「フラット・エスカルドス」を編集中
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| 外国語表記 = ''Flat Escardos'' | | 外国語表記 = ''Flat Escardos'' | ||
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| 声優 = 松岡禎丞 | | 声優 = 松岡禎丞 | ||
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| スリーサイズ = | | スリーサイズ = | ||
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| 所属 = [[時計塔]] [[エルメロイ教室]] | | 所属 = [[時計塔]] [[エルメロイ教室]] | ||
| 特技 = | | 特技 = | ||
− | | 好きな物 = | + | | 好きな物 = |
− | | 苦手な物 = | + | | 苦手な物 = |
| 天敵 = | | 天敵 = | ||
| マスター階梯 = | | マスター階梯 = | ||
| 起源 = | | 起源 = | ||
− | | 魔術系統 = | + | | 魔術系統 = |
− | | 魔術属性 = | + | | 魔術属性 = |
| 魔術特性 = | | 魔術特性 = | ||
− | | 魔術回路・質 = | + | | 魔術回路・質 = |
− | | 魔術回路・量 = | + | | 魔術回路・量 = |
− | | 魔術回路・編成 = | + | | 魔術回路・編成 = |
| デザイン = | | デザイン = | ||
}} | }} | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[魔術協会|時計塔]]で学ぶ[[魔術師]]。 | + | [[魔術協会|時計塔]]で学ぶ[[魔術師]]。[[Fate/strange Fake|偽りの聖杯戦争]]において、[[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|バーサーカー]]のマスターとなる。 |
; 略歴 | ; 略歴 | ||
− | : | + | : 地中海のモナコに居を構える魔術師の家系、エスカルドス家の嫡男として生まれる。過去に類を見ない魔術回路と、それを制御する才能を具え、年若くして時計塔に入学。期待の神童として迎え入れられるも、その才能以外の部分、魔術師として必要欠くべからざる合理的思考を持たず、魔術師としてあるまじき気性の緩さを持ち合わせていた彼は多くの教師に胃痛を訴えさせ、時計塔内を転々とたらい回しされた末、人気講師ではあるが若輩の[[ロード・エルメロイⅡ世]]の下へ『貴方しかいない』と押しつけられ、[[エルメロイ教室]]に所属することとなった。 |
: 幸いにも、学生の隠された能力を見抜き鍛え上げることにかけては随一の名講師に指導を受け、魔術の才能という意味では他の追随を許さぬほどに成長した彼だが、肝心の性格的な問題はいっこうに改善されないため未だに時計塔を卒業することが出来ず(『strange Fake』時点では最古参の弟子)、エルメロイⅡ世を悩ませ続けている。 | : 幸いにも、学生の隠された能力を見抜き鍛え上げることにかけては随一の名講師に指導を受け、魔術の才能という意味では他の追随を許さぬほどに成長した彼だが、肝心の性格的な問題はいっこうに改善されないため未だに時計塔を卒業することが出来ず(『strange Fake』時点では最古参の弟子)、エルメロイⅡ世を悩ませ続けている。 | ||
: 「ちょっと興味があったから」と魔術協会幹部の極秘会議を盗み聞いた彼はアメリカのスノーフィールドにて行われる聖杯戦争への参加を望み、エルメロイⅡ世に厳しく制止されながらも、双方の勘違いによって貰い受けたゲーム会社の懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を手に単身渡米。首尾よく聖杯からマスターとして選ばれ、真剣に聖杯戦争に関わる者が聞いたら憤死しそうな方法で[[サーヴァント]]の召喚を果たし、契約する。 | : 「ちょっと興味があったから」と魔術協会幹部の極秘会議を盗み聞いた彼はアメリカのスノーフィールドにて行われる聖杯戦争への参加を望み、エルメロイⅡ世に厳しく制止されながらも、双方の勘違いによって貰い受けたゲーム会社の懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を手に単身渡米。首尾よく聖杯からマスターとして選ばれ、真剣に聖杯戦争に関わる者が聞いたら憤死しそうな方法で[[サーヴァント]]の召喚を果たし、契約する。 | ||
: | : | ||
; 人物 | ; 人物 | ||
− | : | + | : 外見はいいところのお坊ちゃん風の美青年。表情のせいか、若干幼く感じさせる。性格は、一言で言えばアホの子。更に言えば、才能だけは異様にあり余っているのが始末に悪いアホの子。ただし普通の魔術師とは大きく違って性格は概ね善良で好意的であるため、良くも悪くも魔術師らしくない<del>天災</del>天才魔術師。 |
: 歴史ある魔術師の家系に生まれ、飛びぬけた魔術の素質とそれを活かす才能を持ち、魔術師としての資質は類を見ない程に高い。しかしながら、魔術師としても一般人としても型破りで破天荒な自由すぎる発想や行動力の持ち主でもあるため、常識的にはあり得ないような珍事件やトラブルをあちこちで引き起こしており、いつでもどこでも彼の周囲にいる人物を振り回し続けている。 | : 歴史ある魔術師の家系に生まれ、飛びぬけた魔術の素質とそれを活かす才能を持ち、魔術師としての資質は類を見ない程に高い。しかしながら、魔術師としても一般人としても型破りで破天荒な自由すぎる発想や行動力の持ち主でもあるため、常識的にはあり得ないような珍事件やトラブルをあちこちで引き起こしており、いつでもどこでも彼の周囲にいる人物を振り回し続けている。 | ||
− | : | + | : 一方で、倫理観や思考回路、性格などが多くの魔術師のような醜悪な方向には歪んでいない、家名や出自などで他の魔術師やサーヴァントなどを見下したりする事も決してしないなど、基本的に善良な好人物であるため、他の魔術師のように魔術を用いて、または魔術の為に人や生物を平気で犠牲にしたり恐ろしい野望を抱くような事はそうそうしない。ただ、一般常識が少々欠けていたり他人と感性がズレており、人を選ぶようなフランクで軽すぎる言動や、魔術や魔術師を冒涜していると取られても仕方ない言動などを悪気なく取ってしまうため、上手く付き合える人は限られる人物。 |
:また、死徒に関して「効率が悪い」と言い切ったり、人の命を地球より重いとしつつも自分を襲撃した魔術師たちを「地球を飛び越えるための大事な部品」「殺したら可哀想だし勿体無い」と言うなど、'''魔術師でもただの人間でもない'''得体の知れない一面を覗かせている。 | :また、死徒に関して「効率が悪い」と言い切ったり、人の命を地球より重いとしつつも自分を襲撃した魔術師たちを「地球を飛び越えるための大事な部品」「殺したら可哀想だし勿体無い」と言うなど、'''魔術師でもただの人間でもない'''得体の知れない一面を覗かせている。 | ||
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: 今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。 | : 今回の聖杯戦争に参加したがる理由も「聖杯を見てみたい」「英霊と友達になりたい」といった軽いにも程があるものだけで、それでいながら、サーヴァントの召喚触媒(と勘違いした模造ナイフ)を手に入れるや否や、命の保証など一切ない死地へと躊躇なく、準備も予備知識もろくにない状態で飛び込んでいくほどの無茶な行動力を持ち合わせているのが本当に始末に悪い。 | ||
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; 能力 | ; 能力 | ||
: 「天恵の忌み子」「天才馬鹿」などなどと渾名される通り、単純な才能や実力だけを見ると魔術の才能は時計塔の全学生の中でもトップレベル。 | : 「天恵の忌み子」「天才馬鹿」などなどと渾名される通り、単純な才能や実力だけを見ると魔術の才能は時計塔の全学生の中でもトップレベル。 | ||
− | : ロードや教授陣も加わっている魔術協会幹部による極秘会議の内容を、幾重にも張り巡らされた結界をものともせず、「試しにハッキングしてみたら上手くできた」と干渉したことすら悟られずに傍受する、自らの手に宿った令呪を少し調べただけで大体の仕組みを把握する、他人が使役している使い魔とのラインに介入して視覚情報を覗き見る、果ては'''聖遺物でも何でもない玩具同然の模造品を「魔力の流れとかいろいろ弄ってたら『繋がっちゃった』」で触媒とし、白昼堂々、儀式の祭壇も呪文の詠唱も無しでサーヴァントの召喚に成功する''' | + | : ロードや教授陣も加わっている魔術協会幹部による極秘会議の内容を、幾重にも張り巡らされた結界をものともせず、「試しにハッキングしてみたら上手くできた」と干渉したことすら悟られずに傍受する、自らの手に宿った令呪を少し調べただけで大体の仕組みを把握する、他人が使役している使い魔とのラインに介入して視覚情報を覗き見る、果ては'''聖遺物でも何でもない玩具同然の模造品を「魔力の流れとかいろいろ弄ってたら『繋がっちゃった』」で触媒とし、白昼堂々、儀式の祭壇も呪文の詠唱も無しでサーヴァントの召喚に成功する'''、など、真面目に魔道を追求している者や聖杯戦争の秘匿性や前準備の難しさを良く知る者が見たら確実に激怒するか絶句するレベルの所業を当たり前のように、しかも全く躊躇なくやってのける。<ref>『Fake』3巻では勝手に渡米した件諸々を仕出かしたフラットを説教したエルメロイⅡ世にバーサーカー召喚の経緯を正直に答えたところ、数分の絶句の後にそれまで以上の勢いで説教が再開された一幕があった。</ref> |
:魔術的な構造を感覚的に読み解く能力を有しており、クラスメイトや教授たちの力量を正確に把握するのは勿論、一目見ただけの私服姿のギルガメッシュやジェスターの正体を看破し、街を覆うペイルライダーの魔力の出所を探り当て、スノーフィールド全域に張り巡らされた監視網を辿って警察署長やファルデウスの工房を割り出すなど、おおよその魔術に関する事柄を精緻に把握・解析することが可能。 | :魔術的な構造を感覚的に読み解く能力を有しており、クラスメイトや教授たちの力量を正確に把握するのは勿論、一目見ただけの私服姿のギルガメッシュやジェスターの正体を看破し、街を覆うペイルライダーの魔力の出所を探り当て、スノーフィールド全域に張り巡らされた監視網を辿って警察署長やファルデウスの工房を割り出すなど、おおよその魔術に関する事柄を精緻に把握・解析することが可能。 | ||
:そのレベルは彼自身の発言を参考にするなら、「感覚の鋭い魔術師なら気づく」二段階前、魔力計すら感知できず、勘の凄く鋭い英霊や死徒でもなければ気づけないような異質な魔力の流れに気づけるような段階にあり、天才という呼び方すら生温く、文字通り「超人じみている」「人間を辞めている」レベルである。 | :そのレベルは彼自身の発言を参考にするなら、「感覚の鋭い魔術師なら気づく」二段階前、魔力計すら感知できず、勘の凄く鋭い英霊や死徒でもなければ気づけないような異質な魔力の流れに気づけるような段階にあり、天才という呼び方すら生温く、文字通り「超人じみている」「人間を辞めている」レベルである。 | ||
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:『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』において判明した魔術属性は「空」。属性も希少なら魔術のスタイルも極めて異端で、世界各地の魔術の「いいとこどり」をして即席で作った魔術基盤によりそれを「なぜか通してしまう」混沌魔術と呼ばれるもの。ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術のはずだが、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなしている。特に他人の魔術に干渉する分野には異常なまでの才覚をあらわしており、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させたり、大掛かりな儀式魔術の構成を見抜いて欠点にダメ出しするなど、「一般的な魔術師」からしたらこの上なく屈辱的で禁忌に近い事を悪気なく、そしていともたやすくやってのける。 | :『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』において判明した魔術属性は「空」。属性も希少なら魔術のスタイルも極めて異端で、世界各地の魔術の「いいとこどり」をして即席で作った魔術基盤によりそれを「なぜか通してしまう」混沌魔術と呼ばれるもの。ひとつ魔術を使うたびにCPUを設計図から作り直すような不安定で無駄な魔術のはずだが、術式の扱いだけなら色位並というその才能で使いこなしている。特に他人の魔術に干渉する分野には異常なまでの才覚をあらわしており、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させたり、大掛かりな儀式魔術の構成を見抜いて欠点にダメ出しするなど、「一般的な魔術師」からしたらこの上なく屈辱的で禁忌に近い事を悪気なく、そしていともたやすくやってのける。 | ||
:結界のような大規模かつ複雑な術式に対するハッキングも得意としており、他人の設置した魔術工房などであっても触れた部分から新たな術式を流し込むことで己の魔力を浸透させ、「結界の製作者のものである」と感知機能を騙しながら綻びを修復しシステムを乗っ取ってしまう。スノーフィールドの警察署でこれを行った時に要した時間はわずか4秒程。 | :結界のような大規模かつ複雑な術式に対するハッキングも得意としており、他人の設置した魔術工房などであっても触れた部分から新たな術式を流し込むことで己の魔力を浸透させ、「結界の製作者のものである」と感知機能を騙しながら綻びを修復しシステムを乗っ取ってしまう。スノーフィールドの警察署でこれを行った時に要した時間はわずか4秒程。 | ||
− | : | + | :ただし弱点がないわけではなく、本人の適正というか気質その他と相まって格闘戦能力が非常に低い。肉体を魔術で強化していてもそれを戦闘方面に運用するセンスがなく、結果として物理で殴られるとあっさりやられてしまう。エルメロイⅡ世が日ごろ、彼をとっちめるのにアイアンクローなどの肉体言語に訴える理由もそこにあり、「双貌塔イゼルマ」の劇中では魔術など併用もしていない蒼崎橙子のハイキック一発で沈められた。 |
− | : | + | :また、一般的な魔術師としては心構えや価値観が余りにも逸脱していると言われており、その特殊な精神性故に魔術を知る者達から恐怖や不快感を抱かれ、手に負えないものとして忌避される事が非常に多い。<ref>両親からも全く底が見えない才能と典型的な魔術師像から逸脱した気質に恐怖され、時計塔に送り込まれたのも、エスカルドスの麒麟児のお披露目としてではなく、厄介払いをするような形で追い払われたため。時計塔でも自らの利権のために自分の才能を利用しようとする講師達にあちこちから引き込まれるが、その悉くが彼の気質を変えようとしては失敗して逆にプライドを傷つけられて匙を投げてばかりであり、エルメロイⅡ世と出会うまでは彼らからたらい回しにされるという冷遇ぶりだった。『Fake』作中ではその在り様を「一流の原石があるのに磨くことができず、その原石が原石のまま宝石以上に眩い輝きを放つ」と揶揄されている。</ref> |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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; [[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]] | ; [[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]] | ||
:こちらの世界でもロード・エルメロイⅡ世の教室の学生。同年代で少しだけ先輩のスヴィンからは目の敵にされつつも、エルメロイ教室のツートップとして目覚ましいコンビネーションを発揮する。 | :こちらの世界でもロード・エルメロイⅡ世の教室の学生。同年代で少しだけ先輩のスヴィンからは目の敵にされつつも、エルメロイ教室のツートップとして目覚ましいコンビネーションを発揮する。 | ||
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===Fate関連作品=== | ===Fate関連作品=== | ||
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: 単行本7巻店舗特典『植物魔術のひみつ』内でうっすら言及される。どうやらこの世界でも駄々漏れの才能を妙な方向に炸裂させているらしい。 | : 単行本7巻店舗特典『植物魔術のひみつ』内でうっすら言及される。どうやらこの世界でも駄々漏れの才能を妙な方向に炸裂させているらしい。 | ||
: その後、単行本10巻特装版に付属の『Himten/material』において「沙条綾香の兄弟子」として存在が確定。ヴォイニッチ手稿の件では<RUBY><RB>植物学科</RB><RT>ユミナ</RT></RUBY>を卒倒させたらしい。 | : その後、単行本10巻特装版に付属の『Himten/material』において「沙条綾香の兄弟子」として存在が確定。ヴォイニッチ手稿の件では<RUBY><RB>植物学科</RB><RT>ユミナ</RT></RUBY>を卒倒させたらしい。 | ||
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===その他=== | ===その他=== | ||
; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画]] | ; [[TYPE-MOON エイプリルフール企画]] | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
− | === | + | === Fate/strange Fake === |
+ | ; [[ジャック・ザ・リッパー (Fake)|バーサーカー]] | ||
+ | : フラットが師から勘違いで譲り受けた懸賞品「ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ(レプリカ)」を触媒として呼び出したサーヴァント。 | ||
+ | : 本来ならば血に飢えた狂気の殺人鬼として現界するはずだったが、奇跡的に「[[バーサーカー|狂戦士]]」のクラスの狂化補正と元からの狂気が打ち消し合った結果、正気を保った紳士的なパーソナリティを具えることとなった。 | ||
+ | : 「謎の殺人鬼に関わる伝承が具現化したもの」という極めて特殊で変わった出自ながらも、マスターがそれに輪をかけて出鱈目な人物のため、つい真面目にツッコミサイドに回ってしまう。 | ||
; [[ロード・エルメロイⅡ世]] | ; [[ロード・エルメロイⅡ世]] | ||
: 時計塔の名物講師にしてフラットの恩師。数多くの教師が匙を投げた天才的問題児の面倒を根気よく見て指導を与え、とりあえず魔術の才能という面では文句なしのレベルにまで育て上げたが、相変わらず変なことばかりしてるフラットにはほとほと手を焼いており、時には胃痛を訴えることも。 | : 時計塔の名物講師にしてフラットの恩師。数多くの教師が匙を投げた天才的問題児の面倒を根気よく見て指導を与え、とりあえず魔術の才能という面では文句なしのレベルにまで育て上げたが、相変わらず変なことばかりしてるフラットにはほとほと手を焼いており、時には胃痛を訴えることも。 | ||
: フラットが『絶対領域マジシャン先生』という二つ名を奉ろうとした時は「死ね!」と一蹴。 | : フラットが『絶対領域マジシャン先生』という二つ名を奉ろうとした時は「死ね!」と一蹴。 | ||
+ | ; [[沙条綾香 (氷室の天地)|沙条綾香]] | ||
+ | : 『氷室の天地』『strange Fake』世界では妹弟子。彼女の所持していた稀代の奇書を「ちょっと見せてー」と強奪し、これまで誰一人として解読に成功しなかったその内容を解き明かして色々と伝授したとかなんとか。 | ||
+ | ;[[繰丘椿]]<br>[[ペイルライダー|ライダー]] | ||
+ | :スノーフィールドの街全体を包み込むように充満した異様な魔力から彼等が引き起こした異変に気が付き、椿が入院する病院にバーサーカーを送り込む。 | ||
; [[ロッコ・ベルフェバン]] | ; [[ロッコ・ベルフェバン]] | ||
: エルメロイⅡ世の前には彼に師事していた。実力そのものは高く評価していたものの、とても変わった気質をした彼はとても手に負えず、半ばエルメロイⅡ世に投げ出すような形で彼を放逐してしまった。 | : エルメロイⅡ世の前には彼に師事していた。実力そのものは高く評価していたものの、とても変わった気質をした彼はとても手に負えず、半ばエルメロイⅡ世に投げ出すような形で彼を放逐してしまった。 | ||
: しかし、実際はその気質を根気強く矯正を試みようとしたが、性格とは別の部分に首を傾げており、エルメロイⅡ世の元に行けば彼の望むことを学ぶことが出来ると提案していた。 | : しかし、実際はその気質を根気強く矯正を試みようとしたが、性格とは別の部分に首を傾げており、エルメロイⅡ世の元に行けば彼の望むことを学ぶことが出来ると提案していた。 | ||
− | ; [[ | + | ;[[オーランド・リーヴ]] |
− | : | + | :スノーフィールドの住民を侵蝕している魔力の源、椿のサーヴァントへの対策をとるため、街中に仕掛けられた魔術的な監視網を辿って見つけ出した彼に共闘を持ちかける。<br>他に手段が一切ないと断言できる状況でもなければ無力な少女を手にかける選択はとらない、と言い切ったその人間性を見込んで、時計塔のエルメロイⅡ世との交渉を仲介した。 |
+ | ;[[ハンザ・セルバンテス]] | ||
+ | :吸血種との戦闘シーンを目撃したことで、その体の大部分が機械仕掛けであることを見抜いて興味津々に話しかける。ハンザの方も「魔術師にしてはセンスがいい」と満更でもない様子で、二人の間には友情が芽生えた。 | ||
+ | |||
+ | === ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 === | ||
; [[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] | ; [[ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト]] | ||
: 「エルメロイ教室」の後輩。「ルヴィアちゃん」と呼んでいる。ルヴィアの時計塔入学前から面識はあった様子で、フラットは友好的に接しているが、ルヴィアからは顔を合わせた途端にガンドを撃たれるレベルに敵視されている。 | : 「エルメロイ教室」の後輩。「ルヴィアちゃん」と呼んでいる。ルヴィアの時計塔入学前から面識はあった様子で、フラットは友好的に接しているが、ルヴィアからは顔を合わせた途端にガンドを撃たれるレベルに敵視されている。 | ||
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;[[スヴィン・グラシュエート]] | ;[[スヴィン・グラシュエート]] | ||
:彼の方がほんの一ケ月ばかりエルメロイ教室の先輩。フラットのことは普段「監視すべき対象」と見なしているが、それで首を突っ込んだ結果余計に被害が大きくなる事も多いため周りからはほぼ同レベルのトラブルメーカー扱いされていたり、有事の際は二人で協力して驚異的なコンビネーションを発揮したりするあたり、何だかんだで似た者同士である。嗅覚を基準とした人物評は「無闇にぺかぺか光ってとらえどころのない匂い」「ふわふわして軽薄で真っ黄色な匂い」など。 | :彼の方がほんの一ケ月ばかりエルメロイ教室の先輩。フラットのことは普段「監視すべき対象」と見なしているが、それで首を突っ込んだ結果余計に被害が大きくなる事も多いため周りからはほぼ同レベルのトラブルメーカー扱いされていたり、有事の際は二人で協力して驚異的なコンビネーションを発揮したりするあたり、何だかんだで似た者同士である。嗅覚を基準とした人物評は「無闇にぺかぺか光ってとらえどころのない匂い」「ふわふわして軽薄で真っ黄色な匂い」など。 | ||
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; [[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]] | ; [[ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ]] | ||
: 師匠の義理の妹。「姫さん」と呼んでいるが、向こうからは普段の落ち着きのない言動を呆れられたり窘められたりしている。 | : 師匠の義理の妹。「姫さん」と呼んでいるが、向こうからは普段の落ち着きのない言動を呆れられたり窘められたりしている。 | ||
− | ; [[ | + | ; [[トリムマウ]] |
− | : | + | : ライネスが[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の生み出した礼装を改良して使い魔としての機能を持たせたもので、今ではライネスのレディーズメイドを務めている。 |
− | + | : フラットがちょくちょくライネスの目を盗んでは情操教育に悪い映画を見せるなどの要らん知識を吹き込んだせいで、大した害は無いものの、ある意味では深刻なバグを抱える羽目になってしまった。<br>フラットはこっそり「トリムちゃん」と呼んでいる。 | |
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=== その他 === | === その他 === | ||
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; [[ヴァン=フェム]] | ; [[ヴァン=フェム]] | ||
− | : | + | : 「ちょっと色々あった」末に、特別に彼の船宴で遊ばせてもらったらしい。(本来、未成年は立ち入り禁止) |
− | : | + | : それ以降も交友関係は続いているようで、エイプリルフール企画の時言及していた「知り合いの死徒」は彼のことと思われる。 |
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; [[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]] | ; [[キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ]] | ||
: エイプリルフール企画では、「ゼルレッチさん」と呼び、並行世界の教授との通信記録を渡してもらおうとしていた。 | : エイプリルフール企画では、「ゼルレッチさん」と呼び、並行世界の教授との通信記録を渡してもらおうとしていた。 | ||
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: 『Fate/Apocrypha』アニメ版第一話にて、ロッコの部屋を探していた彼を案内していた。 | : 『Fate/Apocrypha』アニメ版第一話にて、ロッコの部屋を探していた彼を案内していた。 | ||
: 他の学生達がドン引きするほどの強面であるにも関わらず普段と変わらないように接し、挙げ句名前を弄るという真似までやらかしている。 | : 他の学生達がドン引きするほどの強面であるにも関わらず普段と変わらないように接し、挙げ句名前を弄るという真似までやらかしている。 | ||
− | ; | + | ;両親 |
− | : | + | :才能は認めたが、息子の異質さに恐怖した彼らに5回も暗殺されかけており、親子仲は最悪である。 |
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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: そして師からの二言以上のコメントは「馬鹿でアホ」だった。何にも変わっていない。 | : そして師からの二言以上のコメントは「馬鹿でアホ」だった。何にも変わっていない。 | ||
− | ; 「ただ、ほら、何かヒーローを召喚するためのアイテムがいるんでしょう!? それ、どうやって手に入れたらいいのかわからないんですよ!<br> | + | ; 「ただ、ほら、何かヒーローを召喚するためのアイテムがいるんでしょう!? それ、どうやって手に入れたらいいのかわからないんですよ!<br> ナポレオンの肖像画とか持っていったらナポレオン召喚できるんですか! 皇帝なら最強じゃないですか!」 |
− | : | + | :エルメロイⅡ世には「私がナポレオンの英霊なら契約する前に君を銃殺しているところだ!」と怒られる。<br>メタ的に言えば、肖像画程度の縁の深さでは目当ての英霊など到底呼び出せないと読者にツッコませるところなのだが、この後彼が実際にやらかした召喚と来てはもはや肖像画どころの話ではなかった。 |
− | ;「だって、超カッコイイじゃないですか! 聖杯なんて!<br> | + | ;「だって、超カッコイイじゃないですか! 聖杯なんて!<br> あのヒットラーやゲッペルスが第三帝国のために追い求めて、秦の始皇帝や[[織田信長|ノブナガ]]やゴジラも追い求めた一品ですよ!<br> 本当に存在するのなら、どんなのか見てみたいじゃないっすか!」 |
:どうして聖杯を求めるのか、と師に問われて。あまりのくだらなさに、毒舌家のエルメロイⅡ世も咄嗟には、スペル違いや時代的・文化的間違いを指摘するくらいしかリアクションが取れなかった。 | :どうして聖杯を求めるのか、と師に問われて。あまりのくだらなさに、毒舌家のエルメロイⅡ世も咄嗟には、スペル違いや時代的・文化的間違いを指摘するくらいしかリアクションが取れなかった。 | ||
:なお、彼のミスなのか微妙なところだが、ゲッベルス宣伝相の名を間違っている。 | :なお、彼のミスなのか微妙なところだが、ゲッベルス宣伝相の名を間違っている。 | ||
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;「消えちゃうみたいだ。よし、令呪は絶対に使わないようにしよう!」 | ;「消えちゃうみたいだ。よし、令呪は絶対に使わないようにしよう!」 | ||
− | : | + | :自分の右手に宿った令呪をどうやってか解析し、だいたいのシステムを見抜いての一言。戦略的な理由ではなく「かっこいいから消えると勿体ない」という動機で令呪を温存するという、聖杯戦争の他の参加者が聞いたらまず怒るか呆れるかどっちかしそうな決断である。 |
;「え、ええと……すいません、いろいろ魔力の流れとか弄ってるうちに……なんか、『繋がっちゃった』みたいですね。<br> いや、すいません、こんな召喚の仕方で」 | ;「え、ええと……すいません、いろいろ魔力の流れとか弄ってるうちに……なんか、『繋がっちゃった』みたいですね。<br> いや、すいません、こんな召喚の仕方で」 | ||
254行目: | 208行目: | ||
===Fate/Apocrypha=== | ===Fate/Apocrypha=== | ||
− | ; | + | ;「教授! いやさ絶対領域マジシャン先生!<br> ちょろっと盗み聞きしたんですけど、聖杯大戦を様子見するって本当ですか!?<br> 何かスゲー面白そうなことになってるのに!<br> それとさっきすれ違った水銀メイドさんと映画見る約束してるんで、休みの日教えて下さい!」 |
:ノック無しで師の部屋に突入し、大暴走。こちらの世界でも時計塔の幹部会議を盗聴していたらしい。<br>更に彼の影響で、水銀メイドさんこと月霊髄液がおかしなことに…… | :ノック無しで師の部屋に突入し、大暴走。こちらの世界でも時計塔の幹部会議を盗聴していたらしい。<br>更に彼の影響で、水銀メイドさんこと月霊髄液がおかしなことに…… | ||
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:橙子がアトラムに助太刀する理由を報酬目当てと判断し、もっと実入りのいい、とっても悪質な犯罪を影人形越しにおすすめする。<br>生贄として名指しされたアトラムは当然怒り、橙子は「(アトラム人形を作るのは)美意識にそぐわないから」と倫理観とは関係ない理由で却下した。 | :橙子がアトラムに助太刀する理由を報酬目当てと判断し、もっと実入りのいい、とっても悪質な犯罪を影人形越しにおすすめする。<br>生贄として名指しされたアトラムは当然怒り、橙子は「(アトラム人形を作るのは)美意識にそぐわないから」と倫理観とは関係ない理由で却下した。 | ||
:『ですよねー!』 | :『ですよねー!』 | ||
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;「<RUBY><RB>故郷</RB><RT>モナコ</RT></RUBY>でのあれこれ終わりました! いやあフェムの<RUBY><RB>船宴</RB><RT>カーサ</RT></RUBY>のディーラーさんたちは強敵でしたね!」 | ;「<RUBY><RB>故郷</RB><RT>モナコ</RT></RUBY>でのあれこれ終わりました! いやあフェムの<RUBY><RB>船宴</RB><RT>カーサ</RT></RUBY>のディーラーさんたちは強敵でしたね!」 | ||
− | :「case.魔眼蒐集列車」においては「実家の方で何か問題が起こった」という事情で終章まで不在だった彼だが、戻ってすぐのこの一言でとんでもない所で遊んできていたことが判明する。何故か実家の問題については触れていないが、『strange | + | :「case.魔眼蒐集列車」においては「実家の方で何か問題が起こった」という事情で終章まで不在だった彼だが、戻ってすぐのこの一言でとんでもない所で遊んできていたことが判明する。何故か実家の問題については触れていないが、『strange Fake』4巻で明かされた家族間の事情を踏まえるとちょっぴり不穏でもある。 |
;「鬼ですか教授?! むしろ鬼神っていうと格好いいですね! あ、今度の英雄史大戦は日本の鬼デッキとかどうですか[[茨木童子]][[酒呑童子]]星熊童子風鬼水鬼隠形鬼よりどりみどりですよ! 今度俺、日本の友達から最新カード輸入してもらいますから――」 | ;「鬼ですか教授?! むしろ鬼神っていうと格好いいですね! あ、今度の英雄史大戦は日本の鬼デッキとかどうですか[[茨木童子]][[酒呑童子]]星熊童子風鬼水鬼隠形鬼よりどりみどりですよ! 今度俺、日本の友達から最新カード輸入してもらいますから――」 | ||
− | : | + | :カウレスの原始電池にこっそり盗聴機能を仕込んでおいた件のお仕置で、反省文と帰省中の宿題三倍を申し付けられ全く反省していなさそうな返事をする。直後、ロンドン☆スター先生からの強化ベアクローが炸裂。 |
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== メモ == | == メモ == | ||
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*魔術で結界など他者の魔術に干渉することを「ハッキング」と呼ぶのは、フラットに限らず若い魔術師たちの間にしばしば見受けられる風潮である。教授からしてコンピューターゲームに熱中しているエルメロイ教室などは突出しすぎた例としても、時計塔の魔術師社会もわりあい俗世に染まってきているようだ。 | *魔術で結界など他者の魔術に干渉することを「ハッキング」と呼ぶのは、フラットに限らず若い魔術師たちの間にしばしば見受けられる風潮である。教授からしてコンピューターゲームに熱中しているエルメロイ教室などは突出しすぎた例としても、時計塔の魔術師社会もわりあい俗世に染まってきているようだ。 | ||
*上記の名台詞にもある通り、サーヴァントに敬語で話しかける男性では珍しいマスターである。 | *上記の名台詞にもある通り、サーヴァントに敬語で話しかける男性では珍しいマスターである。 | ||
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*エスカルドス家は地中海近辺の魔術師の中でもとりわけ古い家系であり、一節には時計塔が設立する前にかの魔法使いゼルレッチをはじめとする、紀元前後から数世紀の間に活躍した魔術師達と共に活動していたという噂もある。 | *エスカルドス家は地中海近辺の魔術師の中でもとりわけ古い家系であり、一節には時計塔が設立する前にかの魔法使いゼルレッチをはじめとする、紀元前後から数世紀の間に活躍した魔術師達と共に活動していたという噂もある。 | ||
**しかし、エスカルドス家は古い家系でありながら魔術師としてろくな実績を成しておらず、魔術刻印もただ古いだけで、そこに刻まれた術式の大半は『一体何の魔術なのか、受け継いだ本人にも理解ができぬ』として術式をそれに見せかけた単なるハッタリではないかと疑ってしまう。 | **しかし、エスカルドス家は古い家系でありながら魔術師としてろくな実績を成しておらず、魔術刻印もただ古いだけで、そこに刻まれた術式の大半は『一体何の魔術なのか、受け継いだ本人にも理解ができぬ』として術式をそれに見せかけた単なるハッタリではないかと疑ってしまう。 | ||
− | ** | + | **刻印に高度な生命維持機能などが残されているのと、代々細々とした魔術特許を造り出しているため、辛うじて古き家としての威厳は保たれ、血脈を保ち続けたが、それ故に時計塔でも『歴史倒れのエスカルドス家』と揶揄され続けている。 |
**また、先祖代々から魔術回路の本数が少ない上に、どれだけいい魔術師の血を引き入れようと、何代それを続けようとも回路がほんの少ししか発達しなかったことが、数百年の当主の悩みとなった。 | **また、先祖代々から魔術回路の本数が少ない上に、どれだけいい魔術師の血を引き入れようと、何代それを続けようとも回路がほんの少ししか発達しなかったことが、数百年の当主の悩みとなった。 | ||
− | ** | + | **だが、古い家系でありながら魔術回路も魔術刻印も成長が止まったわけではない。そして未だに魔術刻印の寿命の兆しが現れない点は脅威であり、時計塔でも時折研究対象として議論されることも。(魔術刻印・魔術回路は、限界を迎えると徐々に劣化していく。例えばマキリの場合は、魔術刻印は臓硯の代で限界を迎えてこれ以上の発展は望めず、跡継ぎに託そうにも魔術回路を持たないor持っていても実用に耐えないようなわずかな魔術回路しか持たない子孫ばかりが続くことになり、マキリは雁夜の代でほぼ詰んでいる。こうなってしまうと最早獅子劫家のように悪魔などに頼るしか復興する方法は大凡なくなってしまう。) |
**そんな中に魔術師としては規格外のスペックを持ったフラットが生まれたのだが、肝心の彼は魔術師として最も重要である心構えというものが完全に欠落しており、その結果両親に疎まれてしまった。 | **そんな中に魔術師としては規格外のスペックを持ったフラットが生まれたのだが、肝心の彼は魔術師として最も重要である心構えというものが完全に欠落しており、その結果両親に疎まれてしまった。 | ||
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== 話題まとめ == | == 話題まとめ == | ||
== 脚注 == | == 脚注 == | ||
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