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− グラデーション・エア。オリジナルの鏡像を、魔力で物質化させる魔術。非常に効率の悪い魔術で、投影でレプリカを作るなら、ちゃんとした材料でレプリカを作った方がよほど手軽で実用に耐える<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ">『Fate/side materiale』67ページ「投影」より。</ref>。+
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− ケイオスマジック。一般に知られている中で最も現代的な魔術。1970年代、イギリスのウェスト・ヨークシャーに始まった魔術体系。洋の東西を問わないどころか、魔術のみならず哲学や科学理論、果てはSFまで取り込み、魔術師の意識を『彼方』へとアクセスさせる事で超常的な現象を発露させる。それ故に混沌。+
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− 時間の流れに干渉する魔術。「時間遡行」は魔法であり、魔術の領域では加減速までが限界。<br>衛宮家はこれを研究しており、天才・[[衛宮矩賢]]は根源に至る方法を確立するところまで辿り着いた。+
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− フラッシュ・エア。『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。<br>詳細は「[[置換魔術]]」を参照。+
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− 他にも、「降霊術」、「召喚術」、「心霊医術」、「フォーマルクラフト(元素変換)」など様々なものがある。+
編集の要約なし
呼び方として、外界(自然界)にある魔力「マナ」と、内界(術者の体内)にある魔力「オド」があるが、とりだせる場所の差であって、魔力である点においてその性質に差はない。単に、自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その絶対量で到底及ばないというだけの話。<br>魔術師であれば、マナは自由に行使できるが、その行使量は魔術師の実力に依存する。
呼び方として、外界(自然界)にある魔力「マナ」と、内界(術者の体内)にある魔力「オド」があるが、とりだせる場所の差であって、魔力である点においてその性質に差はない。単に、自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その絶対量で到底及ばないというだけの話。<br>魔術師であれば、マナは自由に行使できるが、その行使量は魔術師の実力に依存する。
*大源(マナ):魔力の呼び名の一つ。大魔力。自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。
*大源(マナ):魔力の呼び名の一つ。自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。
*小源(オド):魔力の呼び名の一つ。小魔力。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。
*小源(オド):魔力の呼び名の一つ。『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では精気とも。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。
=== 呪文詠唱 ===
=== 呪文詠唱 ===
作中で使われている代表的な魔術。
作中で使われている代表的な魔術。
===黒魔術(ウィッチクラフト)===
===黒魔術===
魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。<br>その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。<br>使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]、[[沙条綾香]]、[[玲瓏館美沙夜]]など。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。
魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。<br>その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。『Fate/Apocrypha』によれば黒魔術とウィッチクラフトは別に存在するようだ。使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。<br>
旧Fateでは魔術全体に黒魔術の色が強く、[[沙条綾香]]はその中でもウィッチクラフトという陰性の魔術を使っていた<ref group="出">「沙条綾香」『Character material』p.14</ref>。『Fate/Prototype』では黒魔術にウィッチクラフトとルビが振られている。こちらは沙条綾香と[[玲瓏館美沙夜]]が魔術系統として身に付けている。
=== 死霊魔術(ネクロマンシー) ===
=== 死霊魔術(ネクロマンシー) ===
魔術系統の1つ。読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。<br>会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。<br>シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。この魔術を操る[[獅子劫界離]]は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。<br>元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。
魔術系統の1つ。読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。<br>会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。<br>シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。この魔術を操る[[獅子劫界離]]は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。<br>元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。
魔力を通して対象の存在を高め、文字通りの効果を発揮する魔術。<br>詳細は「[[強化]]」を参照。
魔力を通して対象の存在を高め、文字通りの効果を発揮する魔術。<br>詳細は「[[強化]]」を参照。
=== 投影 ===
=== 投影(グラデーション・エア) ===
オリジナルの鏡像を、魔力で物質化させる魔術。非常に効率の悪い魔術で、投影でレプリカを作るなら、ちゃんとした材料でレプリカを作った方がよほど手軽で実用に耐える<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ">「投影」『Fate/side materiale』p.67</ref>。
本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ"/>。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">『Fate/complete material Ⅲ』44ページ「魔術の特性」より。</ref>。
本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ"/>。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">「魔術の特性」『Fate/complete material Ⅲ』p.44</ref>。
[[衛宮士郎]]と[[エミヤ|アーチャー]]の投影は[[固有結界]]「無限の剣製」の派生であり、いつまでも消えない点で異なっている。本来の投影は『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で日の目を見ることになった。
[[衛宮士郎]]と[[エミヤ|アーチャー]]の投影は[[固有結界]]「無限の剣製」の派生であり、いつまでも消えない点で異なっている。本来の投影は『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で日の目を見ることになった。
自らの内側から獣性を引き出し、魔力を纏うことによって疑似的に人狼のような能力を得る魔術。<br>多くの土地において、魔術は獣の能力を取り込むことに血道を上げた。魔術以外にも中国武術では形意拳や白鶴拳など獣の動きにヒントを得たものは枚挙にいとまがなく、西洋のダンスや芸術でも白鳥や獅子のモチーフは頻繁に取り入れられる。<br>人が獣とたもとを分かった時から、獣は神秘を見出される存在となった。<br>アジアの多くの地域では、犬の声は魔を祓うとされ、吼えた音圧だけで、他者の魔力を引き出し、魔術回路で変換した魔力を、まるで魔術を覚えたての末子のように、雲散霧消させることが出来る。<br>使用すれば、体中の筋肉が盛り上がった、一本一本が金属の針にも等しい硬度を持った体毛を生やした人狼に見せかけるほどの、異常な密度の魔力を纏い「幻狼」と呼ばれる状態になり、ある秘法によって自らの内側から絶大な獣性を引き出し、獣の神秘を得た五体は、単なる「強化」の枠を超えて、圧倒的速度と腕力を得る。<br>この魔術を使用した者は影響で平時でも常人離れした嗅覚を持つようになり、他人の残り香はおろか魔術も臭いだけで判別できるようになる。[[スヴィン・グラシュエート]]がこの魔術の使い手。
自らの内側から獣性を引き出し、魔力を纏うことによって疑似的に人狼のような能力を得る魔術。<br>多くの土地において、魔術は獣の能力を取り込むことに血道を上げた。魔術以外にも中国武術では形意拳や白鶴拳など獣の動きにヒントを得たものは枚挙にいとまがなく、西洋のダンスや芸術でも白鳥や獅子のモチーフは頻繁に取り入れられる。<br>人が獣とたもとを分かった時から、獣は神秘を見出される存在となった。<br>アジアの多くの地域では、犬の声は魔を祓うとされ、吼えた音圧だけで、他者の魔力を引き出し、魔術回路で変換した魔力を、まるで魔術を覚えたての末子のように、雲散霧消させることが出来る。<br>使用すれば、体中の筋肉が盛り上がった、一本一本が金属の針にも等しい硬度を持った体毛を生やした人狼に見せかけるほどの、異常な密度の魔力を纏い「幻狼」と呼ばれる状態になり、ある秘法によって自らの内側から絶大な獣性を引き出し、獣の神秘を得た五体は、単なる「強化」の枠を超えて、圧倒的速度と腕力を得る。<br>この魔術を使用した者は影響で平時でも常人離れした嗅覚を持つようになり、他人の残り香はおろか魔術も臭いだけで判別できるようになる。[[スヴィン・グラシュエート]]がこの魔術の使い手。
===混沌魔術===
===混沌魔術(ケイオスマジック)===
一般に知られている中で最も現代的な魔術。1970年代、イギリスのウェスト・ヨークシャーに始まった魔術体系。洋の東西を問わないどころか、魔術のみならず哲学や科学理論、果てはSFまで取り込み、魔術師の意識を『彼方』へとアクセスさせる事で超常的な現象を発露させる。それ故に混沌。
世界各地の魔術のいいとこどりをした魔術。現代魔術では混沌魔術とカテゴライズされるが、[[ロード・エルメロイⅡ世]]はゲテモノ魔術と評した。<br>
世界各地の魔術のいいとこどりをした魔術。現代魔術では混沌魔術とカテゴライズされるが、[[ロード・エルメロイⅡ世]]はゲテモノ魔術と評した。<br>
通常はそんな術式は通らず、実際、混沌魔術の魔術基盤は極めて脆弱なものであり、使える魔術のバリエーションはたかが知れており、いいとこどりと言われて考えるような万能性どころか、まともに術式を成立させることすら難しい。それなのに、何故か[[フラット・エスカルドス]]はそれを通し、術式を成立させてしまう。<br>
通常はそんな術式は通らず、実際、混沌魔術の魔術基盤は極めて脆弱なものであり、使える魔術のバリエーションはたかが知れており、いいとこどりと言われて考えるような万能性どころか、まともに術式を成立させることすら難しい。それなのに、何故か[[フラット・エスカルドス]]はそれを通し、術式を成立させてしまう。<br>
===呪術===
===呪術===
古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。特に『魔術』が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、[[玉藻の前]]が操る『呪術』は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。<br>だが西洋魔術を扱う魔術協会では『呪術』は学問ではないとされて蔑視されており、中東圏に大きく遅れをとっている。
古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。特に『魔術』が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、[[玉藻の前]]が操る『呪術』は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。また[[メフィストフェレス]]は古典的西洋呪術を扱う。<br>だが西洋魔術を扱う魔術協会では『呪術』は学問ではないとされて蔑視されており、中東圏に大きく遅れをとっている。但し魔術協会にもアラブの呪術に端を発する魔術を使う[[アトラム・ガリアスタ]]が居る。
===修験道===
===修験道===
=== 時間操作 ===
=== 時間操作 ===
時間の流れに干渉する魔術。『Fate/Zero』では固有結界の一種とされる。「時間遡行」は魔法であり、魔術の領域では加減速までが限界。<br>衛宮家はこれを研究しており、天才・[[衛宮矩賢]]は根源に至る方法を確立するところまで辿り着いた。
=== 治癒魔術 ===
=== 治癒魔術 ===
ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。
ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。
=== 置換魔術 ===
=== 元素変換(フォーマルクラフト) ===
詳細不明。『Fate/Apocrypha』で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]が時計塔で教えていたとされる他、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』ではアシェアラ・ミストラスが扱う。作中で彼女は流動の魔術を行使していたが、これが元素変換かは不明。<br>
元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。<br>
『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
=== 置換魔術(フラッシュ・エア) ===
『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。<br>詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
=== その他 ===
=== その他 ===
他にも、「降霊術」、「召喚術」、「心霊医術」など様々なものがある。
== [[魔術師]] ==
== [[魔術師]] ==