「セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア」の版間の差分
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2017年3月17日 (金) 01:24時点における版
セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
- スペル:Celenike Icecolle Yggdmillennia
- 年齢:26歳
- 誕生日:12月11日/血液型:AB型
- 身長:168cm/体重:53kg
- スリーサイズ:B86/W59/H88
- イメージカラー:毒々しい紫色
- 特技:鞭打ち
- 好きなもの:弱者/苦手なもの:強者・裏切り
- 天敵:問答無用で叩き斬ってくる系の騎士
ユグドミレニアの黒魔術師で、黒のライダーのマスター。
怜悧な美貌を持つ残忍な女魔術師。
- 略歴
- 黒魔術(ウィッチクラフト)による呪殺を生業とする魔術使いでもあり、聖杯大戦において、中に液状のものが入っていたと思われる染みのついたガラス瓶を触媒にライダーを召喚した。
ライダーの清廉さと美しさに心奪われており、連日飽きる事もなく彼に対して変態的な行為を強要するなど、異常なほどの執着を見せている。
魔術使いである獅子劫を軽視しない冷静沈着な面を持つものの、ユグドミレニア一族の中ではただ一人我欲のみを優先させており、赤の陣営を殲滅したらライダーに対する情欲を抑えられなくなるだろう、と自分の危険性を自覚してもいる。
どんなに求めてもライダーは振り向かず、それどころかホムンクルスであるジークに肩入れするようになったため、激しい苛立ちを感じることとなる。そして決戦に臨んでもなおライダーが自分の指示を無視し、ジークの側にいることを選択したため、もはや狂気じみた嫉妬と復讐の念に駆られて、自分の立場やユグドミレニア一族の悲願などすっかり頭から吹っ飛んでしまっている。
後に城に戻ってきたライダーとジークに遭遇。激情が臨界点を突破し、ライダーに令呪でジークの殺害を命じ、ライダーの苦痛と絶望を楽しみながらジークを亡き者にしようとする。そして令呪に抗うライダーに対し追加で令呪を行使しようとした瞬間、空中庭園に向かう途中だった赤のセイバーに背後から首を斬り飛ばされた。
彼女はその瞬間、ライダーに苦痛を与えながら彼自身にジークを殺させる、という最高のシチェーションでこの上ない多幸感を味わっていたため、何が起きたのかも認識する事もなく、歪んだ歓喜に包まれながら死亡した。
- 人物
- 清楚な佳人といった見た目だが、生贄を捧げるために獣や人間の腹を割き、臓物に接吻するせいで全身から血腥さを漂わせている。
黒魔術師の古い血筋であるアイスコル家は中世の魔女狩りから逃れるために西欧からシベリアに逃げ延びた事で魔術基盤を失い、衰退の一途を辿っていた。彼女はそんな一族に生まれた久方ぶりに才能ある子で、黒魔術を極める事に人生の全てを捧げていた一族の老婆たちに溺愛され、徹底的に黒魔術を教え込まれた。
黒魔術はその特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。彼女は老婆たちに教えられた通り、人の赤子、善良な人間、老人、妊婦、胎児と次々に生贄に捧げ、鉄のごとき理性で傷つける事の悦びと虐げる事への愉悦を抑え込み、「完璧な黒魔術師」としてあらゆる残虐な儀式を成功させてきた。
だが「魔術師」でない「女」としての彼女は、感情を抑えるよう老婆たちに教え込まれた反動から抑制が全く効かない性格となり、「愛情」という感情を教えられないまま育てられたこともあって、儀式中に湧き上がる嗜虐性を情欲に変え、関係を持った相手に徹底的に叩き付けてしまう。
それらの行為はただ激しいというばかりではなく、拘束した相手の体を刃物を用いて切り裂き、抉るなど極めて残虐かつ猟奇的なもので、彼女と一夜を共にして無事で済んだ人間などこれまで一人も存在しない。また、いわゆる少年愛者であり、純粋な瞳で世界を眺める少年を見つければ、徹底的に凌辱し、拷問を加え、流した涙を舐め、舌を吸う。ライダーに執着するようになったのもこの性嗜好によるものである。
彼女のライダーの愛し方は非常に倒錯的で、両腕を縛り付け胸元を剥き出しにして、そこに指を這わせ、舐め回すといった、正常な男女の関係とは到底呼べないものである。セレニケがライダーを美術品のように愛でるだけで済んでいるのは、今のところ彼女の魔術師としての理性と、サーヴァントの肉体強度と力量の絶対的な格差が歯止めとなっているため。だがその抑制も次第に外れてきており、最早聖杯などはどうでも良く、ただライダーを凌辱し、恥辱に染め上げれるのならば死んでも構わないと思うほどに歪み始めている。
元からユグドミレニアのマスターの中で最も「危ない」人物だったが、ジークにライダーの心を奪われた事によるストレス発散のため、ホムンクルスの使用人を私室に連れ込んでは、人道に背く存在である魔術師ですら軽蔑するだろう悪趣味な娯楽を行うようになり、益々猟奇性が増している。
- 能力
- ケインという木製の鞭を持っている。
- 卓越した黒魔術師であり、指した者の神経を鋸で引き裂くような痛みを与える釘など多くの呪殺・拷問用の礼装や魔術を操る。だが特筆すべきはその執念深さで、それなりの準備があれば標的がどこに隠れても、どこまで逃げても確実に追跡し、どんな手を使ってでも抹殺する。
また黒魔術を修めた魔術師は敵意や悪意に非常に敏感で、セレニケもその例に洩れず、ジークが密かに剣を握った瞬間に彼が何をしようとしているのか認識し、即座に罠を張るなど用意周到な一面を見せる。
登場作品と役柄
- Fate/Apocrypha
- 「黒」のマスターとして登場。
人間関係
Fate/Apocrypha
- ライダー
- サーヴァント。召喚してから毎日毎日、その体を弄び続けていたが……。
- ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
- 一族の長である彼にはセレニケも逆らえず、注意されるような事は極力避けていた。
- ジーク
- ライダーの心を奪った憎むべき相手。
彼の存在自体、セレニケにとっては許せるものではないが、ライダーを絶望させ、悲鳴を上げるのを見るため特別手の込んだ拷問をする気でいる。
具体的にはライダーの目の前で彼の眼球を抉り、腕を切り落とし、舌を引き抜き、抉りだした彼の腸を彼自身に食わせてやるつもりでいる。
女の嫉妬とは恐ろしい。
- ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
- 醜男な上に、セイバーを召喚したというだけで偉そうに振る舞う彼に対して嫌悪感を隠しきれなかった。ゴルドの方も、コンピューターなどの先端技術をも活用するような魔術師を見下しており、互いに相性が悪い………が、マスターとしても人間としても彼の方が遥かにまともだった。
氷室の天地
- 沙条愛歌
- ルーマニアにやってきたバカお姉ちゃん状態の彼女と「王子様属性」「少年属性」で意気投合し、無二の親友になったとか。
名台詞
- 「本当に、美しいわ。
ああ……残念。どうして貴方の躰はナイフで斬れないのかしら」 - ライダーの躰を慰み者にしていた時に放った余りに物騒な発言。
血に濡れなければ生きていけない怪物 の証。
- 「ああ、その顔よ! その顔!
イイ、最高! 私は、その顔が見たかったの!
いいえ、その顔だけが欲しかったの!」 - 小動物のように震え、涙を流しながら懇願するライダーの姿を見て、圧倒的な悪意を噴出させながら歓喜を叫ぶ。
- 「この、ホムンクルス風情が………私に……私に何をしたァッ!!」
- ジークの反撃を受けたことで、魔術師としての誇りも理性も全てかなぐり捨て、鬼女の如き絶叫を上げる。
そして二画目の令呪を使用しようとした瞬間……。
メモ
- ライダーが命令を聞かないのは元から奔放な彼の性格もあるが、彼女の責任も十分大きい。
何しろ反英雄などではない誇り高き純正の英雄でありながら、日々体を弄ばれ、男娼のごとく扱われている。無論、双方合意の上か愛し合ってすることならば何の問題もないが、「自分が快楽を得られればそれでいい」というセレニケにそんな気持ちを持てる訳もない。
これで何の不満も抱かない英霊の方が余程珍しい。むしろただ性欲を満たすためだけに使役されるなど、英霊たるサーヴァントにとっては耐え難い恥辱であり、彼ら・彼女達に殺されても何らおかしくない。その点、ライダーは良く我慢した方である。- 全く噛み合わない主従だったが、性格上理性蒸発の観点では共通点がある。もっとも、全く後先考えなくても英雄として振る舞うアストルフォと何もかもがどうでもよくてひたすら性欲を発散させたいセレニケとの隔たりはどうしようもなく深い。
- 実は、ユグドミレニアのマスターの中で一番働いていない。
ダーニックは各地に潜伏しているスパイとのやり取りや組織運営で当然の事ながら忙しい。ナンバー2のフィオレや弟のカウレスも自分たちのサーヴァントと交流を深め、きちんと戦術を練っている。
ロシェは工房でキャスターの助手に励み、あのゴルドさんでさえ、魔力経路の分割運用という画期的な技術を開発し、ダーニックからのお使いにも励んでいた(結局全部失敗したけど)。
皆がそれぞれ聖杯戦争のマスターとして仕事をしていた間、彼女が何をしていたかと言えば、ライダーをペロペロしていただけである。
マスターらしい事なんて、部屋と実体化しての自由時間をライダーに与えてやったくらいしかない。
最終的には、ライダーを虐めている所をモードレッドに「邪魔だ」の一言で背後からバッサリやられてしまい、何もしないまま退場。
ゴルドの無能さ・駄目さばかり注目されるが、彼女はそれに輪をかけてかなりヤバい、と言うか問題外である。
まあ、「自身の欲望に忠実に・全力に邁進した」と言う意味では、ある意味間違ってはいないのだが。- 「サーヴァントを使いこなせていない。それどころか慰み者にする始末」
「英霊には敬意を払うが、そのコピーであるサーヴァントなど道具に過ぎない、と言い切る」
「聖杯戦争に参加していながらサーヴァントをまともに戦わせない、というより聖杯を手に入れる気が全くない」
と、いろいろマスターとしては非道かつ問題外。
だが、それらの行動や聖杯大戦に至る経緯を考えると、あくまでダーニックに選ばれたからマスターとなって欲望を満たしだだけで、最初から聖杯戦争をまじめに戦う気がなかったのではないかとも思える。
Apocryphaには「聖杯大戦ならではのサーヴァント」が多く登場するが、彼女は「聖杯大戦ならではのマスター」だったのかもしれない。
- 「サーヴァントを使いこなせていない。それどころか慰み者にする始末」
- 意外なことに、カウレスに次いでコンピューターなどの情報技術に精通しており、ネットワークを通じて呪術研究を行っているらしい。
……何だか彼女のキャラクターや立ち位置を考えると、後々ネタにされそうな設定である。- ジークとライダー、二人の美少年が仲睦まじく腕を絡ませているシチェーションを見て陶然とした顔つきをしていたのは、正直ライダーの見間違いであってほしい……。
- Fate世界における他の黒魔術の使い手としては沙条綾香がいるが、彼女は生贄の殺害を忌避し、『氷室の天地』では妙な方向に覚醒しているなど色々な意味で異端。人間としてはアレだが、黒魔術師としてはセレニケの方が真っ当な例である。
- ちなみに『氷室の天地』10巻によれば、綾香の姉である沙条愛歌(超恋愛脳で行動原理がスイーツ全開)はルーマニアに渡った際、人間性が似ている「Sさん」なる人物と意気投合するそうな。
- 『Apocrypha』作者の東出氏は、アマチュア時代に自サイト「From dusk till dawn」の日記(現在は削除済)等で眼鏡っ娘嫌いを公言していた人物でもある。セレニケの扱いが悪いのはある意味必然と言えるかもしれない。
- 逆に、眼鏡っ娘好きを公言して憚らない磨伸映一郎氏の同人には、かなり早くに登場している。
『Apocrypha Material』ではそれを意識しているのか、磨伸先生ごめんなさいとコメントしていた。
- 逆に、眼鏡っ娘好きを公言して憚らない磨伸映一郎氏の同人には、かなり早くに登場している。