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:『[[Fate/Zero]]』では[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]によって召喚される。
 
:『[[Fate/Zero]]』では[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]によって召喚される。
 
:生前、主君の婚約者から主への裏切りをゲッシュにより強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持つ。そのことに後悔はないが、主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで全うしきれなかった未練から、今回は愛でなく忠義を選ぼうと心に決めて第四次聖杯戦争に挑む。しかし彼の生前を知っているケイネスは自らのサーヴァントを信用しきれず、ことあるごとに痛罵する。それでもなお、彼は献身的に主へと仕えようとした。
 
:生前、主君の婚約者から主への裏切りをゲッシュにより強制され、悩んだ末に愛に応えることを選んだという逸話を持つ。そのことに後悔はないが、主君への忠義と騎士としての本懐を最後まで全うしきれなかった未練から、今回は愛でなく忠義を選ぼうと心に決めて第四次聖杯戦争に挑む。しかし彼の生前を知っているケイネスは自らのサーヴァントを信用しきれず、ことあるごとに痛罵する。それでもなお、彼は献身的に主へと仕えようとした。
:だが、ケイネスの婚約者である[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]がランサーの持つ魔貌による魅了を受け入れてしまい、盲目的なまでの恋慕を寄せる。奇しくも生前と同じ状況に陥りながらも、彼はあくまでも忠義を貫こうとするのだが、切嗣によって人質にされたソラウを救うことを選んだケイネスに令呪によって自決させられてしまう。
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:だが、ケイネスの婚約者である[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]がディルムッドの持つ魔貌による魅了を受け入れてしまい、盲目的なまでの恋慕を寄せる。奇しくも生前と同じ状況に陥りながらも、彼はあくまでも忠義を貫こうとするのだが、切嗣によって人質にされたソラウを救うことを選んだケイネスに令呪によって自決させられてしまう。
 
:結局、最後まで信頼関係を築けなかった挙句に生前と同じく主に殺された事を思い出した彼は、血涙を流しながら悪鬼の形相でその場にいた者に怨嗟をぶつけながら消滅した。
 
:結局、最後まで信頼関係を築けなかった挙句に生前と同じく主に殺された事を思い出した彼は、血涙を流しながら悪鬼の形相でその場にいた者に怨嗟をぶつけながら消滅した。
 
:『[[Fate/Grand Order]]』第一部五章では西暦1783年のアメリカに召喚され、ケルト軍の将として登場。
 
:『[[Fate/Grand Order]]』第一部五章では西暦1783年のアメリカに召喚され、ケルト軍の将として登場。
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;能力
 
;能力
 
:二刀流ならぬ二槍流の槍兵。それぞれが[[宝具]]で、右手の長槍「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と、左手の短槍「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」の二つ。他の宝具のような圧倒的破壊力こそ持たないものの、同じ相手と長期に渡って戦うことに長ける、非常に実用的な宝具。
 
:二刀流ならぬ二槍流の槍兵。それぞれが[[宝具]]で、右手の長槍「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と、左手の短槍「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」の二つ。他の宝具のような圧倒的破壊力こそ持たないものの、同じ相手と長期に渡って戦うことに長ける、非常に実用的な宝具。
:絶世の美男子としても知られ、頬にあるホクロには女性を魅了(チャーム)してしまう呪いがかけられている。これはランサー自身にもコントロールできる力ではない。ゆえに彼の貌は「魔貌」と呼ばれている。「[[魔眼]]」が「相手を見る」ことで効果を発揮する能動的な能力であるのに対し、ランサーの「魔貌」は「相手に見られる」ことで効果を発揮する受動的な能力である。
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:絶世の美男子としても知られ、頬にあるホクロには女性を魅了(チャーム)してしまう呪いがかけられている。これはディルムッド自身にもコントロールできる力ではない。ゆえに彼の貌は「魔貌」と呼ばれている。「[[魔眼]]」が「相手を見る」ことで効果を発揮する能動的な能力であるのに対し、ディルムッドの「魔貌」は「相手に見られる」ことで効果を発揮する受動的な能力である。
    
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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==真名:ディルムッド・オディナ==
 
==真名:ディルムッド・オディナ==
   
:ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。
 
:ケルト神話におけるフィオナ騎士団の最盛期、癒やしの水を司る大英雄フィン・マックールが首領を務めた時代において最強とも言われる筆頭騎士。
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:出奔した二人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
 
:出奔した二人に対し、怒り狂ったフィンは多数の騎士を差し向けるが、彼はフィオナ騎士団の騎士とは決して矛を交えず、フィンに呼び集められた外地の追っ手のみと戦い、その全てを切り抜ける。
 
:結果として、皮肉にもかつてフィオナ騎士団の一員であった時よりも優れた武勲を立てる羽目になり、敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
 
:結果として、皮肉にもかつてフィオナ騎士団の一員であった時よりも優れた武勲を立てる羽目になり、敵を切り裂くたびにディルムッドの心もまた切り裂かれ、相矛盾する忠節とゲッシュの板挟みに苛まされ続けた。
:ディルムッドは逃亡中もフィンへの忠節を貫き、グラーニャには指一本触れなかったという。
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:ディルムッドは逃亡中もフィンへの忠節を貫き、グラニアには指一本触れなかったという。
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:後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかったフィンと和解した後には、晴れてグラーニャと結ばれたものの、その幸福は長くは続かなかった。
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:後にフィンの方が折れる形で騎士団への復帰を許され、ディルムッドが願って止まなかったフィンと和解した後には、晴れてグラニアと結ばれたものの、その幸福は長くは続かなかった。
:フィンと共に狩りをしていたディルムッドが異父弟の生まれ変わりである猪の牙によって致命傷を負わされた際、癒しの魔力を持つフィンに助けを求めるが、グラーニャの件を根に持っていたフィンは彼を見殺しにする。
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:フィンと共に狩りをしていたディルムッドが異父弟の生まれ変わりである猪の牙によって致命傷を負わされた際、癒しの魔力を持つフィンに助けを求めるが、グラニアの件を根に持っていたフィンは彼を見殺しにする。
 
:過ぎし日の自身の末路を顧みてもディルムッドに後悔はない。ただ運命の巡り合わせがあまりにも悪すぎただけのことであり、彼と彼を巡る者達は精一杯前向きに生きたのだから。フィンと交わした杯も、グラニアと囁きあった睦言も、その末路が悲劇であったとしても今もかけがえのない記憶である。
 
:過ぎし日の自身の末路を顧みてもディルムッドに後悔はない。ただ運命の巡り合わせがあまりにも悪すぎただけのことであり、彼と彼を巡る者達は精一杯前向きに生きたのだから。フィンと交わした杯も、グラニアと囁きあった睦言も、その末路が悲劇であったとしても今もかけがえのない記憶である。
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:エルメロイの兄。ものすごいシスコン。
 
:エルメロイの兄。ものすごいシスコン。
 
;[[コハエース]]
 
;[[コハエース]]
:不遇なランサー。血の涙を流しながら、ウロブチにぶつけられない怒りをコハエースを潰す事で発散しようとする。
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:血の涙を流しながら、ウロブチにぶつけられない怒りをコハエースを潰す事で発散しようとする。
 
;[[カプセルさーばんと]]
 
;[[カプセルさーばんと]]
 
:さーばんとの一匹。
 
:さーばんとの一匹。
 
:コスト200 戦闘力D 突破力E- 移動力B 体力C 忍耐力C リキャストA
 
:コスト200 戦闘力D 突破力E- 移動力B 体力C 忍耐力C リキャストA
 
;[[ちびちゅき!]]
 
;[[ちびちゅき!]]
:のんびりした世界でもケイネス・ソラウ・ランサーの三角関係は続行中。
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:のんびりした世界でもケイネス・ソラウ・ディルムッドの三角関係は続行中。
 
:幸いというか、殺傷行為が禁止されている型月学園では自害させられる危険性はないが……
 
:幸いというか、殺傷行為が禁止されている型月学園では自害させられる危険性はないが……
 
;[[Fate/Grand Order]]
 
;[[Fate/Grand Order]]
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;「私はサーヴァントであるより以前に一人の騎士なのです。忠義を尽くす君主は、ただ一人しか有り得ない。ソラウ様、どうかご容赦を」
 
;「私はサーヴァントであるより以前に一人の騎士なのです。忠義を尽くす君主は、ただ一人しか有り得ない。ソラウ様、どうかご容赦を」
 
:ケイネスに代わり令呪の所有者となったソラウに言った言葉。
 
:ケイネスに代わり令呪の所有者となったソラウに言った言葉。
:ケイネスに令呪がなかろうとランサーはケイネスに忠義を尽くす。しかし、彼の忠誠は主に届かない。
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:ケイネスに令呪がなかろうとディルムッドはケイネスに忠義を尽くす。しかし、彼の忠誠は主に届かない。
    
;「いま勝たなければならないのは、セイバーか? ランサーか?<br> 否どちらでもない。ここで勝利するべきは、我らが奉じた『騎士の道』——そうだろう? 英霊アルトリアよ」<br>「我が勝利の悲願を、騎士王の一刀に託す。頼んだぞ、セイバー」
 
;「いま勝たなければならないのは、セイバーか? ランサーか?<br> 否どちらでもない。ここで勝利するべきは、我らが奉じた『騎士の道』——そうだろう? 英霊アルトリアよ」<br>「我が勝利の悲願を、騎士王の一刀に託す。頼んだぞ、セイバー」
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;「セイバーよ……この胸の内に涼風を呼び込んでくれるのは、今はもう、おまえの曇りなき闘志のみだ」
 
;「セイバーよ……この胸の内に涼風を呼び込んでくれるのは、今はもう、おまえの曇りなき闘志のみだ」
:ケイネスの誤解を解こうにも聞き入れてもらえず罵倒され侮辱される。そんな修復不能な関係に悩むランサーにとって、もはやセイバーとの戦いだけが癒しだった。
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:ケイネスの誤解を解こうにも聞き入れてもらえず罵倒され侮辱される。そんな修復不能な関係に悩むディルムッドにとって、もはやセイバーとの戦いだけが癒しだった。
    
;「……騎士王の剣に誉れあれ。俺は、おまえと出会えてよかった」<br>「フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ――推して参る!」
 
;「……騎士王の剣に誉れあれ。俺は、おまえと出会えてよかった」<br>「フィオナ騎士団が一番槍、ディルムッド・オディナ――推して参る!」
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;「貴様らは……そんなにも……」<br>「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!?<br> この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」<br>「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!<br> 聖杯に呪いあれ! その願いに災いあれ! いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」
 
;「貴様らは……そんなにも……」<br>「そんなにも勝ちたいか!? そうまでして聖杯が欲しいか!?<br> この俺が……たったひとつ懐いた祈りさえ、踏みにじって……貴様らはッ、何一つ恥じることもないのか!?」<br>「赦さん……断じて貴様らを赦さんッ! 名利に憑かれ、騎士の誇りを貶めた亡者ども……その夢を我が血で穢すがいい!<br> 聖杯に呪いあれ! その願いに災いあれ! いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せ!」
:切嗣の卑劣な作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたランサー。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。
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:切嗣の卑劣な作戦で、ケイネスに令呪を用いての自害を強要されたディルムッド。憤怒の血涙を流し、呪詛の断末魔を上げるその姿には常の美貌は見る影なく、切嗣やセイバー、世界全てに向け怨嗟をぶつけ、絶望と共に散っていった。
    
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
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; 「悪いことは申しませぬ。大人の女にだけはお成りになられるな……」
 
; 「悪いことは申しませぬ。大人の女にだけはお成りになられるな……」
 
: どんなにイケメンでも、どんなに真摯な気持ちでも、これにはさすがに魔法少女もドン引きである。
 
: どんなにイケメンでも、どんなに真摯な気持ちでも、これにはさすがに魔法少女もドン引きである。
: '''自愛せよ、ランサー……。'''
      
===とびたて!超時空トラぶる花札大作戦===
 
===とびたて!超時空トラぶる花札大作戦===
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;「なにっ、知っているのか英雄王!」
 
;「なにっ、知っているのか英雄王!」
 
:コンプティーク付録のドラマCD『アルトリア・ロマンス』より。本人たちが登場して早々始まった男塾ごっこの中で、自ら買って出たのがこの立ち位置である。
 
:コンプティーク付録のドラマCD『アルトリア・ロマンス』より。本人たちが登場して早々始まった男塾ごっこの中で、自ら買って出たのがこの立ち位置である。
  −
;「ま、今現在は我が主、土木研部長の卒業制作である巨大迷路作製を手伝っているのだがな……<br> これがフロアひとつ借り切った上に、隠し扉24層、音響効果機械3基、猟犬代わりの柴犬数十体、無数のトラップ、廊下の一部はトリックアート化させていて……」
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:『アルトリア・ロマンス』より。学園ロマンスものにおける所属部活動を訊かれて「土木研究会」と爽やかに答える彼に、セイバーも「えっ……ランサー、なのに、土木研……?」と困惑を隠しきれない。
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:もちろん[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|土木研部長]]の卒業制作とは冬木ハイアットホテルと共にアレした魔術工房のパロディであり、話を聞いているセイバーからは「なんでしょう、その迷路、妙に報われない予感がひしひしと……」と不吉なコメントを頂いてしまっている。
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;「い、いや、あれは不可抗力というか、抗えなかったというか…」
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:『アルトリア・ロマンス』より。この世界線でもケイネスとソラウとの三角関係を展開していた。
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;「つまりは武者修行と華々しい成功の部分こそが、本来重要視すべき部分。<br> それが後年、ご婦人と騎士の部分のみがクローズアップされて、ロマンス=恋愛物という認識が出来上がったという一説があり、ああ……嘆かわしい事だ」
  −
:『アルトリア・ロマンス』より。ロマンスの意味を勘違いしているセイバーに対し、ライダーやギルガメッシュとともにロマンスについて解説する。
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:タイトルと学園ものという事で、セイバーを巡る逆ハー展開を期待していた層にはちょっとがっかりな内容だった。
      
== メモ ==
 
== メモ ==
*[[クー・フーリン|第五次聖杯戦争のランサー]]といい、彼といい、槍兵のサーヴァントとはケルト神話系の英霊を呼びだすことが多いのかもしれない。
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*聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点で『stay night』の[[クー・フーリン]]へのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに……。
**聖杯に仮託する望みがなく、召喚に応じて戦うことそのものが聖杯戦争への参加動機という点や、序盤でセイバーを翻弄して手傷を負わせるという点でもstay nightへのオマージュの妙が窺える。しかし、最期までオマージュしなくてもいいだろうに…
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**虚淵氏は『Zero』執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。
**Zero執筆の際、ランサーは最後までキャスティングに悩んだらしい。槍の伝承に加え、Fate(=不幸な運命)に沿った逸話がある英雄が欲しかったとのこと。また、冬木の聖杯戦争に召喚できるのは西洋の英霊のみという縛りも存在した。
   
***作中では語られていないが、伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには16年の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4人とも言われる)も設けている。さすがに「これで不幸か?」という印象になってしまうためか省略されたと思われる。
 
***作中では語られていないが、伝承では彼が主君と和解してから最期を迎えるまでには16年の間がある。その間は姫と結婚して寄り添い、子供も3人(4人とも言われる)も設けている。さすがに「これで不幸か?」という印象になってしまうためか省略されたと思われる。
***もっとも、グラニアはディムルッドの死後、フィンと再婚しているので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆に、ディムルッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。<br>なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
+
***もっとも、グラニアはディムルッドの死後、フィンと再婚しているという伝承もあるので、それを踏まえればやっぱり不幸である。逆に、ディムルッドの後を追うように死んだとする伝承も存在する。<br>なお、フィンがディルムッドを見殺しにしてグラニアを娶った事はフィアナ騎士団からも非難の声が上がっており、フィンの孫であったオスカはディルムッドの親友であり、最後までディルムッドを救うよう頼んでいたため、祖父との間に確執が出来ている。
 
*余り世界的には有名ではないケルト神話の中においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。<br>なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルがディルムッドであるという話もある。
 
*余り世界的には有名ではないケルト神話の中においても知名度は高くない。ただし、大英雄フィン凋落の切っ掛けとして語られるので、言い方が悪いがフィンのおまけのような形で、ある程度認知されている。<br>なお、フィオナ騎士団を円卓の騎士やシャルルマーニュ十二勇士の原典とする説もあり、ランスロットのモデルがディルムッドであるという話もある。
*フィンが彼を見殺しにしたのは変わらないが、伝承によってその対応は様々。死にかけの彼に向かって罵り侮蔑の言葉を投げかけるのもあれば、救おうとして水を掬うも土壇場で踏みとどまる等、多岐に渡る。<br>TYPE-MOON世界のフィンは原作では躊躇した末結果として、アニメ版、漫画版共に悪意を持って彼を見殺しにした方を採用している。
   
*生前のディルムッドの死因は、イノシシに跳ねられたため。作中、飛行中の戦闘機に飛び乗るほどの驚異的な身体能力を持った彼の死因がコレなので、ファンの間ではこのイノシシは「INOSHISI」と呼ばれてネタにされている。だが、このイノシシは神話において、ディルムッドの異父弟である耳と尾を持たない真性の魔物であり、英霊を殺せても不自然ではない。
 
*生前のディルムッドの死因は、イノシシに跳ねられたため。作中、飛行中の戦闘機に飛び乗るほどの驚異的な身体能力を持った彼の死因がコレなので、ファンの間ではこのイノシシは「INOSHISI」と呼ばれてネタにされている。だが、このイノシシは神話において、ディルムッドの異父弟である耳と尾を持たない真性の魔物であり、英霊を殺せても不自然ではない。
 
**昔における猪との遭遇は、現代で言う所の自動車事故くらいに身近なものだった。猪というのはそういう意味で、日常に潜む分かり易い死の象徴の一つとも言える。
 
**昔における猪との遭遇は、現代で言う所の自動車事故くらいに身近なものだった。猪というのはそういう意味で、日常に潜む分かり易い死の象徴の一つとも言える。
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*伝説によれば、彼は二本の槍だけでなく二本の剣、モラルタ(「大いなる激情」の意)、ベガルタ(「小なる激情」の意)を所持していたとされる。<br>用語辞典には、ケイネスはむしろディルムッドがセイバーのクラスで召喚されるのを望んでいたのかも、と記されている。
 
*伝説によれば、彼は二本の槍だけでなく二本の剣、モラルタ(「大いなる激情」の意)、ベガルタ(「小なる激情」の意)を所持していたとされる。<br>用語辞典には、ケイネスはむしろディルムッドがセイバーのクラスで召喚されるのを望んでいたのかも、と記されている。
 
**伝承によると、二本の剣は共に養父であるドルイドのアンガスより贈られた物で、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していた。モラルタは一太刀ですべてを倒すと言われ、ベガルタの詳細は不明とされている。<br>伝承ではこれらの二剣二槍の武器を用い様々な敵と闘い、グラニアとの逃避行の時には空飛ぶ魔女を投げ槍で倒したり、巨人を倒すなど騎士団に所属してた時以上の武功を立てたという。最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラルタのようだが、クラスの都合で再現できない。なお、彼が最期に魔猪の牙に倒れた時、携えていたのはゲイ・ボウとベガルタであったとされる。
 
**伝承によると、二本の剣は共に養父であるドルイドのアンガスより贈られた物で、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していた。モラルタは一太刀ですべてを倒すと言われ、ベガルタの詳細は不明とされている。<br>伝承ではこれらの二剣二槍の武器を用い様々な敵と闘い、グラニアとの逃避行の時には空飛ぶ魔女を投げ槍で倒したり、巨人を倒すなど騎士団に所属してた時以上の武功を立てたという。最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラルタのようだが、クラスの都合で再現できない。なお、彼が最期に魔猪の牙に倒れた時、携えていたのはゲイ・ボウとベガルタであったとされる。
***「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」は伝承によると、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していたもの。乖離剣エアを除く神造兵装は、人の意志を汲まずに星が生み出し、その後星の触覚たる精霊種を介して人間に託されたものだと明言されているため、「必滅の黄薔薇も神造兵装ではないのか?」と言われることがある。<br>実際にそうであってもおかしくはなく、その点を考えるとこの宝具のランクはずいぶんと控えめではあるが、断言された設定ではない点に注意が必要。
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***「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」は伝承によると、元々は妖精王マナマーン・マック・リールが所有していたもの。
**騎士の鑑といえる人物であるが、本来は二槍流や二刀流だけでなく剣と槍を同時に扱うという、かなり変則的な戦闘方法の持ち主である。<br>この非常に珍しい得物の扱いは、英霊という歴戦の戦士もまず相手にした経験が無いという面で白兵戦にて絶大な効果を発揮し、セイバーはやりにくい闘い方と相当戸惑っていた。<br>ただし、「剣士」のクラスで現界した場合、今度は槍の方が使えなくなる可能性が高い。<br>アニメ版でケイネスが見たランサーの過去夢および第一期エンディングでは、槍と剣を同時に装備している姿が確認出来る。
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**騎士の鑑といえる人物であるが、本来は二槍流や二刀流だけでなく剣と槍を同時に扱うという、かなり変則的な戦闘方法の持ち主である。<br>この非常に珍しい得物の扱いは、英霊という歴戦の戦士もまず相手にした経験が無いという面で白兵戦にて絶大な効果を発揮し、セイバーはやりにくい闘い方と相当戸惑っていた。<br>ただし、「剣士」のクラスで現界した場合、今度は槍の方が使えなくなる可能性が高い。<br>アニメ版でケイネスが見たディルムッドの過去夢および第一期エンディングでは、槍と剣を同時に装備している姿が確認出来る。
***「[[ライダー|騎乗兵]]」でありながら[[固有結界]]を所有する[[イスカンダル|ライダー]]、「[[アーチャー|弓兵]]」でありながら「王の財宝」であらゆる宝具が使い放題の[[ギルガメッシュ|アーチャー]]を始めとし、複数の宝具や自クラスに相応しくない宝具を持っている英霊が多数いるにも関わらず、ランサーが槍しか持ち込めなかったのは、クラス特性(ライダーやアーチャーは「宝具が強いクラス」となっているがランサーはそうではない)と、知名度(イスカンダルやギルガメッシュに比べ、彼の日本での知名度は非常に低い)のせいだと思われる。
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***「[[ライダー|騎乗兵]]」でありながら[[固有結界]]を所有する[[イスカンダル|ライダー]]、「[[アーチャー|弓兵]]」でありながら「王の財宝」であらゆる宝具が使い放題の[[ギルガメッシュ|アーチャー]]を始めとし、複数の宝具や自クラスに相応しくない宝具を持っている英霊が多数いるにも関わらず、ディルムッドが槍しか持ち込めなかったのは、クラス特性(ライダーやアーチャーは「宝具が強いクラス」となっているがランサーはそうではない)と、知名度(イスカンダルやギルガメッシュに比べ、彼の日本での知名度は非常に低い)のせいだと思われる。
 
**後に『Grand Order』の第五特異点実装の際のCMにて、モラルタ、ベガルタと思しき二剣を携えた彼の姿が確認された。しかし本編に登場した際はランサーであり、未だにセイバーとしてのディルムッドは実装されていない。
 
**後に『Grand Order』の第五特異点実装の際のCMにて、モラルタ、ベガルタと思しき二剣を携えた彼の姿が確認された。しかし本編に登場した際はランサーであり、未だにセイバーとしてのディルムッドは実装されていない。
*『unlimited codes』で両ランサーが対決すると、ディルムッドがクー・フーリンに畏敬を示す台詞が聞ける。<br>クー・フーリンも後輩となるディルムッドの腕を評価するような発言をする。この対戦カードでクー・フーリンが彼に勝利した場合、「これほどの傑物を私怨で取りこぼすとは魔が差したものだ」とフィン・マックールに苦言を呈している。ちなみに『hollow ataraxia』でクー・フーリンが述懐しているように、赤枝の騎士団も王による女性絡みの遺恨で騎士の死や離反を招いている。
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*『unlimited codes』でクー・フーリンと対決すると、ディルムッドがクー・フーリンに畏敬を示す台詞が聞ける。<br>クー・フーリンも後輩となるディルムッドの腕を評価するような発言をする。この対戦カードでクー・フーリンが彼に勝利した場合、「これほどの傑物を私怨で取りこぼすとは魔が差したものだ」とフィン・マックールに苦言を呈している。ちなみに『hollow ataraxia』でクー・フーリンが述懐しているように、赤枝の騎士団も王による女性絡みの遺恨で騎士の死や離反を招いている。
**また、石化の[[魔眼]]に悩まされているライダーは、魔貌によって不自由な生を送ったランサーに、思うところがあるような言葉をかける。ちなみにキャスター曰く「これだから顔がいい男は! 油断! ならないのよ!」とのこと
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**また、石化の[[魔眼]]に悩まされているライダーは、魔貌によって不自由な生を送ったディルムッドに、思うところがあるような言葉をかける。ちなみにキャスター曰く「これだから顔がいい男は! 油断! ならないのよ!」とのこと
*仮に両ランサーが戦った場合、虚淵氏は「クー・フーリンの戦闘能力には一歩譲る」とコメント。<br>奈須氏は「同じランサーであるクーフーリンとディルムッドがガチンコで戦ったら、どっちが勝ちますか? 初登場時のクーフーリンはセイバーに押しまくられましたが、ディルムッドは逆に押してましたよね? ということはディルムッドのほうが強い……?」という質問に対して<br>「ディルムッドはマスターからのバックアップ(魔力供給量)が優れているので、単純な火力勝負ならディルムッドに軍配が上がるかと。日本ではどちらも地形効果はゼロですが、舞台がアイルランドならクーフーリンに一本かと」と回答しており、互いに見解に違いが出ている為にファンの間ではどちらが勝つのか物議を醸している。
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*仮にクー・フーリンと戦った場合、虚淵氏は「クー・フーリンの戦闘能力には一歩譲る」とコメント。<br>奈須氏は「同じランサーであるクーフーリンとディルムッドがガチンコで戦ったら、どっちが勝ちますか? 初登場時のクーフーリンはセイバーに押しまくられましたが、ディルムッドは逆に押してましたよね? ということはディルムッドのほうが強い……?」という質問に対して<br>「ディルムッドはマスターからのバックアップ(魔力供給量)が優れているので、単純な火力勝負ならディルムッドに軍配が上がるかと。日本ではどちらも地形効果はゼロですが、舞台がアイルランドならクーフーリンに一本かと」と回答しており、互いに見解に違いが出ている為にファンの間ではどちらが勝つのか物議を醸している。
**各本編の時点でのお互いの長所としては、ディルムッドはマスターからの魔力供給が非常に優位な点、ランサーは「刺し穿つ死棘の槍」が強力かつ相性が良い(ディルムッドは幸運Eのためまず回避出来ない)点が挙げられるか。
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**各本編の時点でのお互いの長所としては、ディルムッドはマスターからの魔力供給が非常に優位な点、クー・フーリンは「刺し穿つ死棘の槍」が強力かつ相性が良い(ディルムッドは幸運Eのためまず回避出来ない)点が挙げられるか。
*聖杯戦争中、マスターとの関係に終始頭を痛める彼だが、両者の関係がこじれた原因は複数ある。その最たるものはソラウの恋慕だが、彼に何の責任もなかったわけではない。<br>ケイネスは、彼の人格や思想を認める気が無く、サーヴァントはあくまで使い魔=戦いの道具であるとして、始終その様に扱おうとした。<br>ランサーの方も、マスターに求めるのは「忠義を受け入れる器」だけであり、ひいては一個人としてのマスターはどうでもよかった節があり、ケイネスの人格や思想と向き合おうとすらしなかった。<br>両者は、命を賭した戦場で共闘しなければならないパートナーでありながら、相互理解を怠った。このことも、彼らの敗因の一つである。
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*聖杯戦争中、マスターとの関係に終始頭を痛める彼だが、両者の関係がこじれた原因は複数ある。その最たるものはソラウの恋慕だが、彼に何の責任もなかったわけではない。<br>ケイネスは、彼の人格や思想を認める気が無く、サーヴァントはあくまで使い魔=戦いの道具であるとして、始終その様に扱おうとした。<br>ディルムッドの方も、マスターに求めるのは「忠義を受け入れる器」だけであり、ひいては一個人としてのマスターはどうでもよかった節があり、ケイネスの人格や思想と向き合おうとすらしなかった。<br>両者は、命を賭した戦場で共闘しなければならないパートナーでありながら、相互理解を怠った。このことも、彼らの敗因の一つである。
**「ただ今生の主たる召喚者に忠誠を尽くし、騎士としての名誉を全うすること。それだけが己の望みであると」この言葉に嘘偽りはなく本心で、ランサーの望みはただ忠節の騎士として主に聖杯を捧げることのみ。しかしマスターであるケイネスの価値観からすれば、「英霊は英霊なりに、聖杯を求める理由を持ち合わせているはず」であり「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」として、その望みを信じてはおらず、彼が自分に偽りを言っている、という認識だった。<br>そのためケイネスは彼が「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」と疑っていた。彼はいくら問い質されても頑なに「騎士としての面目を果たせばそれで良い。願望器の聖杯はマスター一人に譲り渡す」と終始その一点張り。何故そう思うかを彼に説明しなかったし、ケイネスも「令呪があるのだからいざという時はどうとでもなる」「サーヴァントは所詮道具。道具が何を秘めていようと問題ない」と、ランサーに何故そう思ってるのか問うこともしなかった。
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**「ただ今生の主たる召喚者に忠誠を尽くし、騎士としての名誉を全うすること。それだけが己の望みであると」この言葉に嘘偽りはなく本心で、ディルムッドの望みはただ忠節の騎士として主に聖杯を捧げることのみ。しかしマスターであるケイネスの価値観からすれば、「英霊は英霊なりに、聖杯を求める理由を持ち合わせているはず」であり「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」として、その望みを信じてはおらず、彼が自分に偽りを言っている、という認識だった。<br>そのためケイネスは彼が「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」と疑っていた。彼はいくら問い質されても頑なに「騎士としての面目を果たせばそれで良い。願望器の聖杯はマスター一人に譲り渡す」と終始その一点張り。何故そう思うかを彼に説明しなかったし、ケイネスも「令呪があるのだからいざという時はどうとでもなる」「サーヴァントは所詮道具。道具が何を秘めていようと問題ない」と、ディルムッドに何故そう思ってるのか問うこともしなかった。
**ケイネスの「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」という考え、これ自体は完全に間違いとは言えない。ただ、「騎士の誇りを賭して戦い、主に聖杯を献上すること」はランサーにとっては「よほどの理由」に該当するのだが、魔術師であるケイネスにその思考は無かった。そこから完全に誤解である「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」という考えに至ってしまったのが、相互理解の欠如である。
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**ケイネスの「名のある英霊が誇りを曲げて人間風情の使い魔に身をやつすとなれば、何かよほどの理由がなければ辻褄が合わない」という考え、これ自体は完全に間違いとは言えない。ただ、「騎士の誇りを賭して戦い、主に聖杯を献上すること」はディルムッドにとっては「よほどの理由」に該当するのだが、魔術師であるケイネスにその思考は無かった。そこから完全に誤解である「いずれ本当の望みを叶えるために自分を出し抜こうとするのではないか」という考えに至ってしまったのが、相互理解の欠如である。
**なお、そもそも冬木の聖杯戦争における基本中の基本であるため見落とされがちだが、「既に終わった存在である英霊が再び現世で何かを為せる」という事自体が既に聖杯の奇跡の範疇である。ランサーは厳密に言うと「聖杯を使わなくても目的を達成できる」というだけで「聖杯を求めた理由(聖杯の奇跡に頼らなければ叶える事のできない望み)」は実際にあったわけである。言ってしまえば、ランサーの望みには聖杯は不可欠だったものの、召喚された時点で目的を半ば達成し、聖杯自体にもう用は無くなったことになる。
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**なお、そもそも冬木の聖杯戦争における基本中の基本であるため見落とされがちだが、「既に終わった存在である英霊が再び現世で何かを為せる」という事自体が既に聖杯の奇跡の範疇である。ディルムッドは厳密に言うと「聖杯を使わなくても目的を達成できる」というだけで「聖杯を求めた理由(聖杯の奇跡に頼らなければ叶える事のできない望み)」は実際にあったわけである。言ってしまえば、ディルムッドの望みには聖杯は不可欠だったものの、召喚された時点で目的を半ば達成し、聖杯自体にもう用は無くなったことになる。
 
*彼がここまで頑なに「騎士の誇り」にこだわったのは、緒戦でセイバーと戦ってしまったためとされている。<br>聖杯戦争が騎士の誉れを賭けた誇りある戦いの場ではなく、ただ奪い合うだけの凄惨な殺し合いでしかないという認識の下でありさえすれば、彼もあそこまで意固地にはならなかったとのこと。<br>尤も、仮に互いに理解してたとして生粋の騎士と魔術師が良い関係を築けるかどうかは疑問である。
 
*彼がここまで頑なに「騎士の誇り」にこだわったのは、緒戦でセイバーと戦ってしまったためとされている。<br>聖杯戦争が騎士の誉れを賭けた誇りある戦いの場ではなく、ただ奪い合うだけの凄惨な殺し合いでしかないという認識の下でありさえすれば、彼もあそこまで意固地にはならなかったとのこと。<br>尤も、仮に互いに理解してたとして生粋の騎士と魔術師が良い関係を築けるかどうかは疑問である。
*最後の慟哭もケイネスにとっては「主君に聖杯を献上すること」しか聞かされてないので「騎士の誇り」など今更言われた所で何の話か解らないし、文句言われる筋合もないので結局最後まで理解し合うことはなかった。
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**自害以前から「騎士としての面目を果たせればそれで良い。願望機の聖杯はマスター一人に譲り渡す」「私はただひとえに誇りを全うしたいだけのこと!貴方と共に誉れある戦いに臨みたかっただけのこと!主よ、何故騎士の心胆を理解してくださらぬ!?」とは伝えていた。が、ディルムッドへの不信と不満、騎士道の誇りに共感しにくい一流魔術師の在り方のダブルパンチでケイネスには届かなかったようだ。
   
*[[ランスロット|バーサーカー]]を相手にした場合、抜群に相性が良い。バーサーカーが戦闘でメインに使う宝具「騎士は徒手にて死せず」で宝具化される諸々の武器は、それが最初から宝具でもない限り、「破魔の紅薔薇」の前には無力となるためである。
 
*[[ランスロット|バーサーカー]]を相手にした場合、抜群に相性が良い。バーサーカーが戦闘でメインに使う宝具「騎士は徒手にて死せず」で宝具化される諸々の武器は、それが最初から宝具でもない限り、「破魔の紅薔薇」の前には無力となるためである。
 
**「アインツベルン相談室」のゼッちゃんの寝言によると、バーサーカーには強いがライダーには弱いとの事。対人宝具しか持たない彼にとって多大な物量を誇るライダーの相手は厳しいという事と推測される。
 
**「アインツベルン相談室」のゼッちゃんの寝言によると、バーサーカーには強いがライダーには弱いとの事。対人宝具しか持たない彼にとって多大な物量を誇るライダーの相手は厳しいという事と推測される。
 
**同時に高火力、広範囲の攻撃手段を持つセイバーはライダーとの相性が良いと語られている事がこの説の裏付けになっている。
 
**同時に高火力、広範囲の攻撃手段を持つセイバーはライダーとの相性が良いと語られている事がこの説の裏付けになっている。
 
*「アインツベルン相談室」では本編で負ったトラウマを無かった事にして現実逃避を図ろうとしたのでアイリによって事実を突きつけられる。そして16話Bパートの出来事を思い出し血涙を流した。
 
*「アインツベルン相談室」では本編で負ったトラウマを無かった事にして現実逃避を図ろうとしたのでアイリによって事実を突きつけられる。そして16話Bパートの出来事を思い出し血涙を流した。
**思い出すために用意された本編映像の編集は切嗣。花札のバーサーカー陣営シナリオでの発言といい、ランサーは切嗣に追い詰められる運命なのかもしれない
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**思い出すために用意された本編映像の編集は切嗣。花札のバーサーカー陣営シナリオでの発言といい、ディルムッドは切嗣に追い詰められる運命なのかもしれない
*召喚シーンの描写が原作に無いランサー陣営。当然ランサーがアニメ本編中で「問おう、貴方が俺のマスターか」という台詞を発することは無い。
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*召喚シーンの描写が原作に無いランサー陣営。当然ディルムッドがアニメ本編中で「問おう、貴方が俺のマスターか」という台詞を発することは無い。
**ランサー役の緑川光氏とケイネス役の山崎たくみ氏が「召喚シーンをやりたい」と希望するものの実現せず、ランサーが上記の台詞を発する機会は永遠に来ないかと思われた……………が、とあるイベントで「『問おう、貴方が俺のマスターか』と言って欲しい」というファンのリクエストに緑川氏が応え、アニメ放送開始から二年以上の時を経て幻のシーンが(完全な形ではないが)実現。会場のFate/zeroファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
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**ディルムッド役の緑川光氏とケイネス役の山崎たくみ氏が「召喚シーンをやりたい」と希望するものの実現せず、ディルムッドが上記の台詞を発する機会は永遠に来ないかと思われた……………が、とあるイベントで「『問おう、貴方が俺のマスターか』と言って欲しい」というファンのリクエストに緑川氏が応え、アニメ放送開始から二年以上の時を経て幻のシーンが(完全な形ではないが)実現。会場の『Zero』ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアイルランドのスライゴにある銅像『The Pursuit of Diarmuid and Grainne』。構図はそのままに、本気絵のグラニアが描かれている。
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアイルランドのスライゴにある銅像『The Pursuit of Diarmuid and Grainne』。構図はそのままに、本気絵のグラニアが描かれている。
*FGOの最終再臨イラストで彼が摘んでいる木の実は、おそらく彼の伝承に登場するドゥロスの森のナナカマドの実。妖精国の品種で若返りの効能があるとされている。
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*『Grand Order』の最終再臨イラストで彼が摘んでいる木の実は、おそらく彼の伝承に登場するドゥロスの森のナナカマドの実。妖精国の品種で若返りの効能があるとされている。
 
**グラニアとの逃避行の最中、二人はこの森に身を潜めることになるのだが、ナナカマドの実の効能を知ったグラニアが「食べさせてくれなければ死ぬ」と言ってまで実を取ってくることをせがんだ。結果、ディルムッドは厚意で自分たちを匿ってくれている、森の番人の巨人を殺すはめになったとされている。
 
**グラニアとの逃避行の最中、二人はこの森に身を潜めることになるのだが、ナナカマドの実の効能を知ったグラニアが「食べさせてくれなければ死ぬ」と言ってまで実を取ってくることをせがんだ。結果、ディルムッドは厚意で自分たちを匿ってくれている、森の番人の巨人を殺すはめになったとされている。
   
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
;ケイネス・ランサーチームの必勝パターン
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;ケイネス・ディルムッドチームの必勝パターン
 
:1. 戦場の誉れとか騎士の誇りとかを意識させない。ただの汚れ仕事の処理業務だと諦観させておく。これを満たすため、セイバーとの接触は厳禁。
 
:1. 戦場の誉れとか騎士の誇りとかを意識させない。ただの汚れ仕事の処理業務だと諦観させておく。これを満たすため、セイバーとの接触は厳禁。
 
:2. 戦闘は長引かせず、常に撤退ありきで行動。「必滅の黄薔薇」の一撃を与えたら即退却。これを繰り返して相手の消耗を図る。
 
:2. 戦闘は長引かせず、常に撤退ありきで行動。「必滅の黄薔薇」の一撃を与えたら即退却。これを繰り返して相手の消耗を図る。
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