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:ランク:A++<br>種別:対軍・対神宝具<br>レンジ:40~99<br>最大補足:千単位<br>由来:インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた神々をも打ち倒す、一撃のみの光槍。
 
:ランク:A++<br>種別:対軍・対神宝具<br>レンジ:40~99<br>最大補足:千単位<br>由来:インドラが黄金の鎧を奪う際、彼の姿勢が余りにも高潔であったため、 それに報いて与えた神々をも打ち倒す、一撃のみの光槍。
 
: 雷光でできた必滅の槍。黄金の鎧と引換に顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な"対神"性能の槍を装備する。<br>『CCC』ではカルナの背中左側にある四枚の羽の装飾を展開し、左右四対の炎の翼の如き状態になった後、翼及びその中心である背、そして槍の輝きが増したところで穂先から強烈な光の一撃を放つ。奈須きのこ曰く「インド版バスターランチャー」。発射後、槍自体は残るが背中にある装飾は破壊される。ゲーム中では表示されないが、この宝具使用後、防御力が若干低下する代わりに、攻撃力が急上昇する。「対神」という個所が肝なのか、はたまたジナコの適性の低さによるものか、少なくとも『CCC』での威力はそこまで高くはない。<br>伝承では鬼神ガトートカチャを倒すために使われたとされるが、Fateでは最後まで使用しないまま戦死したことになっているらしい。そのため原典や用途が分からないためギルガメッシュの宝物庫にも収蔵されておらず、最高位の神造兵装の一つでもあるため、例え手に入れても取り出せないという。
 
: 雷光でできた必滅の槍。黄金の鎧と引換に顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な"対神"性能の槍を装備する。<br>『CCC』ではカルナの背中左側にある四枚の羽の装飾を展開し、左右四対の炎の翼の如き状態になった後、翼及びその中心である背、そして槍の輝きが増したところで穂先から強烈な光の一撃を放つ。奈須きのこ曰く「インド版バスターランチャー」。発射後、槍自体は残るが背中にある装飾は破壊される。ゲーム中では表示されないが、この宝具使用後、防御力が若干低下する代わりに、攻撃力が急上昇する。「対神」という個所が肝なのか、はたまたジナコの適性の低さによるものか、少なくとも『CCC』での威力はそこまで高くはない。<br>伝承では鬼神ガトートカチャを倒すために使われたとされるが、Fateでは最後まで使用しないまま戦死したことになっているらしい。そのため原典や用途が分からないためギルガメッシュの宝物庫にも収蔵されておらず、最高位の神造兵装の一つでもあるため、例え手に入れても取り出せないという。
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==真名:カルナ==
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パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の戦いを描いたインドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する、「倒される側の英雄」。<br>人間の姫であるクンティーと太陽神スーリヤとの間に生まれた黄金の英雄で、インド神話の大英雄アルジュナのライバルとして名高い。
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彼の母・クンティーはクル王パーンドゥの妻だったが、パーンドゥは子供を作れない呪いを掛けられてため、后達は各々の手段で子供を設けるしかなかった。<br>クンティーは任意の神々と交わって子供を産むマントラを会得していて、この方法でパーンドゥの子供を産んだ。だが彼女はパーンドゥの妻となる前にマントラの実験でスーリヤを呼び出し、子を一人設けていた。<br>クンティーはしたたかな女で、初出産の恐れと神々が自分の子を認知するかという不安から、スーリヤに“この子供が貴方の息子である証拠が欲しい”と願った。スーリヤは彼女の言葉を聞き入れ、生まれてくる子供に自らの威光を与え、後の不死身の黄金の英雄・カルナが誕生した。
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だが、王の后となる事が決まってたクンティーにとって、息子は無用な存在でしかなく、これほどの恩寵、誠実さを示されながら彼女はカルナを捨ててしまう。<br>こうして母に捨てられたカルナは自らの出自を知らず、ただ太陽神スーリヤを父に持つ事のみを胸にして生きていく。<br>母の顔を知らず、またその母が彼を産んだ動機が不純であったためか、カルナの姿は見目麗しいものとは言えず、父の輝かしい威光は備わっているものの、その姿は黒く濁っていた。<br>顔は常に酷薄なままで、母が居なかった為に人の感情の機微を学べず、その一挙一動は粗暴だったため、周りの人間からは煙たがられる日々を送っていた。そんな境遇で育ったカルナだが、彼は母や周囲の人間を一切恨まなかった。むしろ全てを肯定していた。
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「''俺が生を受けたのは父と母あってこそ。<br>母がどのような人物であれ、俺が母を貶める事はない。<br>俺が恨み、貶めるものがあるとすれば、それは俺自身だけだ''」
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カルナはその外見とは裏腹に優れた徳と悟りを得た少年であった。<br>神の子でありながら天涯孤独の身であったため、カルナは弱き者達の生と価値を問う機会に恵まれた。<br>その結論として、彼は自らの潔癖さを貫く道を選んだ。
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「''人より多くのものを戴いて生まれた自分は、人より優れた“生の証”を示すべきだ。<br>そうでなければ、力無き人々が報われない''」
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カルナにあるものは「父の威光を汚さず、報いてくれた人々に恥じる事なく生きる」という信念だけで、“冷酷、無慈悲ではあるが、同時に尊厳に満ちている”という英雄カルナのスタンスはこうして形作られていった。<br>そうして青年に成長したカルナはクル族の協議会に参加することとなる。協議会ではパーンダヴァ五兄弟がその武芸によって名声を欲しい侭にし、特に三男アルジュナの弓の腕は素晴らしく、誰も敵う者はいまいと称えられていた。<br>普段誰も羨まず、誰も憎まないはずだったカルナは、アルジュナと彼の武芸を目にしたことで消極的な姿勢を守り切れず、飛び入りで協議に参加しアルジュナに並ぶ武芸を披露する。<br>そして優劣を決しようとアルジュナに挑戦しようとするが、王族であるアルジュナに挑戦するにはクシャトリア(カースト制度でいう所の武門、王族。カルナは商人である「ヴァイシャ」、あるいは奴隷の「シュードラ」であったと言われる)以上の資格が必要とされ、身分の差から挑戦を断られ笑いものにされてしまった。
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そんなカルナを救ったのはパーンダヴァと対立する王家であるカウラヴァ百王子の長兄、ドゥリーヨダナだった。<br>彼はカルナを気に入り、その場で王族として迎え入れた。これによってカルナは不名誉から救われたかに見たその時、彼の出世聞きつけた養父が現れたことで本来の出自が判明してしまった。<br>パーンダヴァ五兄弟は自分達より上の武芸を見せたカルナを更なる笑いものにした。<br>“御者の息子風情が恥を知れ”と。<br>カルナはこの言葉に激怒した。自分の事なら甘んじて受けるが、養父を侮辱された事は聞き逃せない。例えそれが欲に駆られて名乗り出た養父だとしても、カルナにとっては捨て子の自分を育ててくれた、大恩ある父であったからである。ここにカルナと五兄弟の対立は最早引き下がれない物となるが、日没を迎えたことで協議会は幕を下ろした。<br>以後、カルナは自分を救い、王族として扱ってくれたドゥリーヨダナを友とし、彼らカウラヴァ百王子のために奮戦することとなる。<br>その先に待つ、パーンダヴァ五兄弟――血を分けた大英雄・アルジュナとの過酷な戦いを理解した上で。
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カウラヴァ百王子とパーンダヴァ五兄弟の対立は激しさを増し、カルナはドゥリーヨダナ達を勝たせるために、その力を振るい続けた。<br>パーンダヴァでカルナに対抗できるのはアルジュナだけで、そのアルジュナをもってしてもカルナとの直接対決は死を覚悟しなければならないものだった。いくつかの衝突、因縁、憎しみ合いを経て、両陣営の戦いは最終的に「クルクシェートラの戦い」で決着を迎える事となった。
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戦いが本格的に始める前、カルナの母であったクンティーは彼に自らの出自を明かし、パーンダヴァ陣営に引き入れようという最後の賭けに出た。<br>クンティーはアルジュナの従者にして戦友であるクリシュナに事情を明かし、二人だけでカルナと面会する事に成功する。<br>カルナは宿敵アルジュナの友人であるクリシュナに礼を欠かさずに迎え入れ、実の兄弟同士で戦うことの無益さを涙ながらに語り、アルジュナ達と共に戦い、栄光を手にするべきだと説得する母の言葉を静かに聞き入れた。その後に、カルナは告げた。
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「''貴女の言葉は分かった。兄弟たちと手を取り、正しい姿に戻る。<br>それは何一つ欠点のない、光に満ちた物語だろう。<br>だが、一つだけ答えて欲しい。<br>貴女はその言葉を、遅すぎたとは思わないのか?''」
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母と名乗るのが遅すぎた。カルナを省みるのが遅すぎた。<br>それを恥と思わないのであれば、どうか答えて欲しい。<br>――母を名乗る貴女が、自らに何の負い目もないというのなら、自分も恥じる事なく過去を受け入れる、と。
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クンティーは身勝手な女ではあったが、それは生来の天真爛漫さと無邪気さから来るもので、決して恥を知らない女ではなかった。<br>彼女とて、自らの行いが我欲に満ちたものだと自覚、自責はあった。今まで独りで育ち、養父たちに感謝し、何の憎しみも抱かないカルナに、醜い嘘をつく事だけは彼女には出来ず、答えられずに項垂れて立ち去ろうとした。<br>だがカルナは「母親としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒したクンティーの覚悟に応え、アルジュナ以外の実力に劣る兄弟たちには手を出さない事を誓う。そうして、カルナなりの母への愛として館の外にクンティーを自ら送り出し、これが親子の最後の別れとなった。
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そして最終決戦直前、カルナの懐柔は出来ないと悟ったアルジュナの父である雷神インドラはバラモン僧に化け、沐浴をしていたカルナから黄金の鎧を奪った。だがカルナは父から授かった不死性を失い、自らの破滅を受け入れたにも関わらず、戦いを辞めると言わなかった。アルジュナ愛しさの余りに姑息な計略で鎧を奪った自分への恨みすら口にしないカルナの潔さに感じ入り、インドラは何故と問う。
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「''アナタを恨む事はない。一枚上手だっただけの話だろう。<br>むしろ――そうだな。<br>神といえど父親である、というのが俺には喜ばしい''」
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では何戦いに赴くのは何故だ、とインドラは尋ねた。
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「''俺にとって敗北とは、父の威光を汚す事だ。<br>死が待っているにしても、逃げることは出来ない''」
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何しろ、その為だけに生きてきた。<br>自らを産み、育ててくれた者たちに胸を張れるように生きてきたカルナにとって、自らの命は、自分自身のものですらなかった。
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「''それに、ドゥリーヨダナにも恩がある。<br>俺は何故か、あの厚顔で小心な男が眩しくてな。<br>我が父への不敬となるが、偶にあの甘い光こそが、日の暖かさだと思うのだ''」
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カルナの背負う太陽の火でもなく、絶対的なスーリヤの輝きでもなく、人間が見せる不完全な魅力こそが太陽だとカルナは語る。<br>その姿にスーリヤそのものの神性を見たインドラは自らの槍を彼に与えた。<br>自分はこの高潔な英雄から命以上の物を奪った。その見返り当る物を与えなければ自らの名誉を貶める事になるし、何より己の息子にも与えなかった最強の槍を、この男なら使いこなせるのでは、惚れてしまったのだ。
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こうしてカルナはインドラを見送り、自らの肉体と一体化していた鎧を失い、幽鬼のように痩せ細った姿となって戦場に向かった。<br>そして迎えたアルジュナとの最後の戦い。カルナの周囲に既に味方は無く、身を任せる戦車の御者すらパーンダヴァに内通する敵だった。<br>呪いによる数々の重荷、異母兄弟である弟への感情に動きを狭められ、戦車の車輪は轍に嵌り、カルナの動きが止まった。そこで長く、見えない縁に操られるように覇を競い合った兄弟はここぞとばかりに渾身の一撃を放ち合う。
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――果たして、アルジュナの弓は、太陽を撃ち落した。
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カルナは死後、父スーリヤと一体化したと言われている。<br>『施しの英雄』と呼ばれ、何かを乞われたり頼まれた時に断らない事を信条とした聖人。非常に高い能力を持ちながら、血の繋がった兄弟と敵対する悲劇を迎え、様々な呪いを受け、その真価を発揮する事なく命を落とした英雄――それがカルナである。
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余談ではあるが、アルジュナがカルナは自分の兄であるとを知っていたかどうかは定かではない。<br>カルナがクンティーの息子である事を知っていたのは当事者であるカルナとクンティー、スーリヤ、それとクリシュナだけと思われる。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;'''「アルジュナの真似事ではないがな………<br>我が身を呪え………『<RUBY><RB>梵天よ、我を呪え</RB><RT> ブラフマーストラ・クンダーラ</RT></RUBY>』!!<br>「頭上注意だ、悪く思え」'''
 
;'''「アルジュナの真似事ではないがな………<br>我が身を呪え………『<RUBY><RB>梵天よ、我を呪え</RB><RT> ブラフマーストラ・クンダーラ</RT></RUBY>』!!<br>「頭上注意だ、悪く思え」'''
 
:宝具「梵天よ、我を呪え」、発動。<br>師から与えられた極意にして、三界を焼き尽くす天からの劫火。<br>というか、アルジュナも同じような事できるのか…。
 
:宝具「梵天よ、我を呪え」、発動。<br>師から与えられた極意にして、三界を焼き尽くす天からの劫火。<br>というか、アルジュナも同じような事できるのか…。
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;「それは欺瞞、独りよがりの愛だ。<br> 貴女の愛で救えるのは、貴女だけだ。貴女の愛は貴女にしか向けられていない。<br> だが―――その気持ちに応えよう。<br> 以後、戦において俺に及ばぬ兄弟を仕留める事は無い。俺が全力を尽くすのは、我が宿敵アルジュナだけだ。<br> 自ら手にした場所へ帰るがいい。<br> ………一度だけだが、息子と呼ばれた事には、感謝している。」
  −
:説得に訪れた実の母クンティーへの答え。最後に「母としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒してまで自分を説得しようという彼女の覚悟は「施しの英雄」である彼にとって酬いるに値するものだった。<br>この決断と誓いが自らの破滅を呼ぶことを理解していながら、彼はこの母に誓った言葉を守り続けた。<br>「利己的な母から生まれた」というもセイバーとの共通点だが、セイバーはいつも傍にいたはずの「母」と最後まで分かり合うことが出来ず公衆の面前で切り捨てる事になったのに対し、彼は幼い頃に自分を捨てた「母」を許し最後の最後で気持ちが通じた、という皮肉な違いがある。
      
;「その話は無意味だ。オレはおまえたちには協力しない。ジナコと契約を切るつもりもない。<br> 生徒会室に戻るがいい。ジナコがなんと言おうと、オレはおまえたちには手を貸さない。」<br>「オレはここで消える運命ではない。こんな所で死ぬ気もない。BB退治はしたいものにやらせればいい」
 
;「その話は無意味だ。オレはおまえたちには協力しない。ジナコと契約を切るつもりもない。<br> 生徒会室に戻るがいい。ジナコがなんと言おうと、オレはおまえたちには手を貸さない。」<br>「オレはここで消える運命ではない。こんな所で死ぬ気もない。BB退治はしたいものにやらせればいい」
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;「生きるがいいマスター。必ず誰かが、誰でもないおまえを待っている。」
 
;「生きるがいいマスター。必ず誰かが、誰でもないおまえを待っている。」
 
:ジナコとの別れ。言いたいことを全て言う、最初の練習にして最後の言葉。<br>長年孤独と死を恐れていたジナコは、この言葉を受けて涙と共に息を呑む。
 
:ジナコとの別れ。言いたいことを全て言う、最初の練習にして最後の言葉。<br>長年孤独と死を恐れていたジナコは、この言葉を受けて涙と共に息を呑む。
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===生前===
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;「それは欺瞞、独りよがりの愛だ。<br> 貴女の愛で救えるのは、貴女だけだ。貴女の愛は貴女にしか向けられていない。<br> だが―――その気持ちに応えよう。<br> 以後、戦において俺に及ばぬ兄弟を仕留める事は無い。俺が全力を尽くすのは、我が宿敵アルジュナだけだ。<br> 自ら手にした場所へ帰るがいい。<br> ………一度だけだが、息子と呼ばれた事には、感謝している。」
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:説得に訪れた実の母クンティーへの答え。最後に「母としての情」に訴え、自らの過去を明かすという危険を冒してまで自分を説得しようという彼女の覚悟は「施しの英雄」である彼にとって酬いるに値するものだった。<br>この決断と誓いが自らの破滅を呼ぶことを理解していながら、彼はこの母に誓った言葉を守り続けた。<br>「利己的な母から生まれた」というもセイバーとの共通点だが、セイバーはいつも傍にいたはずの「母」と最後まで分かり合うことが出来ず公衆の面前で切り捨てる事になったのに対し、彼は幼い頃に自分を捨てた「母」を許し最後の最後で気持ちが通じた、という皮肉な違いがある。
    
== メモ ==
 
== メモ ==

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