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;略歴
 
;略歴
:真名はウィリアム・シェイクスピア。16世紀に登場した、歴史的にも名高い劇作家。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、引退するまでの約20年間に「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」の四大悲劇をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」、「お気に召すまま」など数多くの傑作を残した。<br>聖杯大戦において赤のサーヴァントとして召喚される。[[シロウ・コトミネ|シロウ]]達に与しているおり、彼らの野望を知りながら協力しているが、自らの「物語」への欲から[[バーサーカー (Apocrypha・赤)|バーサーカー]]にミレニア城塞の在り処を教え、暴走させるトラブルメーカーでもある。<br>決戦の際はシロウの援護に努め、[[バーサーカー (Apocrypha・黒)|黒のバーサーカー]]の足止めを行う。
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:真名はウィリアム・シェイクスピア。16世紀に登場した、歴史的にも名高い劇作家。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、引退するまでの約20年間に「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」の四大悲劇をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」、「お気に召すまま」など数多くの傑作を残した。<br>聖杯大戦において赤のサーヴァントとして召喚される。本来の召喚者であるマスターではなく[[シロウ・コトミネ|シロウ]]達に与し、彼らの野望を知りながら協力しているが、自らの「物語」への欲から[[バーサーカー (Apocrypha・赤)|バーサーカー]]にミレニア城塞の在り処を教え、暴走させるトラブルメーカーでもある。<br>決戦の際はシロウの援護に努め、[[バーサーカー (Apocrypha・黒)|黒のバーサーカー]]の足止めを行う。
    
;人物
 
;人物
:一人称は「吾輩」。『物語』至上主義者で、たとえどのような手段をとっても最高の『物語』を目撃することを至上の目的としている。<br>そのため善悪になど興味は無く、シロウ達の理想が多くの命を踏み躙るものであっても一向に構わない。彼にとっては世界は驚天動地の『物語』でなけれなならず、そのためなら平気で味方を死地に追いやる。<br>ただその行動に悪意は無く、物語を紡ぐ非凡な存在を心から愛しているが故。そのため当事者意識に乏しく、視点が作者的。<br>自己顕示欲が強い典型的なナルシストで、台詞に自作を引用すること奇妙な話し方で喋り、自分で買ってきた自著をシロウに薦めるほど。また劇作家だっただけに、セリフに作劇の用語を用いたりする。<br>一方でつまらない『物語』を強く嫌悪しており、『物語』を壊しかねない存在を全力で排除しようとする。
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:一人称は「吾輩」。『物語』至上主義者で、たとえどのような手段をとっても最高の『物語』を目撃することを至上の目的としている。<br>そのため善悪になど興味は無く、シロウ達の理想が多くの命を踏み躙るものであっても一向に構わない。彼にとっては世界は驚天動地の『物語』でなけれなならず、そのためなら平気で味方を死地に追いやる。<br>ただその行動に悪意は無く、物語を紡ぐ非凡な存在を心から愛しているが故。そのため当事者意識に乏しく、視点が作者的。他人事ゆえにハイリスク・ハイリターンな戦いを好み、自分自身は観客気分で見物に回ったり、心境をいちいち聞いたりして味方も敵も苛立たせる。<br>自己顕示欲が強い典型的なナルシストで、台詞に自作を引用すること奇妙な話し方で喋り、自分で買ってきた自著をシロウに薦めるほど。また劇作家だっただけに、セリフに作劇の用語を用いたりする。<br>一方でつまらない『物語』を強く嫌悪しており、『物語』を壊しかねない存在を全力で排除しようとする。
    
;能力
 
;能力
:「キャスター」でありながら[[魔術|魔術師]]ではなく、工房や礼装を作成することは勿論、使い魔を使役して情報収集することなど一切出来ない。戦闘能力もまるで無く、一見すると最低最弱のサーヴァントでしかない。<br>しかし固有[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『エンチャント』を持ち、物品に強力な機能を付与することが可能。これは魔力による物ではなく、文豪・シェイクスピアが魂を篭めてその物品についての文章を書く事によって、その物品に『概念武装』に仕上げると言う特異なスキル。道端の石ころにすら必殺の概念を所有させる事ができ、曰くのある(文章を書ける)物品ならば宝具にすら昇華する事が可能。シロウの所有する「とある剣豪が所有していた日本刀」はこのスキルによってCランク宝具となった。<br>また『自己保存』によってマスターが無事な限りは殆どの危機から逃れることができる。<br />つまり、本人は全然戦わない。彼自身は観客として戦闘を見物したり、心境をいちいち聞いたりしてマスターを苛立たせる。そのくせハイリスク・ハイリターンな戦術ばかりを好む。
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:「キャスター」でありながら[[魔術|魔術師]]ではなく、工房や礼装を作成することは勿論、使い魔を使役して情報収集することなど一切出来ない。戦闘能力もまるで無く、一見すると最低最弱のサーヴァントでしかない。<br>しかし固有[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『エンチャント』を持ち、物品に強力な機能を付与することが可能。これは魔力による物ではなく、文豪・シェイクスピアが魂を篭めてその物品についての文章を書く事によって、その物品を『概念武装』に仕上げると言う特異なスキル。道端の石ころにすら必殺の概念を所有させる事ができ、曰くのある(文章を書ける)物品ならば宝具にすら昇華する事が可能。シロウの所有する「とある剣豪が所有していた日本刀」はこのスキルによってCランク宝具となった。<br>また『自己保存』によってマスターが無事な限りは殆どの危機から逃れることができる。つまり、本人は全然戦わない。
    
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;『―――<ruby><rb>馬だ</rb><rt>A_horse</rt></ruby>!<br> <ruby><rb>馬を引け</rb><rt>A_horse</rt></ruby>!<br> <ruby><rb>馬を引いてきたら王国をくれてやるぞ</rb><rt>My_kingdom_for_a_horse</rt></ruby>!』
 
;『―――<ruby><rb>馬だ</rb><rt>A_horse</rt></ruby>!<br> <ruby><rb>馬を引け</rb><rt>A_horse</rt></ruby>!<br> <ruby><rb>馬を引いてきたら王国をくれてやるぞ</rb><rt>My_kingdom_for_a_horse</rt></ruby>!』
:初登場時のセリフ。彼のセリフは大体この調子で、頻繁に自作のセリフが引用されている。出典は「リチャードⅢ世」から。強欲で滑稽な支配者リチャードⅢ世の最後の台詞。<br />恐らくバーサーカーが暴走を始めたという、緊急事態が発生した事を暗示する意味で、このセリフを選んだのだと思われる。
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:初登場時のセリフ。彼のセリフは大体この調子で、頻繁に自作のセリフが引用されている。出典は「リチャードⅢ世」から。強欲で滑稽な支配者リチャードⅢ世の最後の台詞。<br>恐らくバーサーカーが暴走を始めたという、緊急事態が発生した事を暗示する意味で、このセリフを選んだのだと思われる。
    
;「トラブルメーカー、またはトリックスターとも言うようですぞ、<br> 吾輩のような男は」
 
;「トラブルメーカー、またはトリックスターとも言うようですぞ、<br> 吾輩のような男は」
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== メモ ==
 
== メモ ==
 
*キャラクターデザインは倉花千夏氏。設定制作を担当したのは賀東招二氏。
 
*キャラクターデザインは倉花千夏氏。設定制作を担当したのは賀東招二氏。
*作者泣かせなキャラクター。東出氏によれば「描写がものすごく大変」で、シーン毎に合っている名言を必死になって漁らなければならず、既存の翻訳をそのまま使うわけにもいかないので、原文を引っ張り出してそれっぽく独自訳をしているとのこと。
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*筆者泣かせなキャラクター。東出氏によれば「描写がものすごく大変」で、シーン毎に合っている名言を必死になって漁らなければならず、既存の翻訳をそのまま使うわけにもいかないので、原文を引っ張り出してそれっぽく独自訳をしているとのこと。
 
**奈須氏も、「他のキャラクターだと一行で済むところが、三行に膨らんでしまう」とコメントしており、作者と原作者から苦言を呈されている。
 
**奈須氏も、「他のキャラクターだと一行で済むところが、三行に膨らんでしまう」とコメントしており、作者と原作者から苦言を呈されている。
*サーヴァントとして、かなり特異な立ち位置だったが、CCCで同じようなスタイルの[[キャスター (CCC・青)|童話作家]]が登場。
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*サーヴァントとしてはかなり特異な立ち位置だったが、『[[Fate/EXTRA CCC]]』で同じようなスタイルの[[キャスター (CCC・青)|童話作家]]が登場。また、僅かに先行して『[[Fate/strange fake]]』にも似たタイプの[[キャスター (fake)|小説家]]が登場している。
    
企画段階でのステータス
 
企画段階でのステータス
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;彼の描いた「魔女ジャンヌ・ダルク」
 
;彼の描いた「魔女ジャンヌ・ダルク」
 
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*彼は初期に作った史劇『ヘンリー六世 第1部』で、[[ルーラー|ジャンヌ・ダルク]]を魔女・売女として描いている。<br />この作品の彼女は自分が神に選ばれた神聖な存在であると喚き、高貴な生まれであり羊飼いの娘ではないと主張し、処刑される寸前までイングランドへの呪詛を叫び続け、妊娠していながら聖処女を自称するなど徹底的に異端者の淫婦として描かれている。<br />シェイクスピアに限らず、15世紀以降の入手可能な英語の文献ではジャンヌ・ダルクは同様に描写されている。このような扱いをされたのはジャンヌがイングランドの敵だったからである。<br />当時アルマダの海戦で[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]がスペイン無敵艦隊を破り、イングランドの愛国心は頂点に達していた。この愛国心が観客の史劇への関心を高めることになり、史劇の内容もその時勢に合うものが選ばれていた。<br />そういった時代背景が存在するが、彼の描いた「魔女」ジャンヌ・ダルクは特に有名で、その描写からは悪意すら感じられる。何の因果か、聖杯大戦にはルーラーとしてジャンヌが召喚されており、死後、徹底的に侮辱し売女扱いした彼女にどう関わってくるのだろうか。
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*彼は初期に作った史劇『ヘンリー六世 第1部』で、[[ルーラー|ジャンヌ・ダルク]]を魔女・売女として描いている。<br>この作品の彼女は自分が神に選ばれた神聖な存在であると喚き、高貴な生まれであり羊飼いの娘ではないと主張し、処刑される寸前までイングランドへの呪詛を叫び続け、妊娠していながら聖処女を自称するなど徹底的に異端者の淫婦として描かれている。<br>シェイクスピアに限らず、15世紀以降の入手可能な英語の文献ではジャンヌ・ダルクは同様に描写されている。このような扱いをされたのはジャンヌがイングランドの敵だったからである。<br>当時アルマダの海戦で[[ライダー (EXTRA)|フランシス・ドレイク]]がスペイン無敵艦隊を破り、イングランドの愛国心は頂点に達していた。この愛国心が観客の史劇への関心を高めることになり、史劇の内容もその時勢に合うものが選ばれていた。<br>そういった時代背景が存在するが、彼の描いた「魔女」ジャンヌ・ダルクは特に有名で、その描写からは悪意すら感じられる。何の因果か、聖杯大戦にはルーラーとしてジャンヌが召喚されており、死後、徹底的に侮辱し売女扱いした彼女にどう関わってくるのだろうか。
    
== リンク ==
 
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*[[登場人物]]
 
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*[[サーヴァント]]
 
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