「雨生龍之介」の版間の差分
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− | :普段は話すことも億劫だと感じるほど無気力な人物。しかし趣味の分野では明朗快活で饒舌。他者の心の機微に敏く、細かいことにこだわらない大らかさで常に建設的な思考をするポジティブさを持つ。探究心と好奇心が旺盛で、精一杯人生を楽しむ。夜の街では人気者で、女性にもよくモテる。――ただしその趣味は、拷問と殺人。聖杯戦争中はほぼ後者の性格のまま。<br | + | :普段は話すことも億劫だと感じるほど無気力な人物。しかし趣味の分野では明朗快活で饒舌。他者の心の機微に敏く、細かいことにこだわらない大らかさで常に建設的な思考をするポジティブさを持つ。探究心と好奇心が旺盛で、精一杯人生を楽しむ。夜の街では人気者で、女性にもよくモテる。――ただしその趣味は、拷問と殺人。聖杯戦争中はほぼ後者の性格のまま。<br>道徳や倫理観が破綻しているものの、これは幼少期に何か深刻なトラウマを負ったとかそういう理由はなく、どうしようもなく持って生まれたもの。(本人にとっては)幸いなことに、特に既存の道徳観念を植えつけられて思い悩むようなことはなく、自身の欲求に何の躊躇いも忌避も抱いてはいない。それどころか、自分の所業を芸術と信じており、その芸術性や哲学性が世間に認められないことを不思議に思っているフシもある。<br>行き当たりばったりの快楽殺人者でありながら、天性の証拠隠滅と捜査撹乱を行うことができ、警察を撒くだけでなく、行なった殺人そのものが世間には認知されていないケースすらある。プロの暗殺者として活動していればひとかどの人物とも成り得たが、彼にとって殺人は趣味の芸術であるため、そんな発想はついぞなかった。被害者の金品にも全く興味を示さず、これが警察の捜査を逃れる一因にもなっている。普段はフリーター。<br>動物が大好きで、サファリパークとかTVの動物特番とかを好む。中でも特に豹が好きで、衣服として豹柄をあしらったものを身につけるか、あるいは豹に関係した小物(本物の豹の牙のペンダントなど)を持ち歩くようにしている。ただし、動物は彼の「芸術」の対象ではなく、真に愛でるのはヒト科ヒト目に限られる。肉食獣は好きで憧れもするが、生まれ変わりたいとまでは思わない。ヒトを狩る上で最も優秀なハンターとなるのは、同じヒトに他ならないから。 |
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− | :彼自身に特殊な能力は何もないが、その血脈は[[魔術|魔術師]]の因子を持つ。<br | + | :彼自身に特殊な能力は何もないが、その血脈は[[魔術|魔術師]]の因子を持つ。<br>正面切って戦うことはできないが、不意打ち・暗殺・謀略に関しては非常に優秀(虚淵玄氏いわく「神」)。ただし相手は一般人に限る。 |
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− | :自身のサーヴァントではあるが、マスターとして主従関係を意識している様子はない。<br | + | :自身のサーヴァントではあるが、マスターとして主従関係を意識している様子はない。<br>彼を「旦那」と呼び慕い、殺人の師と仰いでいる。 |
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− | :せっかくの創りあげた芸術品が、留守にした工房ごと破壊され、涙を流して慟哭する龍之介。<br | + | :せっかくの創りあげた芸術品が、留守にした工房ごと破壊され、涙を流して慟哭する龍之介。<br>ただし、彼の言う「アート」とは、人間を材料にした●●とか■■とかのことである。 |
:読者や視聴者から「'''お前が言うな'''」と総ツッコミを受けたことは言うまでもない。 | :読者や視聴者から「'''お前が言うな'''」と総ツッコミを受けたことは言うまでもない。 | ||
− | ;「神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし、それと同じくらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ。<br | + | ;「神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし、それと同じくらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ。<br> でなけりゃぁ――生き物のハラワタが、あんなにも色鮮やかなわけがない。<br> だから旦那、きっとこの世界は神様の愛に満ちてるよ」 |
:信仰も奇跡も知らない龍之介がキャスターに説いた台詞。信仰に絶望し神を呪って来たキャスターにとって思わぬ啓示となった。 | :信仰も奇跡も知らない龍之介がキャスターに説いた台詞。信仰に絶望し神を呪って来たキャスターにとって思わぬ啓示となった。 | ||
;「やっちまえ、青髭の旦那ぁ!ぶっ潰せ!ぶっ殺せ!ここは神様のおもちゃ箱だぁ!」 | ;「やっちまえ、青髭の旦那ぁ!ぶっ潰せ!ぶっ殺せ!ここは神様のおもちゃ箱だぁ!」 | ||
− | : | + | :キャスターの大海魔を目にしてテンションの上がった龍之介のセリフ。彼独特の解釈からすれば、今から海魔に人が嬲り殺され、食い殺されるのもまた神の遊戯に過ぎない。 |
;「うわぁ…すっげーキレー」 | ;「うわぁ…すっげーキレー」 | ||
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;龍之介が行った殺人行為の描写 | ;龍之介が行った殺人行為の描写 | ||
− | : | + | :原作は文章のみなので読者は想像するしかなかったが、その後ドラマCD→漫画版の順で残虐な描写がエスカレートしていった。特に漫画版では犠牲者の無惨な遺体が2ページ見開きで描かれるなど、凄惨を極めた内容となっている。そしてアニメ版は(流血シーン等はあるが)原作よりはるかに抑えられた内容であり(とりわけある人物の行動が原作と異なっており、その結果本来犠牲となるべき人間達が救われたりもした)、そのせいか、アニメ版を入口とした一部のファンにはさほど異常性を認識されず、時に「龍ちゃん」の愛称で親しまれてすらいる。 |
== リンク == | == リンク == | ||
*[[登場人物]] | *[[登場人物]] |
2013年8月18日 (日) 14:15時点における版
雨生龍之介
- 読み:うりゅう りゅうのすけ
- 誕生日:1月31日/血液型:B型
- 身長:174cm/体重:65kg
- イメージカラー:紫
- 特技:軽妙なトーク、証拠隠滅
- 好きなもの:退屈/苦手なもの:家族愛
- 天敵:なし
- CV:石田彰
第四次聖杯戦争にてキャスターのサーヴァントのマスターとなった快楽殺人者。
- 略歴
- 最初は好奇心から人の「死」の意味を知るために殺人を行ったものの、そこに快楽を見出して連続殺人犯となった青年。聖杯戦争に参加する5年前に姉を殺害し、以来地方を転々としながら殺人を繰り返してきた。その数は物語が始まる時点でのべ42人にも及ぶ。
殺人に対する「モチベーションの低下」に悩まされたことをきっかけに「儀式殺人」の手法を取り入れ、参考とした書物が聖杯戦争について記録したものであったこと、彼の血筋に魔術回路が生きていたことから偶然にもキャスターを召喚し、無自覚のまま聖杯戦争に身を投じることとなる。
- 人物
- 普段は話すことも億劫だと感じるほど無気力な人物。しかし趣味の分野では明朗快活で饒舌。他者の心の機微に敏く、細かいことにこだわらない大らかさで常に建設的な思考をするポジティブさを持つ。探究心と好奇心が旺盛で、精一杯人生を楽しむ。夜の街では人気者で、女性にもよくモテる。――ただしその趣味は、拷問と殺人。聖杯戦争中はほぼ後者の性格のまま。
道徳や倫理観が破綻しているものの、これは幼少期に何か深刻なトラウマを負ったとかそういう理由はなく、どうしようもなく持って生まれたもの。(本人にとっては)幸いなことに、特に既存の道徳観念を植えつけられて思い悩むようなことはなく、自身の欲求に何の躊躇いも忌避も抱いてはいない。それどころか、自分の所業を芸術と信じており、その芸術性や哲学性が世間に認められないことを不思議に思っているフシもある。
行き当たりばったりの快楽殺人者でありながら、天性の証拠隠滅と捜査撹乱を行うことができ、警察を撒くだけでなく、行なった殺人そのものが世間には認知されていないケースすらある。プロの暗殺者として活動していればひとかどの人物とも成り得たが、彼にとって殺人は趣味の芸術であるため、そんな発想はついぞなかった。被害者の金品にも全く興味を示さず、これが警察の捜査を逃れる一因にもなっている。普段はフリーター。
動物が大好きで、サファリパークとかTVの動物特番とかを好む。中でも特に豹が好きで、衣服として豹柄をあしらったものを身につけるか、あるいは豹に関係した小物(本物の豹の牙のペンダントなど)を持ち歩くようにしている。ただし、動物は彼の「芸術」の対象ではなく、真に愛でるのはヒト科ヒト目に限られる。肉食獣は好きで憧れもするが、生まれ変わりたいとまでは思わない。ヒトを狩る上で最も優秀なハンターとなるのは、同じヒトに他ならないから。
- 能力
- 彼自身に特殊な能力は何もないが、その血脈は魔術師の因子を持つ。
正面切って戦うことはできないが、不意打ち・暗殺・謀略に関しては非常に優秀(虚淵玄氏いわく「神」)。ただし相手は一般人に限る。
登場作品と役柄
- Fate/Zero
- キャスターのマスターとして聖杯戦争に参加するが本人にその自覚はない。
ただキャスターの殺人美学・哲学に心酔しているがために共に行動し、連続殺人犯として冬木の町を恐怖に陥れた。 - Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 「ゼロカフェ」店員その2。明るくて人当たりもよく、仕事もできる好青年。ちょっと同居人が怪しかったり、小さな子供が好きすぎたりと胡乱なところはあるのだが……
人間関係
- キャスター (第四次)
- 自身のサーヴァントではあるが、マスターとして主従関係を意識している様子はない。
彼を「旦那」と呼び慕い、殺人の師と仰いでいる。
- 姉
- 龍之介が最初に殺した相手。実家の蔵に遺体は放置されており、ミイラ化した彼女の遺体が漫画版で描かれた。
- 父&母
- 第四次聖杯戦争開始直前には、未だ存命中であることが描写されている。
- とある先祖
- 龍之介が儀式殺人を行う契機となった、聖杯戦争に関する手記を残す。幕末、第二次聖杯戦争の頃の人物。
名台詞
- 「COOL! 最高だ! 超COOLだよアンタ!」
- キャスターを召喚した時の台詞。この瞬間、史上最悪の殺人コンビが誕生した。
- 「精魂込めて俺達が仕上げてきたアートが……酷すぎる! こんな、こ、これが人間のやることかよォッ!!」
- せっかくの創りあげた芸術品が、留守にした工房ごと破壊され、涙を流して慟哭する龍之介。
ただし、彼の言う「アート」とは、人間を材料にした●●とか■■とかのことである。 - 読者や視聴者から「お前が言うな」と総ツッコミを受けたことは言うまでもない。
- 「神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし、それと同じくらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ。
でなけりゃぁ――生き物のハラワタが、あんなにも色鮮やかなわけがない。
だから旦那、きっとこの世界は神様の愛に満ちてるよ」 - 信仰も奇跡も知らない龍之介がキャスターに説いた台詞。信仰に絶望し神を呪って来たキャスターにとって思わぬ啓示となった。
- 「やっちまえ、青髭の旦那ぁ!ぶっ潰せ!ぶっ殺せ!ここは神様のおもちゃ箱だぁ!」
- キャスターの大海魔を目にしてテンションの上がった龍之介のセリフ。彼独特の解釈からすれば、今から海魔に人が嬲り殺され、食い殺されるのもまた神の遊戯に過ぎない。
- 「うわぁ…すっげーキレー」
- 衛宮切嗣にキャスターのマスターであると看破され腹部を狙撃されての一言。自分から流れ出る赤い輝きこそ彼があらゆる方法で人を殺しながら探していた生きている証であり、迫る「死」の実感であった。
メモ
- 聖杯に全く興味を示さず、ひたすら自分の趣味に没頭した。その原動力は「死の本質を実感し理解すること」への渇望、転じて「生を実感すること」。方法論こそ違えど、TYPE-MOONの魔術師の在り方と同質と言える。
- 趣味・嗜好が合致した為にキャスターとの相性は抜群で、第四次聖杯戦争においてマスターとサーヴァントとの絆が最も固かったチームであったのは実に皮肉である。
- ただ、一見似たもの同士ではあるものの実は噛み合っていないと奈須氏は語っており、「仲が良かったのは期間が短かったためにお互いの齟齬に気付かなかったこと」と、「その齟齬が偶然回りまわっていい方向に働いたため」らしい。運が悪ければ召喚直後に殺されていたとか。
- キャスターと意思疎通が出来ている為、龍之介もAランク相当の「精神汚染」スキル持ちだと推測できる。
- 最期は切嗣に狙撃されてキャスターより先に死亡。初めて「死」というものを実感して、満足しながら死んでいった。
- 苦手なものに「家族愛」とあるが、作中において彼の家族に関する描写は少なく、また別段嫌がっていた印象は無く弱点としての素質に欠けていた。それを考慮すれば個人の性格・精神上の耐性は全マスターの中で最高ランクだったといえる。
話題まとめ
- うりゅー
- テレビアニメ放送前の週替わりCMでは、雨竜龍之介と誤表記された。(後に修正されている)
- 龍之介が行った殺人行為の描写
- 原作は文章のみなので読者は想像するしかなかったが、その後ドラマCD→漫画版の順で残虐な描写がエスカレートしていった。特に漫画版では犠牲者の無惨な遺体が2ページ見開きで描かれるなど、凄惨を極めた内容となっている。そしてアニメ版は(流血シーン等はあるが)原作よりはるかに抑えられた内容であり(とりわけある人物の行動が原作と異なっており、その結果本来犠牲となるべき人間達が救われたりもした)、そのせいか、アニメ版を入口とした一部のファンにはさほど異常性を認識されず、時に「龍ちゃん」の愛称で親しまれてすらいる。