「武則天」の版間の差分
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:この宝具は「彼女は自由に罪人を生み出せる」という国家的法則の体現に等しい。すなわち、彼女がこの宝具を展開した時、彼女は誰に対しても「拷問するもの」となり、相対するものは問答無用で「拷問されるもの」となる。 | :この宝具は「彼女は自由に罪人を生み出せる」という国家的法則の体現に等しい。すなわち、彼女がこの宝具を展開した時、彼女は誰に対しても「拷問するもの」となり、相対するものは問答無用で「拷問されるもの」となる。 | ||
:本来ならば多種多様の拷問方法で不届き者を罰する事が出来るのだが、最近は、かつて政敵を害した酒壺と毒を拷問用にアレンジしたものをよく使っているようだ。 | :本来ならば多種多様の拷問方法で不届き者を罰する事が出来るのだが、最近は、かつて政敵を害した酒壺と毒を拷問用にアレンジしたものをよく使っているようだ。 | ||
− | : | + | :また、拷問とは生かし続け、殺し続けることであり、拷問の痛苦を鋳型に形作られた生と死の坩渦であり、それらの概念が入り混じった一種の異界。生と死を操り死んだまま在り続けるフェニクスを殺すことや、フェルグスが魔力塊である玉手箱による再生と併用することで『死』と『再生』を繋げて本来の自分の存在を部分的に引き出すことを可能にしている。 |
==真名:武則天== | ==真名:武則天== |
2017年10月19日 (木) 11:51時点における版
不夜城のアサシン | |
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真名 | 武則天 |
読み | ぶそくてん |
性別 | 女性 |
身長 | 138cm |
体重 | 35kg |
出典 | 史実 |
地域 | 中国 |
属性 | 秩序・悪 |
声優 | 井澤詩織 |
デザイン | 原田たけひと |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』ではシェヘラザードの手で西暦2000年のアガルタに歪曲召喚され、本来の自分の治世より後の時代であるはずの不夜城の支配者として君臨していった。
- ダユーが支配するイースを調査する主人公の前に現れ、身元が分からない少女のふりをして居城に案内したが、ダユーが逃走を図るところに現れ、キャスターがダユーを見限ってイースの水門を開けたことを、主人公達に生き延びたら不夜城に訪れることを許可するを告げて去った。
- 不夜城の元に訪れた主人公達に不夜城を自慢したが、その在り方を含めてイースと大差ないと一蹴されたことで対立、戦闘に陥ったが、その最中に現れた巨英雄の攻撃で潰されてしまう。霊基の反応が消えたことで消滅したとカルデア側は勝手に判断していたが、実際はアサシンとしての気配遮断で密かに生存していた。
- そしてシェヘラザードと同化したフェニクスを倒すための機を伺うべく身を隠し、最終版で主人公達と戦うフェニクスを倒すべく姿を現した。国を荒らす不届きものであるフェニクスを「告密羅職経」に落として撃破する機会を生み出したが、その際フェニクスに反撃を食らって重傷を負ってしまう。フェルグスが「極・虹霓剣」でフェニクスを討ち滅ぼしたことを見届けた彼女は消滅した。
- カルデアへと来た後は見た目の年齢の近いジャック・ザ・リッパーやナーサリー・ライム、茨木童子らと一緒にいるところを確認されている(『ネロ祭り再び~2017Autamun~』)。
- 人物
- 人への態度は傲岸不遜、振る舞いは得手勝手の限り。根本的に派手好きな童女。
- 自らの手で己の王座を造り上げたことから大変な努力家であり、常に優れた統治者であることを心がけている。自分の笑い方を素の「にゃはは」ではなく威厳のある(?)「くふふ」に変えるよう心掛けていたり、他には特に上下の隔たりない人材登用に重きを置いているが……彼女の思う正しさと、民草が望む正しさに乖離が目立っている。
- その努力に由来した王としての高い矜持を有している。自分の地位が天の意志によるものかのような発言の対しての憤りや、「天の意志すらも自分の膝を屈することはできない」と言い放ち、自身の霊基が消滅寸前に陥ってもなお己の足で立とうとすることからも伺える。
- そのため童女呼ばわりすると怒り出し、主人公からちゃん付けする選択を選ぶ度に怒る場面が度々見られる。……が、見た目に精神年齢が引っ張られているせいかその扱い自体は不快でないようで、絆を結べば向こうから童女扱いを望むような言葉を聞くこともできたりする。
- 飽き性で、ストーリー中では「飽きた」と言いながら何度か主人公の呼び方を変えているほか、マイルーム会話では自分の肩書を更新しようと考えていた。
- ただし、その傾向は『縁起担ぎ』の面も強いと考えられる。かなり信心深い性格であり、自分にかけられた呪いを信じて猫を怖がるほか、噂を聞いて都を変えるほど幽霊も苦手であるようであるなど、凄惨な拷問好きという人格に反し可愛らしい面もある。
- 能力
- 皇帝であって暗殺者ではないためクラススキルの気配遮断のランクはDと低い。しかし敵の本拠地へ直接潜入しその泣き所を直接攻撃する、カルデアの観測を誤魔化しつつアマゾネスの跋扈する不夜城から脱出するなど隠密行動は意外にも得意なようである。
- 攻撃方法は不夜城で使役していた『酷吏』を召喚して鞭打ちや大鋸での人体切断を行うほか、相手の周囲に大量の針を召喚して貫いたり手ずから携えた鞭で滅多打ちを行うこともある。
- 来歴からやはり拷問具について詳しいようで、『ネロ祭再び~2017Autamun~』では何故か持ち歩いていた余り物の「可愛い果物型の拷問具(おそらく『苦悩の梨』)」をナーサリーらに与えた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アサシン | 主人公 (Grand Order) | D | E | A | B | A | B | 気配遮断:D | 拷問技術:A 皇帝特権:B 女帝のカリスマ:A |
宝具
- 告密羅職経(こくみつらしょくけい)
- ランク:B
種別:対人宝具 - この宝具は「彼女は自由に罪人を生み出せる」という国家的法則の体現に等しい。すなわち、彼女がこの宝具を展開した時、彼女は誰に対しても「拷問するもの」となり、相対するものは問答無用で「拷問されるもの」となる。
- 本来ならば多種多様の拷問方法で不届き者を罰する事が出来るのだが、最近は、かつて政敵を害した酒壺と毒を拷問用にアレンジしたものをよく使っているようだ。
- また、拷問とは生かし続け、殺し続けることであり、拷問の痛苦を鋳型に形作られた生と死の坩渦であり、それらの概念が入り混じった一種の異界。生と死を操り死んだまま在り続けるフェニクスを殺すことや、フェルグスが魔力塊である玉手箱による再生と併用することで『死』と『再生』を繋げて本来の自分の存在を部分的に引き出すことを可能にしている。
真名:武則天
- ぶそくてん。中国史上唯一の女帝。またの名を則天武后。
- 「武則天」は通りの良さを優先して名乗っているが、死後の諡「則天大聖皇后」に基づくもの。
- 彼女自身としては、初めて帝位についた際の「聖神皇帝」の肩書がお気に入り。
- はじめは唐の二代皇帝太宗の後宮、妾の一人であったが、太宗の息子高宗と通じ、太宗の死後高宗の妾にもなる。
- そして武氏は高宗の子を産むが、その小さな命の火はほんの乳飲み子のうちに消えた。
- 武氏はその子を殺した犯人として王皇后を追求し、寵姫・蕭氏とともに失脚させ、自らが高宗の皇后の座についたと言われている。
- その際、武氏は二人の手足を切り取った上で「骨まで酔わせてやる」と酒壺に投げ込むという刑により処刑したという。
- この流れから、武氏が自ら子を殺して皇后に罪をなすりつけたのではないかと考える者もいたが、真実は定かではない。
- 皇后として実権を握った彼女は、邪魔な親族・政敵を次々と殺害(暗殺)。
- 高宗の死後、国号を「周」と変え、ついに自ら帝位につき、「聖神皇帝」を名乗ることになる。
- 彼女は国を治めるにあたり、密告を奨励する恐怖政治を敷いた。「酷吏」と呼ばれる役人達による残虐な拷問を、民草は心から恐れたという―――
- 最初から皇帝として生まれついたのではなく、ただ役人の娘であったが、父が死んで死んで引き取られた親戚共に憂さ晴らしに虐げられる日々を送っていた。
- そんな彼女が皇帝になったのは学問を、武芸を、女の技を、自分にとって不要なほかの全てを捨てて磨いた。単に、そう願い、そう決意し、そう努力したから―――。
関連
- 告密羅職経
- 彼女の統治時代に記されたと言われる、酷吏(拷問官)達の指導書。言わば罪人を作り上げるための、拷問と尋問のハウツー本であった。
- 酷吏
- 法を威にかざして、民衆を苦しめた悪徳役人への蔑称。元々の語源は司馬遷の『史記』の『酷吏列伝』から取られたもので、時代が下るにつれて冤罪の捏造や拷問係といった「汚れ仕事」を行う役人を指すようになった。
- 中国三大悪女
- 武即天と呂雉(漢の高祖帝の妻)、西太后、妲己の内の3人を指す他、最近は江青(毛沢東の妻)を加えた四大悪女とする事もある。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界 アガルタ』の解禁に際して真名を伏せる形で実装。
人間関係
- シェヘラザード
- ダユーを見限り自分の側に付くことを選んだ彼女を不夜城に迎え、軍師として側近に取り立てる。
- 状況的にスパイなどの可能性もある彼女の有用性を見抜いて要職に就かせるあたり、人事に秀でる彼女らしい采配だったと言える。
- タマモキャット、ジャガーマン
- カルデアにいる彼女らを「猫っぽい奴がいる」とやたら怖がっている。
- これは上述の王皇后を処刑した際、拷問にかけられる中で王皇后が「武則天は死後生まれ変わって鼠になる。私は猫に生まれ変わってそれを食い殺してやる」と言い残したことが原因で、生前の彼女はそれ以降宮中で猫を飼うことを禁止するほど恐れていたという。
- 荊軻
- 中国史上唯一の女帝である彼女にとって、生前始皇帝の暗殺を企てた荊軻の存在はやはり不安になるらしく、自身の暗殺を企てていないかと心配している。
名台詞
- 「妾は一人で国を統べてきた。お飾りの愚王や即物的な僧はいたが、本当に頼れる者と一緒に国を治めた事など無い。
だからな、その、試しに次の国は共同統治者を置いてやってもいいというか……ええい、みなまで言わせるな! 気付けバカ!」 - マイルーム会話「絆Lv5」真名開放時。
- 「才有る者は重く用いられ、才無き者はその下につく。生まれや育ちなど関係無く、そうあるべきじゃ。わかっておらん奴が多すぎるがの」
- カルデアにて語る人事論。彼女の人事登用は、どれだけ否定的なスタンスで彼女を研究する歴史家でもその点の優秀さだけは認めざるを得ないとまで言われるほどである。
- 「妾は赤子のころ、この子はいずれ天に至ると道士に予言されたという。
それをのちに聞かされたとき、妾は憤った。――余計なことを、と。
妾がこの頂に辿り着いたのは、天命ではない!そのようなものに邪魔はさせぬ!
妾は妾の足でここに立っておる。なればこそ、その足を動かせるのは自分だけじゃ。
他の誰かではない。他のいかなる要因でもない。賢者の諫言でも、愚者の刃でも、万の懇願でもない!
そう、たとえ天の意志ですらも!妾以外に、妾の膝を屈させることなど――できようはずもないッ!」 - 亜種特異点Ⅱ『伝承地底世界アガルタ』より。主人公達に追い詰められた際に放った台詞。
- 今にも消滅してしまいそうなぼろぼろの霊基の中、その力強い言葉は追い詰めているはずの主人公達にさえ圧を感じさせた。
- 「うぅ……猫。猫っぽいやつがおる。ワンとか言っておるし、全然意味がわからん。こ、恐くはないぞ。ただ嫌いなだけじゃ!」
- 「うぇ……猫。猫っぽいやつがおる。トラ猫かのう……なんじゃあの凶悪な鉤爪は。……恐ろし、くはないぞ。次の拷問に借りようかなと思って見ておっただけじゃ!」
- それぞれタマモキャットとジャガーマンを所持している際に追加される台詞。怖がっている理由は前述のとおり。
メモ
- 日曜七時に放映するアニメ『ヘボット!』の公式ツイッターが亜種特異点Ⅱ配信時に実装された後に「そろそろ眠らないと アサ シン どいヘボ」[1]というツイートがある。
- これは、武則天を演じる井澤氏が同作に登場するキャラクター「ヘボット」を演じており、それに関連したネタと思われる。というか、井澤氏もそれに反応するようにツイートしてる[2]。
- 見て分かる通りに明らかな幼児体型なのだが、彼女のイラスト担当である原田たけひと氏を知るユーザーからは巨乳キャラと判断されることがある。というのも氏の描くキャラクターは極端に体型が描写される傾向があり(下手すればワダアルコ氏と同等以上)、巨乳キャラはとにかく巨乳、逆に貧乳キャラは寸胴・まな板・平面とさえ称されるレベルに描かれていることも珍しくないからである。「成長する前の姿であり文献などを読む限り巨乳に育っている」「原田氏の絵でありながら第一再臨以降の絵で膨らみが確認出来、寸胴まな板ではない」という理由から、相対的評価として巨乳枠にされるという、実に奇妙な判断のされ方をされている。
- また、氏がイラストを担当するキャラメイクシステムのある人気やりこみゲームシリーズの関係から「ディスガイアのアサシン」なる呼び方をするユーザーも一部にいる。
- 日本における歴史の授業では単に「中国史唯一の女帝」として紹介される程度に済まされることが多いが、実は当時朝鮮半島に存在した百済を滅ぼし白村江の戦いを起こしたのは彼女であり、その後の40年続く唐との国交断絶の原因となるなど、実際は日本史にも大きな影響を与えている。
- シェヘラザードと並んで早い段階から「不夜城のアサシン」としてビジュアルが公開されていた。中華風の装束に加え、背景に皇帝の象徴である龍を象った台座が描かれていたことから、中国史上唯一の女帝である武則天説は当初から有力であった。他に髪の毛の色がラニに似ていることとアサシンの逸話から貂蝉説、三大悪女仲間の西太后説などがあった。
- 元号や役職の名称を頻繁に変えているが、その最たるものが則天文字であろう。
- 様々な漢字を独自の感性に基づいて変更していったもので、およそ20個前後の漢字を変えたとも言われている。
- これらの文字は、武則天の死と共に唐では使われなくなったが、敦煌などの西域では200年余りも使われた。
- 日本にも一部が伝わっており、中でも圀の字は徳川光圀が自身の名前に用いた事で現在でも使われている。