「混血」の版間の差分
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− | :遠野分家の一つ。<br />骨師と呼ばれる刀鍛冶の一族。普段は鉄で刀を鍛えるが、これは、という使い手に出会うと自らの腕を差し出し、その骨で刀を作る。当然、その骨刀は最期にして最高の一品となる。<br />以前ここで骨刀は「中国の破山剣」並のものと書かれていたが、正しくは似て非なるものだとされている。<br /> | + | :遠野分家の一つ。<br />骨師と呼ばれる刀鍛冶の一族。普段は鉄で刀を鍛えるが、これは、という使い手に出会うと自らの腕を差し出し、その骨で刀を作る。当然、その骨刀は最期にして最高の一品となる。<br />以前ここで骨刀は「中国の破山剣」並のものと書かれていたが、正しくは似て非なるものだとされている。<br />遠野一族の係累だが、本来退魔で相容れない立場のはずの七夜歴代当主と懇意にしていた。 |
<!-- 七夜殲滅の時にはいなくてどう行動したのか謎。遠野からの内通者だったんじゃないかなーとも思えるけど、組織も宗玄も掴んでたバレ情報だし、蚊帳の外だったんじゃないかね。 --> | <!-- 七夜殲滅の時にはいなくてどう行動したのか謎。遠野からの内通者だったんじゃないかなーとも思えるけど、組織も宗玄も掴んでたバレ情報だし、蚊帳の外だったんじゃないかね。 --> | ||
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2014年8月23日 (土) 23:13時点における版
混血
かつてヒトならざるものと交わって血と力を得た人間の末裔。
人の側面を持っているために退魔の法術が通用せず、その上で魔の能力を振るうことができる。
これが故に、退魔の立場にあるものに取っては強大な敵となりうる存在だが、純粋な「魔」ではないため、必ずしも全ての混血が人と相容れないわけではない。人の中で暮らすことを選び、退魔とは敵対しない道を選んでいる家系も存在している。退魔の側も、混血が「外れて」しまわない限りは殊更に関知はしない。
反転
おもに混血が魔の血による人外の側面に切り替わって、大我が小我に飲み込まれた状態を指す。
大我とは大雑把に言うと「社会という大きな世界を知る個」、小我とは「自分自身という小さな世界のみに満足する個」のこと。通常人間は、普段は大我の方が優先順位が高いものだが、反転すると逆になり、小我の方が優先順位が高くなる。こうなると大抵は人としての理性や道徳などが失われ、本能のままに動くようになってしまう。
例えば、誰かを好きになる「愛情」という小我を持っていたとする。ここで大抵の人間は、即そのまま相手にその気持ちをぶつけるようなことをしない。ブレーキがかかる。例えば「告白しても、相手も同じ想いでいてくれる保証はない」「もし相手に恋人がすでにいたら迷惑かもしれない」といった、自分ではなく他人の心情を考慮し、恐怖あるいは配慮するからである(これが個人のみの小我に対する、相手の存在に思いを巡らせる大我)。しかし、小我が優先される状態になると、「相手がフってきても、自分が満足すればいいのだから、相手を力ずくでモノにすればいい」「相手に恋人がいるなら、自分のために、その恋人を排除すればいい」という自分本位の考え方になりうる。
失われる理性は「人として」のソレであり、必ずしも知性や正気を失うということにはならない。
余談だが空の境界において蒼崎橙子が小我は脳に宿り、大我は体にあるとしている。
紅赤朱
くれないせきしゅ。
混血の者が、自己に眠る魔の血を最大限に引き出した状態のこと。ようするに「先祖還り」のこと。完全に覚醒すれば、確実に反転する。
本来の呼び名は「先祖還り」だが、「遠野一族で起こった先祖還り」のことを、特に「紅赤朱」と呼ぶ。七夜といった、退魔に属する立場のものが使う用語。『MELTY BLOOD』シリーズにおいても、七夜志貴が使っている。逆に遠野の家系の当人達はあまり使わず、自身をよく「鬼」と形容している。
「紅」「赤」「朱」と魔の属性を象徴する色を三つも冠する。その姿は蜃気楼のような靄に包まれ、一度こうなってしまうと、もう二度と人には戻れない。死ぬときは化物らしく灰になる。
現在、紅赤朱となる可能性を持つのは遠野秋葉と軋間紅摩。
秋葉は実際は魔の血は少なく、その少ない血の純度が非常に高いという「人として覚醒できる」という混血の回答のひとつと言えるもの。しかし、遠野志貴に命の半分を使っていることも手伝い、現在は危い状態。普段はこれを琥珀の手助けと自身を律する強い精神力で押さえつけている。
紅摩は生まれから極めて純度の高い、人の世に合わない存在であったのだが、七夜黄理を殺した後、逆に何故か理性寄りの道を徐々に歩みだした。混血の異能「灼熱」にはこの時目覚め、さらに完全な紅赤朱に近い状態になっている。
家系・派閥
遠野の一族
その起源は鬼種(人が鬼となった鬼人ではなく、もとから鬼であるもの)とされている。
なお現在、純粋な鬼種は絶滅種。
資産家であり、財閥めいた一大グループを築いているが、序列は経済的な裕福さよりも、血の尊さが優先されている。
- 遠野
- 三咲という町に根を張る混血の一族たちの宗主。
現在の当主は遠野秋葉。先代にあたる遠野槙久は死去。
混血として外れものが出たら一族宗主が処理をする決まりがあるなど、人間よりの秩序を守って生きている家系。
退魔組織とはもちろん敵対関係にあり、処断される危険があったが槙久の代で仲間を売るなどして、協力的な混血として取りなしたのでいきなり断絶させられる恐れはなくなった。対等な協力関係と言うよりは見逃されている状態。甲斐あって秋葉の代でも不可侵は続いている模様。
ただし組織は未だ遠野を潰すのはたやすいとし、監視者を送っている経緯もある。
遠野の当主が使う武術は、通常のものを「赫訳」、当主のみに許されたものを「赤主」と呼び、そのさらに上の禁忌中の禁忌を「紅主」と呼ぶ。
- 軋間
- 遠野の分家の一つ。しかし、宗主よりも血がさらに濃く、より「魔」の純度の高い者を輩出してきた一族。時期の早い遅いはあれ、当主は必ず紅赤朱となるという。
その血の究極として生み出されたのが紅摩である。しかし、生み出したことで一族の向かう先が破滅と知り、紅摩は幽閉される。一族は幼い紅摩を殺そうとするも失敗し、逆に暴走した紅摩によって全滅させられた。(これは公には斎木が滅ぼしたことになっている。しかし退魔組織、七夜などには真相が伝わっていた)
現在は紅摩一人だけがいるのみであるが、便宜上彼を当主としている。
厳密には、遠野家とはルーツを異にする。遠野の先祖が「最初から血の尊い、生まれながらに鬼と呼ばれるもの」であるのに対し、軋間の先祖は「外見や能力、犯した罪故に人に迫害され、山に追いやられた結果鬼と呼ばれるようになった、書物等で土蜘蛛などと呼ばれるもの」である。
- 斎木
- 混血としてはかつては遠野・軋間一族より上の立場にあった家系の模様。現在は断絶している。
権力もある混血として君臨していたが、ある時当主(通称斎木翁)が先祖還りを起こしてしまい、人を喰らうなど暴走した。
側で尽き従っていた当時の遠野当主・槙久は、斎木を潰せば後の権力も退魔組織とのパイプも取れ、かつ自身も自身の家族の安全も得られると考え、内々で処理せず、斎木を裏切り退魔に売り渡した。
斎木一族は「対象を睨みつけるだけで体温を零下にする」という強力な異能を持っている。退魔組織に刺客を送られたと知った斎木翁は、精鋭の親族30人以上で屋敷を守らせるなど、退魔師を1ダース用意しても間に合わないと表現される状況で迎え撃ったが、たった一人の暗殺者に全員殺される羽目に。
当主亡き後の斎木家は、遠野に手を入れられ消滅。
- 有間
- 遠野分家の一つ。
別段能力に付いて記されたことはなく、今や一般家庭と相違ない。
華道の教室をしており、家にはなぜか剣道場らしきものもあるとか。
現在の当主は有間啓子(都古の母)。
- 有間文臣
- 有間啓子
- 有間都古
- 久我峰
- 遠野分家の一つ。
異能としての血は薄いものの、経済的には宗主の遠野より富んでいる。遠野グループの三分の一は久我峰の息のかかった企業。
男性は肥満体質だが、女性はとっても美人な家系なのだとか。
- 刀崎
- 遠野分家の一つ。
骨師と呼ばれる刀鍛冶の一族。普段は鉄で刀を鍛えるが、これは、という使い手に出会うと自らの腕を差し出し、その骨で刀を作る。当然、その骨刀は最期にして最高の一品となる。
以前ここで骨刀は「中国の破山剣」並のものと書かれていたが、正しくは似て非なるものだとされている。
遠野一族の係累だが、本来退魔で相容れない立場のはずの七夜歴代当主と懇意にしていた。
その他
家系についての詳細は不明。ただ混血であることが明言されている人物。
- ナタリア・カミンスキー
数代前の先祖にサキュバスを持つ。不死や再生能力は持たないものの、並外れた運動神経と、吸精によって魔力を貯蔵しブーストするという特殊能力を持つ。