「ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」の版間の差分
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2013年7月31日 (水) 00:53時点における版
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- スペル:Kayneth El-Melloi Archibald
- 誕生日:4月11日/血液型:B型
- 身長:181cm/体重:62kg
- イメージカラー:真鍮
- 特技:絵画、彫刻、工芸
- 好きなもの:自分/苦手なもの:愚か者
- 天敵:衛宮切嗣
- CV:山崎たくみ
- 略歴
- 九代続いた由緒正しい魔術師の家系・アーチボルト家の正式後継者。
天才の誉れも高くロード=エルメロイの二つ名で知られ、若年ながら時計塔での一級講師の地位についている。降霊科学部長ソフィアリ家の娘ソラウとの結婚も決まっており、魔術師として順風満帆そのものの人生を送る。そんな彼が冬木の地の聖杯戦争へと身を投じたのは、その経歴に「戦歴」という「箔」をつけるためであり、聖杯そのものに願いはない。
本来なら征服王のマントの一片を触媒に征服王イスカンダルを伴う筈であったが、時計塔備品係の手違いで弟子のウェイバー・ベルベットに奪われ、急遽手配した代替の聖遺物からディルムッド・オディナを召喚し参戦した。
だが、ディルムッドの伝承を知っていたことに加え、ケイネス自身の性格から離反経験のあるサーヴァントを信用できず、邪険に扱う。さらにソラウが魔貌の呪いに囚われたことで両者の歪みは決定的となってしまった。ソラウに令呪を奪われたが、監督役の璃正から余った令呪を譲り受け、切嗣を罠に嵌めるために璃正を背後から銃殺。しかし、切嗣の罠に嵌り、舞弥にソラウ共々射殺される。彼の死によって、アーチボルト家は凋落の一途をたどることになる。
- 人物
- 貴族であり、名門の魔術師の家系であることもあって、傲慢でプライドの高い性格。魔術師以外の人種を完全に見下しており、同じ魔術師でも血筋の卑しい者は歯牙にもかけない。
幼い頃から「天才」「神童」の二つ名を欲しいままにしてきた。ただしその成果は努力や執着によって勝ち取ったわけではなく、ただ生来の才が他より優れ、結果として他者を上回る成果を出し続けてきたがゆえであり、ケイネス自身は己の才能というものに、奢りも、そして誇りも、持っていない、そのため騙し討ちなど卑怯な手段も基本的に厭わない。ただそれが「当然」であるという認識。彼はプライドが高く傲慢ではあるが、それは彼の名門魔術師・貴族としての矜持に由来するものであって、己の才に由来するものではない、
しかし、あらゆる結果がついてくることが「当然」であるがゆえにこそ、自身の思い通りにならない状況、というものにめっぽう弱い。敵といった外部の者に向けられる怒りの感情はある程度抑制できるものの、自身、そして部下や身内に対して向けられる怒りの感情を上手くコントロールできない。そういった感情が鬱積すると、疑り深くヒステリックで、自らの非を認められない狭量さとなって発露してしまう。
ソラウに対しては許婚になる前に一目惚れしている。以来、惚れた弱みと、恩師の娘であるという立場から、ソラウには頭が上がらない。
切嗣に 緒戦敗北後は魔術が使えなくなったせいか、油断した璃正を背後から銃で射殺しそれが切嗣に罪を擦り付けるためだったりと、最早魔術師の誇りもプライドもない外道ぶりをみせる。 - 能力
- 魔術属性は「風」と「水」の二重属性。降霊術、召喚術、錬金術に通ずる優秀な魔術師で、特に自身の二重属性に共通する「流体操作」を最も得意とする。魔術刻印は両肩に刻まれている。歴史を重ねた刻印だけあって、魔術の自動詠唱機能があり、ケイネスが怪我を負った時にはオートで治癒魔術を行使する。
切り札である魔術礼装は自身の魔力を込めた水銀、『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』。これを駆使し、水銀をその性質と質量を生かした武器また防具として自由自在に扱うことができる。
また、聖杯戦争においては、本来マスターとしてサーヴァントに魔力を供給するところを、変則契約によってパスをソラウと二人で分割し、肩代わりさせている。そのためサーヴァントに供給する魔力を気にすることなく、自身の魔術を行使できるという強みを持っている。
戦闘以外の魔術に関しても多彩であり、基本的に手を出したジャンル全てで成功を収めている。
登場作品と役柄
- Fate/Zero
- ランサーを召喚し、婚約者のソラウと共に冬木に乗り込む。
人間関係
- ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ
- 婚約者。幼少時からの知り合いで、惚れた弱みか、彼女には頭が上がらない。
二人一組のマスターとして、彼女が追従するかたちで参戦。後に令呪を彼女に奪われる。
- ランサー
- 召喚したサーヴァント。
伝承を知るが故に彼を信用できず、そしてそれ故に敗北した。
- ウェイバー・ベルベット
- 聖杯戦争開始前は教え子。ケイネスにとっては歯牙にもかけない相手であったが、ウェイバーにしてみれば根深い確執があった。聖杯戦争開始後は敵同士。
皮肉にも、ケイネスの死によって一気に没落したアーチボルト家は、ウェイバーの奔走によって存続に成功する。 - 衛宮切嗣
- ケイネスの肩書きが「エリート魔術師」という時点で、切嗣の餌食になるのは見えていた。
名台詞
Fate/Zero
- 「——宜しい。ならばこれは決闘ではなく誅罰だ」
- 切嗣の待つアインツベルンの城に潜入して、クレイモア地雷の歓迎を受けた直後。原作では声に出していない心中の台詞。アニメでは堂々と宣言する台詞となっている。
- 「君については、私が特別に『課外授業』を受け持ってやろう。魔術師同士が殺し合うという本当の意味、その恐怖と苦痛を余すところなく教えてあげるよ……光栄に思いたまえ」
- 冬木市でライダーと共に現れた教え子、ウェイバー・ベルベットに向けて言った言葉。単なる不肖の生徒でしかなかった彼に、明確な殺意を向けている事を思わせる。
とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
- 「なぜ私の頭髪をかばうんだソラウ!」
- 今作ではこのセリフに限らずいたるところでケイネスは頭髪および生え際についていじられまくる。
メモ
- ディルムッドを信用できなかったために敗退したケイネス。一方のディルムッドもマスターに求めていたものは「忠義を受け入れる器」であり、ケイネスという個人はどうでもよかったふしがある。結局のところ、二人は互いにパートナーを理解する努力を怠っていた。
- ソラウにバーサーカーよりセイバー撃破を優先したことについて「甘い」と責められていたが、相性的に容易に倒す事が出来るバーサーカーに場を荒らさせておき、最後に残ったバーサーカーを仕留めるというランサー組の必勝法が存在するので、選択として悪くはない。
ただ、本人も反論できずにいたあたり、そこまで考えてのことではなかったようである。- くわえて、相手が頭の上がらないソラウだったこと、ソラウのランサーをかばうかのような発言に戸惑っていたことも反論できなかった理由に挙げられるか。また弱ってる奴から倒すって選択肢を選んで文句言われるとは思うまい。
- 切嗣との相性は最悪で、もはや天敵と呼べる。
魔術師としてのスペックは文句なしのケイネスだが、切嗣は「魔術師殺し」とまで言われる殺しのプロ。切嗣の本領たる戦場で、研究型の彼では及ぶべくもない。ましてや、御三家の情報操作によって「聖杯戦争とは魔術師同士の決闘である」という認識の下で「魔術師として戦う」ケイネスは、自ら戦術の幅を狭めているため、勝てる道理はなかったといえる。 - 切嗣に再起不能にされたあと、日本人の人形師に大金をはたいて両腕を義手にした。この人形師は高い確率で蒼崎橙子であると思われるが、明言はされていない。
- 切嗣は天敵だが、単純な魔術師としての技量を競った場合、「月霊髄液」の性能も込みでケイネスは第四次最強の魔術師。奈須氏によると、太刀打ちできるのは時臣くらいで、他のマスターがケイネスを倒そうとするなら魔術以外の手段、サーヴァントを用いるしかないらしく、アサシン以外ならなんとかなるそう。
- なお、ケイネスは「月霊髄液」以外にも優秀な魔術師に相応しい数々の礼装類を冬木市に持ち込んでいたが、切嗣に滞在中のホテルを爆破され、一瞬でパァになってしまった。
- ウェイバーから見た場合のケイネスは恨み重なる不倶戴天の敵ではあるが、彼にとってウェイバーはただの出来の悪い一生徒・問題児でしかなかった。ウェイバーが言ってしまえば「ケイネスを見返すため」に聖杯戦争に参加したのに対し、ケイネスの方はウェイバーを歯牙にもかけていない。
無論、聖遺物を盗み出されたことへ怒りはあり、誅すべき対象として容赦するつもりもなかったが、「競い合う相手」とまでは認識していなかった。事実、緒戦終了後は突然現れて場を引っ掻き回したウェイバー達より、自分の望んだ結果を出せなかったランサーにこそより大きい怒りを覚えた。- ウェイバーの論文「新世紀に問う魔導の道」を一顧だにしなかったが、これは「ケイネスの価値観」からすれば当然のことであり、特にウェイバーに含むところがあったわけではない。
- 聖杯戦争への参加理由は、端的に言えば「名声のため」で、これはウェイバーと同じでもある。ただし、両者にはその切実さに随分な開きがある。
- 当初の予定通りに征服王を召喚した場合の、両者の相性は不明。ただし虚淵のインタビューによると、ソラウとケイネス、二人そろって掘られる可能性があるため、相性はやはりよくないらしい。また、ライダーから緒戦時に、「余のマスターたるべき男は、余と共に戦場を馳せる勇者でなければならぬ。姿を晒す度胸さえない臆病者なぞ、役者不足も甚だしいぞ」とケイネスの戦闘方針は切って捨てられている。
- ランサーの最後の慟哭の際、切嗣共々彼を無視してた。但しケイネスは敗北への悲壮感とソラウの無事救出できたという安堵に浸ってた為、決して悪意はない。尤も、最後までランサーを使い魔としか見ておらず、そもそも誤解が未だ解けてない上に騎士道に拘ってると解ってないので、自害も彼に対して恥や罪悪感は特にない。
- 年齢は公開されていないが、「少女期を脱したばかりのソラウよりやや年上に見える」と表現されている事から、20代前半から半ばと推測されている。
- Fate/Apocryphaの世界では、第四次聖杯戦争は開催されていないが、ウェイバーがエルメロイ二世になっている点から、似たような何かが起きて亡くなったのであろうと語られている。