「ラフム」の版間の差分
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2018年4月9日 (月) 22:24時点における版
概要
『Fate/Grand Order』に登場する、異形の存在。双貌の獣。ビーストⅡの眷属。
- 略歴
- 『絶対魔獣戦線バビロニア』でティアマトによって生み出された「新しい人類」。
- ティアマトに従って旧人類を滅ぼすべく行動を開始するが、多くの犠牲によってティアマトは倒され、彼らも纏めて消滅した。
- 人物
- 全身は黒紫色、腕の代わりに巨大な昆虫や甲殻類の脚を肩に4本付けたような身体、縦方向に開いて白く生えそろった歯を見せながら不気味な哄笑を繰り返す巨大な口、口以外には何も付いていない奇妙な形の頭、という生理的な嫌悪感を催させるグロテスクな姿。[1]。
- その内面は、知性が未発達な時期はまだ獣のような状態だが、知性を発達させるに従って内面も複雑になってゆくが、その実態は「幼児が昆虫を殺すような感覚で人間を虐殺する」「面白半分で捕えた人間同士を殺し合わせる」「人間を殺すのが楽しくてたまらない為文字通り自分が死んでも続ける」などといった吐き気を催す行為を平然と行うおぞましく恐ろしいもの。端的に言うなら「人間の残酷な一面ばかりを反映した化け物」である。また、下記のような真社会性生物のような生態を持つ為か、個体ごとの人格は見せかけでもある。
- 母ティアマトの権能からして無から生み出された個体も多くいると思われるが、ウルクを襲撃した個体の中にはウルク人を捕らえて作り直した現人類の再利用品が多数含まれる。もちろん、作り直されるにあたって元の人格は消滅する、というか材料として使われるだけで元の人間の面影などまるで残らないため、元が人間であっても他の大多数のラフムと同じおぞましい性質に成り果て、集団として行動するが、ごく稀に人間であった頃の人格と記憶を一部残したままラフムとして生まれる個体もおり、その個体は明確に自我を持ち個別に行動することがある。
- 能力
- 普通の武器が通らない程に装甲が固く、鉤爪で人間を簡単に引き裂ける程の攻撃力を持つ。
- また、「新しい人類」の触れ込みに相応しく知能も高く、初登場時はまともなコミュニケーションも取れなかったにも関わらず短期間で簡単な会話が可能なレベルまで知性を上昇させている。
- 生命体としても強靭で、捕食行為をする必要がなく、無性生殖で繁殖でき、それぞれの個体が持つ情報を共有できるという一種の真社会性生物のような特徴を持っている。
- ケイオスタイドから生まれた為、彼らがケイオスタイドに触れても問題がない。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第七特異点後半で敵として登場する。
人間関係
- ティアマト
- 生みの親。
- キングゥ
- 同じ親から生み出された兄弟であり、指揮官。
- 敬意などは欠片も抱いておらず、寧ろ自分達の邪魔になると考えるや否やすぐに叛逆して彼の心臓の役割を果たす聖杯を強奪する始末。
- エルキドゥ
- 上記のキングゥの肉体の本来の持ち主。
- エルキドゥの幕間の物語では、彼の肉体を介してキングゥの鎖の欠片を壊してティアマトの肉片を解放するべく、本気の殺意を向けて襲いかかった。
- 最期には彼が「世界を恨めない」ことを憐れんでいた。
名台詞
メモ
- 「ラフム」という名称はロマニ・アーキマンの命名。メソポタミア神話において、ティアマトから最初に生み出された怪物で「泥」という意味をもっている。
- ラフムのイメージはマクロファージ(微生物)。生物だけどほぼエイリアンといってもいい。初期案では表面の質感がもっと気持ち悪いデザインとなっている。
- 上記のように彼らとコミュニケーションが可能になるのはある程度時間が経ってからだが、その前にも意味不明な記号の羅列のような発声は行っている。この羅列を「日本語かな入力」でキーボードで打ち直すと意味のある文章になるというギミックが隠されている。
- 後に中国語版の配信に当たってもこれが再現されており、あちらでは中国語を部首に分けて入力する「五筆字型入力方法」での暗号となっている。
- ゲーム的にも設定通り、大量に出てくる雑魚としてはかなりの難敵としてデザインされており、面倒なスキルだけでなくベル・ラフムや一部のラフムに至っては大ボス級のステータスを伴って出てくる。見ているだけで生理的嫌悪感を催す化け物と何度も向かい合い手こずらされることで、登場人物と同じような気分にさせられること請け合いとなっている。
- 最終戦における11体のベル・ラフムが魔神柱よりも強いのは、あれがティアマトにとっての『魔神柱の拠点』扱いなため。
話題まとめ
脚注
- ↑ エルキドゥの幕間の物語『神が造り、人が紡ぎ、土に還るⅠ』ではモリアーティもラフムを見て「なかなかに心の棚を削られる」「常人が見たら狂気に取り込まれてもおかしくはない」と述べている。