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1,226 バイト除去 、 2018年5月2日 (水) 17:22
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; 「黙れ!貴様こそ、何をやろうとしている!?<br /> 子供だぞ!彼らは子供であり、無害な霊に過ぎん。<br /> 悪ですらない!<br /> 犠牲者だ、世界の<ruby><rb>機構</rb><rt>システム</rt></ruby>に挟み潰された憐れむべき魂だ!<br /> それを、どうして殺す!?」
 
; 「黙れ!貴様こそ、何をやろうとしている!?<br /> 子供だぞ!彼らは子供であり、無害な霊に過ぎん。<br /> 悪ですらない!<br /> 犠牲者だ、世界の<ruby><rb>機構</rb><rt>システム</rt></ruby>に挟み潰された憐れむべき魂だ!<br /> それを、どうして殺す!?」
: 黒のアサシンを構成する子供達の怨霊を滅ぼそうとするルーラーに矢を番えて睨み咆哮する。子供たちを尊ぶ彼女にとってルーラーの行いは赦されざるものに他ならなかった。それが例え怨霊であろうとも。
+
;「私が、私がこの子たちを見捨てたら、誰がこの子たちを愛してくれると言うのか!?<br />魂を帰還させると言ったな、ルーラー。<br />それは昇華であり、ただの殺害に過ぎないだろう!私は―――」
 
   
;「何が慈愛なものかッ!!救うことが聖女の役割だ!オルレアンの乙女、戦場で剣を抜かず、旗を振ったは何が為だ!殺さない為だろう!その手を血塗れにしない為に―――」
 
;「何が慈愛なものかッ!!救うことが聖女の役割だ!オルレアンの乙女、戦場で剣を抜かず、旗を振ったは何が為だ!殺さない為だろう!その手を血塗れにしない為に―――」
:[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック・ザ・リッパー]]の本体である怨霊達を浄化することが慈愛だという[[ジャンヌ・ダルク]]に対する反論。
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: 黒のアサシンを構成する子供達の怨霊を滅ぼそうとするルーラーに矢を番えて睨み咆哮する。子供たちを尊ぶ彼女にとってルーラーの行いは赦されざるものに他ならなかった。
 
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: それが例え怨霊であろうとも、ここで退くことは彼女のアイデンティティの崩壊にも等しいのだから。だが――
;「ならば、ならば。貴様は聖女ではない……!」
  −
:[[ジャンヌ・ダルク]]が剣を使わずともその手は血に濡れており、滅ぼすことに躊躇いがないいう返答に対する台詞。
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:だが、他ならぬ[[ジャンヌ・ダルク]]は自身を聖女だと思った事は一度もなかった。
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;「……ッ……こと……わる……!<br />私が、私がこの子たちを見捨てたら、誰がこの子たちを愛してくれると言うのか!?<br />魂を帰還させると言ったな、ルーラー。<br />それは昇華であり、ただの殺害に過ぎないだろう!私は―――」
  −
:あくまで子供たちを怨霊として殺害せんとするルーラーに、苦悶しつつも断固として立ちはだかる。ここで退くことは彼女のアイデンティティの崩壊にも等しいのだから。だが――。
      
;「ルーラー……お前は、彼女たちを殺めたな」
 
;「ルーラー……お前は、彼女たちを殺めたな」
:虚ろな声が、酷く夜の街に響く。ルーラーはこの声で、彼女とは致命的に道を違えたことを悟り、その言葉を肯定する。
  −
   
;「そうか。お前も切り捨てる側か。あの子たちはただ、生きたかっただけなのに。それを踏みにじる側なのだな!?」
 
;「そうか。お前も切り捨てる側か。あの子たちはただ、生きたかっただけなのに。それを踏みにじる側なのだな!?」
:ルーラーの答えに、瞳に涙と深い殺意が滲み、唇から血が滴り落ちるほどに激高し全身を殺意で震えさせながら叫ぶ。
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;「――あの娘たちは、救えたんだ」「黙れ!救えた……救えたんだ!<br />私の力では無理でも、<RUBY><RB>聖杯の力で</RB><RT>・・・・・</RT></RUBY>救えたはずなんだ!」
 
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;「――あの娘たちは、救えたんだ」
  −
:彼らが絶対に救えない存在だとしても、純潔の狩人は決して諦めず受け入れない。
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;「黙れ!救えた……救えたんだ!<br />私の力では無理でも、<RUBY><RB>聖杯の力で</RB><RT>・・・・・</RT></RUBY>救えたはずなんだ!」
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:ルーラーの「救えない」という言葉を激情と聖杯という希望的観測でもって拒む。この時を境に彼女の運命の歯車は致命的に狂い始める。
  −
 
   
; 「――許すものかッ!!<br /> ルーラー、お前の欺瞞に満ちた生を私は絶対に許さない!<br /> 偽の聖女、子供たちを救うのではなく殺したお前を――絶対に許さん!<br /> 聖杯を獲るなら、獲りに来い。<br /> 一人残らず、このアタランテが射貫いてやる!」
 
; 「――許すものかッ!!<br /> ルーラー、お前の欺瞞に満ちた生を私は絶対に許さない!<br /> 偽の聖女、子供たちを救うのではなく殺したお前を――絶対に許さん!<br /> 聖杯を獲るなら、獲りに来い。<br /> 一人残らず、このアタランテが射貫いてやる!」
: 黒のアサシンを完全に滅ぼしたルーラーに血を吐くような怨嗟と共に叫ぶ。ルーラーを最大の怨敵と定めた瞬間。
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:殺人鬼の宿業に囚われた子どもたちの魂は救えなかった。それをルーラーに告げられるも、純潔の狩人は希望の残滓と全身を引き裂くような殺意を以て拒む。
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: この時を境に彼女の運命の歯車は致命的に狂い始める。
    
;「……世界の機構の一端だ。<br />あそこには、神も、英雄も、魔獣も、悪王も、全てが<RUBY><RB>亡い</RB><RT>・・</RT></RUBY>」<br />「あれは、私の力では救えないものだった。<br />……だが、あの女ならば救えたかもしれないのに、切り捨てた」
 
;「……世界の機構の一端だ。<br />あそこには、神も、英雄も、魔獣も、悪王も、全てが<RUBY><RB>亡い</RB><RT>・・</RT></RUBY>」<br />「あれは、私の力では救えないものだった。<br />……だが、あの女ならば救えたかもしれないのに、切り捨てた」
:キャスターから、どのような地獄を見たのかと問われて、魔性の存在が悪事を働いているでもなく、神が暴れているでもなく、ただ素晴らしいほど上手く噛み合っているが故に、弱者を食い物にするシステムが完全に整ってしまった<RUBY><RB>世界機構</RB><RT>じごく</RT></RUBY>…。それでも聖女ならばあるいはと思った。それなのに……。
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:キャスターから、どのような地獄を見たのかと問われて。魔性の存在が悪事を働いているでもなく、神が暴れているでもなく、ただ素晴らしいほど上手く噛み合っているが故に、弱者を食い物にするシステムが完全に整ってしまった<RUBY><RB>世界機構</RB><RT>じごく</RT></RUBY>…。それでも聖女ならばあるいはと思った。それなのに……。
    
;「ジャンヌ・ダルク。あの女は私が殺す。矢で射殺す、射殺せなければ爪で引き裂く、爪が駄目ならば牙で噛み千切ってやる」
 
;「ジャンヌ・ダルク。あの女は私が殺す。矢で射殺す、射殺せなければ爪で引き裂く、爪が駄目ならば牙で噛み千切ってやる」
 +
;「可能さ。私はあの女を殺すためならば、<RUBY><RB>バケモノにだってなってやる</RB><RT>・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>」
 
:キャスターの問いに、高潔にして高貴だった狩人の瞳は、怖気を震うほどの歓喜に満ちていた。
 
:キャスターの問いに、高潔にして高貴だった狩人の瞳は、怖気を震うほどの歓喜に満ちていた。
 
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:上記の台詞に対しキャスターが「貴女の美しい爪と歯で可能なのか?」と問われても、純潔の狩人の瞳には変わらず狂気。そして、心底愉しそうに嗤う。
;「可能さ。私はあの女を殺すためならば、<RUBY><RB>バケモノにだってなってやる</RB><RT>・・・・・・・・・・・・・</RT></RUBY>」
  −
:上記の台詞に対しキャスターが「貴女の美しい爪と歯で可能なのか?」と問われて、純潔の狩人の瞳には変わらず狂気。そして、心底愉しそうに嗤う。
      
; 「そうだ!<br /> 私はあの忌み嫌った<ruby><rb>存在</rb><rt>モノ</rt></ruby>になってでも、貴様を斃す!<br /> この右腕に誓ったのだ!子を見捨てたお前を斃さずして、何が正義か、何が英雄かッ!!」
 
; 「そうだ!<br /> 私はあの忌み嫌った<ruby><rb>存在</rb><rt>モノ</rt></ruby>になってでも、貴様を斃す!<br /> この右腕に誓ったのだ!子を見捨てたお前を斃さずして、何が正義か、何が英雄かッ!!」
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;「私は、どうすれば良かったんだろう。あの子供たちを見捨てることが、正しかったのだろうか?ルーラーに討ち果たされることが正しかったのだろうか?」
 
;「私は、どうすれば良かったんだろう。あの子供たちを見捨てることが、正しかったのだろうか?ルーラーに討ち果たされることが正しかったのだろうか?」
:虚しさと悔しさが滲ませたライダーへの問い掛け。それに彼は沈黙しか答えを持ち得なかった。
  −
   
;「もし、あの子たちを切り捨てる決断が正しくて、守ろうとしたことが間違っているというならば」<br />世界は、呪われている―――。
 
;「もし、あの子たちを切り捨てる決断が正しくて、守ろうとしたことが間違っているというならば」<br />世界は、呪われている―――。
 
:救うべき者を救えぬ、音無き慟哭。道に迷い、引き返すこともできなくなった少女の絶叫。
 
:救うべき者を救えぬ、音無き慟哭。道に迷い、引き返すこともできなくなった少女の絶叫。
 +
:虚しさと悔しさが滲ませたライダーへの問い掛けに、彼は沈黙しか答えを持ち得なかった。
    
;「――愚か者め。ライダー、私はそれで良かったのだ。<RUBY><RB>墜落</RB><RT>おち</RT></RUBY>てしまえば、翼を広げて飛ぶこともなかったのに」
 
;「――愚か者め。ライダー、私はそれで良かったのだ。<RUBY><RB>墜落</RB><RT>おち</RT></RUBY>てしまえば、翼を広げて飛ぶこともなかったのに」
:ライダーの「それでもアンタの失墜を止めたかった」という言葉に、届かぬ夢。見果てぬ幻想。<RUBY><RB>天</RB><RT>そら</RT></RUBY>に向けて、翼を広げた。それを選んだのは、他ならぬ自分自身。失敗すれば失墜する。道に迷えば辿り着けない。そんな当たり前の事実から、目を逸らした。目を逸らして、翼を広げて飛ぼうとした少女は寂しそうに呟く。
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:ライダーの「それでもアンタの失墜を止めたかった」という言葉に、届かぬ夢。見果てぬ幻想。
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: <RUBY><RB>天</RB><RT>そら</RT></RUBY>に向けて、翼を広げた。それを選んだのは、他ならぬ自分自身。
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: 失敗すれば失墜する。道に迷えば辿り着けない。そんな当たり前の事実から、目を逸らした。目を逸らして、翼を広げて飛ぼうとした少女は寂しそうに呟く。
    
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