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− 魔力を用いて人為的に神秘・奇跡を再現する術の総称。+
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− 万能のイメージがあるが、基本的に等価交換で成り立つ。<br>一見して何の触媒も消費しない魔術でも、「魔力」を消費してその効果を現している。有から有を持ってくるのであって、無から有は作れず、出来る事を起こすのであって、出来ない事は起こせない。自然に干渉する魔術もやはり自然に満ちる大きな魔力なしには発動させることはできず、個人の魔力ではできることに限界がある。<br>また、他者の精神に干渉する呪術は物質的代償を必要としないが、術者の精神を別の方向へと引っ張ってしまう。人を呪わば穴二つ。+
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− 『[[Fate/EXTRA|EXTRA]]』の世界では神秘は崩壊したため、魔術師達(メイガス)は[[ウィザード]]と名を変え、電脳世界を舞台として存続している。+
− 現代の魔術の最高ランクはAである。その為、サーヴァントが対魔力をAランク以上で所持している時点で現代のあらゆる魔術を用いても傷を負わせることが不可能になる。対魔力Aあっても令呪の命令を完全に無効化出来ないのは令呪がAランク以上の魔術であるからではなく、サーヴァントになる際の契約により服従の義務を課せられており、その制約によるもの。+
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− 魔術の各流派が世界に刻み付けた魔術理論。既に世界に定められたルールであり、人々の信仰がカタチとなったもの。人の意思、集合無意識、信仰心によって「世界に刻み付けられる」もの。<br>各門派ごとによって取り仕切られている基盤(システム)。ここに各々の魔術師が魔術回路を通じて繋がることで命令(コマンド)を送り、基盤が受理、予め作られていた機能(プログラム)が実行される、という流れになっている。<br>この時必要とされる、電力に相当するものが魔力である。<br>門派ごとに違いはあるものの、基本的には「術者の体内、もしくは外界に満ちた魔力」を、魔術という技に変換するシステム。魔術式を含むからか、大魔術式とも呼ばれる。+
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− 「信仰心」と言っても宗教的な信徒であることを示すのではなく、「知名度」に言い換えられる。<br>神秘(魔術)が「ある」と信じられることによって、世界がそれを許容する。<br>ここで、「ある」と信じるということは、それが「確信」である必要はない。例えば、「幽霊」という神秘の存在について、現代の人間の大半は否定的な意見を持っている。しかし、現代の科学では「ない」とも言い切れない。「ひょっとしたらあるかも」という考えは、無意識のどこかにある。そういった「疑念」的なものも、信仰心には含まれる。<br>信仰心の反対は「無知」。幽霊の存在自体を知らない、ということのみが、信仰心を産まない。
− つまり、広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになるということ。<br>これにより、信仰の弱い、「世界に刻み付ける」力が脆弱な、基盤の小さな一派の魔術は、誰にもその存在を知られていないような他国においては、まっとうに機能しないということが起こる。+
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− 実際に、現代の世界で最も広く強固な魔術基盤を有しているのは、[[聖堂教会]]による神の教え、聖言に他ならない。ただし、彼らは人の手に余る神秘は神の手に委ね、人が手にしてはならないものだと説くゆえに、魔術という神秘を扱うものと敵対する立場にある。+
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− 魔術師が体内に持つ、魔術を扱うための擬似神経。生命力を魔力に変換する為の「炉」であり、基盤となる大魔術式に繋がる「路」でもある。魔力を電気とするなら、魔術回路は電気を生み出すための炉心であり、システムを動かすためのパイプラインでもある。回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。+
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− 最初は眠っているが、修行によって「開く」ことで使用できるようになる。一度開いてしまえば、あとは術者の意志でオンオフができ、魔術を使う際にはオンにし魔術回路を活性化させ、使わないときはオフにしている。スイッチの仕方は術者のイメージそれぞれで、これは最初の「開き」に関係している。最初の開きも方法は術者次第で、中には性的興奮とか自傷行為とかもある。+
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− 魔術師にとっての才能の代名詞で、これの数が多いほど優秀な魔術師であるとされる。これを持たない人間は魔術師にはなれない。生まれながらに持ち得る数が決まっており、魔術師の家系は自分たちに手を加えて、魔術回路が一本でも多い跡継ぎを誕生させようとする。古い家系の魔術師ほど強力なのはこの為。+
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− 魔術回路は内臓にも例えられ、ひとたび失った魔術回路は死ぬまで再生することはない。また、跡継ぎに魔術回路を増やすよう働きかけるということは、内臓を増やすということにも繋がるが、その手段がまっとうであるはずもない。
− 魔術を発動させるための要素のこと。魔術回路に流れる電流に相当する。原初の生命力とも、命そのものとも言われる。+
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− 呼び方として、外界(自然界)にある魔力「マナ」と、内界(術者の体内)にある魔力「オド」があるが、とりだせる場所の差であって、魔力である点においてその性質に差はない。単に、自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その絶対量で到底及ばないというだけの話。<br>+
− 魔術師であれば、マナは自由に行使できるが、その行使量は魔術師の実力に依存する。+
− *大源(マナ):自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。+
− *小源(オド):『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では精気とも。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。+
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− 魔術を起動させるための動作。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。
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− 大別して二つあり、一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」である呪文がある。一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。
− もう一つには、「自身を作り変えるための自己暗示」がある。魔術回路を効率よく起動・作動させる方法の一つとしての、自らを作り変える「決り文句」である。もともと呪文とはこちらの意味が先にあった。呪文は世界に訴えるものではなく自身に訴えるもの。同じ魔術でも、魔術師ごとに呪文詠唱の文句の内容は異なる。これはつまり術者の人間性の違いで、「自分を作りかえる」ために必要な言葉は各々によって違うということである。+
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− その工程によって、何種類かに分けられる+
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− [[ガンド]]や[[魔眼]]などが一工程に相当する。なお、詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。+
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− ;置換魔術(フラッシュ・エア)
− :『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
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== 概要 ==
== 概要 ==
神秘、奇跡を人為的に再現する行為の総称。<br>
門派ごとに違いはあるが、基本的には術者の体内、もしくは外界に満ちた魔力を変換する機構。各門派が取り仕切る基盤(システム)に従い、術者は命令(コマンド)を送って用意されていた機能(プログラム)を実行する、という流れになっている。命令を送るのに必要なものが魔力である。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-魔術」『Fate/side material』p.73">「Fate用語辞典-魔術」『Fate/side material』p.73</ref>
万能のイメージがあるが、基本的に等価交換で成り立つ。有から有を持ってくるのであって、無から有は作れず、出来る事を起こすのであって、出来ない事は起こせない。<ref group="出" name="「空の境界設定用語集-魔術」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子">「空の境界設定用語集-魔術」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref><br>
個人の魔力だけではできることに限界があり、大自然への干渉は同じく大自然に満ちる魔力(マナ)でなければ行えない。<ref group="出">「月姫用語辞典-魔術」『月姫読本 Plus Period』p.188</ref>他者の精神に干渉する魔術は、物質的な代償を要しない代わりに術者の精神にも影響を与える。人を呪わば穴二つ。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-魔術」『Fate/side material』p.73" />
魔術は秘されなければならないものだが、一方で概念は多くの人々の信仰によって在り方を安定させる。なので、概念の変化は魔術に影響を与える。
魔術は秘されなければならないものだが、一方で概念は多くの人々の信仰によって在り方を安定させる。なので、概念の変化は魔術に影響を与える。
「魔術」と「[[魔法]]」は「その時代の文明の力で再現できる奇跡かどうか」で線引きされている。<br>300年前には「自由自在に空を飛ぶ」奇跡は魔法であったろうし、もしも未来の科学で平行世界旅行が可能になったら第二魔法は魔術に格下げされるという。かつては多くの神秘が魔法であったが、ここ最近は逆に魔術が文明の後追いをしている状態となっている。
「魔術」と「[[魔法]]」は「その時代の文明の力で再現できる奇跡かどうか」で線引きされている。<br>300年前には「自由自在に空を飛ぶ」奇跡は魔法であったろうし、もしも未来の科学で平行世界旅行が可能になったら第二魔法は魔術に格下げされるという。かつては多くの神秘が魔法であったが、ここ最近は逆に魔術が文明の後追いをしている状態となっている。
現代の魔術の最高ランクはAである。その為、サーヴァントが対魔力をAランク以上で所持している時点で現代のあらゆる魔術を用いても傷を負わせることが不可能になる。対魔力Aあっても令呪の命令を完全に無効化出来ないのは令呪がAランク以上の魔術であるからではなく、サーヴァントになる際の契約により服従の義務を課せられており、その制約によるもの。
『[[Fate/EXTRA]]』の世界では神秘は崩壊したため、魔術師(メイガス)は[[ウィザード]]と名を変え、電脳世界を舞台として存続している。
== 歴史 ==
== 歴史 ==
歴史を積み重ねた武器はそれだけで魔術に対抗する神秘となる。神秘性が備わる為、魔術を込められた武器同様にサーヴァントに傷を与えることは可能だが、サーヴァントや宝具に比べればその神秘性は無いにも等しく、蚊の止まるようなダメージしか与えられない。
歴史を積み重ねた武器はそれだけで魔術に対抗する神秘となる。神秘性が備わる為、魔術を込められた武器同様にサーヴァントに傷を与えることは可能だが、サーヴァントや宝具に比べればその神秘性は無いにも等しく、蚊の止まるようなダメージしか与えられない。
式の持つ古刀『九字兼定』(500年も前の日本刀)は橙子の事務所の結界を丸ごと斬れるとされている。
式の持つ古刀『九字兼定』(約500年前の日本刀)は橙子の事務所の結界を丸ごと斬れるとされている。
=== 魔術系統 ===
=== 魔術系統 ===
=== 魔術基盤 ===
=== 魔術基盤 ===
魔術の各流派が世界に刻み付けた魔術理論。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-洗礼詠唱」『Fate/side material』p.65">「Fate用語辞典-洗礼詠唱」『Fate/side material』p.65</ref>学問や宗教の形を取り、魔術の機能を記した魔術式を含む。魔術師は魔術回路を通して魔術式に命令を送り、魔術を発動させる。<ref group="出">「魔術」『Fate/complete material III World material.』p.40</ref>魔術式を含むからか、大魔術式とも呼ばれる。
既に世界に定められたルールであり、人々の信仰がカタチとなったもの。人の意思、集合無意識、信仰心によって「世界に刻み付けられる」もの。<br>「信仰心」と言っても宗教的な信徒であることを示すのではなく、「知名度」に言い換えられる。<br>神秘(魔術)が「ある」と信じられることによって、世界がそれを許容する。<br>ここで、「ある」と信じるということは、それが「確信」である必要はない。例えば、「幽霊」という神秘の存在について、現代の人間の大半は否定的な意見を持っている。しかし、現代の科学では「ない」とも言い切れない。「ひょっとしたらあるかも」という考えは、無意識のどこかにある。そういった「疑念」的なものも、信仰心には含まれる。<br>信仰心の反対は「無知」。幽霊の存在自体を知らない、ということのみが、信仰心を産まない。つまり、広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになるということ。
「魔術に足る神秘の知識」とは、再び幽霊に例えれば、「幽霊という存在がある(かもしれない)ことを知っていること」ではない。「幽霊の『正体』を知っていること」である。一般人にとって幽霊とは、いるかいないかわからない、あやふやなものである。しかし、魔術師にとって幽霊とは、その正体までも知っていて、いることが不思議でも何でもないもの。<br>神秘を起こす「ルーン」という魔術がある。ルーンは奇跡を起こす、と一般には信じる者もいるし、信じない者もいる。ただ、両者に共通なのは、ルーンが「何故」奇跡を起こすことができるのかまでは、知らないということ。しかし、魔術師はその「何故」を少なくとも一般人よりは知っている。
「魔術に足る神秘の知識」とは、再び幽霊に例えれば、「幽霊という存在がある(かもしれない)ことを知っていること」ではない。「幽霊の『正体』を知っていること」である。一般人にとって幽霊とは、いるかいないかわからない、あやふやなものである。しかし、魔術師にとって幽霊とは、その正体までも知っていて、いることが不思議でも何でもないもの。<br>神秘を起こす「ルーン」という魔術がある。ルーンは奇跡を起こす、と一般には信じる者もいるし、信じない者もいる。ただ、両者に共通なのは、ルーンが「何故」奇跡を起こすことができるのかまでは、知らないということ。しかし、魔術師はその「何故」を少なくとも一般人よりは知っている。
この差が、「神秘は知る人間が増えれば力を失う」ということと、「広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになる」ということが両立する所以。
この差が、「神秘は知る人間が増えれば力を失う」ということと、「広く大勢の人間に知られていればいるほど、魔術基盤は強固なものになる」ということが両立する所以。
学問、宗教といった形の魔術基盤は地脈にも溶け込んでおり、魔術基盤のある土地から離れると土地からのバックアップが無い分、魔術の効果は下がる。<ref group="出" name="「土地と魔術」『Fate/complete material III World material.』p.43">「土地と魔術」『Fate/complete material III World material.』p.43</ref><br>
信仰、基盤の小さな一派の魔術は弱く、他国では全うに機能しないことがザラな一方で、最も広い魔術基盤を有する教会による神の教え、聖言は、物理的干渉力こそ微弱だが、霊体には絶大な力を持つ。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-洗礼詠唱」『Fate/side material』p.65" /><br>
学問や宗教ではなく、口伝や一族に限って継承される魔術の場合、世界のどこでも効果に差異はない。<ref group="出" name="「土地と魔術」『Fate/complete material III World material.』p.43" />そもそも家伝の魔術は魔術基盤を使わず、個人の魔術式のみで成立する。<ref group="出">「ロード・エルメロイII世の事件簿用語辞典-魔術基盤」『ロード・エルメロイII世の事件簿 material』p.109</ref>
=== 魔術回路 ===
=== 魔術回路 ===
魔力回路、マジックサーキットとも。魔術師が持つ擬似神経で、生命力から魔力への変換、大魔術式への接続などを担う。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-魔術回路」『Fate/side material』p.73">「Fate用語辞典-魔術回路」『Fate/side material』p.73</ref>魔術回路を持たない人間は魔術師になれず、魔術回路の数が多いほど優秀な魔術師であるとされる。<br>
魔術回路は核とバイパスからなり、バイパスは脳のシナプスの様に切れたり結ばれたりして核同士を繋ぐ。厳密には核こそが魔術回路といえる。魔術回路の運営は保有者の生命活動と連動するが、保有者の死後も自立して回転する例も稀にある。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189">「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189</ref><br>
生まれながらに持ち得る数が決まっており、魔術師の家系は自分達に手を加えて、魔術回路が1本でも多い跡継ぎを誕生させようとする。この為、古い家系の魔術師ほど強力。<ref group="出">「空の境界設定用語集-魔術回路」限定愛蔵版『空の境界』付属小冊子</ref>魔術回路の増減は臓器の増減同様、可能だが負担が大きい。また減った回路が戻ることはない。<ref group="出" name="「月姫用語辞典-魔術回路」『月姫読本 Plus Period』p.188-189" />
よく例えられる電気回路と違い、「開く」ことで魔術を使える様になる。中には性的興奮や自傷行為でしか開かない魔術回路もある。一度開いた後は、特定のイメージを思い浮かべる形でオンオフを切り替えられる様になる。このイメージは最初の開き方に関係し、術者によって異なる。<ref group="出" name="「Fate用語辞典-魔術回路」『Fate/side material』p.73" />
*[[衛宮士郎]]:撃鉄を上げる(実際の銃は撃鉄を下ろすことで発射可能になる)
*[[遠坂凛]]:心臓をナイフで刺す
*[[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]]:心臓を貴石に変えて砕く
*[[フリューガー]]:砂漠を歩いて喉の渇きを感じる
回路を励起させ魔力を生成すると、人である体からは反発により痛みが生じる。
[[魔眼]]は魔術師に付属した器官でありながら、半ば独立した魔術回路であり、魔眼を移植することにより、疑似的に魔術回路を増やすことができる。<br>魔力の扱いに卓越していれば[[魔眼]]の魔術回路を自分のものに上乗せすることも出来る。
[[魔眼]]は魔術師に付属した器官でありながら、半ば独立した魔術回路であり、魔眼を移植することにより、疑似的に魔術回路を増やすことができる。<br>魔力の扱いに卓越していれば[[魔眼]]の魔術回路を自分のものに上乗せすることも出来る。
=== 魔力 ===
=== 魔力 ===
魔術を発動させる為の要素。エーテルとは別物。<ref group="出" name="「魔力」『Talk.』">「魔力」『Talk.』</ref><br>
原初の生命力とも、命そのものともいわれる。マナとオドに分けられるが、マナの方が量が絶対的に多いというだけで、質に大した違いは無い。魔術師ならマナは自由に行使できるが、その量は魔術回路の数に依存する。<ref group="出">「月姫用語辞典-魔力」『月姫読本 Plus Period』p.189</ref>
*大源(マナ):自然界に満ちている星の息吹たる魔力を指す。ポリネシアに伝わるマナとほぼ同義。<ref group="出" name="「魔力」『Talk.』" />
*小源(オド):『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では精気とも。生命(人間)が自らの体内で生成する魔力を指す。
魔力は精神と肉体に結びついている。そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。
魔力は精神と肉体に結びついている。そのため本物の精神が夢の世界に迷い込んだ状態で魔術を使用すると、実際に魔力が消費される。
=== 詠唱 ===
魔術を起動させる為の動作。手続きで言うのなら、申請、受理、審査、発行のうち、最初の申請である。
=== 呪文詠唱 ===
呪文は大別して二つある。<br>
一つには、「門派ごとの魔術基盤に働きかける約束事」。一流派として安定した魔術を使用する際は、定められた形式通りに手順を踏まねばならない。その時の決まった言葉が呪文であり、「形式」であるため身振り等の他の要素も関わる場合もある。基本的には「世界に訴えかける」もので、大呪文、大儀式の類。<br>
もう一つには、「自身を作り変えるための自己暗示」。魔術回路を効率よく起動・作動させる方法の一つとしての、自らを作り変える「決り文句」である。もともと呪文とはこちらの意味が先にあった。呪文は世界に訴えるものではなく自身に訴えるもの。同じ魔術でも、魔術師ごとに呪文詠唱の文句の内容は異なる。これはつまり術者の人間性の違いで、「自分を作りかえる」ために必要な言葉は各々によって違うということである。
詠唱はその長さで幾つかに分類される。
*魔力を通すだけで魔術を起動させる一工程(シングルアクション)
*一工程(シングルアクション):魔力を通すだけで魔術を起動させる。[[ガンド]]や[[魔眼]]など。
*一つの事柄を自身の中で固定化する一小節
*一小節:一つの事柄を自身の中で固定化する。
*十以上の小節を以って簡易的な儀式と為す瞬間契約(テンカウント)
*瞬間契約(テンカウント):十以上の小節を以って簡易的な儀式と成す。『ロード・エルメロイII世の事件簿』によると、個人が行使できる中では最長。
*一節:詳細不明。スキル「対魔力」の説明で頻出する。
[[メディア]]の高速神言は、一言口に出す必要はあるが、1工程と同じかそれより早く発動し、かつその威力は5小節以上に相当する。<ref group="出">「Fate用語辞典-詠唱」『Fate/side material』p.56</ref>
詠唱は魔術師として成長することで短縮可能である。どの程度までの短縮が可能かは明記されていないが、宝石魔術のように何らかの媒体を使用することでほぼ一小節の詠唱でAランクの魔術行使もできる。
[[セミラミス]]のように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。<br>そのため、現代魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限と言える。
[[セミラミス]]のように、魔法陣を複数用意等の準備をすればAランクを超える魔術を行使することも可能ではあるが、通常魔力は強力な分、その際に要するマナ等から感知され易くなり、宝具でのバックアップでもない限り実戦レベルでそれほどの魔術を多用するのは無理がある。そのため、現代の魔術師が戦闘で使用出来るのはAランク魔術が上限といえる。
:『Fate Grand/Order』では概念礼装「フォーマルクラフト」が登場するが、フレイバーテキストには「地水火風空を納めるもの、優雅にして華麗なるアベレージ・ワン」と記述されており、イラストは武内氏曰く「凛が魔術師として完成した姿」こやまひろかず氏曰く「凛が魔術師として最も勢いがあった20代」とのこと。
:『Fate Grand/Order』では概念礼装「フォーマルクラフト」が登場するが、フレイバーテキストには「地水火風空を納めるもの、優雅にして華麗なるアベレージ・ワン」と記述されており、イラストは武内氏曰く「凛が魔術師として完成した姿」こやまひろかず氏曰く「凛が魔術師として最も勢いがあった20代」とのこと。
;干渉魔術
;干渉魔術
:催眠・呪縛・強制といった対象の行動を抑制する魔術。
:催眠・呪縛・強制といった対象の行動を抑制する魔術。
:しかし、内部への干渉は体内に魔術回路がある都合上難しいとされる。これは、魔術回路には魔力の生成以外に外部の魔力を弾く特性を持つためである。簡単に言えば魔術回路とはそれだけで「抗魔力」であり、対象に魔術を施そうとしても魔術という式が完成する前に乱されてしまい、とにかく成功率が悪く、ランク下の魔術師が相手でも操るのが難しいとされる。相手が魔術師でなくとも、魔術回路があるのなら無意識に弾かれてしまうこともあり、難易度がかなり高い魔術である。
:しかし、内部への干渉は体内に魔術回路がある都合上難しいとされる。これは、魔術回路には魔力の生成以外に外部の魔力を弾く特性を持つためである。簡単に言えば魔術回路とはそれだけで「抗魔力」であり、対象に魔術を施そうとしても魔術という式が完成する前に乱されてしまい、とにかく成功率が悪く、ランク下の魔術師が相手でも操るのが難しいとされる。相手が魔術師でなくとも、魔術回路があるのなら無意識に弾かれてしまうこともあり、難易度がかなり高い魔術である。
;置換魔術(フラッシュ・エア)
:『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
;その他
;その他