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| ===[[虚数潜航艇シャドウ・ボーダー]]=== | | ===[[虚数潜航艇シャドウ・ボーダー]]=== |
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| + | 第2部「Cosmos in the Lostbelt」での拠点となる大型特殊車両。ゼロセイルを可能とする船。<br> |
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| + | カルデア下層部の格納庫において、避難用の大型コンテナに偽装しつつ、半年の期間をかけて[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]と[[シャーロック・ホームズ]]の手によって建造された。 |
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| + | [[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ヴィンチ]]が自身の予備ボディとして生み出した少女型人工サーヴァントを制御用に搭載している。電算室で生体ユニットになっている間、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ヴィンチ]]はシャドウ・ボーダー内部の事が手に取るように分かるため、隠し事は出来ない。 |
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| + | [[アトラス院]]が提供した虚数観測機「ペーパームーン」を搭載しており、通常空間と虚数空間を同時に観測する事が出来る。また、ドラムロールのように回る筒状の平面化された世界地図を空中に映す事も可能。[[異聞帯]]のある7箇所は他のものと質感、レイヤーが違う。このペーパームーンによってゼロセイルを実行可能だが成功率は三割以下。おまけに何処に出るか分からない。ペーパームーンの惑星航路図をプラスマイナス収束して、虚数空間から実数空間の現実へと浮上する。 |
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| + | 虚数空間から現実世界へと帰還するには現実との『縁』、言うなればアンカーが必要。本来ならば、現実に存在するものであれば、何であれ『縁』となる。シャドウ・ボーダーに乗っている11人の中の誰かと関わりのある何かがあれば、正しく虚数空間を脱する事が出来る。しかも、何時でも浮上できるわけではなく、虚数空間の潮流が来なければ浮上するコースに乗れず、次に潮流が来るタイミングまで浮上できない。 |
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| + | 宇宙は『時間』という概念によって成り立っている。本来、『時間』に未来も過去もない。その軸を頼りにしているのは人類であって、『時間』そのものは積み重なってさえいれば、その前後は入り乱れても問題はない。だが、虚数空間にはその『時間』の積み重ねが存在しない。虚数空間にいる限り経年劣化をしないが、外の通常空間に出た時にどうなるかは分からない。一秒も時間を重ねていないか、何百年もの時間を重ねているとも、御伽噺の浦島太郎の玉手箱のような現象が起きても不思議ではない。虚数潜航の際は、そうならないように外部空間との誤差を正しながら進んでいる。 |
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| + | ボーダーの設備では、ロシアからブリテン島を観測できない。 |
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| + | 虚数に飛び込むめの船であるため、光学迷彩は勿論、概念レベルで誤魔化せる迷彩機能が存在している。魔術的な通信も行える。<br> |
| + | 装甲板は近代技術と魔術理論の複合装甲であるため、通常の兵器は通じない。甲板に電磁カタパルトを展開可能で、霊基外骨骼を装備した[[マシュ・キリエライト]]を射出した。 |
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| + | 大気中のマナを電力に変換できるが、それにも限度があり、消費に充電が追い付かない。そのため不十分な充電での生命維持設備、論理防壁などで電力を消費する長時間の虚数潜航は命に関わる。 |
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| + | 陸路をモスクワから休みなしで走行して、スカンジナビア半島まで二日ほど。ボーダーで海を渡るのは厳しいが、ドーバー海峡ぐらいなら渡れる。 |
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| + | 濾過異聞子現象によって地球が漂白状態に陥ったことにより、浮上するための唯一の『縁』が互いに知っている関係である[[殺戮猟兵]]のみであり、浮上すれば敵の本拠地に出現することになるため、[[シャーロック・ホームズ]]は最善のタイミングを選んでいた。 |
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| + | 内部の空間を歪曲させることで、通常の二倍のスペースを確保できており、大型のクルーザー二隻分ほどの広さで、マイルームから司令室、兼、操縦室まで数メートル。 |
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| + | 船の左右外部にはスクリューが付いている。内部には空調も完備されている。毛布は人数分しかない。虚数潜航中の食事は<ruby><rb>軍用糧食</rb><rt>レーション</RT></RUBY>で、イタリア料理風やゆでたまご風味など種類が沢山存在する。まともな保存食は[[ゴルドルフ・ムジーク]]が独り占めしており、朝食は温かいフレンチトーストにミルクたっぷりの紅茶。<br> |
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| + | 『永久凍土帝国 アナスタシア』では虚数空間の時間で一週間が経過しており、残り僅かで備蓄(食料・水・電力)が尽きてしまいそうになっていた。 |
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| + | ロシア領の[[異聞帯]]に突入した際に虚数空間内の境界壁と激突し、装甲が損傷。論理術式が一部欠落。左スクリューが停止した他、車両の平衡感覚が保てなくなりエンジンも無理矢理動かしたせいでちょっと調子が良くなかった。船首を上げて虚数空間から浮上する事だけなら可能だが、その後、外から修理する必要がある状態となった。修理には少なくとも虚数空間に耐え得るための論理術式と、それを刻むための装甲がなければならない。ロシアの異聞帯の洞窟で[[アヴィケブロン]]が採掘した魔力が宿った鉱物で修復された<ref group="注">[[アヴィケブロン]]がドリルやフォーク状の先端を付けようとしたが、[[シャーロック・ホームズ]]に止められた。</ref>。修理する際、溶接のためにシャドウ・ボーダーをゴーレムが取り囲んだ。損傷は直り、地脈から魔力の補充を済まして、燃料も万全。シャドウ・ボーダーは再起動させられる状態となった。<br> |
| + | だがシャドウ・ボーダーはそこまで万能ではなく、ロシアでは現地調達で誤魔化しているだけ。さらに地表は漂白されている為素材回収が望めないため、[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ヴィンチ]]曰く一度フレームから調整し直したいらしい。 |
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| + | ==シャドウ・ボーダーの区画== |
| + | 必要最低限の生活施設は揃っている。 |
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| + | ;マイルーム |
| + | :[[主人公 (Grand Order)|マスター]]の部屋。 |
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| + | ;カルデアスタッフの部屋 |
| + | :四人部屋となっている。 |
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| + | ;治療室 |
| + | :[[マシュ・キリエライト|マシュ]]は[[デミ・サーヴァント]]としての調整もあるので、個室として使わせてもらっている。 |
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| + | ;船長室 |
| + | :[[ゴルドルフ・ムジーク|ゴルドルフ新所長]]が住んでいる。 |
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| + | ;電算室 |
| + | :[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ヴィンチ]]の私室。カプセルがある。ダ・ヴィンチはこの部屋で生体ユニットになっている。 |
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| + | ;工房 |
| + | :[[シャーロック・ホームズ|ホームズ]]はここで寝泊まりしている。 |
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| + | ;空調制御室、倉庫、武器庫 |
| + | :これらは[[ゴルドルフ・ムジーク|ゴルドルフ新所長]]の指示で立ち入り禁止となっている。 |
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| + | ;司令室 |
| + | :<ruby><rb>操縦席</rb><rt>コクピット</RT></RUBY>も兼ねており、非常口が存在する。席はシートベルト付き。 |
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| + | ;ダ・ヴィンチちゃん工房 |
| + | :新生した[[レオナルド・ダ・ヴィンチ|ダ・ヴィンチ]]の工房。 |
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| + | ;シャワー室 |
| + | :シャワーを浴びる部屋。 |
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| + | ;独房 |
| + | :捕まった[[カドック・ゼムルプス]]が魔術封じの手枷を付けられ、捕虜として閉じ込められていた部屋。 |
| + | :手枷はカドックが目覚めた時には、冷え切っており、凍結してから砕け散っていた<ref group = "注">カドックは自分に残留していた[[アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ|彼女]]の最後の名残だったのでは、と推測していた。</ref>。 |
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