「ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン」の版間の差分
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2015年11月19日 (木) 00:13時点における版
ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン
第三魔法の魔法使いの弟子によって作られた人工知能、ゴーレム・ユーブスタクハイト。
- 略歴
- 第三魔法の再現をユスティーツァ鋳造という形で偶発的に成功してしまった第三魔法の魔法使いの弟子たちが、ユスティーツァを超えるホムンクルスを自らの技術体系で作り出すために作成した彼らの技術の結晶。アインツベルン城の中枢制御用人工知能「ゴーレム・ユーブスタクハイト」。
ユーブスタクハイトはアインツベルンの管理者として使用するために人間型端末筐体を製造しており、最終的には八代目のアハトまで稼働させた。アハトはユスティーツァ後に造られたもので、第二次聖杯戦争から現在まで全ての聖杯戦争に関わっている。
アハトは第三次に「復讐者」を招いたが期待外れ、第四次に「魔術師殺し」と最高の「剣士」を招いたが裏切られるなど、必勝の策が結果的に裏目裏目に出てしまう人。
第五次で第四次の「聖杯の器」から生まれた究極のホムンクルスを投入し、今度こそ期待外れも裏切りもないよう、最高の英霊を「狂戦士」として聖杯戦争に送り出す。
- 人物
- 本来ユーブスタクハイトに人格は存在しない。あくまで「城を動かすもの」、「第三魔法を再現するもの」として、その都度必要な人間性が人型端末に植え付けられ、人間のふりをさせているにすぎない。その本質は「進歩できないかわりに、永久に稼働し続ける」オートマトンである。
- 能力
- アインツベルンで作られるホムンクルスたちすべての父。アイリスフィール、リーゼリット、セラといったホムンクルスは全て彼の手で造られ、イリヤスフィールも彼による調整を受けている。また、「聖杯の器」(小聖杯)は彼の手によって造られていると思われる。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- イリヤの台詞などにちょっとだけ名前が出る程度。
- Fate/hollow ataraxia
- イリヤ・セラ・リズとの会話で名前が出る。
- Fate/Zero
- 冒頭で少し登場。切嗣に聖剣の鞘を与える。
- ちびちゅき!
- 花見の席を囲むが、同席者が間桐臓硯なせいか沈んだ表情である。
- カプセルさーばんと
- 直接は登場しないが、シロウを(孫的な意味で)実家に引き取ろうと手を尽くしているとか。他の時空に比べると平和な話である。
人間関係
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 実質造り出した究極のホムンクルス。第五次聖杯戦争の「聖杯の器」。
- リーゼリット
- イリヤの機能の一部として造り出したホムンクルス。
もともと自我を持たせるつもりはなかったが、アハト翁の卓越した腕とイリヤの影響で自我が芽生えた。 - セラ
- 造り出したホムンクルス。人間を遥かに上回る魔術回路・魔術知識を持たせた。
- アイリスフィール・フォン・アインツベルン
- ユスティーツァを雛型に造り出したホムンクルス。第四次聖杯戦争における「聖杯の器」。第三次で「聖杯の器」が戦争途中で破壊されてしまったため、自己管理機能を持つ器として彼女を造った。
- 衛宮切嗣
- 戦闘を得意としないアインツベルンが必勝のために招いた外部の魔術師。「魔術師殺し」の戦歴をアテにしていたが、自らが犯した過去の過ちが遠因となり裏切られる。
- アヴェンジャー
- 第三次聖杯戦争で反則を用いて招いた「復讐者」のサーヴァント。しかし能力は期待外れで、早期に敗退する。
メモ
- 冬木の聖杯を呪いのアイテムにした元凶。が、第四次の時点での臓硯の発言によるとアハト翁自身は自分の引き起こしたことを把握していない可能性が高い。
- アイリスフィールも聖杯の中身が「この世すべての悪」であることを知らなかった
第五次の時点では、イリヤスフィールは聖杯の中身のことを全て知っている。 - 仮に把握してたとしても、アハト翁にとって聖杯は願望機ではなく第三魔法に至る手段であり、機能が多少歪もうが一般人に呪いを齎そうがどうでもいいと思っていた可能性はかなり高い。
- アイリスフィールも聖杯の中身が「この世すべての悪」であることを知らなかった
- 切嗣を裏切り者扱いしているが、そもそも切嗣が聖杯を破壊したのはアヴェンジャーが原因なので、結果的にはアハト翁も切嗣を裏切っている。
- 「周到に準備するのに関係ないところでうっかり足を掬われる」遠坂家、「慎重すぎて動かない」間桐家に対して、「周到な準備そのものが裏目裏目に出る」お人。
- 第三次:違法を行なってでも聖杯を得ようとしたが、結果は最弱のサーヴァント・アヴェンジャー。しかも「この世全ての悪」に聖杯が汚染される。
- 第四次:外部から戦闘能力に秀でた魔術師をマスターとして招くも、マスター自身が望んでいたサーヴァントではなく、強力だからという理由で(結果的に)相性が最悪のサーヴァントを無理に宛てがってしまう。しかも第三次の影響で最後に裏切りに合う。
- 第五次:必勝を期して最高のサーヴァントを呼ぶも、前回の結果から裏切りを警戒し、理性を奪って「狂戦士」クラスで召喚する。その為、本来あった武技やサーヴァント自身の戦略眼が全く発揮されずに、宝具頼みの力押ししかできなくなる。
- 強いマスターと強いサーヴァントを組み合わせればすごく強いはず、という至極単純な発想しかできない。強者と勝者はイコールではないという戦場の基本も弁えていないあたりが、アインツベルンを象徴しているともいえる。
- アインツベルンが「戦闘を苦手とする」と言われるのは単なるマスターの戦闘力の問題より、こういった戦術面での問題が大きいだろう。
最強同士を組み合わせること自体は間違いではないのだが問題は遠坂らと違って「さらに策を講じる」という手段を執らないこと。戦場での作戦も魔術師殺しに全て任せていたり、幼女に好きなように暴れさせたりと、やはり最強のサーヴァントとマスターを揃え、問題が見つかったらそれを改善すれば必ず勝てる、と考えているきらいがある。
- アインツベルンが「戦闘を苦手とする」と言われるのは単なるマスターの戦闘力の問題より、こういった戦術面での問題が大きいだろう。
- 平行世界では神に近い存在である「この世全ての悪」の制御に不安を覚え、本来、聖杯戦争の秩序を守る中立の存在である『ルーラー』を「参加者」として呼び寄せ、他のサーヴァントに対する絶対強制効果を持った令呪を悪用する事を目論む。
ここで「ルーラー」のクラスの聖人を召喚した事で大聖杯は汚染を免れ、召喚された聖人も最後まで生き残った。間抜けな事ばかりしてきたアインツベルンとして初の快挙であったが、結局軍の力まで動員してきたダーニックに他の二家共々敗れ、大聖杯を奪われてしまった。
それからは滅んだマキリ、聖杯を綺麗さっぱり忘れて別の方法を探すようになった遠坂と違い、未だに大聖杯の建造を目指しているとの事だが、アインツベルンも他二家と同じく大きく衰退し、あと何百年かけて全能力を費やしても新たな大聖杯が作れるかどうか怪しい所らしい。 - 彼自身が拘泥しているのはあくまでも「第三魔法の再現」であり、「聖杯戦争の勝利」ではない。事実、空前絶後の最高傑作であるホムンクルスであるイリヤでも勝利できなかった場合、聖杯戦争を通しての天の杯の再現は第五次で諦めるつもりだったとか。
- 長い間殆ど設定上の人物に近かったが、『Fate/Zero』Blu-ray Disc Boxの特典ドラマCDにて、ようやく出番らしい出番が与えられた。
- TYPE-MOON関係者をして「どんだけ金持ちなんだ」と言わしめるほどに別格の資金力を誇るアインツベルンだが、その収入源は意外と判然としない。
- アハト翁作ホムンクルスが女性型しか確認されていない理由については、奈須氏氏曰く「グッスマやアルターさんに訊いてくれ」とのこと。
- アハト爺はイリヤに、素敵で愉快な日本の偏見を教え込んでいる(悪意ではなく、本人もそう信じているらしい)。