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*『Apocrypha』では大人しい少女という設定だが、史実の彼女はかなりの強硬派だったらしい。<br>ランスでの戴冠式後、現状維持を望んだシャルル王や貴族たちに反対してあくまでパリ攻略を主張し、捕虜となったイングランドの騎士たちは容赦なく殺害したとも伝えられている(当時は身代金との交換が普通)。<br>戦場での戦いぶりも凄まじく、大砲の集中投入や夜襲・奇襲・朝駆けも当たり前(当時は戦端は昼間に開き、日没と共に矛を収めるのが普通)で、勝利の為にはあらゆる手段を用いた。<br>農民出身の彼女に政治的な考えや貴族社会の常識が欠けていたのは仕方のないことだが、この苛烈さは王宮内における彼女の孤立を深め、自身が捕虜となった際に身代金惜しさから見捨てられるという末路を招くこととなる……。
*『Apocrypha』では大人しい少女という設定だが、史実の彼女はかなりの強硬派だったらしい。<br>ランスでの戴冠式後、現状維持を望んだシャルル王や貴族たちに反対してあくまでパリ攻略を主張し、捕虜となったイングランドの騎士たちは容赦なく殺害したとも伝えられている(当時は身代金との交換が普通)。<br>戦場での戦いぶりも凄まじく、大砲の集中投入や夜襲・奇襲・朝駆けも当たり前(当時は戦端は昼間に開き、日没と共に矛を収めるのが普通)で、勝利の為にはあらゆる手段を用いた。<br>農民出身の彼女に政治的な考えや貴族社会の常識が欠けていたのは仕方のないことだが、この苛烈さは王宮内における彼女の孤立を深め、自身が捕虜となった際に身代金惜しさから見捨てられるという末路を招くこととなる……。
**それほどセイバーに似ているわけではないとされる彼女だが、「一度は国を救いながら、最後には人心が離れて非業の死を遂げる」という点は共通している。
**それほどセイバーに似ているわけではないとされる彼女だが、「一度は国を救いながら、最後には人心が離れて非業の死を遂げる」という点は共通している。
**ある意味自業自得の末路とも言えるのだが、悲劇的な最期と強固な信仰心が強調されるせいか(Fateに限らず)近年のほとんどの創作において、こういった過激な面が描かれる事はない。もしかすると、吸血鬼伝説を広められた結果、「無辜の怪物」のスキルによって変貌した[[ランサー (EXTRA・黒)]]とは逆に、聖女としての伝説を広められたがゆえに元の苛烈さを失い高潔な性格として召喚されているのかもしれない。
**ある意味自業自得の末路とも言えるのだが、悲劇的な最期と強固な信仰心が強調されるせいか(Fateに限らず)近年のほとんどの創作において、こういった過激な面が描かれる事はない。もしかすると、吸血鬼伝説を広められた結果、「無辜の怪物」のスキルによって変貌した[[ランサー (EXTRA・黒)]]とは逆に、聖女としての伝説を広められたがゆえに元の苛烈さを失い高潔な性格として召喚されているのかもしれない。<br>また史実では旗持ちに過ぎなかった彼女が(企画段階の設定ではあるものの)セイバー適性を持っているのも、自ら兵の先頭に立つ戦乙女というイメージを託されているからかもしれない。
*東出氏は彼女の人物設定で大変苦労したらしい。<br>「信仰心」を強調すると、史実通りの過激な狂信者としての面が出てきてしまい、夢見がちな乙女にし過ぎると、シェイクスピアに馬鹿にされ続けたキャラクターに非常に近いものとなってしまう。<br>また[[キャスター (第四次)|過去の作品の登場人物]]と密接な関係を持ち、「抑止力」とも関係がある彼女の人物設定は慎重に行わなければならない、という配慮もあったと思われる。
*東出氏は彼女の人物設定で大変苦労したらしい。<br>「信仰心」を強調すると、史実通りの過激な狂信者としての面が出てきてしまい、夢見がちな乙女にし過ぎると、シェイクスピアに馬鹿にされ続けたキャラクターに非常に近いものとなってしまう。<br>また[[キャスター (第四次)|過去の作品の登場人物]]と密接な関係を持ち、「抑止力」とも関係がある彼女の人物設定は慎重に行わなければならない、という配慮もあったと思われる。