名台詞
月姫
;「───教えてやる。これが、モノを殺すっていうことだ」
:志貴を象徴する台詞。
:死が視える。それ故に世界がどれほど脆く、不確かで危ういものかを知っている志貴。[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|紛い物で有頂天になった相手]]とは一線を画していた。
;「────ありがとう。先生に会えて、良かった」
:かつて別れを惜しむばかりで言うことのできなかった、恩師への感謝の言葉。
月姫 -A piece of blue glass moon-
;倫理/常識は残っていない。
;展望/定形は思い出せない。
;我を構成する<ruby><rb>肉</rb><rt>もの</rt></ruby>は腐れ落ちた。
;個を主張する<ruby><rb>私</rb><rt>もの</rt></ruby>を取りこぼした。
;俺は、もう、
;人間でいる意味が、分からない。
:遠野志貴は善良な人間ではない。前向さも優しさもそれらすべてはそう在ろうと努めたもの。意識的なモーフにすぎない。その本質は死人のような空虚さである。
:彼を人として繋ぎ止める存在は喪われた。もはやそこにいるのは、世界を呪い殺す死神である。
;───まずいな。
;コレ、ホントに殺せるぞ。
:死徒化したノエルとの闘いでの言葉。瞬間的には七階梯に届くノエルと半死徒化状態でしかない志貴という本来ならば絶望的な戦力差の上での独白である。
:重要なのが、彼はあくまで”時間稼ぎの防戦が目的”という事。殺し合いにおけるノエルの凡庸さと志貴の非凡さが窺える。
;───面倒だ。殺してしまおう。
:上記に続く言葉。選択肢での独白。
:ある意味では確かに、今作の遠野志貴という人物を象徴する言葉。
;「うーん……大げさな物言いだけど、」
; けど、そんなコトは、
;「つまり、貧血になっている時は、指先一つでコロッと逝きやすいってコト?」
; この七年間、毎朝、罰のように思い知っていた。
:旧作から大きく変更がなされた『眩病月』へと続くシーンでの台詞と独白。表面的には旧作を踏襲しているが、本当に何も分かっていなかったようにしか見えない旧作とは違い、こちらはあからさまな茶化した発言と共に、裏腹の冷めきった内面が描写されている。志貴は、自分の貧血が『強制終了』ではなく『肉体側の防護策』であるという指摘に驚きはしたものの、その前提である貧血が『臨死状態』であるという事は正しく認識しており、そしてそれは『毎夜の就寝』で起きていることであり『いつもどおりの出来事』であると切り捨てている。彼からすれば『生死の境をさまよう』くらい騒ぎ立てていたら、日常生活を送ることすら出来ないのである。この性向は、本編のあらゆる箇所で見受けられる。
;「だって、時間の無駄でしょう」
; 報復も鎮魂も、断罪も俺には不要に思えた。
; 過去の為に行う行動は人間的すぎた。
; 殺すと決めたのならば殺せばいい。
; 女と違い、俺にそんな余分な<ruby><rb>時間</rb><rt>エネルギー</rt></ruby>はない。
; 未来の事を考えるなら、事は淡泊に済ませるべきだ。
:かつて自分を陥れた死者の一人を解体する場面の言葉と独白。度重なる責め苦に、死者は心底改心した様子だったが、志貴にとってはどうでも良いことだった。それは彼への怒りや憎しみがあったからでも、ましてや因果応報の正義感からでもない。ただその方が「手早く話が進みそうだったから」という理由でこの行動を選んだのだ。もちろん、これはロアの転生の影響が出た結果であり、BAD ENDへと続く分岐である。ただし同時に、これは彼の『本性』であり『一度(このシーンで)躓くと「中立・善」から「中立・悪」に戻ってしまう』と語られている。ロアはあくまでも自制しているものを後押しをしただけであり、その由来は志貴本人にある。
歌月十夜
;これで最期? これで最期だって?<br>そんな筈はない。<br>だってまだ右足は生きているしナイフだって握ったまま。<br> 意識は何一つ欠けていないし、傷だって負っていない。<br>なにより俺はまだ、何一つだってしてやいない……!<br><br>───────ふざけるな、まだ俺は戦ってさえいないじゃないかっ……!
:自分を救おうとするレンを守るため、己が"死"の具現である軋間紅摩に立ち向かう。七夜もそうだが、なんだかんだ言って熱血属性である。
MELTY BLOOD
;「例外はない。<ruby><rb>限界</rb><rt>いのち</rt></ruby>を知れ吸血鬼。<br> カタチがある以上、消え去るのが最低限の決まり事だ」
: PS2版MBAAで追加された対吸血鬼用の勝利台詞。
:ただしロアなどの専用台詞があるキャラクターでは表示されない。
;「というかだな。おまえが行くと絶対にややこしくなって、被害も派手になるだろ?<br> なんで、大人しく帰ってくれ。アルクェイドなりに事態を納めようとしてくれたのは分かってるけど、後は俺たちで解決するから」
:MBAAアルクェイドルート。とりあえず怪しい奴を殴るというアレなテンションで暴れ回るアルクェイドに対して。
:言っていることはまっとうなのだが……最後に余計なことを言ったせいで、地雷を直撃で踏み抜くハメに。
カーニバル・ファンタズム
;「死んで済むなら、死ねるだけいいじゃないか。きっと俺には、死より恐ろしいことが待っているだろう」
:「ドキドキデート大作戦」より。リスクを考慮しそれでも困難に立ち向かう様子を見ながら自分の運命を諦観する…と、ここだけなら名シーンに見えるが、実際は士郎は3(本当は4)又、志貴は5(本当は6)又を掛けた上に同じ日にデートの約束をして二進も三進も行かなくなってる状況下なのでただの自業自得である。
;「アルクェイドは映画好きだ、これで足止めする」
:同上。「みんなとデートする」場合のアルクェイドの扱い。確かに彼女は映画に興味ありありだが、とりあえず映画館に突っ込めばなんとかなる扱いにされてしまった真祖の胸中やいかに。