概要
「[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[サーヴァント]]。
; 略歴
: 第五特異点『[[北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム]]』では[[聖杯]]に願った[[女王メイヴ]]によって誕生。西暦1783年のアメリカに降り立ち、ケルト軍の王として人理破壊のために力を振るう。
: その凶槍を振るいに振るい、多くのサーヴァントを戦闘不能に追いやるが、紆余曲折を経て最後には[[主人公 (Grand Order)|主人公]]達に打ち倒される。
: 最終的に義務的な行為として[[ハルファス|軍魔ハルファス]]を召喚して消滅した。
: 漫画版『Fate/Grand Order -turas réalta-』ではハルファスを召喚した上で融合し「魔神<ref group="注">[[魔神セイバー]]同様、「神」の下に「人」の漢字が来るというフォントの存在しない架空の漢字。</ref>クリードコインヘン」として主人公達の前に立ち塞がった。
: 終局特異点『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』では冠位時間神殿に召喚され、メイヴと共にⅤの座を統括する[[ハルファス|兵装舎ハルファス]]と交戦する。
; 人物
: 生前の伝承に基づいた本来のバーサーカーとは異なる存在。
: 「異形の如き巨大な容姿」とされる本来のバーサーカーと違い、体格は[[クー・フーリン|ランサー]]・[[クー・フーリン〔キャスター〕|キャスター]]時と大差はない。ただし、その服装や宝具他装備類は赤黒く歪で刺々しい意匠に変貌しており、邪悪さが目に見えて強調されている。
: 義理堅くて自他共に裏切りを許さない所などは相変わらずであるものの、性格はいつも以上に冷酷でドライ、好戦的なものになっており、まるで戦いと殺戮をひたすら求める戦闘機械のような人物となっている。敵味方の区別が明確で、敵として立ったのなら善人・英霊・仲間であろうが皆殺しであり、それが自らの師であったスカサハであろうと躊躇いはない。味方であってもミスを繰り返すようならば容赦無く牙を剥き、また死んでいった味方を顧みる事も一切しない。
: 戦闘に対して喜びや楽しみを抱く事も一切なく、ただの事務処理として淡々とこなす。そして国を作るに当たって自分に敵対するもの全てを滅ぼす事を掲げ、自身が最強の「王」である事を証明するためだけにひたすら戦い続ける。国を作るという目的があるのにその後の統治の事などを頑なに考えようとしない彼の「王」としての歪な在り方を見て、多くのサーヴァントは彼を「愚か」だと弾劾したが、彼が見てきた「王」とは例外なくそのような愚かな人物であったためそうした言葉を前にしても全く動じない。
: バーサーカーでありながら論理的な思考も会話も可能だが、本人がそれら全てを「戦いに勝つ」というベクトルに向けているため相手とまともに意思の疎通を図ろうとする事自体ほぼなく、基本的に敵対者との会話はほぼ望めない。勝利への渇望もいつものクー・フーリンよりも遥かに強く、勝つ事は当然の義務と考えているため、私情や誇り、手段などを捨ててでも勝利を優先する姿勢は普段以上に顕著であり、慈悲の心も命乞いを聞き届ける耳も一切持たない。
: その獣の如き凶暴な振る舞いからは彼自身のシビアで猛々しい生き方が見て取れるが、その苛烈な生命力は「生き残る」為のものではなく「死に至る」為のものであり、彼が持つ「獣の欲望」とは生きる事でなく死に至るまで全力で駆け抜ける事である。自身の在り方を獣とする彼は、疾走するためでなく生存する為に肉を喰らう獣を引き合いに出し、生きる事を目的としない自身にはそのための食欲すら不要と断じ、そのまま駆け抜けて力尽きて倒れた場所こそが自らのゴールであると語っている。
: 自分は相手を殺すための存在であるという考えがあり、それ以外のことについては関与しない、という強い意志を持つため、不可能ではないと思えるのならばどんな無茶な命令にも逆らわないが、戦闘に関する内容以外の命令には全く応じない。同時に自分をただの使い魔として行動しているため、マスターが命の危機に陥ったならば躊躇いなくその身を投げ出す。
; 能力
: 基本的にはランサー時同様槍による接近戦を得意とする。
: 聖杯のバックアップを受けている状態ではランサー、あるいはキャスターの状態よりも強さでは上回っており、師匠である[[スカサハ]]をして「戦えば負ける」と言わしめたほど。
:[[ルーン魔術]]も使用はできるが、ほとんど身体強化や宝具使用の際の肉体再生にしか使用しない。