*実家の兄に頼み込んで送ってもらった家宝の陸奥守吉行の他にも、埋忠明寿や備前兼光(無銘)などの様々な差料を愛用していたと伝わる。吉行の刀が代表的な愛刀とされるのはやはり、暗殺事件の時に所持しており人生の最期に共にあったというエピソードゆえと思われる。なお、この吉行は後に坂本家子孫へと相続されたが、大正2年、移住した先の釧路で起きた大火の際に焼けてしまい、龍馬の手にあった時の拵を焼失したほか火災の熱で刀の反りが無くなる、再刃(焼けた刀を打ち直すこと)の際に吉行独特の刃紋が消えるなど、すっかり面影を失ってしまうこととなった。現在は京都国立博物館に収蔵されている。 | *実家の兄に頼み込んで送ってもらった家宝の陸奥守吉行の他にも、埋忠明寿や備前兼光(無銘)などの様々な差料を愛用していたと伝わる。吉行の刀が代表的な愛刀とされるのはやはり、暗殺事件の時に所持しており人生の最期に共にあったというエピソードゆえと思われる。なお、この吉行は後に坂本家子孫へと相続されたが、大正2年、移住した先の釧路で起きた大火の際に焼けてしまい、龍馬の手にあった時の拵を焼失したほか火災の熱で刀の反りが無くなる、再刃(焼けた刀を打ち直すこと)の際に吉行独特の刃紋が消えるなど、すっかり面影を失ってしまうこととなった。現在は京都国立博物館に収蔵されている。 |