マタ・ハリ
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アサシン (Grand Order)
- 真名:マタ・ハリ
- 身長:165cm / 体重:49kg
- 出典:史実 / 地域:フランス〜ドイツ
- 属性:混沌・中庸
- CV:種田梨沙 / イラスト:こやまひろかず
『Fate/Grand Order』に登場するアサシンのサーヴァント。扇情的な服装をした踊り子。
- 略歴
- 真名はマタ・ハリ。第1次世界大戦時にスパイとして活躍し、女スパイの代名詞的存在となった女性。
- 本名はマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレで、「マタ・ハリ」は踊り子としての芸名である。
- 本業は扇情的な姿で踊るダンサーであり、位の高い男性とベッドを共にする高級娼婦でもあった。その魅力を利用して軍関係者を篭絡し、情報を引き出していたという。
- 1917年、彼女はスパイ容疑でフランスにて逮捕され、有罪判決を受けて銃殺刑に処された。しかし、彼女が銃殺刑になるほどフランスに不利益をもたらす情報を流したという証拠はなく、また、どのように諜報活動を行っていたかも明らかになっていない。
- 人物
- 明るく朗らかな性格の持ち主で、マスター(主人公)に対しても好意的に接する。男性の扱いに慣れており、たとえタッチされても気にしない。
- 人懐っこい言動とその美貌、相手の嗜好を瞬時に見抜く洞察力をもって相手に瞬く間に取り入り、魅了してしまう魔性の女性。情報収集はお手の物。
- 聖杯に掛ける願いは「愛する人と幸せな家庭を築くこと」とその経歴に反して非常に慎ましやかで少女的なもの。しかし自分の能力の低さから、実現が程遠いことも理解しているという。
- 能力
- アサシンだが、クラススキルの気配遮断を所持していない変わり種。その代わりとして、気配を断つのではなく自身を敵対者だと感じさせない固有スキル「諜報」を持つ。これにより、自分の存在を晒しながら敵の懐に入り込むという特殊なアサシンになっている。
- 魅了やそれに伴う情報収集に長ける反面、戦闘能力は低め。本人も自分があまり強くないことを自覚している。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アサシン | 主人公 (Grand Order) | E | E | E | E | D | A+ | - | 諜報:A++ フェロモン:B |
宝具
- 陽の眼を持つ女(マタ・ハリ)
- ランク:A
種別:対軍宝具
由来:自身の芸名で、マレー語で「陽の目」を意味する。 - 妖艶な舞踊により相手の思考回路を麻痺させ操り人形にする洗脳宝具。たとえサーヴァントであっても精神耐性スキルがないならば標的に該当する。
- 『Grand Order』では敵全体に魅了と攻撃力・防御力ダウン効果を与える効果となっている。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- アサシンのサーヴァントとして登場。
人間関係
- 主人公 (Grand Order)
- 契約したマスター。
- 伝説の女スパイと語られる自分を、含むところなく信じてくれる彼(彼女)を気に入っている。
名台詞
- 「ご主人様!……って、呼んで欲しい?」
- マスターに対して、茶目っ気たっぷりに訊ねる。もちろんそう呼ぶサーヴァントもいるが、彼女の場合なんか別の意味に聞こえる。
- 「甘やかしてあげるわ。うふっ」
- またダメマスター製造機か。ちなみに彼女も経産婦であり、ダンサーを始めた時点で子供が2人いた。
- 「権力を盾にする人間は嫌いよ。……色々あったもの。」
- まさしく権力に翻弄され、最終的には命まで奪われた彼女にすれば、嫌いなものが『権力を盾にする人間』というのは当然かもしれない。
- 「うふっ。そうして結局、小指と小指が一番気持ちいいのよね」
- 指切りか、赤い糸的なものか。彼女の経歴を考えるに、「結局」という部分に意味深なものを感じる。
- 「ええ、マスター。このマタ・ハリを信じてくれるあなたのために、全力を尽くします!」
- たとえ伝説の女スパイであっても信頼を向けてくれるマスターのためならば、と慣れない戦闘でもやる気を見せる。
- 「ほら、膝を貸してあげるわ。」
「さあ、あなたの話を――聞かせて、ね?」 - 幕間の物語「メルトダウン・ラヴァー」で見られる、魔性の女性の十八番。たとえその前に戦い、負かした相手であってもすぐに虜にしてみせる。
- マシュはその手管に素直に舌を巻いたが、「坊や。いい子でちゅね~」と相手の趣味の幼児プレイに合わせ始めた時点で慌ててストップを掛けに行った。
- 「王様なんて、私の経験から考えると一番楽よ。」
「だって王様って国の一番なんでしょう?だから、世界で一番癒しを欲しがるのよ。」
「もし欲しがらないとすれば、民のために……あるいは神のために全てを捧げるような人か、
さもなくば民が全てを捧げると理解している暴君かしら。」 - 「メルトダウン・ラヴァー」にて。王様相手の諜報は難しくないかと危惧するマシュに、マタ・ハリはむしろ一番簡単だと答える。
- 王は孤高であるが故に、誰よりも癒しを求めるというのはある意味筋が通っていると言えよう。また、王の寂しさに付け入るというのは、悪女の基本でもある。
- 「ほら、この目を見て下さらない?私の目は、太陽。」
「陽の目を持つ女――それが、私の名前よ。さあ、全てを告白しなさい。」 - たとえ王であっても、全てを告白させる「陽の目」。数多の人間を虜にした彼女の目に抗しきれる人間は稀であろう。
メモ
- Fateシリーズ初となる近代戦争に関わった英霊にして初の職業娼婦の英霊でもある。
話題まとめ
- 歴史関連
- 女スパイの代名詞となっているマタ・ハリだが、実の所、彼女が本格的なスパイ活動を行った証拠は一切無い。高級娼婦なので多くのドイツ軍人及びフランス軍人とベッドを共にしたのは確かだが、そこで聞いた話だけでスパイ活動が出来るかと言えば疑問が残る。
- 1917年当時、フランス軍の士気はニヴェル攻勢[1]の失敗で極端に低下しており、フランス軍にとって士気の回復は急務であった。その為のスケープゴートとしてマタ・ハリが選ばれ、ありもしないスパイ容疑をでっち上げて銃殺刑にしたと言われている。
- 処刑された時の状況には様々な逸話があり、銃殺隊は美貌に惑わされないよう目隠しをしたとか、銃殺前に兵士たちに投げキスをした、あるいは銃殺直前にコートの前をはだけて全裸で銃殺されたとも言われている。
リンク
脚注
- ↑ 第1次世界大戦に行われた攻勢の1つで、1917年4月16日に開始。指揮官のロベール・ニヴェル将軍から名前が取られている。将軍は48時間で勝利すると豪語したが、結果は大失敗。以後、フランス軍では大規模な抗命事件や軍機違反が多発する事となる。