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:純血の最後の人狼。生粋の原種。金狼。十八世紀頃、北欧の森に隠れ潜む人狼の里に現れ出でる。ただし発生そのものは大昔で、身に蓄えた神秘は三千年クラス。同じ人狼の母親から生れ落ちたのではなく、自然発生した精霊種に近い存在。星の雫。<br />人狼の里では神子として扱われ、太陽を意味する「ルゥ」の名で敬われていたが、退屈を持て余していた。二年程前、そこに蒼崎橙子が現れ、橙子の髪を代償にした契約によって使い魔となり、人里へと降りていった。「ベオウルフ」は橙子がつけた名前。<br />最初の一年はロンドンの[[魔術協会|時計塔]]で基礎的な学習をし、以後の一年は世界のあちこちを巡って自分以外の様々な神秘たちと渡り合ってきた。北欧の森を走る魔眼収集列車(レールツェッペリン)、北海にまだなお生き続ける巨大古代種(ムールクラーケ)、三角形に開く異界に通じる帰らず(バミューダ)の海、西欧諸国に潜む神代連盟(エルダータイトル)を名乗る魔術師のなれの果て。それらをことごとく下してきたらしい。<br />橙子の最終目的である[[蒼崎青子|最新の魔法使い]]という神秘と戦うため、共に三咲市へとやってくる。
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:純血の最後の人狼。生粋の原種。金狼。十八世紀頃、北欧の森に隠れ潜む人狼の里に現れ出でる。ただし発生そのものは大昔で、身に蓄えた神秘は三千年クラス。同じ人狼の母親から生れ落ちたのではなく、自然発生した精霊種に近い存在。星の雫。<br />人狼の里では神子として扱われ、太陽を意味する「ルゥ」の名で敬われていたが、退屈を持て余していた。二年程前、そこに蒼崎橙子が現れ、橙子の髪を代償にした契約によって[[使い魔]]となり、人里へと降りていった。「ベオウルフ」は橙子がつけた名前。<br />最初の一年はロンドンの[[魔術協会|時計塔]]で基礎的な学習をし、以後の一年は世界のあちこちを巡って自分以外の様々な神秘たちと渡り合ってきた。北欧の森を走る魔眼収集列車(レールツェッペリン)、北海にまだなお生き続ける巨大古代種(ムールクラーケ)、三角形に開く異界に通じる帰らず(バミューダ)の海、西欧諸国に潜む神代連盟(エルダータイトル)を名乗る魔術師のなれの果て。それらをことごとく下してきたらしい。<br />橙子の最終目的である[[蒼崎青子|最新の魔法使い]]という神秘と戦うため、共に三咲市へとやってくる。
 
   
;人物
 
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:基本的には明るく無邪気な子供。天衣無縫。酷く気分屋。人間としての善悪はもちろん、狼としての良し悪しも計らない。あらゆる弱さを知らず、自分が最強の存在であることを自覚しており、王者として、自分以外の生き物を見下している。ただし、植物などの自然は基本的に傷つけない。<br />不老不滅の存在で、生まれた時から今の形で完成していた。赤子という未成熟な立場も、老衰という劣化もない。逆に言えば「成長」という要素を持っていなかった。そのため自分自身を持て余しており、このままでは生きている意味がないと退屈していた。「生命とは何かを知りたい」「欠落とは何かを知りたい」「万能であるのなら、万能であるが故の未知を知りたい」と、橙子の契約に応じる。<br />人間は見下す対象だが、橙子個人のことは好んでいる。ベオの価値基準は「格好良い」か「格好悪い」か、生き方に筋が通っているかどうかであり、それを「匂い」で判別する。橙子は良い匂いで合格らしい。「人間社会で気ままにやっていくには便利な人間」という認識でもある。なお、契約による縛りはベオにとっては些細なもので、いつでも噛み千切れるらしい。<br />[[静希草十郎]]との戦いを経て、人の不可解さを学ぶ。自分は絶対者だと思っていたが、今まで蚊帳の外だと思っていた原初の報復のルールは自分にも適用されること、やればやりかえされる、殺せば殺されるということを初めて恐怖と共に実感し、草十郎に心を折られて敗北する。
 
:基本的には明るく無邪気な子供。天衣無縫。酷く気分屋。人間としての善悪はもちろん、狼としての良し悪しも計らない。あらゆる弱さを知らず、自分が最強の存在であることを自覚しており、王者として、自分以外の生き物を見下している。ただし、植物などの自然は基本的に傷つけない。<br />不老不滅の存在で、生まれた時から今の形で完成していた。赤子という未成熟な立場も、老衰という劣化もない。逆に言えば「成長」という要素を持っていなかった。そのため自分自身を持て余しており、このままでは生きている意味がないと退屈していた。「生命とは何かを知りたい」「欠落とは何かを知りたい」「万能であるのなら、万能であるが故の未知を知りたい」と、橙子の契約に応じる。<br />人間は見下す対象だが、橙子個人のことは好んでいる。ベオの価値基準は「格好良い」か「格好悪い」か、生き方に筋が通っているかどうかであり、それを「匂い」で判別する。橙子は良い匂いで合格らしい。「人間社会で気ままにやっていくには便利な人間」という認識でもある。なお、契約による縛りはベオにとっては些細なもので、いつでも噛み千切れるらしい。<br />[[静希草十郎]]との戦いを経て、人の不可解さを学ぶ。自分は絶対者だと思っていたが、今まで蚊帳の外だと思っていた原初の報復のルールは自分にも適用されること、やればやりかえされる、殺せば殺されるということを初めて恐怖と共に実感し、草十郎に心を折られて敗北する。
   
;能力
 
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:幻想種。人狼は本来魔獣のカテゴリだが、その中でも上位に位置する「銀狼」はランクが上の幻獣クラスとされる。そしてベオは、さらにそれを越える「金狼」。<br />「神秘はより上位の神秘に敗北する」というルールによって、[[魔術]]の天敵とされる。「森の人」とも呼ばれる人狼は吸血鬼より歴史が古く(むしろ吸血鬼の方が人狼をモデルとしている)、人間程度が扱う神秘では太刀打ちできない。一千年クラスの神秘・[[久遠寺有珠]]のプロイキッシャーである「橋の巨人(テムズトロル)」すら、正面から食い破る。<br />アストラル体であり、大気中の魔力をとりこむことで様々な姿に変身する。[[魔法|魂の物質化]]をしているようなもの。形状次第では速射砲の直撃にも耐える。基本は狼の姿だが、人間形態、人間の体に狼の頭部と爪を備えた人狼形態、大猿、小型犬などにもなれる(地球上の生物なら何にでもなれて、なおかつそれらのいいとこどりができる。質量には限界があってせいぜい二メートル大。……だったらいいと、[[蒼崎青子]]は希望的に予想している)。<br />人間形態時は金髪にグリーンの瞳の少年の姿をとる。理屈の上ではこれに限らず自由自在に容姿を変えられる(例えば髪を黒くするなど)はずだが、ベオにとって人間の姿をとるのは意味のないことであり、ストレスを覚えるもの。変身は特別な力も必要なく、リスクがあるわけでもないが、面倒なものは面倒。金髪の少年の姿は「せめて気持ちの良い姿でいたい」という妥協点の結果なので、頑なにそれ以外の姿は拒む。人間形態時でも体毛は金狼のソレであり、うぶ毛であろうと生半可な攻撃は跳ね返す。<br />現在はオス(少年)のパーソナリティで活動しているが、本来は性別の概念があまりなく、(まずありえないが)つがいを見つければ相手に合わせて性別を選ぶことも可能。
 
:幻想種。人狼は本来魔獣のカテゴリだが、その中でも上位に位置する「銀狼」はランクが上の幻獣クラスとされる。そしてベオは、さらにそれを越える「金狼」。<br />「神秘はより上位の神秘に敗北する」というルールによって、[[魔術]]の天敵とされる。「森の人」とも呼ばれる人狼は吸血鬼より歴史が古く(むしろ吸血鬼の方が人狼をモデルとしている)、人間程度が扱う神秘では太刀打ちできない。一千年クラスの神秘・[[久遠寺有珠]]のプロイキッシャーである「橋の巨人(テムズトロル)」すら、正面から食い破る。<br />アストラル体であり、大気中の魔力をとりこむことで様々な姿に変身する。[[魔法|魂の物質化]]をしているようなもの。形状次第では速射砲の直撃にも耐える。基本は狼の姿だが、人間形態、人間の体に狼の頭部と爪を備えた人狼形態、大猿、小型犬などにもなれる(地球上の生物なら何にでもなれて、なおかつそれらのいいとこどりができる。質量には限界があってせいぜい二メートル大。……だったらいいと、[[蒼崎青子]]は希望的に予想している)。<br />人間形態時は金髪にグリーンの瞳の少年の姿をとる。理屈の上ではこれに限らず自由自在に容姿を変えられる(例えば髪を黒くするなど)はずだが、ベオにとって人間の姿をとるのは意味のないことであり、ストレスを覚えるもの。変身は特別な力も必要なく、リスクがあるわけでもないが、面倒なものは面倒。金髪の少年の姿は「せめて気持ちの良い姿でいたい」という妥協点の結果なので、頑なにそれ以外の姿は拒む。人間形態時でも体毛は金狼のソレであり、うぶ毛であろうと生半可な攻撃は跳ね返す。<br />現在はオス(少年)のパーソナリティで活動しているが、本来は性別の概念があまりなく、(まずありえないが)つがいを見つければ相手に合わせて性別を選ぶことも可能。
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