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→話題まとめ
:『Fate/EXTRA CCC FoxTail』や『Fate/Grand Order』では第四天魔王の娘とされていることから、鈴鹿御前の正体は「鈴鹿系」、特に『田村三代記』をベースにしているものと思われる。
:『Fate/EXTRA CCC FoxTail』や『Fate/Grand Order』では第四天魔王の娘とされていることから、鈴鹿御前の正体は「鈴鹿系」、特に『田村三代記』をベースにしているものと思われる。
;比翼連理か、悲恋か
;田村麻呂と悲恋か
:『Fate/EXTRA CCC FoxTail』と『Fate/Grand Order』では、生前に恋仲であった坂上田村麻呂との事の顛末が異なっている。
:『Fate/EXTRA CCC FoxTail』と『Fate/Grand Order』では、生前に恋仲であった坂上田村麻呂との事の顛末が異なっている。
:『FoxTail』の回想ではラニや玉藻の前が語った鈴鹿御前の物語はハッピーエンドとして描かれており、側で聞いていた鈴鹿御前も特にそれを否定していることもないため、出典にあげられている『鈴鹿の草子』『田村の草子』『田村三代記』のように娘の小りん姫(Fate世界では正林の表記を採用)と共に生涯を添い遂げたと思われる。
:『FoxTail』の回想ではラニや玉藻の前が語った鈴鹿御前の物語はハッピーエンドとして描かれており、側で聞いていた鈴鹿御前も特にそれを否定していることもないため、出典にあげられている『鈴鹿の草子』『田村の草子』『田村三代記』のように娘の小りん姫(Fate世界では正林の表記を採用)と共に生涯を添い遂げたと思われる。
:一方で『Grand Order』では悲恋にスポットが当てられているが、マテリアルVで出典としてあげられている。
:一方で『Grand Order』では悲恋にスポットが当てられているが、マテリアルVで出典としてあげられている。
:『鈴鹿の草子』『田村の草子』『田村三代記』には悲恋に該当する物語はみられない。田村麻呂の手で倒されたとのことだが、これらの物語は初代田村が約束を破って産屋を覗いため、母である大蛇の予言で日ノ本の将軍にしかなれなくなった二代田村の子供である三代田村が、鈴鹿御前と婚姻することで鬼退治や冥界下りを経て日ノ本を守護する夫婦神として示現するという田村語りの本質部分に反する。
:出典としてあげられている『鈴鹿の草子』『田村の草子』『田村三代記』は利生譚のため、仏教の教えである「夫婦は二世の契り」を理由に田村麻呂が倶生神と閻魔大王を相手に鈴鹿御前を甦らせるよう脅すのである。また不死の薬を手に入れた田村麻呂が鈴鹿御前との二世の契りを果たしたことで、二人は日本の悪鬼悪魔を退治しながら幸せに過ごし、田村麻呂は清水観音(清水寺)の再来として、鈴鹿御前は竹生島の弁財天として永劫に日本を救済する神仏として現れたことで物語が締めくくられる。
:類似する話であれば菅江真澄が収集した「出羽国切畑の伝説」において、松岡の切畑山にあくる王(悪路王)という鬼が住んでおり、そこに立烏帽子(鈴鹿御前)が妻として通っていたが、二人とも田村利仁(田村麻呂)によって切り殺された……という本地譚(いわゆる地方伝承)が遺されている。
:このようにFate世界では悲恋とされているが、鈴鹿御前が田村麻呂と悲恋であったとするのは清水寺創建の否定になる=清水寺の観音の利生譚という物語が破綻するため原典である『鈴鹿の草子』『田村の草子』『田村三代記』ではあり得ない結末である。
:事の顛末自体は『Grand Order』のものと似ているため、大嶽丸との関係性にこういった本地譚を組み込み、マテリアルVにも「Fate解釈では~」の一文があるように悲恋については型月独自のオリジナル物語として形成した可能性がある。
:菅江真澄が収集した「出羽国切畑の伝説」では、松岡の切畑山にあくる王(悪路王)という鬼が住んでおり、そこに立烏帽子(鈴鹿御前)が妻として通っていたが、二人とも田村利仁(田村麻呂)によって切り殺された……という本地譚(いわゆる地方伝説)が遺されているが、地方伝説は基本的に江戸時代以降に御伽草子などから作り出されている。
:上記の正体についてにもあるように、鈴鹿明神(鈴鹿権現)は現在も神として信仰されているため、片山神社など彼女ゆかりの聖地を巡る際は鈴鹿明神と田村明神は夫婦神である(=悲恋はFate解釈である)ということに留意して手を合わせるのがよいと思われる。
:しかし事の顛末自体は『Grand Order』のものと似ているため、大嶽丸との関係性にこういった本地譚を組み込み、マテリアルVにも「Fate解釈では~」の一文があるように悲恋については型月独自のオリジナル物語として形成した可能性があり、田村麻呂と悲恋であることからFate世界には清水寺が存在しない設定であることまで推測できる。
:上記の正体についてにもあるように、鈴鹿明神(鈴鹿権現)は現在も田村麻呂と夫婦神として信仰されているため、片山神社など彼女ゆかりの聖地を巡る際は鈴鹿明神と田村明神は夫婦神である(=悲恋はFate解釈である)ということに留意して信仰している方々に配慮するのがよいと思われる。
;剣合わせ
;剣合わせ