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| :クォンタム・タイムロック。人理定礎のムーンセルの中での呼び名。 | | :クォンタム・タイムロック。人理定礎のムーンセルの中での呼び名。 |
| :人類史を固定する多くの出来事。余計な可能性を摘み取り、観測によって変動しがちな歴史を不動にする座標。 | | :人類史を固定する多くの出来事。余計な可能性を摘み取り、観測によって変動しがちな歴史を不動にする座標。 |
− | :その本質は一定の間隔で宇宙の中における事象の平均化のタイミングのことで、つまりは宇宙の中のセーブポイントである。前述の編纂事象と剪定事象のように逸脱しすぎた特例の並行世界を伐採し、量子記録固定帯によって固定された「幹」だけを残す作業が行われることで宇宙は安定している。固定帯となった歴史は過去・未来からの干渉を受けても決して変わることは無い<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105-106ページ">『Fate/EXTELLA matelial』105-106ページ「量子記録固定帯」より。</ref>。 | + | :その本質は一定の間隔で宇宙の中における事象の平均化のタイミングのことで、つまりは宇宙の中のセーブポイントである。前述の編纂事象と剪定事象のように逸脱しすぎた特例の並行世界を伐採し、量子記録固定帯によって固定された「幹」だけを残す作業が行われることで宇宙は安定している。固定帯となった歴史は過去・未来からの干渉を受けても決して変わることは無い<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.105-106">「Fate/EXTELLA用語辞典-量子記録固定帯」『Fate/EXTELLA matelial』p.105-106。</ref>。 |
− | :例の一つとしては「ある一国が滅ぶ」という『結果』があるとする。その『結果』に対して過去や未来からの介入によって結末を変えようとしたとしても、「介入によって繁栄はしたが、最終的には滅ぶ」というように過程を僅かにしか変えれず、大筋の『結果』は変わらない。ひと握りの人間の人生を救えることはできるが、人類史という大きなうねりを変えることは決して出来ない。それこそが量子記録固定帯によるものである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105-106ページ" />。 | + | :例の一つとしては「ある一国が滅ぶ」という『結果』があるとする。その『結果』に対して過去や未来からの介入によって結末を変えようとしたとしても、「介入によって繁栄はしたが、最終的には滅ぶ」というように過程を僅かにしか変えれず、大筋の『結果』は変わらない。ひと握りの人間の人生を救えることはできるが、人類史という大きなうねりを変えることは決して出来ない。それこそが量子記録固定帯によるものである<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.105-106" />。 |
− | :逆に言えば[[特異点#人理焼却|大偉業]]によって量子記録固定帯を破壊することができれば人類史を根底から否定することは可能だが、この方法でも破壊した固定帯から先の人類史のみ否定するのが限界である。そして次に訪れる量子記録固定帯の決定ができるのは原則その時代を生きた者のみであり、過去・未来からの介入では基本的に手が出せない<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105-106ページ" />。 | + | :逆に言えば[[特異点#人理焼却|大偉業]]によって量子記録固定帯を破壊することができれば人類史を根底から否定することは可能だが、この方法でも破壊した固定帯から先の人類史のみ否定するのが限界である。そして次に訪れる量子記録固定帯の決定ができるのは原則その時代を生きた者のみであり、過去・未来からの介入では基本的に手が出せない<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』p.105-106" />。 |
| :前述の剪定事象と編纂事象のタイミングは100年単位の統計だが、量子記録固定帯がかかるタイミングはもっと短く最短で1ヶ月プラスαであることが確認されている。『EXTELLA』においては主人公が分裂したのが量子記録固定帯Aで、次の量子記録固定帯Bに差し掛かるまでに[[アルキメデス]]が[[アルテラ|セファール]]を利用してムーンセルを破壊することで量子記録固定帯B以降の歴史をムーンセルの破壊という前提の歴史で確定させようとしたが、その前に主人公が「平均的かつ、今後の可能性が最も広がる世界」のルートを証明したことにより『EXTELLA』の量子記録固定帯Bが決定された<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105-106ページ" />。 | | :前述の剪定事象と編纂事象のタイミングは100年単位の統計だが、量子記録固定帯がかかるタイミングはもっと短く最短で1ヶ月プラスαであることが確認されている。『EXTELLA』においては主人公が分裂したのが量子記録固定帯Aで、次の量子記録固定帯Bに差し掛かるまでに[[アルキメデス]]が[[アルテラ|セファール]]を利用してムーンセルを破壊することで量子記録固定帯B以降の歴史をムーンセルの破壊という前提の歴史で確定させようとしたが、その前に主人公が「平均的かつ、今後の可能性が最も広がる世界」のルートを証明したことにより『EXTELLA』の量子記録固定帯Bが決定された<ref group = "出" name = "『Fate/EXTELLA matelial』105-106ページ" />。 |
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| ;玄木坂の赤ずきん | | ;玄木坂の赤ずきん |
− | :『[[Fate/hollow ataraxia]]』のオープニングで語られる、実話を元にした怪談。<br>[[美綴綾子]]と[[氷室鐘]]が住む蝉菜マンションにおいて、氷室の部屋の真下で夫婦が心中し、3歳になる娘が行方不明になった事件を元に、その部屋の隣に住む「A氏」を語り部にした怪談となっている。<br>『hollow』では単なる怪談という扱いであったが、『[[Fate/strange Fake]]』において本筋と密接な関係があると語られ、PVにも「玄木坂の魔術工房の残滓」等という不穏な言葉が現れている。 | + | :『[[Fate/hollow ataraxia]]』のオープニングで語られる、実話を元にした怪談。<br>[[美綴綾子]]と[[氷室鐘]]が住む蝉菜マンションにおいて、氷室の部屋の真下で夫婦が心中し、3歳になる娘が行方不明になった事件を元に、その部屋の隣に住む「A氏」を語り部にした怪談となっている。<br>『hollow』では単なる怪談という扱いであったが、『[[Fate/strange Fake]]』において本筋と密接な関係があると語られ、PVにも「玄木坂の魔術工房の残滓」等という不穏な言葉が現れている。 |
| :【関連項目】[[冬木市]]、[[Fate/strange Fake]] | | :【関連項目】[[冬木市]]、[[Fate/strange Fake]] |
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| + | ;クロスビッキの魔法姫と怪物 |
| + | :『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』で登場した同人誌。 |
| + | :とある王国で戦争の実験体として生まれた怪物と、魔女の呪いを受けて遺失したはずの「魔法」を身に宿したことで、戦争の切り札として監禁されていた魔法姫の交流を描く完全創作ファンタジー。 |
| + | :よくある王道展開であるが、[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|ゴージャスP]]や[[シュヴァリエ・デオン|デオン]]、[[シバの女王|ドルセント]]はこの物語に魅入っただけでなく、葛飾北斎が背景を担当したことで、ジャンヌ・オルタの想像通りの戦場を描写でき、書き込みの凄まじさにゴージャスPも「胸にくる」と言わしめるほど高評価を得た。 |
| + | :血みどろの戦いの果てに、怪物は心も体も傷つき、死んでいった。それを再び蘇らせるのは姫の「愛」だが、その愛は無償で無性の愛ではなく、「この怪物を独占したい」といった、もっと独善的なものであった<ref group = "注">なお、このシーンはジャンヌから「愛を超越したより幅広い感情」であるべきではとリテイクを要求したが、ジャンヌ・オルタは逆に愛以上に幅広い感情は怪物には持て余すシロモノであり、加えてたった一人で頑張り、姫一人のために命を散らせた怪物が国や共同体みたいな存在から愛をもらって満足するはずがないと反論し、この案が通った。</ref>。 |
| + | :怪物が人間に戻る、二人は永遠に離別する、など様々なエンディングが構想されていたが、主人公から「怪物が人間に戻る結末」が物足りないと指摘されて変更、最終的に二人は互いの力を失い、怪物が獣性を失ってただの生物に、姫も冠を捨てたことでもはや姫ではなくなった。それでも怪物は異形のままに生きていく結末に至った。 |
| + | :だが実は、ジャンヌ・オルタが同人誌を越えようとしたキッカケの同人誌との内容がほぼ同じ<ref group = "注">終盤までの展開は同じで、エンディングがやや異なっている。</ref>の……未来の彼女自身が描いた同人誌であった。 |
| + | :BBは初めからこのつもりでカルデアに置いていったこと、そして自分で自分の書いた本に嫉妬して努力しようとしてたことに気づき、恥ずかしさのあまり発狂した、というのが『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』のオチであった。 |
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| ===け=== | | ===け=== |