アーサー・ペンドラゴン
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セイバー (Prototype)
- 真名:アーサー・ペンドラゴン
- サーヴァント階位:第一位
- CV:櫻井孝宏
「剣士」のクラスのサーヴァント。Fate/Prototypeにおいて、沙条綾香によって召喚される。
白銀の鎧を纏った青年。
- 略歴
- 真名は円卓の騎士たちを率いて、戦乱の時代を駆け抜けたブリテンの伝説的な君主であり、騎士道の体現として知られる若き王・アーサーペンドラゴンである。
物語中盤、アーチャーによって倒され消滅するも、バーサーカーのマスターであるサンクレイド・ファーンによって黒化した状態で再召喚される。だがランサーと仮契約した綾香によって正純化し、バーサーカー陣営を撃破する。
8年前の聖杯戦争では祖国の滅びの運命を変えるため、愛歌の召喚に応じる。激戦の末、最後まで勝ち残るも、入手直前に聖杯の本質に気付き、それを利用しようとする愛歌を殺害して、自身も消滅している。
また、子供だった綾香によって自身の願いが歪なものだと思い知らされ、「故国の救済」という願いからは解放されている。このことが、綾香を守る理由にもなっている。
- 人物
- 善良なるものを良しとし、悪しきものを倒す、気持ちのいい正統派ヒーロー。
綾香を守る理想の王子様だが、同時に大人びた価値観とニヒルな物言いで綾香を導く保護者的な存在でもある。
一人称は綾香には僕で、敵には私。
前回の聖杯戦争で、聖杯入手直前にマスターから強制的に契約を破棄され、その後遺症から前回の戦いの記憶が曖昧である、と誤魔化している。
実はかなりの天然で、番外編に登場する度に拍車がかかっている。また途轍もない大食漢だが、アルトリアと違い、腹ペコキャラではない。
- 能力
- 「騎士王」の名に相応しい英霊最高峰の剣技と、卓越した戦況把握能力、マスターの身を必ず守る優れた防衛能力を兼ね備えた最優のサーヴァント。
宝具
- 約束された勝利の剣(エクスカリバー)
- ランク:EX
- 基本的な解説としてはアルトリアの物と全く同じ。だが彼のエクスカリバーは二重の封印が掛けられてて、剣自体に二重構造のギミックがあり、「風王結界」が解除されても、まだ鞘が付いている。
「強力な武器はここぞという時でしか使用を許さない」という円卓の騎士の決議があり、「この戦いが誉れ高き戦いであること」、「敵が自分より強大である事」など13の条件が半分以上クリアされると円卓の騎士たちの間で使用が可決され、拘束が解けていく。
鞘がついた出力半分程度の状態でもアルトリアの物を遥かに上回る威力があり、アーチャー (Prototype)のEXランク宝具である「終末剣エンキ」を一撃で粉砕している。
最大出力は最早想像できない領域にあり、火力面においてギルガメッシュの最大出力で使用した「乖離剣エア」すら超えかねない、最強の宝具である。
『とびたて!トラぶる花札大作戦』ではアルトリアの物と区別するため便宜上、「エクスカリバー・プロト」と名づけられている。
- 風王結界(インビジブル・エア)
- ランク:C
- エクスカリバー同様、アルトリアの物と変化なし。だが「聖剣を隠す」という役割は同じだが、こちらは鞘の1つでもある。
登場作品と役柄
- Fate/Prototype
- 綾香に召喚されたサーヴァント。
- Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
- 愛歌のサーヴァント。
- とびたて!トラぶる花札大作戦
- 冬木の聖杯戦争(温泉)に参加。綾香といっしょの部屋で過ごすため、男たちで競いあう。
- コハエース
- セイバーの1人として呼ばれる。頭に「プ」と付いてる。
人間関係
- 沙条綾香
- マスター。騎士として彼女を守ろうとしている。
- アーチャー (Prototype)
- 綾香を狙うライバルの1人。「聖剣使い」と呼ばれている。
- ランサー (Prototype)
- 綾香を狙うライバルの1人。
- 沙条愛歌
- かつてのマスター。セイバーにヤンデレ系の愛情を向けている。
名台詞
Fate/Prototype
- 「僕はセイバー。君を守る、サーヴァントだ」
- 綾香との運命の出会い。2人の物語はここから始まる。
- 「過程と結果はワンセットじゃない。
結果を出せない努力に意味はない? 愚かしい詭弁だよ。
過程と成果はそれぞれ独立したものだ。時には選ぶこと自体が、答えになる事もある」 - 綾香に語った言葉。後にサンクレイドに追い込まれた綾香はこの時のことを思い出して戦う覚悟を決め、形勢逆転の切っ掛けとなる。
蒼銀のフラグメンツ
- 「量の事なら問題はないよ。
食事は戦場に臨む騎士の活力となるものだ。多くあって困るものではないよ」
「君の振るってくれたものは、すべて頂こう。愛歌」 - 愛歌の朝食として並べられた料理の山を前にして。
「卵料理」としてベーコンエッグ、スクランブルエッグ、ポーチドエッグがおよそ六人分。ちなみにポーチドエッグはトーストに添えられていて、これも六人分。緑を基調とした見た目もバランスも良い「サラダ」が六人分。肉料理として白色で肉厚の茸と一緒に焼いたソーセージが六人分。牛の内臓や肉に椎茸を具材としたキドニーパイが丸ごとひとつ。ミルクの麦粥(ポリッジ)も六人分。鮭の切り身とポテトを油で揚げた物は山盛り。
桃を切ったものにプラムを添えたデーザートもそれなりに。更にスコーンとクリームがかなりの量でケーキスタンドに置かれていた。
セイバーを気遣って十九世紀から二十世紀にかけての英国式の朝食にしてみたらしいが、幾らなんでも作り過ぎです愛歌お姉ちゃん。
愛歌も流石にこれはやりすぎたという思いがあり、「無理はしなくてもいいのよ、食べたいものだけ……」と遠慮していた。
だがセイバーは「肉も、芋も、酒も、あるだけ平らげてみせる剛胆をなしてこその騎士という考えも、なくはない」という、なんかよく分からない騎士道を語りだし、完食を宣言する。そして実際に食べきったらしい。
とびたて!トラぶる花札大作戦
- 「……何だろう、このかつてないガッカリ感は……」
- 平行世界の自分であるアルトリアと出会って。
両者が出会った時どんなイベントが起きるのか、とファンも心待ちにしていた。
だが現実は「背後から彼を襲ってお弁当を奪って食い散らかし、騎士道に有るまじき振る舞いをしておきながら悪びれもせず、それどころか斬りかかってくるという残念な(ある意味いつも通りな)騎士王」が出てきただけだった。
これには、いくら温厚な彼でも失望は隠せなかった……。
- 「ご、誤解だ!
アレはくるくる回る愛歌を、後ろから(聖剣で)バッサリ串刺しにしたというか……」 - 大聖杯の前で愛歌と一体ナニをしていたのか、と綾香に聞かれて。
セイバーの言動は紛れもない真実なのだが、肝心な所が抜けているためR―18なセリフにしか聞こえない。
綾香も当然勘違いし、更に状況は大混乱。
- 「…む。それは良くない愛歌。確かに僕は君を裏切った。
一度目は君の背中を。二度目は綾香との契約を。だから君に復讐されるのも覚悟の上だ。
けど、もうちょっとこう、ヒロインらしい愛の言葉を覚えよう。
年頃の女の子は“わたしの触手”なんて言葉は使っちゃダメだぞ☆」 - 最終決戦において、「わたしの触手で全身を貫いてあげるわ」と迫る愛歌に対して。
天然同士なので彼女とは息ピッタリ。愛歌も注意を素直に聞き、触手に「マナカ虐殺ウィップ」という可愛らしい名前を付けてあげた。
ラスボスとの決戦でさえ余裕を崩さず、こんなセリフを言い放つ彼は『Prototype』1の強心臓の持ち主である。
メモ
- 『stay night』製作の都合上、主人公を男性にする必要があり、どうにかそれができないかと悩んでいたところに武内崇氏から出されたのが、「女性の騎士王」案。奈須氏に、「コイツ、俺のセイバーを女にしやがった」と言わしめたらしい。
- ブラック化のエピソードは原画担当の武内氏のお気に入りであり、『Fate/stay night』にセイバーオルタが登場したのも氏の強い要望があったから、なんだとか。
- 「素直になれない天才少女」と「年上の青年」という関係を奈須氏は気に入っていたらしく、「性格はシニカルな男性サーヴァントと女性マスター」、という関係も含めて、遠坂凛とアーチャーという形で『staynight』へと引き継がれることになる。
なお、ギルガメッシュのデザインは黒化したセイバーを元にしている。 - 彼の鎧は逢倉千尋氏によるデザイン。形状はセイバーと大分異なるが、青と銀のコントラストが醸し出す雰囲気は
奈須氏のお気に入りであり、「王子様感と騎士姿が融合した素晴らしいデザインだと思います。そして、フードが最高。マジ萌えます。」
と、大絶賛している。 - 私服は長袖のシャツにスラックスとラフな格好で、外ではロングコートを着ている。
「蒼銀のフラグメンツ」では、『Fate/Zero』でアルトリアが着ていた物とソックリな黒のスーツを着用して執事のように愛歌に仕えている。どうも『Zero』から逆輸入したらしい。
Prototypeで判明しているステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 |
綾香 | B | A | B | E | C | C (EX) |