「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」の版間の差分
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:期間限定イベント『踊るドラゴン・キャッスル!』では、長崎の出島で生前の彼女と共にひと時を過ごすことができた。 | :期間限定イベント『踊るドラゴン・キャッスル!』では、長崎の出島で生前の彼女と共にひと時を過ごすことができた。 | ||
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:シーボルトはお瀧共々彼女が差別を受ける羽目になったことはやり切れなかったようで、そのため差別のない新たな国を作ろうとしていた。 | :シーボルトはお瀧共々彼女が差別を受ける羽目になったことはやり切れなかったようで、そのため差別のない新たな国を作ろうとしていた。 | ||
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+ | :後妻ヘレーネと、その間に生まれた長男アレクサンダー、次男ハインリヒ、次女ヘレーネ・フライン、三女マチルデ、三男マクシミリアン(女子はイネを含めたカウント)。 | ||
+ | :アレクサンダーとハインリヒは父同様日本との関わりが深く、楠本親子とも交流を持っていた。後にイネが開業するにあたり、この二人が尽力している。 | ||
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==メモ== | ==メモ== | ||
− | + | *先述のように「サーヴァントとしては戦闘能力はない」とされているが、実際のところは「元からマスターに専念する予定だった」「カルデア介入が想定外であった」為にそもそも自身の戦闘を考慮していなかった事が反映された結果と思われる。加えてストーリー上では、先述の通りダメ押しで「常時イネを背負っている」というメタ的な制約も存在する。 | |
+ | **逆に言えば、諸事情抜きで普通に召喚された場合それなりの戦闘力を獲得する可能性もあり、[[アスクレピオス|何気に]][[ナイチンゲール|武闘派]][[シャルル=アンリ・サンソン|揃いの]]カルデア医療班にとって更なる戦力拡大となりそうである。 | ||
+ | **乗馬に通じていた事から実装される場合[[ライダー]]クラスが想定されるが、[[アサシン|暗殺者]]を度々撃退していた…という相性的に矛盾するエピソードもあり確定し辛いところ。 | ||
+ | *上司「カピタン」であるが、実のところ固有名詞ではなくそれ自体が「オランダ商館長」を指す役職名。推定される実名は「ヨハン・ウィレム・デ・スチューレル」。 | ||
+ | **作中において明記されていない理由を推測すると、実は史実において北斎に発注していたのは前任者「ヤン・コック・ブロンホフ」であり、絵の完成前に離任・帰国していた彼の代理でスチューレルが受け取りに赴いた…という実情があるのだが、ストーリー上詳細を説明する必要性が皆無に近い為に実名をボカす形で両者の人物像が混合されたと思われる。 | ||
+ | **シーボルトにとって間違いなく恩人であるスチューレルだが、学術調査に関しては必ずしも協力的では無かったようで、それに立腹したシーボルトから'''決闘を申し込まれた'''エピソードも存在する。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年7月18日 (木) 16:02時点における版
クラス不明 | |
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真名 | フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト |
性別 | 男性 |
一人称 | ワタシ |
二人称 | 〇〇サン、〇〇(呼び捨て) |
デザイン | 荒野 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。
- 略歴
- 『踊るドラゴン・キャッスル! ~深海の姫君とふたつの宝玉~』で登場。
- 特異点となっている長崎の出島に妻や娘と共に住んでいる人物であり、竜宮城から逃げ出してきた主人公一行らと遭遇してひと悶着あったものの住処を貸した。
- そして物語中盤では、主人公らと敵対していた海幸彦や乙姫清姫のマスターであった事が判明。
- 物語終盤では、実はこの特異点におけるシーボルトは「シーボルト事件での帰路で聖杯を手にし、日本に戻ってきた生前のシーボルト」ではなく「晩年のシーボルトが聖杯で生み出した特異点に召喚されたサーヴァントのシーボルト」であり、彼の最終目的は「長崎の出島を江戸幕府から独立させることで、人々が何にも縛られることなく自由に暮らせる“美しい平和な国”を作る」ことであった。
- 後に竜宮城にて決戦となるも敗北し、聖杯を渡そうとした……が海幸彦が聖杯を奪い、彼が融合したイワブネに阿曇磯良や背負っていたイネ共々飲み込まれてしまう。しかし後にシリウスとなった阿曇磯良によって助け出され、イネと共に無事であった。
- 最後には海幸彦から娘のイネに加護を与えられ、出島に戻って妻とひと時を過ごしたのちに消滅していった。
- 人物
- 異様に大きなもみあげを蓄えた精悍な西洋人の青年。
- 陽気でテンションが高く、片言の日本語で話しかけてくる暑苦しい性格。
- 一応流暢に日本語を話す場面もあるが、お瀧をさん付けで呼ぶ際は決まって「オタクサン」と呼んでいる[注 1]。
- 生前の逸話通りに決闘好きで、何かと決闘を吹っかけてくる事以外は意外とまともで学識ある人格ではある。
- 能力
- サーヴァントとしては戦闘能力はないとの事で、実際に物語中では戦闘に直接参加していなかった。
ステータス
宝具
真名:フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト
- 江戸時代後期に日本を訪れたドイツ人の博物学者にして医者。
- 鳴滝塾という私塾を開設して蘭学と西洋医学を教え、幕末にかけての洋学者の養成に大きく貢献した。
- だが、下記の「シーボルト事件」でスパイ疑惑がかけられて日本を追放され、再び日本を訪れたのは30年後になってからであった。
- また、日本でできた愛妻「お瀧」と愛娘「イネ」と引き裂かれることになった悲劇でも知られている。
関連用語
- シーボルト事件
- シーボルトが一時帰国する際に持ち物から当時最新の日本地図が発見され、スパイ疑惑がかけられたことによって日本から追放された事件。
- シーボルト本人のみならず、日本地図を寄贈した当時の長崎奉行を含めた多くの関係者が処罰の対象となった。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 期間限定イベント『踊るドラゴン・キャッスル! ~深海の姫君とふたつの宝玉~』にて、NPCキャラクターとして登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- 海幸彦
- 特異点で召喚したサーヴァント。
- 後半で聖杯を奪われてしまったが、直前に自分が主人公らに降伏していたこともあってそこまで悪感情はなかった。
- 彼のことは信頼していたようで、お互いに悪くない関係性であった。
- 乙姫清姫
- 特異点で召喚したサーヴァント。
- 途中で主人公側に離反されてたが、それについては特に恨みを持たず「好きなようにしていい」と言葉をかけていた。
生前
- お瀧
- 日本で関係を持った妻。フルネームは「楠本瀧」。長崎のとある商家俵屋の娘で、出島への出入りを許された遊女[注 2]であり、そこからシーボルトに見初められた。
- 自身が決闘を吹っ掛けるなど暴走した時は
ハリセンを持ち出しての叱責をされている。 - シーボルト事件で彼女を日本に残したまま帰国することになり、彼女自身も不幸にしてしまった。
- 期間限定イベント『踊るドラゴン・キャッスル!』では、長崎の出島で生前の彼女と共にひと時を過ごすことができた。
- なお、史実のシーボルトが日本の紫陽花を本国に紹介した際、彼女にあやかって「オタクサ」という学名を付けている[注 3]。
- また、オウムに「オタケサン」と喋るのを教えるのも彼女に由来する。
- イネ
- 日本でお瀧との間にもうけた愛娘。フルネームは「楠本イネ」。妻同様シーボルト事件で引き離される。
- 後に日本で最初の女医の一人になるが、外国人との混血であること等から様々な迫害を受けている。
- シーボルトはお瀧共々彼女が差別を受ける羽目になったことはやり切れなかったようで、そのため差別のない新たな国を作ろうとしていた。
- 世話はお瀧に任せっきりだったようで、竜宮城では慣れないながらも彼女のおしめを変えている。
- 期間限定イベント『踊るドラゴン・キャッスル!』でも文字通り終始肌身離さず連れまわしていた[注 4]。
- また彼女を連れて行方知れずになったことで、お瀧からとびっきりのお叱りを受けることになった。
- オランダの家族
- 後妻ヘレーネと、その間に生まれた長男アレクサンダー、次男ハインリヒ、次女ヘレーネ・フライン、三女マチルデ、三男マクシミリアン(女子はイネを含めたカウント)。
- アレクサンダーとハインリヒは父同様日本との関わりが深く、楠本親子とも交流を持っていた。後にイネが開業するにあたり、この二人が尽力している。
- 葛飾北斎
- 生前に浮世絵を発注した画家。
- 納品されたものの薄給のために半額にしてほしいと交渉した所、彼から「最初から言ってくれれば相応の経費で絵を描いた」と激怒されてしまった。
- 『踊るドラゴン・キャッスル!』でも特異点のお栄がその事を愚痴っている。
- なお、シーボルトが北斎の絵をオランダに持ち帰った事から、後にヨーロッパでゴッホ達印象派画家を中心とした、ジャポニズムの一大ブームが起きたと伝えられている。
- カピタン
- オランダ商館長で直属の上司にあたる。
- 北斎との売買トラブルを聞きつけると仲裁役[注 5]となり、当然ながらもの凄く怒られたものの、絵の代金を彼が肩代わりしてくれた為に事なきを得た。
名台詞
Fate/Grand Order
メモ
- 先述のように「サーヴァントとしては戦闘能力はない」とされているが、実際のところは「元からマスターに専念する予定だった」「カルデア介入が想定外であった」為にそもそも自身の戦闘を考慮していなかった事が反映された結果と思われる。加えてストーリー上では、先述の通りダメ押しで「常時イネを背負っている」というメタ的な制約も存在する。
- 上司「カピタン」であるが、実のところ固有名詞ではなくそれ自体が「オランダ商館長」を指す役職名。推定される実名は「ヨハン・ウィレム・デ・スチューレル」。
- 作中において明記されていない理由を推測すると、実は史実において北斎に発注していたのは前任者「ヤン・コック・ブロンホフ」であり、絵の完成前に離任・帰国していた彼の代理でスチューレルが受け取りに赴いた…という実情があるのだが、ストーリー上詳細を説明する必要性が皆無に近い為に実名をボカす形で両者の人物像が混合されたと思われる。
- シーボルトにとって間違いなく恩人であるスチューレルだが、学術調査に関しては必ずしも協力的では無かったようで、それに立腹したシーボルトから決闘を申し込まれたエピソードも存在する。
脚注
注釈
- ↑ 史実でもお瀧をそのように呼んでいた、という逸話が残っている。
- ↑ 実際に遊女として活動していた訳ではなく、出島での自由行動を目的に遊郭へ手数料を収め名目だけ借りていたいわば「ペーパー遊女」であった。ハリセンを使うのは当時の源氏名「其扇(そのおうぎ)」に掛けているのだろうか。
- ↑ 後に既存種の重複登録である事が判明し、取消しとなっている。なお、シーボルト本人にあやかった学名を持つ生物としてはサクラソウ、チョロギ、オニヤンマ等に加え、和名もそのものズバリの「シーボルトミミズ」も存在する。
- ↑ 本当に全ての立ち絵で背負っており、竜宮城にも連れて行った結果危険な目に遭わせてしまう事に。
- ↑ 実はカピタン自身も同じ時期に北斎へ浮世絵を注文しており、彼はちゃんと指定された金額を支払っていた。
出典