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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 『[[Fate/EXTRA]]』における[[間桐慎二]]。[[フランシス・ドレイク|ライダー]]のマスターとなる。[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の第一回戦の対戦相手。 | + | 『[[Fate/EXTRA]]』における[[間桐慎二]]。[[フランシス・ドレイク|ライダー]]のマスターとなる。[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の第一回戦の対戦相手。<br> |
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| アジア圏屈指のゲームチャンプとして知られる名うてのクラッカーであり、確かな実力を持つ[[ウィザード]]。『stay night』では代理マスターだったが、この慎二はきちんと才能があり自分でサーヴァントと契約した本物のマスター。 | | アジア圏屈指のゲームチャンプとして知られる名うてのクラッカーであり、確かな実力を持つ[[ウィザード]]。『stay night』では代理マスターだったが、この慎二はきちんと才能があり自分でサーヴァントと契約した本物のマスター。 |
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| ;略歴 | | ;略歴 |
− | :没落した貴族が[[西欧財閥]]から優良遺伝子を買い取り、跡取りとして生み出したデザインベビー。両親からはまともな愛情は向けられていなかったようで「物心ついた頃から部屋を与えられて勉強をしていた」と語っており、どうやらネット世界ではともかく、現実世界では友人がいなかったらしい。自身の境遇については「ドライなの好きだし」と悲観していないが、寂しさは感じていた。<br>自分の名前を記録に残したいという願望から聖杯戦争に参加したため、「命の奪い合い」という意識はなく、ゲーム感覚だった。<br>予選では[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の旧くからの友人、かつ[[間桐桜]]の兄としてのロールを与えられており、予選突破後も主人公には友達として接する。また、遠坂凛をライバルとして、そして異性として意識している描写があるが、当の凛には「強いけどやりやすい敵」くらいの認識しか持たれていない。<br>『CCC』では月の裏側に落とされたマスターの一人であり、生徒会への参加を拒みつつ、実はこっそり様子を伺っている。この件に関しては半ば生徒会メンバーにバレており、ついうっかり通信を入れちゃったりしても「また見てたな」くらいにしか思われない。<br>記憶を取り戻したことで現実から目を背けるために一時BB側に寝返ったが、そんな彼でも主人公は見捨てなかった。<br>終盤、最後まで友人として扱ってくれた主人公のため大きな決心をすることになる。<br>『Last Encore』では予選の際に[[尼里ミサオ]]に唆され、友人を殺害し、本選出場の権利を獲得。<ref group = "注">アニメ版第一話でハクノがシンジに刺されていたが、あれは過去の予選を再現したもの。本物のシンジは既に第一階層のフロアマスターになっている。</ref>第一階層でも勝利を収めるが、聖杯戦争がゲームではなく本物の殺し合いであることをようやく理解する。上層へ上ることを拒否した彼は第一階層のフロアマスターの権利を得たことで、そこを聖杯戦争を降りたマスターたちの避難場所として再構築する。享楽の都市「新設海洋都市ケープ」の市長として君臨し、マスターたちからサーヴァントを買い取る代わりに安穏とした生活を約束する。一方で、サーヴァントたちは都市運営のリソースや治安維持のために利用していた。<br>数百年後、下層から這い上がって来た[[主人公 (EXTRA)|岸浪ハクノ]]が殺した友人の顔に見えて驚く。<ref group = "注">市長室で出会ったシンジはシンジのアバターを被り、市長代理を任された尼里。ハクノの存在は尼里からの事後報告で知ることになる。</ref>旧校舎の屋上に辿り着いたハクノたちに自分の数百年に及ぶ努力を告白するも、ハクノの言葉によって戦う覚悟を決める。 | + | :没落した貴族が[[西欧財閥]]から優良遺伝子を買い取り、跡取りとして生み出したデザインベビー。両親からはまともな愛情は向けられていなかったようで「物心ついた頃から部屋を与えられて勉強をしていた」と語っており、どうやらネット世界ではともかく、現実世界では友人がいなかったらしい。自身の境遇については「ドライなの好きだし」と悲観していないが、寂しさは感じていた。 |
| + | :自分の名前を記録に残したいという願望から聖杯戦争に参加したため、「命の奪い合い」という意識はなく、ゲーム感覚だった。 |
| + | :予選では[[主人公 (EXTRA)|主人公]]の旧くからの友人、かつ[[間桐桜]]の兄としてのロールを与えられており、予選突破後も主人公には友達として接する。また、遠坂凛をライバルとして、そして異性として意識している描写があるが、当の凛には「強いけどやりやすい敵」くらいの認識しか持たれていない。 |
| + | :『CCC』では月の裏側に落とされたマスターの一人であり、生徒会への参加を拒みつつ、実はこっそり様子を伺っている。この件に関しては半ば生徒会メンバーにバレており、ついうっかり通信を入れちゃったりしても「また見てたな」くらいにしか思われない。 |
| + | :記憶を取り戻したことで現実から目を背けるために一時BB側に寝返ったが、そんな彼でも主人公は見捨てなかった。 |
| + | :終盤、最後まで友人として扱ってくれた主人公のため大きな決心をすることになる。 |
| + | :『Last Encore』では予選の際に[[尼里ミサオ]]に唆され、友人を殺害し、本選出場の権利を獲得<ref group = "注">アニメ版第一話でハクノがシンジに刺されていたが、あれは過去の予選を再現したもの。本物のシンジは既に第一階層のフロアマスターになっている。</ref>。第一階層でも勝利を収めるが、聖杯戦争がゲームではなく本物の殺し合いであることをようやく理解する。上層へ上ることを拒否した彼は第一階層のフロアマスターの権利を得たことで、そこを聖杯戦争を降りたマスターたちの避難場所として再構築する。享楽の都市「新設海洋都市ケープ」の市長として君臨し、マスターたちからサーヴァントを買い取る代わりに安穏とした生活を約束する。一方で、サーヴァントたちは都市運営のリソースや治安維持のために利用していた。 |
| + | :数百年後、下層から這い上がって来た[[主人公 (EXTRA)|岸浪ハクノ]]が殺した友人の顔に見えて驚く<ref group = "注">市長室で出会ったシンジはシンジのアバターを被り、市長代理を任された尼里。ハクノの存在は尼里からの事後報告で知ることになる。</ref>。旧校舎の屋上に辿り着いたハクノたちに自分の数百年に及ぶ努力を告白するも、ハクノの言葉によって戦う覚悟を決める。 |
| ;人物 | | ;人物 |
− | :容姿、性格は『stay night』の慎二にそっくりで、高慢で鼻持ちならない態度で他人を見下し、自身の実力を絶対視している。自称「天才」。実際にそれだけの能力を持ってはいるものの、慢心や幼稚さゆえに、他のマスター達から実力はともかく頭は悪いと見られている。<br>両親の愛情からではなく、優秀な後継がほしいという思いから生み出され、育てられたという境遇から、優秀であることを証明すること、優れた記録を残すことに固執するようになってしまった。勝利のためならルールに咎められない範囲内で小狡い妨害工作を行うことを厭わない。しかしゲーマーとしてはある一定の矜持を持っており、正当なゲームの結果は受け入れ、ルールを逸脱したチート行為は嫌っている。<br>特徴的な髪から、[[玉藻の前|キャス狐]]からは、やっぱり「ワカメ」と呼ばれる。<br>なお、セラフでの彼の姿はムーンセルが予選用に用意したアバターであり、実年齢は8歳。<br>明確に『stay night』の凛と血縁関係があるとされている『EXTRA』の遠坂凛と違い、彼に関しては血縁関係の有無は明言されておらず、同姓同名、そして性格もたまたま似通ってしまった人物の可能性がある。ただし、やはり本物と面識があるらしい[[無銘|アーチャー]]は「名前というものはここまで縛るものなのか」とため息を付きつつ、「悪い人物ではないのだが」とフォローしている。<br>サーヴァントであるライダーに対しては自慢しつつも度々悪態を吐くが、ライダーは彼の悪態を受け入れられる度量の持ち主なので相性は悪くはなく、マスターとサーヴァントだけでなく、雇い主と傭兵、あるいは弟と姉のような関係でもある。<br>『CCC』では度々ライダーのことを話題にだし、はぐれてしまったライダーと一刻も早く合流を目指そうとしたり、(酒を飲んでいなければ)ギルガメッシュに負けないかっこ良さと称したり、ライダー不在でなければこんなことになっていないと文句を言ったりと彼女を信頼していた様子が見られる。 | + | :容姿、性格は『stay night』の慎二にそっくりで、高慢で鼻持ちならない態度で他人を見下し、自身の実力を絶対視している。自称「天才」。実際にそれだけの能力を持ってはいるものの、慢心や幼稚さゆえに、他のマスター達から実力はともかく頭は悪いと見られている。 |
| + | :両親の愛情からではなく、優秀な後継がほしいという思いから生み出され、育てられたという境遇から、優秀であることを証明すること、優れた記録を残すことに固執するようになってしまった。勝利のためならルールに咎められない範囲内で小狡い妨害工作を行うことを厭わない。しかしゲーマーとしてはある一定の矜持を持っており、正当なゲームの結果は受け入れ、ルールを逸脱したチート行為は嫌っている。 |
| + | :特徴的な髪から、[[玉藻の前|キャス狐]]からは、やっぱり「ワカメ」と呼ばれる。 |
| + | :なお、セラフでの彼の姿はムーンセルが予選用に用意したアバターであり、実年齢は8歳。 |
| + | :明確に『stay night』の凛と血縁関係があるとされている『EXTRA』の遠坂凛と違い、彼に関しては血縁関係の有無は明言されておらず、同姓同名、そして性格もたまたま似通ってしまった人物の可能性がある。ただし、やはり本物と面識があるらしい[[無銘|アーチャー]]は「名前というものはここまでるものなのか」とため息を付きつつ、「悪い人物ではないのだが」とフォローしている。 |
| + | :サーヴァントであるライダーに対しては自慢しつつも度々悪態を吐くが、ライダーは彼の悪態を受け入れられる度量の持ち主なので相性は悪くはなく、マスターとサーヴァントだけでなく、雇い主と傭兵、あるいは弟と姉のような関係でもある。 |
| + | :『CCC』では度々ライダーのことを話題にだし、はぐれてしまったライダーと一刻も早く合流を目指そうとしたり、(酒を飲んでいなければ)ギルガメッシュに負けないかっこ良さと称したり、ライダー不在でなければこんなことになっていないと文句を言ったりと彼女を信頼していた様子が見られる。 |
| ;能力 | | ;能力 |
− | :ハッカーとしての腕前は天才的なものであり、エネミーを改造したり、システムをいじる等のことは平然と行える程の力量を持つ。ただし、たいてい主人公と敵対している時にその力量を発揮するため、彼(彼女)には「余計なことしやがって」的なことを言われることも。<br>物心ついた頃から自主学習の繰り返しの日々を送ってきたためか知力は非常に優れており、予選時の様子から高等教育レベルの学力は既に保持していると思われる。(ただし実年齢相応のミスも時折する)。<br>特に5歳の頃から父親に教わってきたチェスの腕前は、ムーンセルの管理AIに匹敵する演算能力を持つ[[ラニ=Ⅷ]]を相手にして勝ち星は上げられないものの善戦するほど。<br>慎二を「思考ルーチンが劣悪すぎる欠陥品」と見下しているメルトリリスからも、「性能はいい」とその点は認められている。<br>扱うコードキャストは相手サーヴァントの幸運値を低下させるloss_lck(64)。漫画では敏捷を低下させるものや『CCC』では小攻撃+スタン効果を与えるshock(32)も使ってくる。 | + | :ハッカーとしての腕前は天才的なものであり、エネミーを改造したり、システムをいじる等のことは平然と行える程の力量を持つ。ただし、たいてい主人公と敵対している時にその力量を発揮するため、彼(彼女)には「余計なことしやがって」的なことを言われることも。 |
| + | :物心ついた頃から自主学習の繰り返しの日々を送ってきたためか知力は非常に優れており、予選時の様子から高等教育レベルの学力は既に保持していると思われる。(ただし実年齢相応のミスも時折する)。 |
| + | :特に5歳の頃から父親に教わってきたチェスの腕前は、ムーンセルの管理AIに匹敵する演算能力を持つ[[ラニ=Ⅷ]]を相手にして勝ち星は上げられないものの善戦するほど。 |
| + | :慎二を「思考ルーチンが劣悪すぎる欠陥品」と見下しているメルトリリスからも、「性能はいい」とその点は認められている。 |
| + | :扱うコードキャストは相手サーヴァントの幸運値を低下させるloss_lck(64)。漫画では敏捷を低下させるものや『CCC』では小攻撃+スタン効果を与えるshock(32)も使ってくる。 |
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| === まるごしシンジ君 === | | === まるごしシンジ君 === |
− | 主人公と共に、[[エリザベート=バートリー|エリザベート]]の繰り出した'''金星辺りの生命体が食す'''と評される真紅の料理と激しい戦いを繰り広げた、食物処分用のフリーソフト。<br>ダウンロードして名づけたのはラニで、外見は凛によって慎二そっくりにカスタマイズされており、ぱっくり開けたお口がチャームポイント。<br>フリーソフトなので料金はタダ。なのに血の池よりも赤い、異次元のスープを飲み干せる優秀な子。ただし『FGO』での礼装カードのマテリアルによると、優秀なタンクや濾過装置がついているわけではなく、単に安全装置が付いていないだけらしい。<br>最後はなんとも言えない色の煙を吹きながら沈黙した。主人公は死闘を共に潜り抜けた彼に敬意を表しており、窮地に陥った慎二を「'''まるごしシンジ君に似ているから'''」という理由で救った。 | + | 主人公と共に、[[エリザベート=バートリー|エリザベート]]の繰り出した'''金星辺りの生命体が食す'''と評される真紅の料理と激しい戦いを繰り広げた、食物処分用のフリーソフト。<br> |
| + | ダウンロードして名づけたのはラニで、外見は凛によって慎二そっくりにカスタマイズされており、ぱっくり開けたお口がチャームポイント。<br> |
| + | フリーソフトなので料金はタダ。なのに血の池よりも赤い、異次元のスープを飲み干せる優秀な子。ただし『Fate/Grand Order』での礼装カードのマテリアルによると、優秀なタンクや濾過装置がついているわけではなく、単に安全装置が付いていないだけらしい。<br> |
| + | 最後はなんとも言えない色の煙を吹きながら沈黙した。主人公は死闘を共に潜り抜けた彼に敬意を表しており、窮地に陥った慎二を「'''まるごしシンジ君に似ているから'''」という理由で救った。 |
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− | 『EXTELLA』では「decoy」のコードキャストを使用すると、彼が召喚されて一定時間敵の攻撃を引き付けてくれる。<br>『EXTELLA LINK』ではそのまま「まるごしシンジ君」というAランク礼装が登場。heal(64)の他は全てdecoy(64)という構成の、徹底したデコイ特化の性能となっている。 | + | 『EXTELLA』では「decoy」のコードキャストを使用すると、彼が召喚されて一定時間敵の攻撃を引き付けてくれる。<br> |
| + | 『EXTELLA LINK』ではそのまま「まるごしシンジ君」というAランク礼装が登場。heal(64)の他は全てdecoy(64)という構成の、徹底したデコイ特化の性能となっている。 |
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| === シンジタンク === | | === シンジタンク === |
− | [[BB]]に寝返った慎二が、対主人公用にゴーレムタイプのエネミーを改造して作り出したロマン兵器。<br>名前からして弱そうだが、パラメーターはパッションリップに匹敵しており、1ターンで倒すのは不可能。その上ある程度追い詰めると凄いビーム(正式名称:ファイナルデッドシュート)を撃ったりするので、'''メイド・イン・ワカメ'''と侮ると苦戦する。<br>下手なサーヴァントより強い兵器を作れるって、「『EXTRA』世界の慎二は本当に優秀だったんだなぁ」と実感させられる。 | + | [[BB]]に寝返った慎二が、対主人公用にゴーレムタイプのエネミーを改造して作り出したロマン兵器。<br> |
| + | 名前からして弱そうだが、パラメーターはパッションリップに匹敵しており、1ターンで倒すのは不可能。その上ある程度追い詰めると凄いビーム(正式名称:ファイナルデッドシュート)を撃ったりするので、'''メイド・イン・ワカメ'''と侮ると苦戦する。<br> |
| + | 下手なサーヴァントより強い兵器を作れるって、「『EXTRA』世界の慎二は本当に優秀だったんだなぁ」と実感させられる。 |
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| === ワカメウォール === | | === ワカメウォール === |
− | 無敵状態の[[メルトリリス]]の追跡を足止めする為に慎二が創りだした特製のファイアウォール。見た目はデジタルな障壁ではなく海を漂うワカメが大量に隙間なく地面から生えているような有機的な形状をしている。<br>メルトリリス曰く「ヌメッとしていて気持ちが悪い」との事で感触や質感にも拘った逸品。<br>レベル999状態のメルトリリスの権限をもってしても突破にそれなりに時間を要する所を見るにかなり優秀であると言え、彼女の追撃を逃れるに当たり最高の支援だった。 | + | 無敵状態の[[メルトリリス]]の追跡を足止めする為に慎二が創りだした特製のファイアウォール。見た目はデジタルな障壁ではなく海を漂うワカメが大量に隙間なく地面から生えているような有機的な形状をしている。<br> |
| + | メルトリリス曰く「ヌメッとしていて気持ちが悪い」との事で感触や質感にも拘った逸品。<br> |
| + | レベル999状態のメルトリリスの権限をもってしても突破にそれなりに時間を要する所を見るにかなり優秀であると言え、彼女の追撃を逃れるに当たり最高の支援だった。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |