名台詞
;「グレイたーーーーーーーーーーん!」<br>「あ、あれ、グレイたんは? グレイたんはどこ行ったの! 僕の愛しのマイフェアレディは?! 確かに入り口のあたりから、二週間ぶりのグレイたんの匂いがしたのに!」
:「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」作中に初登場した際の台詞。まだ名前も明かされておらず「犬系美少年」と表現されているのみだったが、ファーストインパクトの異様さは絶大。このセリフと共に周辺の壁や柱をくんくん嗅ぎ回るという奇行を見せつけるが、そんな彼でも顔と血統の良さに釣られて狙っている女子が結構多いという事実は魔術師社会のズレっぷりを読者に教えてくれるのだった。
;「ああグレイたんグレイたんグレイたん! いつもの甘くて灰色で四角くて、身体の内側をひっかかれるみたいな匂い!」
:久々にグレイの半径二十メートル以内に接近したことで理性が蒸発してしまった状態。当然ながらグレイは怯え、エルメロイⅡ世からはお咎めを受ける。
;「フラットの監視をしないわけにはいきません」
:フラットと二人してイゼルマの領地へとやってきたことについての、なんとも優等生的な答え。ついさっきまで上記の変態的なセリフを絶叫していた少年と同一人物なのだが。
;「いや僕は本当に後輩のことが気になって──あ、グレイたん! ああああ、グレイたんの桃色の匂い! 今日はちょっぴり憂鬱気味なブルーで四角なフレーバーまで!」
:双貌塔の事件の終局ではかなり見せ場をもらった彼だが、あまり戦闘中に多弁になるタイプではないのか意外と決め台詞的なものは少ない。そして全てが終わって平和な日常が戻ってきた時にはこの通り。なんとも残念な美少年である。
;「<RUBY><RB>第一科</RB><RT>ミスティール</RT></RUBY>の特別講義終わりました! あああ、グレイたんもおかえり! この胸にズキズキ刺さる、甘くて灰色のスパイシーな香り!」
:「case.魔眼蒐集列車」の作中時間直前にてめでたく<RUBY><RB>典位</RB><RT>プライド</RT></RUBY>へと昇格し、[[全体基礎科]]でのさまざまな儀式を受けるため、しばらくの間不在だったスヴィンがようやく登場しつつの定番のアレ。タイミング的な事情で、珍しくグレイにも引かれていない。
;「……そうだよ。この村に来る途中も、ずっと切なくて、薄くて、ちぎれちゃいそうな香りをしてたんだもの」
:「case.アトラスの契約」にて。ブラックモアの墓地に来た際、グレイの事を気にしていた。表現方法は残念なものの、彼女を大切にしているのは本当である。
;フラット「だって、俺はもう」
;スヴィン「僕たちはもう、冠位の人形師にだって、負けるつもりはありませんから」
:「case.アトラスの契約」にて。双貌塔で戦い完膚なきまでに敗北したからこそ、今のスヴィンとフラットはその先に立っている。
;「先生、先生!こいつ、すごくとっちらかった臭いがするよ!僕が壊していいですか!」<br>「ええ?!本当にこいつが僕の後輩になるんですか?!だってこのいがいがしてる臭い、絶対先生を困らせますよ!噛まれる前に噛みちぎったほうが!」
:フラットとの初対面にて、この相手はエルメロイ二世に害をなすものだとスヴィンは考え、それぐらいならさっさと壊そうという合理的で魔術師らしい思考に至った。後に、その点で言えば自分は魔術師としてはなはだしく劣化したと思っている。