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; 「だがおまえは、もはや人ではない。それ以外の化け物になりさがったのだろう? ならば、それも悪くはない。おまえが神であるのなら、愛してやるのも一興だ」
 
; 「だがおまえは、もはや人ではない。それ以外の化け物になりさがったのだろう? ならば、それも悪くはない。おまえが神であるのなら、愛してやるのも一興だ」
 
: 人を愛さないロマンチストな作家の、愛の告白。恋を知らなかった故に暴走して堕ちる所まで堕ちてしまった女の人生に、最後の一文(ひかり)を添える。そして、その告白を受けた女の返答は…!?
 
: 人を愛さないロマンチストな作家の、愛の告白。恋を知らなかった故に暴走して堕ちる所まで堕ちてしまった女の人生に、最後の一文(ひかり)を添える。そして、その告白を受けた女の返答は…!?
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; 「おまえたちはキアラを憎むがいい。あの女は本当に、心底からのド外道だ。赦される価値はない。
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;  だが--------どのような人間であれ、己の幸福のために人生をかけるのであれば、俺には尊い光に見える
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;  幻の様な取るに足らない小さな明かりでも--------温かい、最後の灯に、見えるのだ。
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;  これはそれだけの話だ、これはキアラの物語だったが、俺の読みたかった物語でもある。」
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;  「ふん、かくして筆は折れ、物書きは忘れ去られる。何と清々しいことか!
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;  さらばだ、悩み多き少年少女!せいぜい、人に恋し、愛に迷い、生に苦しむがいい!無駄に使える時間はないぞ!」
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:  マスターを追う様に消えた物書きの、主人公に対する選別。様々な人を観て、神に成ろうとした女に仕えた作家の深い言葉だ。
    
== メモ ==
 
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