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=== Fate/Grand Order ===
 
=== Fate/Grand Order ===
 
;[[玄奘三蔵]]
 
;[[玄奘三蔵]]
:期間限定イベント『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』にて、彼女を導いてゆく。
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:期間限定イベント『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』にて、彼女を導いてゆく。彼女とは間接的ながら「西遊記」において面識がある。
 
;[[覚者]]
 
;[[覚者]]
 
:上記イベントにて、彼に焦点を合わせる為のレンズとなって行動する。
 
:上記イベントにて、彼に焦点を合わせる為のレンズとなって行動する。
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**日本で最も有名なのは漫画の「藤崎竜」版の封神演義だろう、この作品は日本で封神演義といえばこれ、と言う程に非常に有名だが原典の封神演義とは別物の作品と言っていいほど設定が異なるので留意すべし。ちなみに型月における哪吒にロボ要素があるのかこれに由来すると思われる。原典での哪吒の体は人造人間的な要素があるがあくまで精霊なので機械的な要素はほぼ無い為である。
 
**日本で最も有名なのは漫画の「藤崎竜」版の封神演義だろう、この作品は日本で封神演義といえばこれ、と言う程に非常に有名だが原典の封神演義とは別物の作品と言っていいほど設定が異なるので留意すべし。ちなみに型月における哪吒にロボ要素があるのかこれに由来すると思われる。原典での哪吒の体は人造人間的な要素があるがあくまで精霊なので機械的な要素はほぼ無い為である。
 
*サーヴァントとしての登場が示唆されているが、[[イアソン]]同様クラスは明言されていない。原典では大量の宝貝(仙人が使用する魔法の武器)を使いこなしているが、その中で最も有名なものとして「火尖槍」という炎の槍があるので、[[ランサー]]の可能性が高い。他に有力なのはライダーやセイバーであろうか。
 
*サーヴァントとしての登場が示唆されているが、[[イアソン]]同様クラスは明言されていない。原典では大量の宝貝(仙人が使用する魔法の武器)を使いこなしているが、その中で最も有名なものとして「火尖槍」という炎の槍があるので、[[ランサー]]の可能性が高い。他に有力なのはライダーやセイバーであろうか。
*『西遊記』では孫悟空に匹敵する暴れん坊で、誕生してから'''3日後'''に竜宮に乗り込んで蛟龍の背すじを引っこ抜き、帯ヒモにしてしまったとある。この蛟龍の代わりに東海龍王の息子を殺したと言うもっとひどいパターンも存在するが。
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*『西遊記』では孫悟空に匹敵する暴れん坊で、誕生してから'''3日後'''に竜宮に乗り込んで蛟龍の背すじを引っこ抜き、帯ヒモにしてしまったとある。この蛟龍は東海龍王部下とされ、同時に龍王の息子を殺したと言うもっとひどいパターンも存在するが。
 
**更には「西遊記」おいては孫悟空とガチタイマンを繰り広げた事がある、その際は互いに三面六臂に変身し合い、三つの如意棒と多数の宝貝で激戦を繰り広げた。
 
**更には「西遊記」おいては孫悟空とガチタイマンを繰り広げた事がある、その際は互いに三面六臂に変身し合い、三つの如意棒と多数の宝貝で激戦を繰り広げた。
*仏教との縁が解りにくいが、彼の父は仏法の守護者の四天王の一人、かの毘沙門天と同一視される托塔李天王(更に四天王をまとめる将の李靖とも描写される)。長男は[[覚者|釈迦如来]]の弟子とされる前部護法・金托、次男は観音菩薩の弟子とされる恵岸行者・木托、その三男坊なので家系的に非常に縁が深い。そもそも彼は元となる存在がインドから仏教から取り込まれて中国に渡る事で産まれたキャラクターである。
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*仏教との縁が解りにくいが、彼の父は仏法を守護する四天王の一人、かの毘沙門天と同一視される托塔李天王(更に四天王をまとめる将の李靖とも描写される)。長男は[[覚者|釈迦如来]]の弟子とされる前部護法・金托、次男は観音菩薩の弟子とされる恵岸行者・木托、その三男坊なので家系的に非常に縁が深い。そもそも彼は元となる存在がインドから仏教から取り込まれて中国に渡る事で産まれたキャラクターである。ちなみに彼自身は道教の神として奉られている。
 
*外見上は男性とも女性ともとれるが、はっきりと明言されていない。そもそも原典の時点で蓮の花の精であり、人間的な意味での性別は定められていない。
 
*外見上は男性とも女性ともとれるが、はっきりと明言されていない。そもそも原典の時点で蓮の花の精であり、人間的な意味での性別は定められていない。
 
**厳密には転生体なので前世の性別はあるのだろうが、ちなみにそのパターンだと男になる。前世があるので上記の幼少期の逸話や家族関係はそれに由来する
 
**厳密には転生体なので前世の性別はあるのだろうが、ちなみにそのパターンだと男になる。前世があるので上記の幼少期の逸話や家族関係はそれに由来する
**ちなみに「西遊記」の方では蓮の花の精として転生させたのは[[覚者|釈迦如来]]とされている。
   
*中性的な割には極めて女性的な外見に近いが、彼は蓮の精で童子の格好を模しているとされているので本場中国でも少女のように見える外見というのは意外な事に間違ってない。一度画像検索してみて本場の彼の姿を見てみるのもよいだろう。
 
*中性的な割には極めて女性的な外見に近いが、彼は蓮の精で童子の格好を模しているとされているので本場中国でも少女のように見える外見というのは意外な事に間違ってない。一度画像検索してみて本場の彼の姿を見てみるのもよいだろう。
*上記の設定を見て俺の知ってる設定と違うじゃん!と思われる方も多いだろうが、「西遊記」と「封神演義」で設定が大幅に変わってるのでどっちが正解などは厳密には決まっていない。哪吒の場合は特に人気キャラ故に多く描写されやすいが、それゆえに両作品同士で設定に多くの矛盾が生じてしまっている。更に元ネタがインドなので両作品とも哪吒の初出作品ではないという点も混乱の要素の一つか。
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*上記の設定を見て俺の知ってる設定と違うじゃん!と思われる方も多いだろうが、「西遊記」と「封神演義」で設定が大幅に変わってるのでどっちが正解などは厳密には決まっていない。哪吒の場合は特に人気キャラ故に多く描写されやすいが、それゆえに両作品同士で設定に多くの矛盾が生じてしまっている。更に元ネタが下記のナラク―バなので両作品とも哪吒の初出作品ではないという点も混乱の要素の一つか。
**ちなみに封神演義の世界観では仏教というものが存在しない。故に、元ネタでは同じ仏教に所属している者でも敵味方に入り乱れて戦争すると言う不思議な光景が見られ設定の混乱に拍車をかけている。中国神話は登場キャラクターが共通するスターシステム的な特徴がある為、哪吒の他にも同じような事になってるキャラは多数存在する。
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**ちなみに封神演義の世界観では仏教というものがまだ存在していない。理由としては封神演義の舞台となる殷が周をに滅ぼされたのが紀元前11世紀、仏教が産まれたのが紀元前5世紀である為(勿論、哪吒というキャラクターが生まれたのは下記の通りなのでこの設定は封神演義独自の設定である)。なので後に仏教に所属するキャラクター達も当時は両陣営に分かれて戦っているという状況になっており、同じく仏教出身のキャラクターも当時は別のキャラクターとして敵味方に多数存在している。
***特に一番ひどいのが彼の父親である托塔李天王、彼は前述の通り毘沙門天と同一視されるが、別の名前として「多聞天」という名前も有名。封神演義では四天王が敵側として登場する事になる為、その多聞天と哪吒の親子が敵味方に分かれてた闘う…、どころか同一の存在のはずの多聞天と托塔李天王が別の人物として敵味方陣営に分かれて存在すると言う異様な光景が発生している。ちなみに仏教がメインの西遊記だと同一人物だったり他人だったりと日本で翻訳される書籍によってすら異なるので何とも言えない。
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***特に一番ひどいのが彼の父親である托塔李天王、彼は前述の通り毘沙門天と同一視されるが、先述した通り「多聞天」という名前も有名。封神演義では四天王が敵側として登場する事になる為、その多聞天と哪吒の親子が敵味方に分かれてた闘う…、どころか同一の存在のはずの多聞天と托塔李天王が別の人物として敵味方陣営に分かれて存在すると言う異様な光景が発生している。ちなみに仏教がメインの西遊記だと同一人物だったり他人だったりと日本で翻訳される書籍によってすら異なるので何とも言えない。
*なにかと話題の偉大な親父の托塔李天王だが哪吒との仲は'''超悪い'''。そもそも哪吒の死因に関係してたり蘇生を邪魔したりしてたのが原因だが、そもそもの発端は上記の哪吒の幼少期の暴れん坊っぷりが原因なのでどっちもどっちである。ちなみに西遊記版でも封神演義版でも結局は和解すると言う決着になっているが、それでも李天王は報復を恐れていたりするので偉大な武神の割には両作品では今一親父としての威厳が無かったりする。
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*なにかと話題の偉大な親父の托塔李天王だが哪吒との仲は'''とても悪い'''。哪吒の死因に関係してたり彼の蘇生を邪魔したりしてたいたりするのだが、そもそもの発端は上記の哪吒の幼少期の暴れん坊っぷりに托塔李天王が激怒したのが原因なので正直どっちもどっちである。ちなみに西遊記版でも封神演義版でも結局は和解すると言う決着になっているが、それでも李天王は報復を恐れていたりするので偉大な武神の割には両作品でいまいち親父としての威厳が無かったりする。
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*元となったインドの神は「ナラクーバラ」、同じく後の毘沙門天となる父「クベーラ」に関わる神として仏教伝来時に中国に伝わって来た。ちなみに彼は「ラーマーヤナ」にも存在が言及され、[[シータ]]をさらった魔王ラーヴァナが、昔ナラク―バラの妻を強姦した際に彼は激怒し次に強姦したら頭が爆裂する呪いをかけた故に、シータは貞操を守る事が出来たとされている。
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*イベント中では[[覚者|釈迦如来]]のレンズとなって登場した哪吒だが、彼と哪吒の縁は意外な事に結構ある。まず父親が古代インドにおいて釈迦から説法を聞き仏教へ帰依し、釈迦の入滅の際に仏法の守護を託された四天王の一人、そして全てを聞き漏らさず釈迦の教えに精通した事で「多聞天」と称された。兄の金托は釈迦の弟子とされ、彼の元となったナラクーバラは仏教叙事詩「ブッタチャリタ」にて釈迦の生誕は天部におけるナラクーバラの誕生と等しい慶事と記され、その記録がナラクーバラが登場した最古の書物となっており、また経典「ジャータカ」においては弟子と釈迦が前世ではナラクーバラと彼が仕えた王の関係性であったとされている。哪吒本人との関係性では、西遊記において死んだ哪吒を蓮の精として転生させたのは[[覚者|釈迦如来]]とされ、恨みで父の李天王を殺そうとした哪吒を釈迦如来が一応和解させたとされている。イベントに置いて哪吒が協力したのはこれらの縁があった故かもしれない。
    
== 話題まとめ ==
 
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