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2,630 バイト追加 、 2017年12月20日 (水) 20:50
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; 「黙れ!貴様こそ、何をやろうとしている!?<br /> 子供だぞ!彼らは子供であり、無害な霊に過ぎん。<br /> 悪ですらない!<br /> 犠牲者だ、世界の<ruby><rb>機構</rb><rt>システム</rt></ruby>に挟み潰された憐れむべき魂だ!<br /> それを、どうして殺す!?」
 
; 「黙れ!貴様こそ、何をやろうとしている!?<br /> 子供だぞ!彼らは子供であり、無害な霊に過ぎん。<br /> 悪ですらない!<br /> 犠牲者だ、世界の<ruby><rb>機構</rb><rt>システム</rt></ruby>に挟み潰された憐れむべき魂だ!<br /> それを、どうして殺す!?」
 
: 黒のアサシンを構成する子供達の怨霊を滅ぼそうとするルーラーに矢を番えて睨み咆哮する。子供たちを尊ぶ彼女にとってルーラーの行いは赦されざるものに他ならなかった。それが例え怨霊であろうとも。
 
: 黒のアサシンを構成する子供達の怨霊を滅ぼそうとするルーラーに矢を番えて睨み咆哮する。子供たちを尊ぶ彼女にとってルーラーの行いは赦されざるものに他ならなかった。それが例え怨霊であろうとも。
;「……ッ……こと……わる……!<br />私が、私がこの子たちを見捨てたら、誰がこの子たちを愛してくれると言うのか!?<br />魂を帰還させると言ったな、ルーラー。それは昇華であり、ただの殺害に過ぎないだろう!私は―――」
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;「……ッ……こと……わる……!<br />私が、私がこの子たちを見捨てたら、誰がこの子たちを愛してくれると言うのか!?<br />魂を帰還させると言ったな、ルーラー。<br />それは昇華であり、ただの殺害に過ぎないだろう!私は―――」
 
:あくまで子供たちを怨霊として殺害せんとするルーラーに、苦悶しつつも断固として立ちはだかる。ここで退くことは彼女のアイデンティティの崩壊にも等しいのだから。だが――。
 
:あくまで子供たちを怨霊として殺害せんとするルーラーに、苦悶しつつも断固として立ちはだかる。ここで退くことは彼女のアイデンティティの崩壊にも等しいのだから。だが――。
 
;「ルーラー……お前は、彼女たちを殺めたな」
 
;「ルーラー……お前は、彼女たちを殺めたな」
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;「……世界の機構の一端だ。<br />あそこには、神も、英雄も、魔獣も、悪王も、全てが<RUBY><RB>亡い</RB><RT>・・</RT></RUBY>」<br />「あれは、私の力では救えないものだった。<br />……だが、あの女ならば救えたかもしれないのに、切り捨てた」
 
;「……世界の機構の一端だ。<br />あそこには、神も、英雄も、魔獣も、悪王も、全てが<RUBY><RB>亡い</RB><RT>・・</RT></RUBY>」<br />「あれは、私の力では救えないものだった。<br />……だが、あの女ならば救えたかもしれないのに、切り捨てた」
 
:キャスターから、どのような地獄を見たのかと問われて、魔性の存在が悪事を働いているでもなく、神が暴れているでもなく、ただ素晴らしいほど上手く噛み合っているが故に、弱者を食い物にするシステムが完全に整ってしまった<RUBY><RB>世界機構</RB><RT>じごく</RT></RUBY>…。それでも聖女ならばあるいはと思った。それなのに……。
 
:キャスターから、どのような地獄を見たのかと問われて、魔性の存在が悪事を働いているでもなく、神が暴れているでもなく、ただ素晴らしいほど上手く噛み合っているが故に、弱者を食い物にするシステムが完全に整ってしまった<RUBY><RB>世界機構</RB><RT>じごく</RT></RUBY>…。それでも聖女ならばあるいはと思った。それなのに……。
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;「ジャンヌ・ダルク。あの女は私が殺す。矢で射殺す、射殺せなければ爪で引き裂く、爪が駄目ならば牙で噛み千切ってやる」
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:キャスターの問いに、高潔にして高貴だった狩人の瞳は、怖気を震うほどの歓喜に満ちていた。
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;「可能さ。私はあの女を殺すためならば、<RUBY><RB>バケモノにだってなってやる</RB><RT>・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>」
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:上記の台詞に対しキャスターが「貴女の美しい爪と歯で可能なのか?」と問われて、純潔の狩人の瞳には変わらず狂気。そして、心底愉しそうに嗤う。
 
; 「そうだ!<br /> 私はあの忌み嫌った<ruby><rb>存在</rb><rt>モノ</rt></ruby>になってでも、貴様を斃す!<br /> この右腕に誓ったのだ!子を見捨てたお前を斃さずして、何が正義か、何が英雄かッ!!」
 
; 「そうだ!<br /> 私はあの忌み嫌った<ruby><rb>存在</rb><rt>モノ</rt></ruby>になってでも、貴様を斃す!<br /> この右腕に誓ったのだ!子を見捨てたお前を斃さずして、何が正義か、何が英雄かッ!!」
 
: 右腕に敢えて宿した“子供たち”という名の呪いのため、そして、眼前の怨敵たるルーラーを滅ぼすため、純潔の狩人は最低限の矜持すら打ち捨て、その身を魔獣と化す。
 
: 右腕に敢えて宿した“子供たち”という名の呪いのため、そして、眼前の怨敵たるルーラーを滅ぼすため、純潔の狩人は最低限の矜持すら打ち捨て、その身を魔獣と化す。
 
; 「ああ、痛いな。<br /> 痛い、痛い、これがあの子たちの痛みだ。<br /> そしてルーラー、お前もこの痛みで果てなき連鎖に<ruby><rb>失墜</rb><rt>おち</rt></ruby>るがいい……!!」
 
; 「ああ、痛いな。<br /> 痛い、痛い、これがあの子たちの痛みだ。<br /> そしてルーラー、お前もこの痛みで果てなき連鎖に<ruby><rb>失墜</rb><rt>おち</rt></ruby>るがいい……!!」
 
: 魔人と化した、狩人は愉快そうに嗤いながら、両腕をかき抱いた。
 
: 魔人と化した、狩人は愉快そうに嗤いながら、両腕をかき抱いた。
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;「<RUBY><RB>まだだ</RB><RT>・・・</RT></RUBY>!お前に、お前なんかに、邪魔は、させない……!!<br />救う。必ず救うんだ!許されなかった<RUBY><RB>希望</RB><RT>みらい</RT></RUBY>を、有り得ぬ<RUBY><RB>聖杯</RB><RT>ねがい</RT></RUBY>で叶えるんだ……!<br />私の夢の邪魔を、するなァァァァッ―――!!」
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:自身の夢を追い求めて、どうしようもなく道を外れた<RUBY><RB>魔獣</RB><RT>かりうど</RT></RUBY>。それでもなお――正しき<RUBY><RB>慟哭</RB><RT>ほうこう</RT></RUBY>は、未だ止まない。
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;「私は、どうすれば良かったんだろう。あの子供たちを見捨てることが、正しかったのだろうか?ルーラーに討ち果たされることが正しかったのだろうか?」
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:虚しさと悔しさが滲ませたライダーへの問い掛け。それに彼は沈黙しか答えを持ち得なかった。
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;「もし、あの子たちを切り捨てる決断が正しくて、守ろうとしたことが間違っているというならば」<br />世界は、呪われている―――。
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:救うべき者を救えぬ、音無き慟哭。道に迷い、引き返すこともできなくなった少女の絶叫。
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;「――愚か者め。ライダー、私はそれで良かったのだ。<RUBY><RB>墜落</RB><RT>おち</RT></RUBY>てしまえば、翼を広げて飛ぶこともなかったのに」
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:ライダーの「それでもアンタの失墜を止めたかった」という言葉に、届かぬ夢。見果てぬ幻想。<RUBY><RB>天</RB><RT>そら</RT></RUBY>に向けて、翼を広げた。それを選んだのは、他ならぬ自分自身。失敗すれば失墜する。道に迷えば辿り着けない。そんな当たり前の事実から、目を逸らした。目を逸らして、翼を広げて飛ぼうとした少女は寂しそうに呟く。
    
=== Fate/Grand Order ===
 
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