真祖

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真祖

吸血種の中の、吸血鬼の一種。その中でも最も特異な存在。死徒と異なり、生まれたときから吸血鬼であるもの。人間に対して直接的な自衛手段を持たない星が、人間を律するために生み出した「自然との調停者」「星の触覚」。
ヒトを律するものならばヒトを雛形に、ということで精神構造・肉体ともに人間の形をしているが、分類上は受肉した自然霊・精霊にあたる。
非常に高い身体能力を持つ他、精霊種として「空想具現化」が可能。そして星という無限のバックアップを持つ。本来はガイアの抑止力として「必要に応じて発生」する精霊であるはずのところを、自らの手で同じ真祖を作ることが可能。ちなみに、女性体が生まれるのは非常に稀。
細胞の限界という寿命を持たないため、死徒とは異なる「純粋な意味での不老不死」
しかし、律する対象である人間の血を吸いたいと欲する「吸血衝動」と呼ばれる欲求(欠陥)がある。
その吸血衝動の強さは、もはや単純に精神のみで押さえ込めるようなレベルではなく、真祖の高い能力の大半が抑制に費やされてしまうほど。
そして、その衝動は解決できる類の問題ではなく、ひたすら蓄積されるのみである。衝動を抑えられなくなった真祖は、自ら永劫の眠りにつく。これが寿命を持たない真祖にとっての寿命、と言える。
彼らを創生する際、星はタイプ・ムーンの意見を聞いた。
一方のタイプ・ムーン――朱い月の方にも思惑があった。地球の掌握である。
しかし、そのままではガイア・アラヤ双方の抑止力から排斥されることを予見していた朱い月はガイアのシステムに根ざした自らの後継候補を残そうと考えており、その一端として真祖の創生に手を貸したのである。
真祖が吸血衝動という欠陥を含んでいるのは、そのオリジナルである朱い月のせい。
なお、オリジナルが月世界の存在であるため、真祖もその能力に月齢の影響を受ける。例えば直視の魔眼の場合、月のない昼の方が見える線が比較的多くて殺しやすく、夜は見える線が減る。満月の場合は、ほぼ線は見えなくなるらしい。
その後、朱い月はキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグとの戦いに敗れ、消滅。残っていた真祖も、ある人間の姦計に嵌められた真祖の姫が暴走したため、現在はその一人を残して全滅している。
だが、純度として真祖とは呼べないものの、彼女以外にも生き残りがいることが示唆されている。

魔王

吸血衝動に負け、血を吸った「堕ちた真祖」。
欲望のまま、無差別に人の血を吸う。力の抑制から解き放たれ、真祖として全力を発揮できるようになっており、人間では太刀打ちできず、同じ真祖でも吸血衝動に縛られていては対応できない。
そのため、吸血衝動を持たない真祖を狩る真祖が運用され、現在は狩りつくされている。

ブリュンスタッド

真祖の王族の姓とされるが、厳密には称号のようなもの。朱い月の消滅後、朱い月の能力に近い個体のみに贈られるようになった。
真祖の長い歴史の中でも、ブリュンスタッドの名を冠した真祖は二体のみ。
「千年城ブリュンスタッド」はその二体のみが空想具現化で作りあげることができる。オリジナルを作った初代城主は既に消滅。現在の城はそれを模倣したものであり、城主はアルクェイド・ブリュンスタッド
本来は上下関係など存在しない真祖にあって、この「千年城ブリュンスタッド」の具現化が王族の条件である。

話題まとめ

真祖が生み出された理由
真祖が何故生み出されたのかについては上記のように断片的な理由が語られるのみであったが、後に明かされた情報から推測できる内容も増えてきている。
例えば、一万四千年前にヴェルバーが地球圏に来襲した際にセファールによって地球が壊滅的な被害を受けた事、ガイアと神霊達が人類が神々から離れてゆく事を危惧してギルガメッシュを「天の楔」として遣わしたことなどを考えると、「人類をつなぎ止める為にガイアがギルガメッシュを遣わしたが逆に神代の終わりを確定づけられ、焦るガイアに対してセファールによって月を壊滅されられた月の王が言葉巧みに取り入り、人類に対する存在として真祖を生み出した」というストーリーが成立する。
この仮説についてはまだ断片的な情報が多い為確定ではないが、有力な説として一定の支持を集めている。

資料リンク

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