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828 バイト追加 、 2016年6月1日 (水) 23:09
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== 死徒 ==
 
== 死徒 ==
吸血種の中で、吸血鬼と呼ばれるモノたちの大部分をしめる種。吸血種は非常に多岐に渡って様々なものが存在するが、一般に言われる「吸血鬼」のイメージに適う存在。
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吸血種の中で、吸血鬼と呼ばれるモノたちの大部分をしめる種。人間から後天的になった吸血種。吸血種は非常に多岐に渡って様々なものが存在するが、一般に言われる「吸血鬼」のイメージに適う存在。
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元々人であった者が、[[真祖]]もしくは他の死徒に噛まれ吸血されたことで変異した吸血鬼。<br />厳密に言えば、「血を吸われた」結果に死徒となるわけではなく、吸った相手が「血を送り込んだ」後に死徒化する。ただし、全ての人間がそうなるのではなく、肉体的ポテンシャルが高く、魂のキャパシティに優れるものに限られる。
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元々人であった者が、[[真祖]]もしくは他の死徒に噛まれ吸血されたことで変異した吸血鬼。<br />厳密に言えば、「血を吸われた」結果に死徒となるわけではなく、吸った相手が「血を送り込んだ」後に死徒化する。ただし、全ての人間がそうなるのではなく、肉体的ポテンシャルが高く、魂のキャパシティに優れるものに限られる。<br />
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また魔術を極め自己を吸血種に改造してなった者もいるが、成り立ちこそ違えど死徒の社会に参加することで同胞として認識し合う。
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死後すぐさま活動を開始するわけではなく、遺体として埋葬された後、脳髄が溶けて魂が肉体から解放されるまでに数年をかける。これでようやく食屍鬼(グール)と呼ばれる動く死体(リビングデッド)になる。<br />グールは欠けた肉体を取り戻すために周囲の死体を喰らい、その過程で、さらに数年をかけて失った脳の変わりに幽体での脳を形成、知能を取り戻す。通常、ここでようやく吸血鬼と呼ばれる段階に至る。
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死後すぐさま活動を開始するわけではなく、遺体として埋葬された後、脳髄が溶けて魂が肉体から解放されるまでに数年をかける。これでようやく食屍鬼(グール)と呼ばれる動く死体(リビングデッド)になる。<br />グールは欠けた肉体を取り戻すために周囲の死体を喰らい、その過程で、さらに数年をかけて失った脳の変わりに幽体の脳を形成、知能を取り戻す。通常、ここでようやく吸血鬼と呼ばれる段階に至る。
    
自意識を得た吸血鬼は自らの為の行動を開始するが、親の血が身体に入っているため、親の支配には逆らえない。せっかく集めた血も、大半は親に持っていかれてしまう。これゆえに、力を貯えるために、自らも親となって手下の吸血鬼を増やしていくのである。<br />元来の発生は、真祖が自らの吸血衝動の苦しみから逃れるために用意した血袋のような役割を課せられた人間たち。やがて力を付けた彼らは、真祖の支配から人間界に逃れ、吸血行動を繰り返すようになる。この当時の死徒が二十七祖と定義されるモノたちである。
 
自意識を得た吸血鬼は自らの為の行動を開始するが、親の血が身体に入っているため、親の支配には逆らえない。せっかく集めた血も、大半は親に持っていかれてしまう。これゆえに、力を貯えるために、自らも親となって手下の吸血鬼を増やしていくのである。<br />元来の発生は、真祖が自らの吸血衝動の苦しみから逃れるために用意した血袋のような役割を課せられた人間たち。やがて力を付けた彼らは、真祖の支配から人間界に逃れ、吸血行動を繰り返すようになる。この当時の死徒が二十七祖と定義されるモノたちである。
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人間を超越した能力を持つが、それは長大な寿命を活かして能力を磨き上げた結果である。彼らの力は「人間の延長線上」にあり、人間の寿命が数千年単位以上であったならば誰でも同等の能力が得られることになる。<br />不老不死である吸血鬼の肉体は、人間という器にとって過ぎたモノである故、彼らの肉体は急速に劣化していく。それを補うために、他人の血液を吸って、肉体を固定させている。言い方を変えるならば「エネルギーを補給し続ける必要がある不老不死」。<br>長い年月を生きたものほど損傷が大きく、それを補うには通常の生命では間に合わなくなるため、人間よりも種として優れる動物を取り込むことも。取り込んだ動物は使い魔のように使役することが可能。
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人間を超越した能力を持つが、それは長大な寿命を活かして能力を磨き上げた結果である。彼らの力は「人間の延長線上」にあり、人間の寿命が数千年単位以上であったならば誰でも同等の能力が得られることになる。<br />不老不死である吸血鬼の肉体は、人間という器にとって過ぎたモノである故、彼らの肉体は急速に劣化していく。それを補うために、他人の血液を吸って遺伝情報を取り込み、肉体を固定させている。言い方を変えるならば「エネルギーを補給し続ける必要がある不老不死」。<br>長い年月を生きたものほど損傷が大きく、それを補うには通常の生命では間に合わなくなるため、人間よりも種として優れる野獣や魔獣を取り込むこともある。取り込んだ動物は使い魔のように使役することが可能。
    
英霊が「人類史を肯定するモノ。人間世界の秩序を護るもの」であるのに対して、死徒は「人類史を否定するモノ。人間世界のルールを汚すために存在してきたもの」である。故に、死徒は「人が作りし宝具」「神が人のために用意した宝具」による加護を否定することが出来る。<br />『Fake』にて死徒ジェスターがオーランド配下の宝具を持った警官たちと接触した際には宝具の能力を無効化し一方的に蹂躙する力を見せている。<br />逆に英霊がサーヴァントとして召喚され得るような人理が命として脈動する世界(『Fate』世界)では死徒は弱体化し、「[[月姫|某作品]]」世界ほどの力を持てないとされている。
 
英霊が「人類史を肯定するモノ。人間世界の秩序を護るもの」であるのに対して、死徒は「人類史を否定するモノ。人間世界のルールを汚すために存在してきたもの」である。故に、死徒は「人が作りし宝具」「神が人のために用意した宝具」による加護を否定することが出来る。<br />『Fake』にて死徒ジェスターがオーランド配下の宝具を持った警官たちと接触した際には宝具の能力を無効化し一方的に蹂躙する力を見せている。<br />逆に英霊がサーヴァントとして召喚され得るような人理が命として脈動する世界(『Fate』世界)では死徒は弱体化し、「[[月姫|某作品]]」世界ほどの力を持てないとされている。
    
=== 死徒二十七祖 ===
 
=== 死徒二十七祖 ===
死徒たちの大元である二十七の祖のこと。最も古い死徒のことではあるが、代替わりや消滅している祖もいる。中には厳密な意味での死徒ではないながらも、吸血種ということで名を連ねているものもいる。<br>齢四千年を数える神代連盟(エルダータイトル)の祖、教会によって封印中の祖、人知れず秘境にて時間を数える祖、五百年単位で後継者に座を譲る血族の祖、と内訳は様々。
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死徒たちの大元である二十七の祖のこと。最も古い死徒のことではあるが、代替わりや消滅している祖もいる。中には厳密な意味での死徒ではないながらも、吸血種ということで名を連ねているものもいる。<br>齢四千年を数える神代連盟(エルダータイトル)の祖、教会によって封印中の祖、人知れず秘境にて時間を数える祖、五百年単位で後継者に座を譲る血族のような祖、と内訳は様々。
    
空席の祖の大半は教会によって封印中。聖堂教会にて柩に収納されているが、彼らでは滅ぼし切れないので半ば永久監獄となっている。<br />
 
空席の祖の大半は教会によって封印中。聖堂教会にて柩に収納されているが、彼らでは滅ぼし切れないので半ば永久監獄となっている。<br />
現在空位の祖の席であっても、基本的に派閥は健在で、祖を奪還、あるいは位を得るためキッチリと消滅させんと力を溜めている。(派閥作りに興味を持たない、[[魔術|魔術師]]上がりのネロのような死徒もいて例外はある)<br />
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現在空位の祖の席であっても基本的に派閥は健在で、教会に封印されている祖を奪還、あるいは祖の座を得るためにキッチリ消滅させるために力を溜めている。(派閥作りに興味を持たない、[[魔術|魔術師]]上がりのネロのような死徒もいて例外はある)<br />
    
二十七祖はそれぞれ独自の方法で「不老不死」を定義しているとされ、ネロ・カオスは「混沌」、ロアは「転生」、ズェピアは「現象」と、そのやり方は多岐に渡る。<br />
 
二十七祖はそれぞれ独自の方法で「不老不死」を定義しているとされ、ネロ・カオスは「混沌」、ロアは「転生」、ズェピアは「現象」と、そのやり方は多岐に渡る。<br />
なお、祖の中には預言者の役割を持ったものがおり、外敵や内紛で祖が滅ぼされそうになると、後継者を作るよう通達がされる。これは「薔薇の予言」と呼ばれている。
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なお、祖の中には預言者の役割を持ったものがおり、外敵や内紛で祖が滅ぼされそうになると、後継者を作るよう通達がされる。これは「薔薇の予言」と呼ばれている。<br />
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二十七祖は吸血鬼における冠位(グランド)であり、末端の死徒に吸われて成った最下層の吸血鬼さえも、いつかこの座に辿り着くことを目標としている。
    
==== 二十七祖リスト ====
 
==== 二十七祖リスト ====
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;第四位 ''[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]''
 
;第四位 ''[[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]]''
:「魔道元帥ゼルレッチ」「宝石翁」「万華鏡(カレイドスコープ)」「宝石のゼルレッチ」<br />現存する魔法使いのうち、第二魔法の使い手。かつて朱い月のブリュンスタッドに喧嘩を売って倒してしまった猛者。この戦いで受けた攻撃が元で死徒となった。死徒でありながら真祖の協力者。アルクェイドのじいや。
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:「魔道元帥ゼルレッチ」「宝石翁」「万華鏡(カレイドスコープ)」「宝石のゼルレッチ」<br />現存する魔法使いのうち、第二魔法の使い手。かつて朱い月のブリュンスタッドに喧嘩を売って倒してしまった猛者。この相打ちで血を吸われ死徒となってしまった。死徒でありながら真祖の協力者。アルクェイドのじいや。
    
;第五位 ''[[ORT]]''
 
;第五位 ''[[ORT]]''
:「タイプ・マァキュリー」「水星のアルテミット・ワン」<br />西暦以前に南米に落っこちてきた。容姿は蜘蛛に近い。当時の第五位を瞬殺し、吸血の性質があったことから現在の地位に就いた。侵食固有結界・水晶渓谷を操る。
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:「タイプ・マァキュリー」「水星のアルテミット・ワン」<br />西暦以前に南米に落っこちてきた。容姿は蜘蛛に近い。その存在に興味を持って無謀にもORTを捕獲しようとした当時の第五位を瞬殺し、吸血の性質があったことから現在の地位に就いた。侵食固有結界・水晶渓谷を操る。
    
;第六位 ''[[リィゾ=バール・シュトラウト]]''
 
;第六位 ''[[リィゾ=バール・シュトラウト]]''
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;第七位 ''[[アインナッシュ]]''
 
;第七位 ''[[アインナッシュ]]''
:「思考林」「動き襲い捕食する森」<br />全長50kmに及ぶ森林。二代目であり、初代アインナッシュの流れ出た血液を吸血植物が吸ったことで死徒化した。
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:「思考林」「腑海林」<br />全長50kmに及ぶ森林。二代目であり、初代アインナッシュの流れ出た血液を吸血植物が吸ったことで死徒化した。
    
;第八位 ''[[フィナ=ヴラド・スヴェルテン]]''
 
;第八位 ''[[フィナ=ヴラド・スヴェルテン]]''
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;第九位 ''[[アルトルージュ・ブリュンスタッド]]''
 
;第九位 ''[[アルトルージュ・ブリュンスタッド]]''
:「血と契約の支配者」「黒血の吸血姫」<br />朱い月の後継者候補。アルクェイドにとっては姉にあたる存在。真祖と死徒の混血。死徒における吸血姫。プライミッツ・マーダーを従わせ、黒騎士・白騎士を含む数々の死徒を支配下におく、事実上の死徒の王。見た目は14歳の少女。
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:「血と契約の支配者」「黒血の吸血姫」<br />朱い月の後継者候補。アルクェイドにとっては姉にあたる存在。真祖と死徒の混血。死徒における吸血姫。プライミッツ・マーダーを従わせ、黒騎士・白騎士を含む数々の死徒を支配下におく、実質上の死徒の王。見た目は14歳の少女。
    
;第十位 ''[[ネロ・カオス]]''
 
;第十位 ''[[ネロ・カオス]]''
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:現在空席
 
:現在空席
 
;第十三位 ''[[タタリ/ワラキアの夜|???]]''
 
;第十三位 ''[[タタリ/ワラキアの夜|???]]''
:「タタリ」「ワラキアの夜」「存在するが誰も見たことがないモノ」「現象」<br />魔術師上がりの死徒。<br />ズェピア・エルトナム・オベローンというアトラス院の錬金術師の成れの果て。「人類滅亡」を回避しようとして様々な策を練るも、全て失敗し発狂。死徒となって第六法に挑むが、肉体が消滅した。しかし、自身を「現象」とし、駆動式に応じて具現化することでこの世界に存在し続けている。
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:「タタリ」「ワラキアの夜」「正体不在(アンノウン)」<br />魔術師上がりの死徒。<br />存在する、とされるが誰も見たことがない死徒。ズェピア・エルトナム・オベローンというアトラス院の錬金術師の成れの果て。「人類滅亡」を回避しようとして様々な策を練るも、全て失敗し発狂。死徒となって第六法に挑むが、肉体が消滅した。しかし、自身を「現象」とし、駆動式に応じて具現化することでこの世界に存在し続けている。
    
;第十四位 ''[[ヴァン=フェム]]''(''ヴァレリー・フェルナンド・ヴァンデルシュターム'')
 
;第十四位 ''[[ヴァン=フェム]]''(''ヴァレリー・フェルナンド・ヴァンデルシュターム'')
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;第十五位 ''[[リタ・ロズィーアン]]''
 
;第十五位 ''[[リタ・ロズィーアン]]''
:自称、芸術家のお嬢様。貴族的な吸血鬼の典型で、酒池肉林の地獄で甘美な堕落にふける毎日を送っている。親から正式に位を受け継いだ二代目。スミレとは殺し合うほど仲がいいという噂。
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:自称、芸術家のお嬢様。退廃的な死徒の中でも、さらに特出した趣味を持つ。貴族的な吸血鬼の典型で、酒池肉林の地獄で甘美な堕落にふける毎日を送っている。親から正式に位を受け継いだ二代目。スミレとは殺し合うほど仲がいいという噂。
    
;第十六位 ''[[グランスルグ・ブラックモア]]''
 
;第十六位 ''[[グランスルグ・ブラックモア]]''
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;第十七位 ''[[トラフィム・オーテンロッゼ]]''
 
;第十七位 ''[[トラフィム・オーテンロッゼ]]''
:「白翼公」<br />最古参の一角で、魔術師上がりの死徒。<br />死徒の中で最大の領地と発言権を持つ、形式上の死徒の王。実質上の死徒の王であるアルトルージュとは反目しあっている。「真祖狩り」を提案した張本人。
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:「白翼公」「最初にして高貴なる白い翼の君」<br />最古参の一角で、魔術師上がりの死徒。朱い月の最初の従者。<br />死徒の中で最大の領地と発言権を持つ現段階での死徒の王で、二十七祖を代表する死徒。実質上の死徒の王であるアルトルージュとは反目しあっている。「真祖狩り」を提案した張本人。
    
;第十八位 ''[[エンハウンス]]''
 
;第十八位 ''[[エンハウンス]]''
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