メモ
*公開された時には「オケアノスのキャスター」名義で真名は伏せられていたが、鷹の翼を思わせるマント<ref group = "注">「キルケー(Κίρκη)」はギリシア語で「鷹」を意味する。</ref>や「オケアノス」の名前、何より宴会を開いて相手を豚に変えるという露骨すぎる演出から、真名はほぼ推定されていた。
**「亜種特異点Ⅳ」本編中においても、なんと「オケアノスのキャスター」という名称が初めて出た回には真名を明かしており、隠す必要があったのか疑問視されることも。他の亜種特異点との兼ね合いだろうか。
*上記の通り英雄オデュッセウスと愛し合った事が非常に有名な逸話として残されている彼女だが、実は彼女には彼との子であるテーレゴノスという息子がいるという伝承がテレゴネイアにて残っている。
**更にその後テーレゴノスは後に父に会いに行く旅の途中、父であるオデュッセウスを誤って殺してしまう悲劇を起こしてしまう。しかしテーレゴノスは父の遺体と彼が故郷へ帰る理由であった正妻ペーネロペー、異父兄弟のテーレマコスをキルケーの待つアイアイエー島へ連れて帰った。そして父を埋葬したのちにテーレゴノスはペーネロペーを、テーレマコスはキルケーを妻として娶り、不老不死になって島で永遠に過ごしたと言う逸話が残されている。…血の問題はないにしてもそれぞれ異母兄弟がいる父の女を妻に迎える辺りギリシャの貞操観念は色んな意味で不思議である。<del>ぶっちゃけオイディプス王のパクリ</del>
***一応オデュッセイア原典にはない後付けの二次創作である。オデュッセイアにおいてはオデュッセウスはテイレシアスの予言を受け、帰国後にポセイドンの怒りを鎮める儀式を行うことで恵まれた老年を送り老衰にてこの世を去るという結末を迎えている。マテリアルにてキルケーは遂に告白できなかったとあるので、テレゴネイアの説は採用されていないようである。
***『神統記』ではオデュッセウスとの間にはラティーノスという息子を設けたとされる。この場合だとなんとロムルスの先祖となってしまう。
*オデュッセウスの他にも海神グラコウスやピクス王との恋愛の逸話があるがやはり失恋で終わってしまう。<del>神話級負けヒロイン。</del>
**挙げ句、[[メディア|妹弟子]]にまで「キルケー敗北拳」等とネタにされてしまった<ref group="出">『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』「ところでちびノブの声……!?」</ref>。
**なおその失恋の経緯で怪物スキュラが誕生し、後にオデュッセウスに対処方法を授けることになる。
*彼女の宝具はご存じの通りどんな対象だろうが豚に転じさせる魔術であるが、[[ハサン・サッバーハ|豚を不浄の動物]][[ダビデ|扱いしている宗教の英霊]]だろうがゲームシステム上おかまいなしである<ref group = "注">一応補足すると、不浄な動物である豚肉を食べることはイスラム教、ユダヤ教で戒律上禁止されている。</ref>。<br><del>ちなみにダビデは『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』にて猪八戒という豚の妖怪を演じたりする。</del>
**後に実装されたオデュッセウスについては、ピンポイントで彼女の宝具による豚化を無効化するスキル「伝令神の加護」を所持している。これは彼が、アイアイエー島にて彼女に囚われた部下を救出する過程で、彼女の魔術に対抗するために伝令の神ヘルメスより与えられた、魔術を無効化する薬草・モーリュを飲んだ、という逸話によるものと思われる。
*『オデュッセイア』ではグラマーでセクシーな女神様として描かれたが、FGOではそのような原典の面影が全く見当たらない、'''身長僅か147㎝、体重39㎏というまさかのロリ体格で登場してしまっている'''。<del>合法ロリである</del>。
**ちなみに、同じく亜種特異点Ⅳの登場人物である12歳の[[アビゲイル・ウィリアムズ|アビゲイル]]は152cmで、体重は44kg……比較するまでもない、船乗りたちもキルケーを子ども扱いしてしまうわけである。<br>とはいえ、外見が幼く見えてしまうだけで、本来の聡明さや狡猾さは失っておらず、度々主人公らを窮地から救った。<del>見た目は子供、頭脳は大人</del>。