{{サーヴァント概要
| タイトル = アーチャー・インフェルノ
| 真名 = 巴御前
| 読み = ともえごぜん
| 外国語表記 = Tomoe Gozen<br>Archer of Inferno(真名判明前)
| 初登場作品 = [[Fate/Grand Order]]
| 声優 = 金元寿子
| 演者 =
| 依代 =
| 身長 = 162cm
| 体重 = 52kg
| 誕生日 =
| 血液型 =
| 出典 = 史実
| 地域 = 日本
| 属性 = 中立・中庸
| 副属性 = 地
| 性別 = 女性
| スリーサイズ =
| 一人称 = 巴/私
| 二人称 = 貴方/貴女/○○殿/○○様
| 三人称 = あの方/彼/彼女
| 異名 =
| 愛称 =
| イメージカラー =
| サーヴァント階位 =
| 特技 =
| 好きな物 = [[木曽義仲]]<ref group = "注">真名判明前はあえてぼかした言い方をしている。</ref>
| 苦手な物 = 力仕事(真名判明前)<br>源範頼、[[牛若丸|源]][[平景清|義経]]、源頼朝(真名判明後)
| 天敵 =
| デザイン = しらび
| 設定作成 = 桜井光
| レア度 = ☆4
}}
概要
「[[アーチャー|弓兵]]」の[[サーヴァント]]。
;略歴
:第七特異点『[[絶対魔獣戦線 バビロニア]]』では、[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|ギルガメッシュ]]によって英霊召喚を用いて紀元前2655年のウルクに召喚され、神代の濃い魔力の効果で受肉した。その後は[[牛若丸]]、[[武蔵坊弁慶]]、[[レオニダス一世]]らと共にウルク北の防壁を護って戦い、最期は魔獣たちを統括していた将軍ギルタブリルと相打ちになって消滅した。
:[[茨木童子]]の[[幕間の物語]]「渡る世間はオニばかり」では残滓が何らかのものと混ざり合ったことで暴走したが、レイシフトした彼女達によって倒された<ref group = "注">残滓として活動している際は意思はなく、ただ暴れる方向性となっているが、消滅する間際にその人物像が垣間見れる。</ref>。
:亜種並行世界『[[屍山血河舞台 下総国]]』では[[英霊剣豪]]の一体「アーチャー・インフェルノ」として寛永十六年の下総国に召喚されている。常陸国を焼け野原に変えた後、[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]と[[宮本武蔵|武蔵]]らがいる下総国を向かって襲撃するも撤退。そして[[天草四郎時貞 (剪定事象)|妖術師]]や主の要地である土気城を焼け野原に変えようとするが、武蔵との立ち会いで敗れて宿業を両断される。ようやく自分が薪にならずに済むという安堵をうかべて消滅した。
;人物
:白い肌と長い髪の麗しき女武者。
:鬼種との[[混血]]であり、荒ぶる性質を色濃く有しているが、愛するモノへの思いによってそれを瀬戸際で封じ込め、彼女は、物腰穏やかな人間の女性としての個性を得ている。
:たおやかな乙女であり、人と人との諍いを厭い、風月を好む一方、死生観は明確であり、サーヴァントという仮初めの客である自分は、いずれ静かに地上から消え去るべきと信じて疑わず、第七特異点においても、迷うことなく敵将ギルタブリルとの相討ちを選んだ。
:節度を重んじることに加え、今世の貞操概念諸々を理解しているのか、[[源頼光〔ランサー〕]]と気が合ったり、温泉でも男湯と女湯に分けるように施している<ref group = "注">なお、性別不明のサーヴァントと性別を明かしたくないサーヴァント、[[アストルフォ]]には天幕付きのドラム缶風呂を用意している。</ref>。
:亜種並行世界では[[蘆屋道満|キャスター・リンボ]]によって「一切鏖殺の宿業」を埋め込まれた影響により、愛する木曽義仲の死を看取れなかった悲しみを憤怒の炎へと変質させられ、源氏や民草、日の本と世界、徳川家に対する深い憎悪に飲まれ、己を薪に例えて消し炭になっても、この世の地獄に変えるまで殺して回る荒ぶる焔の怪と化した。しかし宿業が反転によってうまく効いていないのか、埋め込まれる前の側面を覗かせているだけでなく、下総国に現界した自分のあり方に疑念を抱いている。
:カルデアに現界後はゲームに興味を持ち、レクリエーションルームに出入りしており、事あるごとに物の例えにゲームを持ち出すなどゲームにハマっている一面を見せた。
:上記のように節制が取れていたり可愛げのある側面もあるが、本質的には[[牛若丸]]と同じ乱世を生きた武者であり、目的(しょうり)の為なら非常に効率的かつ冷血な手段を躊躇い無く取る面もある。本人としては下記の料理も含めて周囲に気遣いするつもりは十二分にあるのだが、一般的にはドン引きものである。
;能力
:弓の腕は確かなものであり、[[宝蔵院胤舜]]の槍捌きを矢で弾いている。弓だけでなく刀や薙刀も使用したり、炎を纏っての肉弾戦も行うなど、武芸百般に通じている。
:素手で人間の首をもぐ程度の膂力を持っており、生前では敵軍の武者の首を捩じ切ったという逸話もある。
:鬼としての血は風間小太郎よりも濃く、あの[[ギルガメッシュ〔キャスター〕]]をして「混血だが善い戦士だった」と言わしめた程の猛者であり、茨木童子すらも恐れていた。
別クラス/バリエーション
セイバー
水着に着替え、セイバークラスになった巴御前。
詳細は『[[巴御前〔セイバー〕]]』を参照。
ステータス
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
! クラス !! マスター !! 筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
|-
| [[アーチャー]] || [[主人公 (Grand Order)]] || C || D || C || B || A || B+ || 対魔力:B<br>単独行動:A<br>狂化:E || 鬼種の魔:B<br>乱戦の心得:B<br>血脈励起:A || style="text-align:left"|
|}
[[宝具]]
;真言・聖観世音菩薩(オン・アロリキヤ・ソワカ)
:ランク:B<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1~12<br>最大捕捉:1人
:[[木曽義仲]]と共に最期を迎えられなかった嘆きと悲しみが、生来の炎の能力や鬼種の怪力と相まって宝具へと昇華されたモノ。
:愛する義仲を供養した義仲寺の本尊たる聖観音菩薩─────その真言を唱えることで「自分の中の義仲への愛」を確かめた後、敵を掴んで投げ飛ばし、そして灼熱の矢を撃ち込み、義仲への想いを象徴する太陽に似せた魔力によってダメージを与える。
:『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(3ターン)&やけど状態を付与(5ターン)&延焼状態(やけどの効果量がアップする状態)を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
:幕間の物語クリアでB++ランクに上昇し、宝具威力倍率とやけど状態のダメージ数値が上昇すると共に、クリティカル発生率ダウンの持続ターン数が5ターンに延びる。
;滾る私の想いの一矢(ノウマク・サンマンダ・バザラダン・カン)
:ランク:B<br>種別:対人、対軍宝具<br>レンジ:1~99<br>最大捕捉:1~40人
:沸騰・蒸発・消滅を導く死の矢。魔力を熱へ変換し、矢に炎を乗せて放つ。矢自体は変哲もないものだが、付与された炎により威力が増加する。
:魔力放出に似て非なるもので、こちらは遠隔攻撃に使用可能。なお、矢だけでなく薙刀にも付与できる。
:本人は『旭の将軍と呼ばれた義仲様の御力によるもの』と言って憚らないが、恐らくは鬼の血から来る生前からの能力。
:『Grand Order』では通常攻撃として用いられる。
真名:巴御前
:生没年不詳。平安後期・鎌倉時代前期の人物。
:征夷大将軍の位を得るも源頼朝に敗れた名将・木曽義仲の愛妾。
:常に義仲に従い、しばしば戦功を立て、武勇に長け、一騎当千と謳われた勇婦。
:中原兼遠の娘であり、木曾四天王と言われた樋口兼光と今井兼平の妹であり、義仲とは乳兄妹の仲であった。
:元暦元年、頼朝の命を受けた義経が義仲を追い詰めた際、義仲の説得によって戦場を遠く離れる。
:結果、巴御前は命を拾ったものの、義仲の最期を共にすることはできなかった。
:やがて義秀を産み落とし、尼となった彼女は、義仲の菩提を弔いながら晩年を迎えたという。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
;[[Fate/Grand Order]]
: 第七特異点にて名前のみ初登場。
: その後、亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台 下総国』の開幕に際して、真名を伏せる形でサーヴァントとして実装。
その他
;[[コハエース|ぐだぐだエース]]
:ぐだぐだ七番勝負回から登場。やはりゲームネタが多い。
;[[ちびちゅき!]]
:生徒役。相変わらずのゲーマーっぷりで、教科書の裏で携帯ゲーム機を弄くるというベタなことをしていた。
人間関係
Fate/Grand Order
;[[ギルガメッシュ〔キャスター〕]]
:第七特異点で自身を召喚した人物。その身を捨ててまで戦った姿を「善い戦士だった」と評価されている。
;[[マーリン (Grand Order)|マーリン]]、[[天草四郎時貞]]、[[風魔小太郎]]
:第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚された面々。
;[[茨木童子]]
:第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
:彼女からは鬼の匂いを感じ取っている。
:彼女の[[幕間の物語]]「渡る世間はオニばかり」では、第七特異点にて残滓が何らかのものと混ざり合ったことで暴走した自分を倒されている。
;[[牛若丸]]
:第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
:牛若丸は生前から深い因縁のある「源義経」なのだが、幼名で通しているが故に当人と気付かなかったのか、バビロニアの危機への対処を優先していたのかは不明だが、特にトラブルがあったとは語られていない。
:カルデアで対面する際には、後述するように弁慶の気配りがあったり、あるいは牛若丸自身が自棄酒気味に泥酔していたりと、巴が気をつわなければならないような場面が目立っている。
;[[武蔵坊弁慶]]
:第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
:源義経への因縁と事情を知ってるためか、期間限定イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』では四十階を担当しておりながら牛若丸を遠ざけさせ、自身は「忠義の鬼」として正体を隠して戦っていた<ref group = "注">その割には鬼のお面を被せたというものだったが。</ref>。
;[[レオニダス一世]]
:第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
:漫画版『英霊剣豪七番勝負』では、主人公によってシャドウサーヴァントとして召喚された彼の宝具で炎の攻撃を受け止められることとなった。
;ギルタブリル
:第七特異点で魔獣たちを統括していた将軍。相打ちとなって消滅した。
:彼女は自分を美しいといったギルタブリルの心を踏みにじった事を悔やんでいる。
;[[主人公 (Grand Order)]]
:カルデアにおける主君。彼を自らの主として認め、従者としていろいろと世話を焼こうとする。もし義仲と引き合わせることができたら、親子のように仲良くなっただろうとまで言っている。
;[[女王メイヴ]]
:現時点でどういう縁があったのか不明だが良好な関係で、メイヴの方からはいつまでも未亡人気質ではいけないと酒の誘いをかけたりしている。
;[[酒呑童子]]
:期間限定イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて共演。
:酒呑童子からは「同族の鬼」と見られており、壮大な塔を建ててまで「鬼とはこんなに楽しいものである」という様を見せつけて巴を鬼の側に引き込もうと画策した。
:巴は鬼であるとは認めたくないが人であるとも断言できない自分に戸惑っていたが、主人公の言葉によって自分を「マスターに必要とされた自分」であると定義する事できっぱりと誘惑を跳ね除ける。
:このイベントがこのために計画されたお話であったためか、「今回のイベントはアーチャー・インフェルノの壮大な幕間の物語」等と一部で言われている。
;[[刑部姫]]
:テレビゲームを教えてくれた人物であり、FPSでのライバル。
;[[大いなる石像神]]
:刑部姫と並ぶゲーム仲間。彼女達とともにあまりにのめり込みすぎたため、パールヴァティーの幕間の物語「神妃が見守るものたち」ではきつい説教を貰う事になった。
;[[エドワード・ティーチ]]
:ゲームのネタバレをするという彼女としては許し難い行為を働いたため、樽に詰めてインフェルノしたとか。
;[[柳生但馬守宗矩]]
:『サバフェス2018』では、「ロコモコ」の語源について話し合った結果盛大に勘違いし、共に語源を探索に行った。
:また、「子供を持った事がある人物」同士としてよく話をしているとのこと。
;[[マリー・アントワネット]]
:宗矩同様、「子供を持った事がある人物」同士としてよく話をしているとのこと。
;[[紅閻魔]]
:期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~』で共演。
:自身の料理の鬼コーチであり、料理の腕前が残念な事も相まって頭が上がらない相手。
;[[清姫]]
:期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~』で共演。
:上記のコーチに料理を習う同窓生であり、友人同士。
:だが、ストーリー内で「龍の首の珠」が必要となった時、近くに龍がいないという理由で'''彼女のコピーを作って無理矢理取得する'''というドン引きな行為に走った<ref group="注">さすがに本人を引き換えにするのは良心が咎めたとのこと。一応、後で窓拭きを代わってもらうという形で許してもらった。</ref>。
;[[宝蔵院胤舜]]
:期間限定イベント『雀のお宿の活動日~閻魔亭繁盛記~』にて、直接言葉を交わしてはいないが上記の「龍の首の珠」を取得する際、再建した鐘撞き堂で美女と一緒に毎晩語らいあってもらうように依頼していたようである。……下手したらコピー清姫に炎上させられた可能性が高いのだが、大丈夫だったのだろうか。
;[[ワルキューレ]]
:彼女達の幕間の物語「Die Walküre」で共演。
:レクリエーションルームによく来るためゲームを教えたのはいいが、連日のように入り浸っている有様には若干危機感を覚えた模様。
:後に彼女達がシグルドとマスターに怒られた際には取りなして、ゲームは一日二時間までということにしてもらった。
ちびちゅき!
;[[衛宮切嗣]]
:巴御前がルナチューブに「定点狙撃手の殺し方」の動画をアップロードした結果、手の内がバレてFPSで勝てなくなってしまったようである。
生前
;[[木曽義仲]]
:生前の主君であり夫。想いを寄せ続けるも、彼の最期を看取れなかったことを「無念の極み」と述べるほどに悔いを残している。
;[[牛若丸|源義経]]
:最愛の主君を討った相手。その事が深い遺恨となっており、『Fate/Grand Order』でも再び出会ったら鬼にならない自信が無いとまで言っている。
;中原兼遠
:父親。彼が義仲を乳父として育てており、それが彼との縁の始まりであった。
;樋口兼光、今井兼平
:兄弟。彼女だけ母親が違った事もあり、あまり深い仲ではなかったようである。
:どちらも木曽四天王の一員であり、彼女よりも武勇では勝っていたとのこと。
;山吹御前
:義仲の側室の一人。「戦場で義仲と共に立てる」という自分にはできない事ができる巴を、「私たちの巴」と可愛がってる。
;冬姫
:義仲の正室。上記の山吹御前とはあまり仲が良くなかったようであるが、山吹御前同様に巴の事は可愛がっていたようである。
;和田義盛
:『源平盛衰記』において、義仲を失った後、再婚したとされる相手。
:Fate世界でも彼と再婚した設定になっているようで、下記の義秀が育った後に仏門に入ったとのこと。
;朝比奈義秀
:『源平盛衰記』において、和田義盛との間にできたとされる子。
:上記の義盛との結婚ともども創作である可能性が高いが、『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』では「幼少の義秀なら喜ぶでしょう」と発言しており、これらのエピソードが採用されているようである。
:Fate世界では「実は木曽義仲との間の子供」とのことで、和田義盛の子として(おそらくは彼も承知の上で)育てたようである。
名台詞
Fate/Grand Order
本編
; 「<ruby><rb>夫婦</rb><rt>めおと</RT></RUBY>は日頃より仲睦まじくしてこそ、ですよ。」
: 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて。道すがら出会った老夫婦にあまり深夜に出歩かぬように忠告しつつ優しく語りかける。鏖殺の宿業に飲まれ人里を焼きつつも、なぜ彼ら夫婦だけを殺さず見逃してしまったのかはおそらく彼女自身にももはや分かっていない。
戦闘
; 「聖観世音菩薩……私に力を!旭日の輝きを!!『<ruby><rb>真言・聖観世音菩薩</rb><rt>オン・アロリキヤ・ソワカ</RT></RUBY>』!!」
: 宝具解放(真名解放後)。戦闘時は普段の慎ましさとは打って変わって男勝りな猛々しい言葉づかいになる。
マイルーム
; 「何か?角?頭に? いえ、何も。何もありません。ありませんのでお伝え致しません。はい」
: 真名開放前の最初の霊基再臨の時のセリフ。セイントグラフでもキャラグラフィックでも明らかに角が見えているのだが、白を切って隠そうとする。
: これは単なるアホの子やボケキャラだからではなく、真名開放前故に主とは常に一線を引いて接する態度のため。第三再臨でようやく角の存在を認め、鬼の血を引く出自を告白するが、それを踏まえた上で自身を傍に置き続けるかどうかの再考を促す。
: 真名開放後だと第一再臨の時点であっさりを角の存在を認め、早々に自身の真の姿だと教えてくれる。
; 「義仲様についてお聞きになりたいのですか?もちろん構いませんよ。何からお話いたしましょう」
: マイルーム会話「好きなこと(真名解放後)」。真っ先に義仲の名前を挙げ生き生きと話そうとするほどのぞっこんぶり。
; 「範頼、義経、そして頼朝公。そのような方々ともしまみえたなら、巴は自らを律せられる自信がありませぬ。<br> 恐らくは……そこには鬼が居りましょう」
: マイルーム会話「嫌いなこと(真名解放後)」。上記の義仲への愛情から、その夫を討った仇たちには抑えきれないほどの激情をのぞかせる。
;「マスターは、優しいお方ですね。でも、ご無理はなさらず。そうだ! 折角ですし、れくり……れくりえーしょん、るーむ? かるであのあそこで休んでいきましょう。<br> 私は、げえむというものが好きです。マスターは、いかがですか?」<br>「どこまでもお仕えいたします。それが、あなたのサーヴァントとして現界したものの務めでありましょう。ところで、げえむの続きを遊びたいのですが、よろしいでしょうか?」
:マイルーム会話「絆Lv2」「Lv3」。ゲームにハマっているのか、レクリエーションルームに出向くことが多い。
;「戦における義仲様の最期を、巴は看取れませんでした。無念の極みです。<br> ですから……マスターは。どうか、健やかにいてくださいね。最期を看取らせてくれとは申しません。<br> 健やかに、穏やかに……幸せに、長生きをしてくださいませ」
:マイルーム会話「絆Lv5(真名解放後)」。
; 「巴は…幸せ者ですね。死した後であるというのに、優れた主君に巡り会えました。<br> この私は、願いを持ちませんが、こんな風に思うこともあります。<br> もしも、義仲様とあなたがお会いしたら、きっと…親子のように…親しくおなりになったでしょうね」
: 真名解放後の最終再臨時の台詞。主人公への親愛を示し、義仲と二人が出会う情景を思い浮かべている。
; 「むむ…マスターはまだ年若い身、あまり派手に遊ばれてはいけませんよ? 節度、節度です。<br> ええっと…その…言いにくいのですが……、大胆なお姿の方がおりますので。<br> ───ええ!節度!!」
: マイルーム会話「露出の多い女性サーヴァント」。
: かなり過激な衣装を着たサーヴァントが多いカルデアにて、年若いマスターに節度を保つよう注意を行う。なお、[[水着サーヴァント]]は大体この会話の発生対象。
; 「ああ、メイヴ様。はい……はい……そ、それはわかっております、いるつもりです。<br> ですが…そ、その……未亡人気質をいつまでも引っ張るのは良くない…と、仰られましても…巴は…困ってしまいます。<br> え?お酒…ですか?あ…いえ、巴は…酒気には滅法弱く…」
: マイルーム会話「[[女王メイヴ|メイヴ]]」。
: 詳細は不明だが、メイヴの方からは夫を想うあまり未亡人気質を漂わせることに気にかけられており、共に酒の席を勧められたりしている。
; 「ええ、そうですね。風紀を守るのはよろしいことかと。何事も節度は大切。<br> で、ですが…頼光様…そのお姿は。………節度」
: マイルーム会話「[[源頼光〔ランサー〕]]」。同じ生真面目な性格から意見は合う模様。
: ……しかし、その当の本人が一番風紀を乱す格好をしていることに言葉に棘を含めつつも赤面し、節度への嘆息を漏らす。
イベント
; 「あいたっ☆」
: 『[[葛飾北斎]]体験クエスト』にて。[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|金さん]]、[[BB (Grand Order)|特殊効果の人]]らと共に主人公らに物申しに来た際に。
: やや消極的に金さんの用心棒をしていると名乗る彼女であったが、用が済んだと分かるや否や最速で双六の新作を買い漁りに行こうとし、金さんにポカリと叱られてしまった。
;「……暇そうに、というのは語弊がございます。」<br>「私は有利な高台から一方的にこちらを撃ち抜く事しか考えない卑劣な<ruby><rb>定点狙撃手</rb><rt>芋すないぱー</RT></RUBY>の裏を取って、<br> その背にグッサリと小刀を突き立てているのに忙しくしておりました。<br> あの気持ちよさはなかなかに得難いもので。ふふふ、芋掘りとは言い得て妙ですね……」
:イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて。
:事件を解決するために「レクリエーションルームで暇そうにしていた巴御前に呼び出した」と述べたダ・ヴィンチちゃんに対して反論するが、専門用語を覚えるほどにゲームにハマっていることが伺える<ref group = "注">芋スナイパー=主にマルチプレイのFPSゲームで使われるスラングで、「狙撃ばかりして移動しないスナイパー」を芋虫に例えた蔑称。本来はチームプレイを放棄する味方スナイパーに使う言葉だが、こちらも蔑称という意味合いに変わり無い。一方で上級者が行うと、チームの残機(チケットなど)がガンガン溶けていくので大変な脅威となる。この芋スナイパーを狩る行為が「芋掘り」である。余談だが、定点狙撃は実際の戦場でも幅広く行われている戦法である。</ref>。
:ちなみに、塔百階制覇後に挑戦できる高難度クエストの敵として「温泉ゲーマー」として登場した彼女は、味方チーム(?)の雑魚キャラを「りすぽうん」なるスキル<ref group = "注">リスポーン=死亡するなどして退場したキャラが、一定の条件で復活が認められているルールの場合、復活して再度ゲームフィールドに出現する事。</ref>で無限に復活させる他、いくつも対戦FPSに準えたスキルを使う。
; 「滞っていた泉脈に<ruby><rb>活を入れました</rb><rt>・・・・・・・</rt></ruby>。<br> 疲労回復といえば温泉、温泉といえば疲労回復です。」<br>「これは霊泉ですから、サーヴァントにも一定の効果が見込めるはずでございます。」
:同上。素手でぶん殴って温泉を沸かせた際の台詞。
; 「ん、なんです? 属性の多い女忍者さん。私たちの袖を引っ張って。」
:同上。[[望月千代女|アサシン・パライソ]]に対して。彼女から見ても属性が多い模様。
:しかしこの後、彼女に「あなたも人の事言えないくらい属性が多い」と言い返されて言葉に詰まってしまった。<s>宿業ってそっちの意味でもか…?</s>
; 「! ネタバレする者たち、でございますね!? もちろんですとも、わかりますとも!」<br>「無遠慮にラスボスの名前をあげつらねるなど悪鬼にも勝る悪逆!」<br>「"それ、実はヒロインがボスなんでござるよ~?”などと密告した黒髭殿は樽に詰めてインフェルノいたしました!」
:同上。節操なき[[エドワード・ティーチ|ネタバレ者]]には一切焼却も辞さぬ構え。みんなも気をつけよう。
;「ああ……そうですね。私は、ただの私でございます。」<br>「自分をただの自分として受け入れていただける喜び。数々の猛者達と共に、戦場を駆ける喜び。」<br>「思い出して、しまいました。これは、とても懐かしいものです。」<br>「懐かしくて、温かな……。」<br>「………………。」<br>「そして───」<br>「何よりもまず、今の私はマスターのサーヴァントなのだという事も、思い出しました。」<br>「マスターの願いこそが私の願い、私がただの私であれ、と言うのがマスターの願いであれば、」<br>「私はそれに快心もて従うのみでございます。さあマスター、<ruby><rb>ただの私</rb><rt>・・・・</rt></ruby>に対するご命令や、如何に?」
:同上。鬼か人か。己が存在の定義から逃げるなと酒呑童子から責められる中、マスターにとっての巴は『ただ召喚に応じてくれた者』という答えであった。
:今の主から、かつての主と似た言葉を受け取ることで昔を思い出し、迷いを吹っ切ることができた。
;「御意!」<br>「これがおそらく、大将として賜る最後の命。なればこそ、<ruby><rb>灰土</rb><rt>かいど</rt></ruby>と果てるに、<ruby><rb>懼</rb><rt>おそ</rt></ruby>れなし!」<br>「懐かしき喜びをこの身に<ruby><rb>焼</rb><rt>く</rt></ruby>べ、忠義の炎を<ruby><rb>猛</rb><rt>たけ</rt></ruby>らせましょう!」
:同上。主人公の命令を受けて。より鬼の姿に近い最終再臨状態を開放し、酒呑童子と決着をつけた。
; 「茨木……貴方……(どれほど周りに気を遣う鬼なのでしょう……)」
: 同上。「その手の細やかな連携が苦手だ」「(自分を除いて)仲間の間合いを気にして戦うなど鬼のすることではない」と巴御前に文句を言った茨木童子に対しての台詞。
: なお、「手伝っていたら豆大福のおかわりを差し上げる」と聞いた茨木童子はあっさり承諾して指示を飛ばしていた。
;『弱火で10分なら三倍の強火でやれば3分で済む』
: 『雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~』にて[[紅閻魔]]からかつてこのように発言したと証言された。
: 多少でも料理をやったことがある人なら誰でも分かる事だが、弱火と強火は素材への火の通り方がまるで別物なので、単純に熱を通す時間の短縮にはならない。
: レシピを調理しながら読んだり、足りない調味料をその場で代用していたことも明かされ、「これほど叩き甲斐のある生徒は久しぶり」「お前様は一切の容赦は無し」という評価を受けた。
: 巴としてはなぜ怒るのか理解できておらず、ヘルズキッチンを以てしてもあまり成長することはなかった。
: なお余談だが、一般に、物質を一様に加熱できる電子レンジ調理に限ればこの理論が間違いとは言い切れない。しかし急激に加熱することで食材が爆発するなどの危険もあるので、時短のためとはいえやはりむやみに高い出力で加熱するべきではない。
メモ
*[[イアソン]]や[[シータ]]同様、サーヴァントであることは確定していたものの当初のクラスは不明であった。「巴型」という形式名に由来する長刀からランサーか、馬上武者としての逸話からライダー、あるいは混血であることからバーサーカー辺りであろうことが想定されていた。
**だが真名を伏せる形で英霊剣豪七番勝負に実装された際、アーチャーであることが確定した。一つも予想が当たってないことは、予想していた人達も悔しい思いをしたことだろう。武芸百般に通じる人物だけに、予想は難しいものであったのは確かだが。
*隠そうとしなければ現れてしまう角を有するほどに濃い鬼の血が流れている女性ではあるが、平素は強力な「義仲への愛」で反転衝動を抑え込んでいるようである。義仲と結ばれているという「小我」が満たされていれば反転する必要も無かったのかもしれない。
**義仲死後も義仲との離別の際に終始「人間の女性」として戦場を去るように重ね重ね言われたためか、その後も反転して敵を討とうと暴走したような様子はない。だが、巴当人としてはあの時に引き下がったことを今でも強く後悔しているようである。
***しかし、彼女が反転しなかったのは義仲を失ったからであり、彼の死後には角も無くなり、死んだ際にも人間と変わらない肉体になっていたようである。その一方で、義仲とより長く共にあったら反転を起こし、彼との子であった義秀も食らう鬼になっていた可能性が彼女の幕間の物語「わが心、あの旭を忘れじ」で示唆されている。
*英霊剣豪として名乗った際の名前であるインフェルノとは「地獄」を意味する言葉。転じて「地獄のような業火」とも意味している。
*上記の通り第七特異点に召喚された際、召喚されたサーヴァントの中に彼女が嫌う[[牛若丸|源義経]]がいたが特に仲違いがあった描写はない。「牛若丸」の姿の彼女とは面識がないとはいえ弁慶もいたことも考慮すると気づかれずに済むとは考え難いが、如何にして衝突が回避されたかは不明。
**……しかし、『鬼楽百重塔』の様子から推察すると、少なくとも弁慶は両者の関係性を把握しているらしい。その上で'''死にもの狂い'''で両者の接触を回避、あるいは接触しても互いの身の上に気づかせぬよう最大限の努力をする事で平穏を保っている可能性が高くなった。弁慶含む周囲の人間の心労が偲ばれる…。
*彼女の最大の個性となりつつある「ゲーム好き」キャラであるが、マイルーム会話において絆Lv2の時点では「興味があると述べるだけ」程度だったところ、絆Lv3でもう既に「差し迫った用事が無いならゲームしたいことを隠さない」ほどにドップリはまっている。なお、これらの会話は真名開放前でも聞くことができる。
**その後もアナログやデジタルはもちろん、ジャンル問わず様々なゲームに精を出しているようで、イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』の冒頭ではFPSに熱中している事を「仕事が忙しい」などと表現したり、その後も事あるごとに物の例えにゲームを持ち出すなどヘビーゲーマーっぷりを見せつけており、『葛飾北斎体験クエスト』では[[ギルガメッシュ〔キャスター〕]]を呆れさせている。
***ゲームが多数置いてあるカルデアのレクリエーションルームも、[[エウリュアレ (Grand Order)|エウリュアレ]]から「巴の巣」と語られるくらいには入り浸っている模様。
*上記のように混血であるとされているが、夫である木曽義仲と別れる場面でも、女だてらに、かかってきた敵武者の「首をねじ切って」殺す描写があり、伝承時点で十分に人外である。この逸話を参考にして混血設定にしたのかもしれない。なお、これはあくまでも表現上の誇張であり「敵をヘッドロックして短刀で喉を抉った」という説もある。そちらでも十分に怪力であるが。<br>また、巴御前には「巴淵に住んでいた龍神が彼女の母親の胎内に宿り、巴御前となった」という伝承も残っている為、それを引用している可能性もある。
**実装された際、真名開放時において明かされるプロフィール1で素手で人間の首をもぐ程度の膂力を有していることが判明した。その割に筋力は平均的なCランクだが、スキル「鬼種の魔:B」が怪力スキルを内包しており、それを「血脈励起:A」でさらに強化しているので、ステータス以上の筋力を発揮できてもおかしくはない。<br>一方で細かい力加減が苦手であり、おにぎりを握ろうとしても潰れてモチのようなものになっている。
*亜種並行世界で宿業がうまく働かなかった理由は、宿業によって彼女が変質した結果、鬼の血の反転も同時に引き起こされたためと考えられる。
**実際に後天的な理由で反転してしまって、鬼の血が強くなり[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|原因]]を阻害するという事例には[[遠野シキ|前例]]がある。
*わかりにくいが鬼の血の影響もあって地味にメシマズ気味。『鬼楽百重塔』ではおにぎりを握ろうとしてなぜか餅になってしまったという一幕も。
**一方彼女自身のバレンタインシナリオでは甘栗をチョコでコーティングした完成度の高いチョコをくれる……と思いきや、説明文をよく見ると'''造形にしか触れられていない'''。ちなみに甘栗は一般的にお菓子作りに使われる栗とは違い、チョコとの相性は……。
***ただし紫式部が巴御前が作った和菓子を普通に食べているため菓子類は問題なく作れる可能性が高い。これは一般的な料理と違い、菓子類の場合計量が命…逆に言えば計量をしっかりしてや妙なオリジナリティを発揮しようとさえしなければ失敗はしにくいためと思われる。
**[[紅閻魔]]のヘルズキッチンを受講した事もあるらしいが、その余りにも大雑把かつ脳筋な料理観に、「一品作る間に二品ダメにする」「首をねじ切る事しかできない悲しいモンスターなのでちか」と嘆かれる始末。皮すら剥いていない素の大根が料理に出てくる事もあるらしく、[[ガウェイン]]のマッシュ料理よりも酷いのではないか…?
**なお、史実の義仲も京の食事作法等には疎かったらしく、「無塩という言葉を魚ではなく茸に使った」「山盛りのご飯を小汚い丼によそって振る舞った」などの逸話が存在する。「義仲がなんとも言わなかったので、改める必要がなかった」と言うのもメシマズの原因だろうか。上記のお菓子作りの事を踏まえても、やり方を知っていればまともに料理は作れる(つまり、正しい料理の作り方を身に着けていない)と言う点が大きいのだと考えられる。
***一応フォローしておくと、この辺りは巴や義仲個人の問題というよりは当時の食文化の問題という側面も大きい。とはいえ、その当時でも若干度を越していたのは事実であり、京を追われた原因の一つとなっている。
**後に[[柳生但馬守宗矩]]の幕間の物語「剣術無双・剣禅一如」で明らかになったが、鬼の血の影響で味覚についても鋭くなったり鈍くなったりと波があるとのこと。
*なお史実としては巴御前は確認されておらず、その存在は後世の創作の可能性が高いとされている。
**正確には、巴御前の存在が確認されているのは、源義仲の死後50年以上後に書かれたとされる「平家物語」や「源平盛衰記」といった軍記物語という後世に創作された物語であり、政府によって編集された歴史書である「吾妻鑑」はおろか、当時の一次資料にもその存在はまったく確認されていないため、実在の可能性は現在のところない。ただし、史実として確認されている中にも数名の女武者は存在するので珍しいことではあるが女武者そのものがいなかったわけではない。
話題まとめ
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脚注
注釈
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出典
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リンク
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