいずれ起こるだろう問題に対処できないことを予見し、それに代わる新たな国家像を創造した」という点は紛れも無く天才だが、その急進さ故に腹心に暗殺され、再び内乱を引き起こすことになった。
 
* カエサルの政治指導者としての評価は古代ローマ当時から今日に至るまで、毀誉褒貶が相半ばしている。「共和制のままではいずれ起こるだろう問題に対処できないことを予見し、それに代わる新たな国家像を創造した」という点は紛れも無く天才だが、その急進さ故に腹心に暗殺され、再び内乱を引き起こすことになった。
* 現在の暦のもととなったカエサル歴を制定している。当時としては驚くべき精度の暦であった。確かに実際の暦とのズレを修正するために1582年、時のローマ教皇グレゴリウス13世によって現行のグレゴリオ暦に改訂されたが、その内容は「年数が100で割り切れ、かつ400では割り切れない年は平年とする」というルールを追加しただけのものである。ユリウス暦の「128年に1日のズレ」を「3221年に1日のズレ」まで抑えることには成功したが、将来的に再び改定が必要となることは明白であり根本的な解決には至っていない。また、カエサルの記した文章、演説した内容は現在でもラテン語の教科書に使われるほどに名文として認知されており、多方面に才能を発揮した正に天才であることがうかがえる。
+
* 現在の暦のもととなったカエサル歴を制定している。当時としては驚くべき精度の暦であった。確かに実際の暦とのズレを修正するために1582年、時のローマ教皇グレゴリウス13世によって現行のグレゴリオ暦に改訂されたが、その内容は「年数が100で割り切れ、かつ400では割り切れない年は平年とする」というルールを追加しただけのものである。ユリウス暦の「128年に1日のズレ」を「3221年に1日のズレ」まで抑えることには成功したが、将来的に再び改定が必要となることは明白である。完璧ではないものの、未だ人類はカエサルが作ったシステム以上の暦を考えつけていないのだ。また、カエサルの記した文章、演説した内容は現在でもラテン語の教科書に使われるほどに名文として認知されており、多方面に才能を発揮した正に天才であることがうかがえる。
 
* あんなふくよかな姿となった理由としては「ローマが美食の国だから」とのこと。……どこまで食べたらそうなるんだ。
 
* あんなふくよかな姿となった理由としては「ローマが美食の国だから」とのこと。……どこまで食べたらそうなるんだ。
 
** むしろ史実的にあの外見に合うローマ皇帝は[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]のほうだったりする。カエサルに関してはきっちり「背が高く引き締まった体であった」という歴史記録がある。
 
** むしろ史実的にあの外見に合うローマ皇帝は[[ネロ・クラウディウス|ネロ]]のほうだったりする。カエサルに関してはきっちり「背が高く引き締まった体であった」という歴史記録がある。
96行目: 96行目:  
** しかし暗殺後に明かされた遺言書にはクレオパトラやカエサリオンについての言及は一言もなく“オクタウィアヌスに遺産の大半を譲ること”“残りは市民のために用いること”“妻カルプニアとの間に子が生まれた場合の後見人”についてのみ書かれていた。
 
** しかし暗殺後に明かされた遺言書にはクレオパトラやカエサリオンについての言及は一言もなく“オクタウィアヌスに遺産の大半を譲ること”“残りは市民のために用いること”“妻カルプニアとの間に子が生まれた場合の後見人”についてのみ書かれていた。
 
* 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにクレオパトラとアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。
 
* 彼の愛人クレオパトラはカエサルの死後アントニウスの愛人となった。ちなみにクレオパトラとアントニウスとの関係は非常に良好で、最後の遺言も「アントニウスと同じ墓に入りたい」というものだったという。また、連れ子であるカエサリオンもアントニウスは厚遇している。……カエサルが願いを叶えたところで割って入る余地があるかは微妙というところか。
** 尚、アントニウスはカエサルと異なり、自身の遺言書にきちんとクレオパトラとの息子を相続人とすること、クレオパトラを後見人とすることを明記していたという。しかしこの遺言書はオクタウィアヌスによってアントニウスとの対決の前に公開された。ローマの人々はエジプト女王によってローマが支配されるのではないかと恐れ、アントニウスを売国奴と蔑み、アントニウスは民心と将兵の多くを失うこととなった。生存している人間の遺言状を勝手に公開したオクタウィアヌスを非難する者はほとんどいなかった。オクタウィアヌスは「クレオパトラを」ローマの敵として宣戦布告し、対立したアントニウス軍は破れ、攻め込まれたエジプトは独立を奪われた。ダシに使われたクレオパトラは自害し、(オクタウィアヌスのライバルになりかねない)カエサリオンは処刑された。遺言状をはじめ公的な場ではクレオパトラに配慮しなかったカエサルだが、配慮しすぎたアントニウスの末路から、「無視」こそがカエサルなりのクレオパトラやカエサリオン、エジプトへの配慮だったのではないかという意見もある。同時にこうしたエピソードは、一番の配下であったアントニウスではなく無名の若者オクタウィアヌスを後継者として選んだカエサルの鑑識眼を裏付けるものでもある。
+
** 尚、アントニウスはカエサルと異なり、自身の遺言書にきちんとクレオパトラとの息子を相続人とすること、クレオパトラを後見人とすることを明記していたという。しかしこの遺言書はオクタウィアヌスによってアントニウスとの対決の前に公開された。ローマの人々はエジプト女王によってローマが支配されるのではないかと恐れ、アントニウスを売国奴と蔑み、アントニウスは民心と将兵の多くを失うこととなった。生存している人間の遺言状を勝手に公開したオクタウィアヌスを非難する者はほとんどいなかった。オクタウィアヌスは「クレオパトラを」ローマの敵として宣戦布告し、対立したアントニウス軍は破れ、攻め込まれたエジプトは独立を奪われた。アントニウス排除のダシに使われたクレオパトラは自害し、(オクタウィアヌスのライバルになりかねない)カエサリオンは処刑された。遺言状をはじめ公的な場ではクレオパトラに配慮しなかったカエサルだが、配慮しすぎたアントニウスの末路から、「無視」こそがカエサルなりのクレオパトラやカエサリオン、エジプトへの配慮だったのではないかという意見もある。…アントニウスと組んでローマを迎え撃つ気満々だったクレオパトラがこうした事情を理解していたとは思えない。認知しないカエサルへの失望が、アントニウスへの愛の源になった可能性もある。しかし、生前のカエサルにとって「愛人と息子の認知」という願いを叶えることは、その愛人と息子の破滅を意味したのである。聖杯に託さねばならないほどに、この願いは実現不可能なものであった。同時にこのエピソードは、一番の配下であったアントニウスではなく無名の若者オクタウィアヌスの将器を見抜き後継者として選んだカエサルの鑑識眼を裏付けるものでもある。オクタウィアヌスは、カエサルが回避したミスをアントニウスがまんまと踏み抜いたことを見逃さなかった。
 
* 自称・太っているのではなくふくよかな体型の彼だが、これで意外と俊敏らしい。ステータス上では敏捷Bとセイバークラスの基本能力通り。
 
* 自称・太っているのではなくふくよかな体型の彼だが、これで意外と俊敏らしい。ステータス上では敏捷Bとセイバークラスの基本能力通り。
 
** ゲーム的な面でも、クイックが2枚と他のセイバー(いずれも1枚)より多いコマンドカード構成をしており、宝具もクイック属性。動けるDEBUである。
 
** ゲーム的な面でも、クイックが2枚と他のセイバー(いずれも1枚)より多いコマンドカード構成をしており、宝具もクイック属性。動けるDEBUである。
匿名利用者

案内メニュー