アルトリア・ペンドラゴン〔ランサーオルタ〕

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ランサー
真名 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
性別 女性
身長 171cm
体重 57kg?
出典 アーサー王伝説
地域 欧州
属性 秩序・善
一人称
二人称 あなた/そなた/貴様/おまえ
三人称 彼/彼女
声優 川澄綾子
デザイン 石田あきら
設定作成 桜井光
奈須きのこ
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

槍兵」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』では西暦1888年のロンドンに出現し、カルデア一行と戦闘を繰り広げる。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅣの座を統括する管制塔バルバトスと交戦する。
人物
黒い馬に騎乗し、竜を思わせる漆黒の鎧を纏った騎士王。
聖槍を手にしたことによって肉体と精神が変質したアルトリアのイフが聖杯の呪いを受け黒化した存在。
完全な聖槍の女神へと転じる直前に、嵐の王として黒き暴虐であることを選択したため、聖槍の女神ではなくあくまで人間アルトリア・ペンドラゴンとして在り続けている。
主武装が聖なる槍へ持ち替えようと、その在り方は聖剣のアーサー王と大きく変わらないが、価値観は若干変化しており、自分は超常の者であり、人々に畏れられるものであると正しく自覚している。
弱者に対する心遣いは「同胞たちに向けるもの」から「庇護すべきものに向けるもの」に変わり、その意思と言動は聖剣時より強固に、かつ力強いものになっているが、人々にとっては暴君の考えと物言いそのものになってしまった。
ただ眼前に在るモノを粉砕する『嵐』の如き、荒ぶる性質を有し、理想主義者というよりは現実主義者としての色合いが比較的濃いが、ギャグ場面では焦ったり慌てたりと感情の起伏が大きめな一面を見せる。
選定の剣を引き抜いた時から成長が止まっているはずの外見はセイバー時と打って変わって大きく成長。顔つきも体つきも大人びて、何よりかなりの巨乳となっている。
これは聖剣と鞘ではなく聖槍を所有しているが故に不老の肉体の一部が成長しているとも、槍の魔力が肉体の一部を成長させているとも言われている。
能力
ランサー時には必ず戦闘時には黒馬「ラムレイ」に騎乗し、装備の変色に伴い、黒く変化した聖槍ロンゴミニアドを用いて戦う。
また、大鴉の化身、ワイルドハントを率いる嵐の王としての側面もあるためか、死霊を従えて操る能力も持っている模様。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) A A+ C A+ D A++ 対魔力:B
騎乗:A
魔力放出:A+
最果ての加護:A
カリスマ:E

宝具

風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:1人
セイバーとして現界した際には宝具である剣を覆い隠すものだったが、ランサーのクラスで現界した際には「風の宝具」として扱われる。
魔力放出スキルと併用することで、敏俊性の強化や超跳躍といったブースト効果や、セイバー時の貫通型とは違い「薙ぎ払い型」の溜め込んだ風を一度に放つ遠距離攻撃「ストライク・エア」を可能とする。
ランサー・アルトリア・オルタは、主に攻撃力の増強にこの宝具の効果を用いる。
『Fate/Grand Order』では真名解放は行われない。
最果てに輝ける槍(ロンゴミニアド)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:1000人
由来:アーサー王伝承に登場する名槍ロンゴミニアド
装備の変色に伴い、黒く変化した聖槍。ロンゴミニアド・オルタ。生前のアーサー王がヴォーティガーンやモードレッドを討つ時に振るった聖槍。またの名をロン。かの聖剣に並ぶと言われている神造兵装。
真名解放によってランクと種別が変化し、それによって聖槍は最果てにて輝く光の力の一端を放つ。その威力は絶大で、間近で展開すればサーヴァントであろうと霊基は保てないが、合計十三の拘束のうち半数までを解除する必要がある。この性質は「世界を救う星の聖剣」と同等のモノとされる。
『Fate/Grand Order』では拘束の半数解除は行われず、完全な真名解放は成されない。穂先が回転する構造となっており、その回転に風王結界を纏わせ、聖槍の力で極限まで増幅、極大出力で発射する。
「聖槍」は、世界の裏側たる神代と現実たる人の世界を繋ぎ止める「光の柱」ないし「塔」であり、もしも「光の柱」が解かれれば現実の物理法則によって成り立つ世界は剥がれ落ち、過去のものとなった幻想法則が現れ、神代に逆戻りしてしまう。
彼女が絶大な力を持つ「聖槍」を手にしているのは、神代と幻想の最後に立った「王」である為。

真名:アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕

アルトリア・ペンドラゴン。「アーサー王伝説」に登場する円卓の騎士の一人。
聖剣ではなく聖槍を手にしたアルトリアが女神と成り果てる最中、万が一の偶然として発生した可能性。
肉体と精神が、完全な聖槍の女神へと転じる直前に、『嵐の王』として黒き暴虐であることを選択し、聖槍の女神ではなくあくまで人間アルトリア・ペンドラゴンとして在り続けることを選択したアーサー王。
ありとあらゆる手段を以て自らを強く定義した際、何処かで縁を得たと思わしき聖杯の呪いさえも利用したためか、聖剣の騎士王からはかけ離れ、荒ぶる性質を有する存在となったが―――――
―――――聖槍の女神ではなく、ヒトとして。アルトリア・ペンドラゴンとして在り続ける。
聖杯の呪いによって黒色に変化して現界したことで、荒ぶる『嵐』としての性質から離れられず、人を統べる王のようには振る舞えず、ただ眼前に在るモノを粉砕する『嵐』となった。
生前の伝説・逸話・出来事のうち、ブリテンの守護者ではなく、敵対者の命を速やかに奪う冷酷な殺戮者、戦場を駆ける戦闘機械と在らんとする戦士の性質、非情さに徹しきった騎士王の側面が色濃く顕れている。
言わば、ランサー・アルトリア・オルタナティブであり、身に纏う冷酷の気配は「セイバー・オルタナティブ」に酷似している。
異説によれば、ランサーとして現界した際、騎士王は生前と「一部」異なる姿になるという。
聖剣と鞘ならず聖槍を所有しているが故に不老の肉体の「一部」が成長しているとも、槍の魔力が肉体の「一部」を成長させているとも――
ともあれ、聖剣を聖なる槍へと持ち替えようとも、騎士王の精神性は変わらない。
選定の剣を得て王となり、襲い来る外敵や魔物、時には竜にさえに抗って故国のために戦い続けた騎士王そのひとである。
オルタとしての現界であろうとも、人理修正にあたっては、大いにマスターの力となるであろう事は間違いない。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』クリア後ガチャに追加される。
ストーリーにおいては四章のボスとして登場するが、会話どころか台詞の一つも喋らないまま倒されて出番は終わり、と極めてあっさりとした扱いである。

その他

ちびちゅき!
学生役。体育祭では二人三脚で本家とタッグを組むものの、体の一部分の違いは歴然であった。

人物関係

Fate/Grand Order

ナイチンゲール
イベント『星の三蔵ちゃん、天竺へ』で彼女の「味はいいのに、消毒薬まみれの食器が台無しにする」料理に泣かされる。
アルトリア・ペンドラゴン〔セイバー〕
本来なら異なる可能性を歩んだ別人ではあるが、『異なる自分』ではなく、『若かった自分』として見ている節がある。
妹を見守る、もしくは痛ましく傍観する姉のような心境なのかもしれない。
アーサー・ペンドラゴン
正しい聖剣使いと認めている反面、かつて聖剣使いだったプライドが刺激されてか、当たりがややきつい。
十三拘束をされた聖剣を使っているため、「フッ、未熟者め。真の王なら常に解放されているものだ」とアーサーを挑発する。
無論、常時開放するのは良いことではない、と分かっていながら。
フランシス・ドレイク
ランサーオルタは他のサーヴァントたちとは関わらないよう一線を引いているが、『嵐の王』の一人であるドレイクとはやや距離が近い。
第三者には気ままに話し合う女友達……に見える事もあるという。

名台詞

Fate/Grand Order

「聖槍、抜錨」
「突き立て! 喰らえ! 十三の牙! 『 最果てにて輝ける槍 ロンゴミニアド 』!」
宝具発動。大地から解き放たれた漆黒の聖槍が渦巻き、敵を喰らい尽くす。
「……実に、くだらぬ。一方的なチョコレートの贈呈などと、戦闘と破壊を旨とする我々 サーヴァントには無用の行為でしょう」
期間限定のバレンタインクエストにて。極東の風習であるバレンタインについて、チョコレート自体は栄養補強として優秀ではあるが、イベント自体はくだらないと斬り捨てる。しかし……。
「と、ところで主よ。話はまったくもって変わってしまうのですが」
「このようなものが私の胸に挟まっていたのです……」
同上。槍と同じ形状のチョコレートを取り出すアルトリア。チョコレートではなく槍のもたらした機能である、世俗の風習に心ときめかしたわけではない、と色々弁明するが……。
まったく話は変わっていないし、胸に挟まっていた、チョコを作る槍など、ツッコミどころ満載である。
言い逃れが苦しくなってきたのか、最後は「些末なことは気にしない!」「素直にもらっておきなさい!」と半ば強引に締めてプレゼントをする。
ちなみに、ランサーオルタの貴重な照れ顔が作中で実際に使われたのは今回のイベントが初であり、初登場から実にひと月以上の期間を経てのお披露目である。
「私は嵐の王、ワイルドハント。我が かお を見るもの、悉くを下僕とするもの。」
「さあ、啼きながら集え、我が手足、我が供物。天鵞絨 ビロードの如く紅虐に、我が蹄を飾るために。」
「今はこの塔こそが我が城塞。行くぞ――――決死を以て死に抗うがいい、人間!」
「空の境界 / the Garden of Order 」より。王の尊顔を礼なく拝したと、格好良い台詞を放ち主人公に襲い掛かる。
ただ、メフィストを上回る『混沌・悪』、鴉の化身、悪の黒騎士、中身は骨ばったスケルトン等々……散々な評価を受けたとはいえ、勝手に兜を脱いで顔を見せたのはオルタの方である。
忍耐は鎧のほど頑強ではないらしく、こと恥辱にはさらに薄い模様。
「……………。(その先を言うと殺すぞ、という視線)」
同上シナリオにて。オルタの顔を見ても、ぜんぜん覚えがないという主人公が、その根拠 むねの大きさを言おうとした瞬間、殺意を向ける。
明らかに主人公は気づいており、胸が育っていない方の側面を揶揄する空気を瞬間で感じ取ったようだ。
なお素直に「大空洞で一度戦っている」と答えた場合は「やはり目は確か」「見どころがある」と主人公を褒める一面も。
サンタオルタの件(主人公を強制サモン)も考えると、一度の接触でマスターとしての素質を見抜いており、オルタもまた確かな目を持っていることがわかる。
「余裕ではない。王者としての義務だ。貴様のような極道には分かるまい。」
利も害もないのに、変質したサーヴァントを助ける主人公を見て、「物好き」「余裕があるんだな」と理解に苦しむ両儀式に対してのセリフ。
オルタも無関係でありながら、力を持たぬ者が危険区に入らないようにとオガワハイムに来ており、主人公の行動に理解を示している。
「ば、断じてダメだッ! 入れば死ぬぞっ! 何を考えているのだ、貴様はッ!」
両儀式から「怪奇乳出し馬女」と言われても悠然と「負け惜しみ」と返すオルタであったが、式から唐突に「部屋に入っていいか? 片付いているんだよな?」と言われ一気に動転。格好良かった王者の姿も台無しである。
「余は悪くないもん!」
期間限定イベント『星の三蔵ちゃん、天竺に行く』にて、厳格な牛魔王を演じていたオルタだったが、三蔵一行に敗北すると錯乱し、駄々をこねるように嘆き始めた。
彼女の願いはただ、羅刹女の消毒液の刺激臭にまみれた食卓メシマズを何とかしてほしいというものだった。
「かつての平原はなく、守ろうとした民もいない。」
「だが、それでも少しだけ感じ取れる。この街に根付いた、営みの欠片が。」
「この土地にかつてあり、今も眠る―――理想の都市を目指した、夢の名残が。」
ランスロットの幕間『終焉の騎士』にて、ロンドンで彼に敗れた際の言葉。
明けない夜がないように終わらぬ嵐ないとし、自身を「残滓」として傷痕だけを残して消え去るはずだったが……その間際、ランスロット達と過ごした記憶を、破壊しようとした街から思い出していた。

メモ

  • ファンからの仇名は「槍トリア」もしくは「乳上」。電撃オンライン等ゲーム系ニュースサイトの記事でも使用された。
    • ちなみに「乳上」の由来は、言うまでもなくランサーのクラスで召喚された彼女が巨乳になっていたことから。
    • なお、キャラクターデザインを担当した石田あきら氏によると、巨乳になったのは石田が提示したいくつかの案から武内氏が選んだらしい。他にも「そこそこ成長」「育たない。現実は非情である」といった案もあった。[1]
    • ランサークラスで騎乗している馬だが、指定では黒馬と白馬としか指定されていなかったため「なんとなく名前のイメージで黒馬はラムレイ、白馬はドゥン・スタリオンって感じですかね」と添えたらそれが採用されたとのこと。[2]
  • なおランサー時の立ち絵には騎乗した姿しか用意されていない。そのため、マンションの廊下だろうが主人公のマイルームだろうが、馬に乗ったまま現れるシュールな光景が展開される。
    • 色々な意味でシュールな笑いを持たらす為かイベント等でのキャラ付けは他のオルタよりもポンコツ気味に書かれることが多い。
  • 第六章実装前におけるランサー時の身長体重は、セイバー時の数値に「?」表記がついた「154cm・42kg?」というものだった。第六章実装と同時に現在の「171cm・57kg?」に変更され、その身長の変化に合わせてかバトルキャラの縮尺も拡大されている。
    • ちなみに石田あきら氏はそのことを知らされていなかった模様。

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