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− | + | 一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。 | |
− | + | 不死身にほど近い頑強な肉体を持ち、零下100度の気温でも活動することができる。<br> | |
− | + | 動脈が切れたら死ぬ旧種とちがい、動脈を切断されてもすぐに血管が繋がり、外部に血が放出され続けるなら血管が自動的に生成される。<br> | |
− | + | 首を完全に折られない限り死なない。旧種がよく殺された感染症にもならない。<br> | |
− | + | 嗅覚が良く、アルコールにも強い。聴力も良く、音の反射でミノタウロスの迷宮の構造を把握できるほど。<br> | |
− | + | 魔銃との合成体であるため、生まれつき[[魔術]]に対する抵抗力も強く、通信機越しの暗示では効果が危ぶまれるほど。<br> | |
+ | その代償として消費カロリーが極めて高く、普通の人間の10倍は食べなければ死んでしまう。極寒での生存に特化したあまり、燃費が悪くなった。<br> | ||
+ | 食べて<ruby><rb>熱量</rb><rt>カロリー</RT></RUBY>を得なければ、たちまち氷漬けになってしまう。<br> | ||
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− | + | ボルトアクション式で、スコープが付いた猟銃。しかも現代にはない特性として撃った際に魔術が発動する。<br> | |
− | + | 火薬を増量するのではなく、魔力を注入することで爆発力や貫通力を高めている。<br> | |
− | + | ヤガが扱う事を前提とした、魔獣を殺すための銃。このような魔銃をヤガたちは当然のように持ち歩いている。<br> | |
− | + | 猟銃の他にも弓や鉈も使用する。 | |
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− | + | ヤガたちが飲む酒は火酒、ほぼストレートのウォッカで、<ruby><rb>風味</rb><rt>フレーバー</RT></RUBY>もほとんどない物が大半で。<br> | |
− | + | 美味を追求するところは人間と変わらず、コーヒーに似た豆の煮汁に果糖を入れたもの等が存在している。 | |
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+ | 寒さに慣れていなかった国は、呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。<br> | ||
+ | 当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。 | ||
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+ | 魔獣を仕留める獣がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。<br> | ||
+ | 勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。<br> | ||
+ | 弱者である<ruby><rb>旧種</rb><rt>ヒト</RT></RUBY>と決別した強き者として、ヤガを名乗った。<br> | ||
+ | 或いは、「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。<br> | ||
+ | この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。 | ||
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+ | 人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。<br> | ||
+ | 動物と人間を翔けあわせた結果、動物の無垢さも人間の豊かさも失われ、互いの良いところを打ち消し合ってしまった。<br> | ||
+ | 精神も変容してしまった彼らは行き詰まりの人類史―――「剪定されるべき世界」と認識されてしまった。 | ||
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+ | 長く生きたヤガは記憶が曖昧になり、思い出だけに縋り付き、子供の顔すら分からなくなり、幻想の中で生きるようになる事が良くある。 | ||
+ | これまで登場したのは以下2人。 | ||
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2018年5月5日 (土) 21:44時点における版
概要
ロシアの異聞帯に存在する人種。魔獣と人間の合成体。
スラブ圏の伝承にある妖婆、人を食い殺す魔女「バーバ・ヤガー」が由来である[1]。
イヴァン雷帝は世界最初のヤガにして最古のヤガであり、450年もの間存命していた。
“強食”を理としており、強い者だけが食べて良いと考え、弱者は肉にすらならないと学んでいる。
故に弱肉強食の内、「弱肉」が抜けている。
基本的に未知のもの、わからないものに関しては不安に思う。
獣人とヤガは外見は同じでも、進化基盤から異なる。
獣人であるウェアウルフ、ライカンスロープなどは、有り体に言って血の覚醒を伴う魔獣。
一方、ヤガは魔獣と人間の合成体。どちらかといえばキメラのような合成された幻想種に近いため、源流が異なる。
不死身にほど近い頑強な肉体を持ち、零下100度の気温でも活動することができる。
動脈が切れたら死ぬ旧種とちがい、動脈を切断されてもすぐに血管が繋がり、外部に血が放出され続けるなら血管が自動的に生成される。
首を完全に折られない限り死なない。旧種がよく殺された感染症にもならない。
嗅覚が良く、アルコールにも強い。聴力も良く、音の反射でミノタウロスの迷宮の構造を把握できるほど。
魔銃との合成体であるため、生まれつき魔術に対する抵抗力も強く、通信機越しの暗示では効果が危ぶまれるほど。
その代償として消費カロリーが極めて高く、普通の人間の10倍は食べなければ死んでしまう。極寒での生存に特化したあまり、燃費が悪くなった。
食べて
一応、ヤガの先祖だからか、旧種に対しては食欲が湧かない。
ヤガの装備品は現代の最新技術ではなく、50年は前のものだが、現代に程近いもの。[2]
ボルトアクション式で、スコープが付いた猟銃。しかも現代にはない特性として撃った際に魔術が発動する。
火薬を増量するのではなく、魔力を注入することで爆発力や貫通力を高めている。
ヤガが扱う事を前提とした、魔獣を殺すための銃。このような魔銃をヤガたちは当然のように持ち歩いている。
猟銃の他にも弓や鉈も使用する。
ヤガたちが飲む酒は火酒、ほぼストレートのウォッカで、
美味を追求するところは人間と変わらず、コーヒーに似た豆の煮汁に果糖を入れたもの等が存在している。
ビリー・ザ・キッドが作らせた強い酒をパツシィが飲んだところ、美味いが酒精が足りないという感想が出た。
大半のヤガは魔術の存在は知っているが身近な存在ではないが、魔術師をやっているヤガも存在しており、魔獣を飼いならしたりしている。
450年前に隕石の落下による氷河期だと言われる大寒波が発生し、地球上は何処だろうと分け隔てなく極寒の世界となった。
最早“人間”という旧い種では生き残る事のできない環境となった。
寒さに慣れていなかった国は、呆気なく滅び、元々常に寒さに対する備えがあり、わずかに余裕があったロシアでも、人口の九割近くが失われ、国そのものが消えてなくなる一歩手前までいった。
当時のイヴァン雷帝は魔術師と一緒に対策を練り、ロシアの人間に魔獣と人間の合成術を施したことで誕生したのが“ヤガ”。
魔獣を仕留める獣がなかった時代には、弱者は肉になるという時代が存在した。
勝利者と敗北者を分析し、強者のみを尊んだ。魔獣の力に溺れた者、耐え切れなかった者、絶望した者を糧とした。その次には病気に罹る者、その子供を糧とした。更に次には純粋な弱者を糧とした。そこまでやって、ようやく魔獣と人間の合成体から“ヤガ”となった。
弱者である
或いは、「人を食い殺す魔女」という部分が重要だったのかもしれない。自分たちがやったことを絶対に忘れないため。誰かが名付けた。
この事はヤガたちにとって、禁忌とされている。
人間の姿では最早生きていけない過酷な環境だったため、生き残った全ての人間はヤガとなったが、それは人間とは異なる生物を世界に産み落としたも同然であり、その過程で彼らは人間であったときに得た大切なものを失った。
動物と人間を翔けあわせた結果、動物の無垢さも人間の豊かさも失われ、互いの良いところを打ち消し合ってしまった。
精神も変容してしまった彼らは行き詰まりの人類史―――「剪定されるべき世界」と認識されてしまった。
長く生きたヤガは記憶が曖昧になり、思い出だけに縋り付き、子供の顔すら分からなくなり、幻想の中で生きるようになる事が良くある。 これまで登場したのは以下2人。
名前 |
パツシィ |
イヴァン雷帝 |
メモ
- 『永久凍土帝国 アナスタシア』に登場したアナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァは歪んだ召喚によって「外身は
旧種 だが、中身はヤガに近いもの」となっている。