差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
79 バイト追加 、 2018年8月15日 (水) 22:19
編集の要約なし
19行目: 19行目:  
本来は根源に通じる孔を開ける手段として、サーヴァントの魂を一時的に留めておく器。「座」に帰ってゆこうとするサーヴァントを一気に解放することにより極大の孔を開ける。小聖杯が持っているのは、その孔を暫く固定しておくための機能である。そのために必要なのは「七騎」分の魂。「願望機」としての機能であれば六騎で事足りるが、真に根源に至ろうとするならば、最後の勝者は[[令呪]]をもって自身のサーヴァントを自害させねばならない。
 
本来は根源に通じる孔を開ける手段として、サーヴァントの魂を一時的に留めておく器。「座」に帰ってゆこうとするサーヴァントを一気に解放することにより極大の孔を開ける。小聖杯が持っているのは、その孔を暫く固定しておくための機能である。そのために必要なのは「七騎」分の魂。「願望機」としての機能であれば六騎で事足りるが、真に根源に至ろうとするならば、最後の勝者は[[令呪]]をもって自身のサーヴァントを自害させねばならない。
   −
よって小聖杯はただのフェイク、偽りのトロフィーに過ぎないが、名前だけが語られる無意味な代物というわけでもなく、「おおよそあらゆる願いを叶えられる」点においては極めて重要な意味と能力を持つ不可欠な要素である。しかし小聖杯は大聖杯と異なり、戦争の度にその姿を変える。第三次までの聖杯戦争における小聖杯は聖遺物の能力を持った器物、いわば文字通りの杯というものだが、戦闘中に破損し、儀式が中止となった。第四次以降は肉体を持つ小聖杯という形で鋳造されたホムンクルスがその役割を担っており、第四次が[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]、第五次が[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]である。だが、第四次聖杯戦争の結果、間桐臓硯は聖杯の欠片を手にし、ソレを触媒として生み出された刻印虫を桜の肉体に埋め込んだことで彼女を不完全ながらも小聖杯へと変えていった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』9頁">『Fate/complete material Ⅲ』9頁。</ref>。
+
よって小聖杯はただのフェイク、偽りのトロフィーに過ぎないが、名前だけが語られる無意味な代物というわけでもなく、「おおよそあらゆる願いを叶えられる」点においては極めて重要な意味と能力を持つ不可欠な要素である。しかし小聖杯は大聖杯と異なり、戦争の度にその姿を変える。第三次までの聖杯戦争における小聖杯は聖遺物の能力を持った器物、いわば文字通りの杯というものだが、戦闘中に破損し、儀式が中止となった。第四次以降は肉体を持つ小聖杯という形で鋳造されたホムンクルスがその役割を担っており、第四次が[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]、第五次が[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]である。だが、第四次聖杯戦争の結果、間桐臓硯は聖杯の欠片を手にし、ソレを触媒として生み出された刻印虫を桜の肉体に埋め込んだことで彼女を不完全ながらも小聖杯へと変えていった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.9">「歴代の小聖杯」『Fate/complete material Ⅲ world material.』p.9。</ref>。
    
霊体を降臨させるための器であるため、形はどんなものでもよい。金属の鍋だろうが、[[フェイト/タイガーころしあむ|幼稚園児が使いそうな水筒]]であろうが、はたまた生命であってもその是非を問わない。
 
霊体を降臨させるための器であるため、形はどんなものでもよい。金属の鍋だろうが、[[フェイト/タイガーころしあむ|幼稚園児が使いそうな水筒]]であろうが、はたまた生命であってもその是非を問わない。
32行目: 32行目:  
小聖杯が破壊されようとも大聖杯さえ無事ならば、器が用意される限り何度でも聖杯降霊儀式は執り行える。だが、Fate・UBWルートにおいては切嗣が第四次の後に用意した霊脈の瘤による局地的大地震により、またはHFシナリオにおいては宝石剣ゼルレッチで大暴れした凛により、龍洞が崩落、大聖杯は破壊される。このため、聖杯戦争は第五次で最後となり、今後開かれることはなくなった。
 
小聖杯が破壊されようとも大聖杯さえ無事ならば、器が用意される限り何度でも聖杯降霊儀式は執り行える。だが、Fate・UBWルートにおいては切嗣が第四次の後に用意した霊脈の瘤による局地的大地震により、またはHFシナリオにおいては宝石剣ゼルレッチで大暴れした凛により、龍洞が崩落、大聖杯は破壊される。このため、聖杯戦争は第五次で最後となり、今後開かれることはなくなった。
   −
第五次の十年後、魔術協会は大聖杯の復活を画策し、遠坂の当主とロード・エルメロイⅡ世により完全に解体される必要を残していた<ref group = "注">『Fate/Accel Zero Order』によると、「(第四次聖杯戦争の時代から)次の代で遠坂を継ぐのが自分の教え子」であることから、その「遠坂の当主」が[[遠坂凛]]であることを伺わせる。</ref><ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』7頁">『Fate/complete material Ⅲ』7頁。</ref>。この解体は関わったエルメロイⅡ世が例えるなら、大樽一杯に貯まったニトログリセリンを抜き取る作業らしく、一晩二晩ではどうにもならず入念な準備を必要とした<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント ACT-15" >『Fate/Accel Zero Order』ACT-15「大聖杯へ」。</ref>。
+
第五次の十年後、魔術協会は大聖杯の復活を画策し、遠坂の当主とロード・エルメロイⅡ世により完全に解体される必要を残していた<ref group = "注">『Fate/Accel Zero Order』によると、「(第四次聖杯戦争の時代から)次の代で遠坂を継ぐのが自分の教え子」であることから、その「遠坂の当主」が[[遠坂凛]]であることを伺わせる。</ref><ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』p.7">「聖杯戦争の歴史」『Fate/complete material Ⅲ world material.』p.7。</ref>。この解体は関わったエルメロイⅡ世が例えるなら、大樽一杯に貯まったニトログリセリンを抜き取る作業らしく、一晩二晩ではどうにもならず入念な準備を必要とした<ref group = "出" name = "Zeroコラボイベント ACT-15" >『Fate/Accel Zero Order』ACT-15「大聖杯へ」。</ref>。
    
『Fate/Apocrypha』ではナチスドイツに御三家が敗退し、[[ユグドミレニア]]の本拠地であるルーマニア・トゥリファスに持ち去られている。
 
『Fate/Apocrypha』ではナチスドイツに御三家が敗退し、[[ユグドミレニア]]の本拠地であるルーマニア・トゥリファスに持ち去られている。
283

回編集

案内メニュー