真名:スルト
:炎の巨人王スルト。北欧神代の最終戦争ラグナロクにおいて、世界と神を灼き尽くした終末の巨人。「黒き者」の異名を取る。
:旧くは巨人の諸王の1人であったが、現在は火炎領域ムスペルヘイムに住まう火の巨人たちを支配する王としての知名度が高い。
:北欧神代の破壊神と呼ぶべき存在であり、彼を召喚する事は旧き神の召喚に等しい。
:<ruby><rb>原初の巨人</rb><rt>ユーミル</RT></RUBY>の怒りの残滓であり、北欧神代を終わらせるための終末装置。
:汎人類史では伝説からさえも消え失せた、原初の巨人に秘められた破壊者としての一面を最も色濃く受け継いだモノ。
:火炎領域ムスペルヘイムは彼の肉体、即ち五体そのものであり、全てを破壊するために顕現する終末の炎。
:人類史においてはカトラ山の大噴火として記録されている。
:その巨体はあらゆる巨人種を凌駕し、生命を蹂躙する熱と炎を纏う。偽の太陽に揺蕩う火炎こそを<ruby><rb>大本</rb><rt>オリジナル</RT></RUBY>とするモノ。
:汎人類史の英霊シグルドの魂と霊核の影に潜んだ、真なる異聞帯のセイバー。
:北欧を灼き尽くし、その先に人類の時代を訪れさせるよう運命に定められていた。
:だが、スルトは自らが目にできない明日が来ることを拒み、宿命に逆らい、北欧神代のテクスチャではなく惑星の終焉を望んだ。
:太陽を飲み込んで油断したフェンリルを喰らい、力を付けたスルトはロキを殺し、神々や巨人の王たちすらも焼き尽くした。
:そして最後に空の穴にムスペルヘイムを繋げ、それを地に墜とすことで地球そのものを焼き滅ぼそうとした。
:だが大神[[オーディン]]の最後のルーンによって偽の太陽の牢獄に封じられ、すべてを灼き尽くす夢は潰えた。
:そして夢を果たせないまま、大神の牢獄の中で現実ごと世界が剪定される時を待っていた。