メモ
*料理をするが、料理好きというワケではないと士郎は否定している<ref group = "出">「fate/staynight hfルート2月6日」</ref>。本人的には、男のクセに料理が趣味というのはいただけないので、あくまで料理が出来るというレベルに留めておいてほしいと思っている。
*士郎は昼休みに生徒会室が使える日以外は弁当を作らない。これは、弁当を持っていくとクラスメート(主に女子)にたかられ、半分も食べられなくなるため。
*士郎は朝起きるのが早く、部活を辞めた後でも5時半には目が覚める。
*中華料理に苦手意識を持っており、凛が作った中華料理を食べるまで、中華を料理として過小評価している。この理由は、紅洲宴歳館・泰山の激辛中華を食べたことが原因(あと、店長がこれ見よがしにアルアルを語尾につけるのもいただけなかったとしている)。
*固有結界の副産物が投影魔術だとすれば、投影魔術の副産物が構造把握となる。物の構造を想定して、そこに魔力を通すのは強化と変わらないため、構造把握を利用し、強化を行っている。しかし、既にある設計図に本来ないものを付け足す「強化」は士郎からしたら難しいらしく、強化もマシというだけでかなり下手(魔術の訓練でアルコールランプに強化を施そうとした結果、凛の手持ちのアルコールランプ全てを壊してしまっている)。寧ろ設計図に手を加えずそのまま出力するだけでいい「投影」の方が強化より遥かに簡単だと思ってしまっており、当初は「遠坂ならこれくらい簡単に出来るだろ」という失言をして凛に苦い顔をされている。
**士郎の言葉で言うなら、「(強化は)赤い色を濃くするために"自分が赤いと思う絵の具"に別の絵の具を混ぜて、結局違う色にしてしまうようなもの。それに比べて、(投影のように)一から十まで自分の絵の具で描き上げるコトなんて容易い」とのこと。
*彼が序盤で行って失敗していた鍛錬は、器物の構造をサーチしてから、内部に魔力を通しての性能補強の強化を施そうとしたというもの<ref group = "出">「[https://twitter.com/Fate_SN_Anime/status/520971236348682240 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:16]」</ref>。
*冬木の大災害の後に、衛宮切嗣が引き取りに来た時に病院に入院していた子供たちは災害とは無関係<ref group = "出">「[https://twitter.com/Fate_SN_Anime/status/520973178974113792 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:24]」</ref>。
*TVアニメ版『Fate/Zero』及び『Fate/stay night[UBW]』では、「月下の誓い」で士郎と切嗣の座る場所がゲーム版と逆(未使用イベントラフ画より)になっている。Fateルートであるアニメ『Fate/stay night』よりも短く、あまり尺を割けなかった様子がある。
*TVアニメ版『Fate/stay night[UBW]』の制作会社であるufotableが発売した2015年の日めくりカレンダーでは誕生日が4月となっているが定かではない。ファンからの「型月は関わっているのか」「公式設定なのか否か」という質問が寄せられたが、広報担当者はツイッター上で「知らない」と回答。さらに、UBWリアルタイム上映会での同じ質問には「ネット公開を禁止する」と回答。2016年には誕生日記述自体が削除されており、黒歴史と化している。
*『Fate/hollow ataraxia』の描写によれば、聖杯戦争参加前の2年生までは法曹関連を進路目標にしていた。2015年のエイプリルフール企画『TMitter2015』で士郎が新米弁護士になっているのは、おそらくこの設定の影響と思われる。
*初出がアドベンチャーゲームであるため仕方がないのだが、私服が一種類しかない。おまけにお世辞にもお洒落とは言えないシンプルなデザインのため'''「しまむらで売ってそうな服」'''と一部では言われてしまっている。確かに士郎はお洒落に興味があるようには見えないが……
**コミカライズ版の『unlimited blade works』では理由付けとして「[[クー・フーリン|トラブルが続いて]][[遠坂凛|衣服が大量に]][[メドゥーサ|ダメになった]]ため聖杯戦争の途中で制服を新調するついでに訳アリ品のセール品をまとめ買いした」と説明されていた。そして[[メディア|これからも大量に]][[エミヤ|ダメになるのが]][[ギルガメッシュ|確定している]]ため前途は多難である。
*奈須きのこ氏によると、士郎がセイバー(アルトリア・ペンドラゴン)以外のサーヴァントを召喚することはない。本来ならサーヴァントを失っても令呪さえあればマスターの権利は残るのだが、士郎の場合はセイバーのマスターとしてしか聖杯戦争に参加できない。HFルートでセイバーを失った士郎の令呪が消えたのはこのため<ref group="出">漫画版『Fate/stay night [Heaven’s Feel] 』9巻あとがき漫画</ref>。
*『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』第8巻の初版では、表紙や挿絵で包帯に'''パンツ一丁'''という服装で登場しており、そのせいで読者視点では、作中における彼の動向が「下着姿で市街を散策する」という変質者同然の行為のように見えていた。
**後の版でパンツはズボンに修正されている。
人物について
*冬木の聖杯戦争における真の勝利者。経緯はどうあれ、「聖杯戦争を終わらせる」という願いを達成した。
*セイバーとパスを繋いだことで彼女の過去を夢という形で垣間見るが、召喚する前にも「約束された勝利の剣」を夢に見ている。これは聖杯の影響で、聖杯戦争の準備段階・召喚前でも「士郎がセイバーのマスターになることが確定」した時点で「全て遠き理想郷」に魔力が通り、深層意識にあった「剣」のイメージがより表面化したため。<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』130ページ" />
*実の家族については余り語られていない。作中では大火災が起きた後に士郎が両親に起こされて家を出たこと、逃げ遅れた母親と、士郎を先に行かせ母親を助けに戻った父親ごと実家が炎に飲まれ無くなったこと、切嗣に助けられた後もしばらくは家のあった場所に通い、誰よりも優しかった記憶の中の母親に笑いかけていたなど断片的に回想されるのみである。
**『[[月姫]]』の主人公[[遠野志貴]]が過去のことを語られたり、基本的な人格は幼少時から変わっていない様子であるのとは対照的である。志貴は記憶を暗示で封じられていたが、士郎の場合は生き残ってしまった罪悪感、自責の念など心理的要因から思い出さないように努めている点で異なっている。この「生き残ったことに罪悪感を覚える」症状を『Fate/EXTRA』の[[無銘]]は「サバイバーズ・ギルト」<ref group="注">大災害や大事故などに遭遇しながら、生存した人々に発症しやすい精神疾患の一種。症状は個人によって様々だが、重症になると鬱を発症して自殺する事も多い。</ref>と判断している。
**一応最初期のおけるファンブックのインタビューにおいては、魔術師とは関係の無い一般家庭の子であったことが奈須きのこ氏より語られている<ref group="注">「まぁ養父に関しては主人公のあこがれというか理想ではあるんで、しょっちゅう出てくるんですが、あくまで昔の回想で。本当のお父さんもその魔術師の家系だろう? とか言われますけども、本当に普通の家庭の子なんで。特別言うことはないかなぁと。」</ref><ref group="出">フェイト/ステイナイト プレミアムファンブック P.43</ref>。
*切嗣・桜・セイバーといった聖杯戦争に関わり絶望に沈んだ人々に救いを齎しながら、肝心の自分自身が決して救われない生き方を歩む人物。凛はその有り方を「ひどく歪」と評した。
*『TYPE-MOONエース』Vol.9のインタビューによると士郎は奈須曰く「壊れている奴」「士郎は人間にあこがれているロボットみたいなヤツ」。
*奈須きのこ氏のアニメの実況ツイート曰く「慎二に掃除を押し付けられても『まあ、久しぶりに弓道場の手入れをするのもいいか』と考える」「『それがいい結果になるなら』と、自分にかかるマイナスは気にしない」<ref group = "出">「[https://twitter.com/Fate_SN_Anime/status/520975206207074304 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:32]」</ref>。
**そもそも生きるのが辛い人間。本来は息をしているだけでも苦しい人間がどうにかして人前で笑顔を作ろうとしているというのが「Fate」の根幹にはあると三浦氏(監督)に語ったそうだ。また最初に絵コンテを上げたときに「士郎をあまり幸せそうにみせないでほしい」とも三浦氏は言われたらしい。天涯孤独の身ではありますが、大河や桜といった心許せる人たちに囲まれて、充実した生活を送っています。しかし、そんな状況にあっても真に満たされてはいないことを匂わせてほしいと。
**流石に夜の校舎で真剣をブラさげてる幽霊にあったら怖くて逃げるとか<ref group = "出">「[https://twitter.com/Fate_SN_Anime/status/520975571636215808 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:33]」</ref>。ちなみにランサーから逃げる際に「なんだあれ」系のモノローグがあったが、アニメでは邪魔なので削られている<ref group = "出">「[https://twitter.com/Fate_SN_Anime/status/520975631647920128 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:34]」</ref>。
**ランサーに刺され凛に救われた後、頭も朦朧とした訳が分からない状況で、とりあえず帰巣本能でゾンビのような足取りで安全地帯の衛宮邸に帰宅した<ref group = "出">「[https://twitter.com/Fate_SN_Anime/status/520976051095101440 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:35]」</ref>。
*アーチャーは彼の未来の一つだが、遠坂凛が士郎の傍にいる限りその未来にたどり着く可能性はないとか。『Fate/stay night』を経た場合、「どのルートでもならないし、どのルートでも可能性がある、とだけ言っておきます。基本、限りなくゼロですが。」と語られている<ref group="出">「奈須きのこ一問一答-『Fate』の素朴な疑問」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.131</ref>。
**ただし、『Fate/hollow ataraxia』でアーチャーは生前凛と共にロンドンまで旅立った事を匂わせており、凛が生き残ること自体がアーチャーにならないことを指すわけではない。おそらく傍にいるという点がポイントなのだろう。
*HFルートTRUEエンドのエピローグでは、名高い人形師の残していった素体を士郎の新しい体として使ったとある。『Fate/stay night』には[[蒼崎橙子]]も少し関わっているとされており<ref group="出">「Fate用語辞典-アオザキ」『Fate/side material』p.54</ref>、この人形師の第1候補である。
**この時点でも身長がかなり伸びており、ラストのシーンでは172cmもあるライダーよりも高く見えるほど。身長の事を気にしていた一面もある彼からしてみれば喜ばしいことだろう。
**なお彼の立ち絵があるのは凛視点になるプロローグとエピローグのシーンのみである。『Fate/stay night[Réalta Nua]』で士郎を沢山描く事も目標になっており<ref group="出">『Fate/side materiale 3』</ref>、晴れてCGが大量に増えた。
*身長が低い事を気にしており、特に女性でありながら自分より背の高いライダーとの差を度々言及しているが、彼女の身長は172cm、士郎は167cmで、実の所そこまで差がある訳ではない。だが、『hollow』では士郎の顔がライダーの胸と衝突したりなど、数値以上に差があるように描かれている。
*自分の部屋には机と座布団しかない。『hollow』において、新しく購入した本棚を強調しているほど。
*主人公なのに私服のバリエーションが異様に少なく、いつも着ているシャツの個性の薄さから「'''ユニクロ'''」とファンの間で揶揄されていた。<br>新アニメでは、流石にこの古臭い格好では可哀想だと思われたのか、今風のジャケットを私服として着ている。
*遠野志貴との相性は「性格や倫理観が異なるので仲は良くないが、双方温厚なので喧嘩にはならない」というのが公式見解。なお設定では同年代だが、世代が違うという事で向こうが目上であり、[[カーニバル・ファンタズム]]における双方の呼び方は「志貴さん」「士郎君」である。
**主人公の方向性も『Fate/stay night』の士郎はできるだけ多くの人を救い幸せになって欲しいと願うタイプで、『月姫』の志貴は自分の周りの人間だけが幸せになればいいと思っているタイプ<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』42-45ページ"/>。
*TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター人気投票にて、順位が切嗣と並ぶという奇跡が起きた(士郎12位・切嗣11位)。
*余談だが、「衛宮」という苗字は製作時の初期設定として謎の第8のサーヴァント(ギルガメッシュ)の正体を士郎とミスリードさせる予定があったことに由来する。この設定時のギルガメッシュのクラスは(ゲート)キーパーであり、宮を護るキーパーというイメージから「衛宮」という名前が拾われ、ギルガメッシュと対比する予定だったのだという<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅱ』42-45ページ"/>。
*奈須きのこのアニメ実況ツイートでは「あいまいな“正義の味方”を目指して日々煩悶する鍛錬キチ」と称された<ref group = "出">「[https://twitter.com/fate_sn_anime/status/520973899211632640 Fate/stay night公式アカウントTwitter2014年10月12日1:27]」</ref>。
能力について
*魔術の才能が無いとされる反面、物の構造(設計図)の連想はかなり突出している。しかし、物の構造を視覚で捉えている時点で無駄が多く、本来の魔術師はわざわざ隅々まで、構造を把握する必要はない。寧ろ、物事の核の中心を即座に読み取り、誰よりも速く変化させるのが魔術師の戦いとされるのだが、士郎は対象の設計図をまるまる作成してしまうので無駄が多い。完全な設計図があったところで、重要な箇所は同じなのでやれることは差程変わらない
**例えるなら、普通の魔術師は部分模型(「強化」したい部位)だけ連想しているのに対して、士郎は全体模型を連想してから、「強化」したい部位を見つけている。そもそも、優秀な魔術師は要点を瞬時に見つけ、即座に部分模型が作れるので、わざわざ全体模型を作るのは非効率極まりない。この全体模型を具現化したものが「投影」。
**解体しないでも、故障箇所が瞬時に判ることからガラクタ修理には便利で、素人知識で直せる物なら大抵直せる。投影はこの設計図をそのまま出力したもの。
*魔術協会における才能の評価は魔術使いとしては全盛期の切嗣と同等。単純に数値化すると士郎は10(特定条件下で40)、リメイク前の[[シエル]]が100、凛が70~100<ref group="出">『Game Japan』2007年2月号</ref>。
**また、作中での魔術師的なレベルは[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]が100+α、[[コルネリウス・アルバ|アルバ]]が100、[[アトラム・ガリアスタ|アトラム]]が20、凜が20~30とするなら士郎は10~20くらい。<ref group="出" name="「きのことたかしの一問一答」『Fate/stay night[UBW] Animation Material Ⅱ』" />
*武具以外の複製が出来ないとされる「無限の剣製」だが、2~3倍の魔力がかかるが防具も可能と明言されている通り、武具類に突出しているだけで全く出来ない訳ではない。
**まず投影の原理は構造把握(設計図作成)からの連想(具現化)というもので、武具(主に剣)が得意な理由は武具の構造把握に長けているためであり、設計図を明確に作れるなら理論上生物などを除き何でも造れる。ただし神造兵装の投影は出来ないとされており、作中では神造兵装であるエアに対して構造の解析すら読み取れることが出来なかった(構造の解析すら出来ないのが神造兵装全般の話なのかエア単独の話かは不明。少なくとも無銘に関しては全般の話ではないと思われる)。
**本編開始時から、士郎は物の設計図を明確に再現出来るがゆえに、ガワだけは投影出来ていた。『hollow』では、士郎が凛のためにおまるを投影しようとしており(デリカシーが無く殴られたが)、アーチャーが釣竿を投影していたり、『Fate/Grand Order』に至ってはアーチャーが釣り具一式に止まらず、綿菓子機といった機械や魔鏡といったものまで投影している。
*士郎は自身の異常な治癒能力を身体の中に剣があるかのように捉えている。しかし実際には抽象化されたイメージだけでなく、本当に体内に剣がある。士郎の再生能力は「まず筋肉を刀身に変換して、穴の開いた部分を剣で縫い付ける」という非常に回りくどい方法をとっている。この時の士郎の身体は非常に硬く、学校でライダーに襲われた士郎に刃が通らなかったのはこのためである。結果、自分の武器では傷をつけられるが致命打を与えづらい、面倒に思ったライダーは士郎を墜落死させようとすることになった<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』130ページ"/>。
**このことと関連して、無限の剣製を制御できないHFルート終盤のような状況では臓器が剣で傷付いていき、最終的には身体が剣に呑みこまれてしまう。
*HFルートで『是、射殺す百頭』を使用し体の八割を切り崩したものの黒化バーサーカーを殺せてはいない。バーサーカーがとある理由で攻撃を止めていなかった場合、士郎は負けている。
**なお、アーチャーも『是、射殺す百頭』の使用が可能(こちらは後述の通りオリジナル同様9発放つことも可能な模様)だが、Fateルートにおけるバーサーカーとの戦闘では使用していない。<br>これは、士郎の『是、射殺す百頭』が通じたのはバーサーカーが黒化によって理性はおろか戦闘本能すら失われていたためであり、アーチャーが普段のバーサーカーに対して9撃放った場合、本能的に同じ剣技を返されて9発全てにカウンターを返されていた可能性が高かったから。劇中で士郎が『是、射殺す百頭』を行ったのは、彼に移植された腕が「この条件なら通る」と判断したためであることが『劇場版HF3章』の『きのことたかしの一問一答』で明かされている。