「花のみやこ!」の版間の差分
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:もう一人の主人公。<br>都古のクラスメートの合気道部員で、一人称はボク。<br>ひょんなことから都古の素顔と実力を知り、断られても粘り強く勧誘を続け、仮入部させることに成功する。 | :もう一人の主人公。<br>都古のクラスメートの合気道部員で、一人称はボク。<br>ひょんなことから都古の素顔と実力を知り、断られても粘り強く勧誘を続け、仮入部させることに成功する。 | ||
:七夜死忌なるもう1つの人格が存在する。 | :七夜死忌なるもう1つの人格が存在する。 |
2018年3月28日 (水) 00:35時点における版
花のみやこ! | |
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作画 | 桐嶋たける |
掲載誌 | 月刊コンプエース[1] |
連載期間 | 2013年1月号 - 2014年7月号 |
単行本 | 全3巻 |
概要
アスファルトを震脚で踏み抜き、
上位ランカーを一撃で倒してのけたのは――
小柄な栗色の髪の少女でした
月刊コンプエースで連載されている、『月姫』シリーズからのスピンオフ作品。
作者は漫画版『MELTY BLOOD』を担当した、桐嶋たける氏。
登場人物の多くは『月姫』などの過去の作品にもともと存在するキャラクター名になぞらえて登場しているが、これは武内崇氏の「型月キャラを壊し、作り変えるぐらいの感じでやっちゃって下さい」という提案・指示によるもの。
主人公また舞台・人物設定はほぼオリジナルのパラレルな世界観で、TYPE-MOON作品で多く見られる伝奇要素はないとされている。
だが主人公を始めとして過去の作品に登場した人物、その関係者が登場し、全く無関係とも言い切れない。
2014年7月号で「第1部完」として、諸事情により終了(おそらく打ち切り)。以降はPixivや同人誌などで、『花のみやこ レジェンド』として桐島氏が個人的に続きを書いていくとのこと。
登場人物
メインキャラクター
- 有間都古
- 主人公。
「我流猫熊式八極拳(なんちゃってパンダしきはっきょくけん)」の使い手で作中屈指の実力者だが、中学生時代に打ち立てた武勇伝と三咲町での多くの舎弟に囲まれる生活に辟易しているため、非常に地味な出で立ちで本来の顔を隠している。
- 七夜詩希
- もう一人の主人公。
都古のクラスメートの合気道部員で、一人称はボク。
ひょんなことから都古の素顔と実力を知り、断られても粘り強く勧誘を続け、仮入部させることに成功する。 - 七夜死忌なるもう1つの人格が存在する。
生徒
- 浅神藤耶
- 合気道部の女子部長。非常にのんびりした性格で、誰に対しても優しい。1年間一人で部を回してきた実力者であったが、部の継続に必要な部員数を下回っていることをマリアに目を付けられ、部員たちに勧誘の指示を出す。浅上高校の創設者一族で、祖父は現理事会幹事。「凶る」のではなく、体が良く「回る」。
平行世界のそっくりさんと違い、非常に社交的で稔や紅葉とも交友がある。 - 朱紗慎妓
- 合気道部の女子部員。詩希とは同期で共に合気道を始めたが、今は詩希よりも遥かに実力は上。
日本人離れした外見をしていて、リボンを結んだ髪型といい白レンに似ている。
- 如月羽衣
- 詩希の友人三人トリオの一人。
眼鏡をかけた優等生タイプの少女。 - 不動晶
- 詩希の友人三人トリオの一人。
ショートカットヘアーの少女。 - 流亮子
- 詩希の友人三人トリオの一人。
語尾に「にゃ」とつけて話す脱力系少女。
なお、この3人の名前の元ネタはダイナミックプロ作品の主人公と思われる。
- 御子神吉明
- 転校生。この漫画には珍しく、元ネタの存在しないオリジナルキャラ。
都古に執心しており、「きょうだい」を名乗りつつベアハッグをかける。
生徒会
- 久我峰国綱
- 浅上高校生徒会長。容姿端麗で文武両道だが、性格はちょっと残念。
- 藤村空臥
- 生徒会副会長。第一~第六までの全ての剣道部主将。
何よりも「楽しい」を優先する気まぐれな性格。
- 相楽
- 生徒会書記。一話で美綴と戦った相手。
- 相撲部所属でランキング21位だが、こう見えてバリバリの理系。
風紀委員会
- 軋間紅葉
- 「オニ」と呼ばれる風紀委員首席の女生徒。唯一のダブルAランカーで、事実上の学園最強生徒。
美綴と同じくらいの長身で、持つだけで厚手の茶器を壊すほどの規格外の力を持っているが、本人はそれを抑えようと日々努力している。
- 牛頭夕海
- 風紀委員会所属の2年生。「ごとうゆみ」と読む。通称ゴズ
- 馬頭小夜
- 風紀委員会所属の2年生。「まとうさよ」と読む。通称メズ。
朱月会
- 姫月アルク
- 朱月会会長で前生徒会長の女生徒。姫アルクに似た髪型をしている。
- マリア・E・ソカリス
- 上高校監査委員第一席。褐色肌に金髪の女生徒。筋弛緩剤を仕込んだワイヤーを武器とする。
元生徒会役員だったが、引退後はランキング執行のために監査の役に付く。
アトラスの錬金術師同様、分割思考で分析を行う。 - 葛木亜魅
- 眼帯にパンクファッションで身を固めた女生徒。
金バッヂ持ちの実力者で、都古を気に入り襲い掛かるなどやや乱暴な言動が目立つが、襲われた詩希を助けるなど根は優しい。
葛木宗一郎の実の娘。 - 巫浄瑠璃
- 監査委員の一人で、銀バッヂ持ち。
丁寧な物腰の女生徒で、マリアの指示で合気道部に入部する。
葉隠
- 美綴稔
- 3年生の弓道部部長で体育会系の顔役。「巨人」「人間山脈」と称される程の長身で強面なのにオネェ言葉で話すなど、近寄りがたいものがあるが、その本質は爽やかな好漢で、紳士的な良い先輩。また可愛いものが好きなどと言動は何かと女性っぽい。
名前は某弓道部部長の弟に似ているが、何故か外見はCVジョージの教授似。 - 玄霧 サクラ
- 黒髪で片目を隠した女生徒。
影が薄く、それを生かした情報収集に長けるが、戸隠流忍術による戦闘能力も高い。
キャメロットインターナショナルスクール
- アルトリア・ペンドラゴン
- 高等部の生徒会長。姫月アルクとは幼馴染。清廉潔白な人物。頭の左右に三つ編みのおさげをしている。騎士王と同じく腹ペコキャラ。キャメロットは男子校であることが発覚したため、性別は男性。
- ランス
- 長髪に眼鏡の男子生徒。湖の騎士とよく似た髪形をしており、まるでアルトリアの執事のように紅茶を煎れている。
シュメール女学院
- ギラ・ギルガメッシュ
- 中等部主席。小柄な体格ながら、姫月アルクと互角の実力者。一人称は「我」(ワタシ)。
アルクとは犬猿の仲であるが、アルトリアに対しては一方的に好意を抱いている。
同じ地域に都古が住んでいたために地元を統率することができなかったために都古を敵視している。
言峰綺礼そっくりな執事と衛宮切嗣そっくりの運転手を連れている。
その他
- 時南宗玄
- 時南針灸院を営む針医師。
都古に八極拳を勧めた張本人であり、今でも親交のある人物。 - パンダ師匠
- 都古の武芸の師であり、人生の師でもある謎の人物。
- 葛木宗一郎
- 亜魅の父。娘を溺愛しており、ギリシャ生まれの奥さんとの仲もすごく良い、幸せ家族。
そっくりさんでもなんでもなく、本人である。 - 杜宇野秋葉
- 浅上学園理事長。経営危機に瀕していた学園をマンモス校に育て上げた立役者。
- 「とうのあきは」と読むが、顔と名前が似た別の人と異なり、かなりの巨乳。
用語
- 私立浅上高等学校
- 生徒数約2500名、敷地面積25万㎡のマンモス校で、都古たちの通う高校。学内ランキング制度という武術による順位づけを行っており、国内外に優秀なアスリートや武道の生かせる人材を輩出している。一方でそれによるスクールカーストが問題となっている。
元は中高大一貫の全寮制女学院であったとされており、当時の制服は『月姫』で登場した浅上女学院の制服と同じデザインになっていた。
現在のように変化したのは、今代の理事長の意向によるものである。
- 学内ランキング制度
- 浅上高校で最も重要視されている制度。武術による“強さ”をランキングにして、学内での優劣を定める制度。ランキングの上下は“仕合い(ランキング・バトル)”によって決定される。上位ランカーには学内でのあらゆる優遇と特権が与えられ、上位ランカーの証としてバッヂが支給されており、金バッヂを頂点に銀バッヂなどがある。
2年前に当時生徒会長であった姫月アルクの提言によって成立した。
- 朱月会
- 浅上高校を影で支配する組織。学内ランキングの監査委員会であり、生徒会長を引退した姫月アルクによって設立された。
- 生徒会
- 浅上高校で最上位にあたる組織……なのだが、朱月会に学内の諸々を牛耳られており、対外的にも浅上のトップは朱月会と見なされている。
- 葉隠
- 美綴稔が非公認で主催する体育会系部活の互助会。反朱月会の旗印としての側面もある。
メモ
- 基本的に『月姫』シリーズの主役級の登場は無しとされているが、アルクェイドのみ姫アルクならOKとされている。またパンダ師匠も登場している。
- 奈須氏はTYPE-MOONキャラクターが入り乱れるさまから「スーパー型月大戦」と形容している。ただ、主役級禁止や、キャラの作り変えと言った制約から「苗字や名前だけ借りたキャラ」がほとんど。
- 結果的にこれらの制約は、作品の足を引っ張っていた感が否めない。後半は『Fate』シリーズのキャラをほとんどアレンジせずに出すなどテコ入れを図ったが遅きに逸し、打ち切りと言う結果となった。
- 都古は本作では高校生という設定だが、『Character Material』で紹介された設定とはまた別とされており、本作独自の設定となっている。
- ちなみに奈須きのこはPixivで桐島氏が個人的に続きを書いてることを知らなかったらしく、竹箒日記で「自分もさっき知ってビックリしたので勢いで日記を更新する。」とコメントしている[2]。
書誌情報
脚注
- ↑ KADOKAWA / アスキー・メディアワークスブランドカンパニー
- ↑ 竹箒日記2014/12/17