ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕
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アサシン (第四次)
- 真名:ハサン・サッバーハ
- 身長:--/体重:--(群体である為固定値なし)
- スリーサイズ:B--/W--/H--(群体である為固定値なし)
- 属性:秩序・悪
- イメージカラー:多種多様
- 特技:多種多様
- 好きなもの:噂話、ディスカッション/苦手なもの:仲間はずれ
- 天敵:ギルガメッシュ
- CV:阿部彬名 / 徳本英一郎 / 高間陽一郎 / 図師晃佑 / 島﨑信長 / 村上裕哉 / 松本忍 / 佐々木啓夫 / 山本格 / 野坂尚也 / 佐々木義人 / 桑畑裕輔 / 野間田一勝 / 川村拓央
阿部はドラマCDでは旧名の「阿部幸恵」で参加。徳本・高間はドラマCD版のみ、図師・島﨑・村上・松本・佐々木・山本はテレビアニメ版のみの出演。
「暗殺者」のクラスのサーヴァント。第四次聖杯戦争において、言峰綺礼によって召喚される。
個体ごとの外見はそれぞれ異なるが、髑髏めいた仮面を着用していることだけは共通している。
- 略歴
- 暗殺教団の教主「山の翁」を務めた一人で、「百の貌のハサン」の異名をとる暗殺者。
- 特技である多種多様な転身ぶりを駆使し、場面場面で必要なスキルを持つ性格となって「仕事」を完遂してきた。同一人物とは思えぬほど多彩な能力を誇り、老若男女、ありとあらゆる変装もこなすため、真の実態は側近すらも掴めなかった程である。その能力の正体は「多重人格」。当時精神病と定義されていなかったそれは、彼らにとって秘中の秘たる能力であった。
- 第四次聖杯戦争で綺礼が召喚。真っ先に複数いる彼らの「最弱の一体」を捨て駒として葬ることで他のマスターに対し「アサシンは敗れた」という演出をした上で聖杯戦争の表舞台から消え、影で諜報活動に徹する。
- あらかたの情報収集を済ませたのち、時臣の指示によりライダーに対する使い潰しの攻撃兼諜報として令呪で「犠牲を厭わず勝利せよ」と強制され、「全ての」アサシンを集めて聖杯問答に乱入するが「王の軍勢」によってなすすべなく蹂躙され、本当に「最初の脱落者」となった。
- 人物
- 多数の人格を抱えているため一概にまとめてしまうことは出来ず、人格によって様々な得手不得手や欠点が存在する。そのため中には偵察任務中に功に逸ってマスターの命令を無視するお馬鹿さんや、暗殺に簡単に失敗するドジっ子などの困ったちゃんもいるなど個性がある。
- それでも基本的に全員が遠坂時臣の走狗である綺礼の命令に従順に従うが、これは彼らの聖杯への悲願である「統合された完璧な人格」を捨てたわけではなく、聖杯戦争が佳境を越えたら時臣や綺礼を出し抜く算段であった。
- 能力
- 歴代ハサンの中でも特に奇異な能力の持ち主。
- 生前の多重人格を原典とした宝具「妄想幻像(ザバーニーヤ)」によって、複数の個体として活動している。
- また人格を分割せずとも、それぞれの専業スキルをある程度発揮できる「専科百般」のスキルを保有し、その種類は戦術、学術、隠密術、暗殺術、詐術、話術、その他32種にも及ぶ。
- 他の歴代ハサンとは異なり、肉体改造は施さずにサーヴァントとなった異例のアサシンである。そのため、どの個体も左右対称の腕を持ち、サーヴァントとして自己改造スキルも有していない。
- 暗殺者のクラスはもともと「マスターの天敵」たるクラスだが、群体として包囲襲撃することによりサーヴァントの守護すら無効化してしまう為、極めて驚異的な存在である。
黒化アサシン
アサシンが黒化した姿。『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。
仮面の形状が罅割れて中心に穴の開いた物に変化し、亡者を連想させる姿に変貌している。
冬木市郊外の森に位置する鏡面界に出現。魔力循環に影響を与える毒物を塗ったダークでイリヤに奇襲を仕掛け、50以上の群隊による包囲戦術を取る。だが暴走したイリヤの全方位を吹き飛ばす魔力砲によって一掃された。
宝具
- 妄想幻像(ザバーニーヤ)
- ランク:B+
種別:対人宝具
レンジ:− - 生前の多重人格を原典とした宝具能力。多重人格の分割に伴い自身の霊的ポテンシャルの分割も行い、別の個体として活動することを可能とする(最大80体まで+無自覚な自我が出現する可能性がある)。
- 人格それぞれに応じた身体で現界するため、老若男女、巨躯矮躯と容姿も様々なものとなるが、人種は固定されているようだ。
自身を「分割」する為、個体数は増えても力の総量は同じである。従って分割すればするほど一個体の能力は落ちていくが、暗殺者クラスの固有スキルである「気配遮断」だけは衰えることが無く、これを最大限利用することで非常に優秀な「諜報組織」と化す。 - 分割されたそれぞれの個体は、各々別の存在として成立する。分割された個体が死亡すれば、その個体はアサシン全体に還元されることはなく、消滅する。いずれかに上位の「本体」と呼べるようなものがあって下位の「分身」を生み出しているわけではなく、全てのアサシンは同位の存在である。
- また、テレパシーのようなもので繋がっているということはなく、会話等の何らかの手段で伝達しなければ、持っている情報を共有はできない。
それぞれの個体
- ザイード
- CV:川村拓央
- 男性人格。結界をくぐり抜けて遠坂邸に侵入するなど、アサシンとして充分な技量を持つが、他の人格からは「取り立てて得手のない人格」と呼ばれている。
- 綺礼によって時臣暗殺を命じられるが、それはアサシンが脱落したと見せかけるための策であり、その結果アーチャーによって倒される。
- 「お願い!アインツベルン相談室」の記念すべき1人目の相談者。上司や職場への不満を愚痴るが、師匠と弟子の説得により自身の非を認め、第四の王「暗殺王」になるためにブラック企業へ出向した……が、その道中で「影」に呑まれて昇天した。
- 遠坂邸に侵入する際の調子に乗ったセリフ「他愛なし」は身内である他のアサシンたちにすら(花札でだが)ネタにされる。
- アサ子
- CV:阿部彬名(ドラマCD版では旧名の「阿部幸恵」)
- 女性人格。ベリーダンス風の衣装を着たお姉さん。
文庫版の扉絵になったり、グッズで使われたりと、アサシンの代表格として扱われる事も多い。 - 『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』ではチュートリアルの解説キャラとして登場。花札が得意だと語った。
- ちびアサシン
- CV:豊崎愛生
- 没キャラ。黒尽くめや仮面ではなく、普通の褐色ロリ。
生前のハサンが拷問を受ける際に表層化させていた、記憶と会話能力を持たない幼女人格。 - アサシンがキャスターの工房でライダーと戦った場面で、ダメージを受けたことでこの人格が分離してしまい、ちびアサシンを見つけたウェイバーがキャスターに拉致されていた子供と勘違いして保護、ライダーは正体に気付きながらも見守って、一緒に暮らしていく。
- 最終的に綺礼の令呪により自分の素性を知らされてライダーと戦いになる悲しい離別劇というプロットだった。これではウェイバーが主人公の物語みたいなので没になった。結局、決定稿もウェイバーが主人公みたいだったのだが………。
- 『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』ではアサ子と共にチュートリアルの解説を担当。設定を無視して普通に会話している。
登場作品と役柄
- Fate/Zero
- 綺礼の戦術に従い、遠坂時臣陣営の支援・諜報活動に徹する。
- とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- 個別のルートは無いがチュートリアルでルールを教えてくれる。
- 進行はアサ子とちびアサシンの二人。
- Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 「ゼロカフェ」スタッフとして、その人海戦術を活かし献身的に働く……が、なぜか何人いても給料は一人分。解せぬ。
- Fate/Zero黒
- 『Zero』スピンオフものの中で最もアサシンが働かされている。本来の指令である他陣営への諜報活動をはじめ、遠坂邸のハウスキーピング、凛と葵の護衛、時臣脱・優雅作戦の検討及び遂行など、多岐にわたる激務の合間にスキル「専科百般」を更に充実させるための各資格取得も抜かりない。
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- クラスカードの一枚であり、黒化英雄として登場。
- Fate/Ace Royal
- 英霊カードの一枚として登場。アサシンしか適性がないので、基本的にアサシンで頑張るしかない。「専科百般」で他のクラス適性を得られるが、コストを必要とし、効果も瞬間的なので当てにはできない。
また【軍団】を持つため大技を持つ相手に滅法弱く、暗殺システム自体、上手く機能させるのが難しいため勝率も不安定。群体の英霊であるため、両方の性別を持つのは他にはない特徴だが、ディルムッドに魅了されるようになるだけなので戦術的には何の意味もない。それでも自分の意志で襲撃を行える分、小次郎より扱いはマシである。
人間関係
- 言峰綺礼
- マスター。
- 遠坂時臣
- 「マスターの師」として同様に敬意を払っている。
- 美しき暗殺者
- 偽りの聖杯戦争におけるアサシンのサーヴァント。百の貌と同時代に生き、ハサンの襲名を競い合った者。歴代18名のザバーニーヤを全て完全模倣した彼女と、新しいザバーニーヤを創造した百の貌とでは後者が勝利を掴んだ。さぞ両者の多芸入り乱れる選定となっただろう。
- ライダー
- 暗闇に乗じて襲い掛かったら反撃されて一体殺されたり、アサシン全てを動員して数で押し包もうとしたら千倍近い数の暴力で蹂躙されたりと、天敵のはずのギルガメッシュからよりも手ひどい目に遭わされている。
名台詞
Fate/Zero
- 「——大した影響でないとはいえ、それでも損失は損失でございます。
言ってみれば指の一本が欠け落ちたようなもの。無益な犠牲であったとは思いたくありませぬ」 - 言峰の命令で最弱の一体を切り捨てた後に発した台詞。
不気味な群像のサーヴァントではあるが、決して感情を持たぬ機械のようなサーヴァントではないことが窺える。
お願い!アインツベルン相談室
- 「騎士王、英雄王、征服王に次ぐ第四の王、暗殺王ザイードの名を知らしめてご覧に入れましょう!」
- 張り切るザイードさん。だがこの後…。
- 「ああ、見える! 他の人格がどっかんどっかん倒される、ライダー無双が見えまするー」
「アサシンに人権無し! こんな酷い話に誰がしたー!!」 - 相談室から出ようとしたら、赤い縁取りの黒い触手に捕まってしまい……
とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
- 「我ら群にして個―――個にして群―――」
- 「松梅桜藤菖蒲、桐に鳳凰、坊主に月、みよしのあかよろし猪鹿蝶―――」
- 「百の貌のハサンの中でも花札をそらんじれば最速のハサン、アサ子です」
- チュートリアル冒頭のアサ子のセリフ。もう公式でアサ子である。
- 「……アサ子お姉ちゃん、おしっこ」
- チュートリアルでのちびアサシンのセリフ。「痛ましい過去から会話ができない」とアサ子に紹介された直後に設定そっちのけで喋り、トイレに行きたがる奔放ぶりはまさにキャラ崩壊。
Fate/Zero黒
- 「我々の聖杯への願い『統合された完全な人格』」
「ないわー マジないわー 気付けて超助かったわー」 - 綺礼からの不可解な指令「各マスターの徹底的な調査」、そして遠坂家の家事や家人の観察業務を遂行する中で、それぞれのアサシンたちに生前は表出することのなかった微妙な性癖や痛い属性があることに気付いた、まとめ役のアサ子による切実な感想。悲願とかどうでも良くなるほどにその溝は深かった。
メモ
- 直接的な戦闘力こそ乏しいが、その能力は虚淵氏いわく「反則ギリギリ」。
それを活かせなかったのはアサシンと組んでいた時期の綺礼に聖杯を欲する意欲がなかったためであり、いわく「もし勝ち上がる意志があり、権謀術数に秀でたマスターに恵まれていたならば、かなり有望な優勝候補になっていたでしょう」とのこと。- 個々の能力差を考慮し、適材適所で運用した場合絶大的な脅威になるという。事実、警戒していた切嗣以外には全く気付かれずに監視を続けていた実績がある。
- 「不意打ち騙し討ちなんでもありで聖杯を取りに行った切嗣と組んでいれば能力を最大限に生かし聖杯戦争にたった数日で勝利していた」という説が稀にファン間で挙がるが、これはファンの話の中で一人歩きしていった公式には根も葉もない話である。
- ギルガメッシュに倒された人格の一人を「ザイード」と言っていた事から、それぞれの人格に個別の名前があると考えられる。ハサンという称号は顔や名前などを捨て「何者でもない」存在になることによって得るが、彼らは複数の人格、名前、顔を持つことによって「何者でもない」存在になったのかもしれない。
- 聖杯にかける願いは「統合された完璧な人格」。勝つ気のなかったマスターと違い、聖杯戦争が佳境を超えたら出し抜いて聖杯をとりにいこうとしていたらしい。
- 「お願い!アインツベルン相談室」では、ザイード人格個人は歴史にザイードの名前を暗殺王として残すという、真アサシンと似たような願いを持っていた。
- 綺礼との会話の多くは女性の人格が行っており、イラスト等でもセンターを女性のアサシンが担っている。
- この女性人格は二次創作で「アサ子」と呼ばれることが多い。
- 上述の名台詞の一つの通り、おふざけの番外編でとはいえ公式へ「アサ子」は逆輸入された。
- この女性人格は二次創作で「アサ子」と呼ばれることが多い。
- 「お願い!アインツベルン相談室」では最初に死んだサーヴァントであるザイードが、アイリ師匠とゼッちゃんに弄り倒される。
- アサシン(fake)の登場によって彼が19代目、つまり最後の「ハサン・サッバーハ」であったことが明かされた。
各マスターごとのステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 |
綺礼 | C | D | A | C | E | B |
保有スキル:気配遮断:A+、蔵知の司書:C、専科百般:A+
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