覚者
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セイヴァー | |
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真名 | 覚者(ブッダ) |
性別 | 男性 |
誕生日 | 4月8日 |
特技 | 人類救済 |
好きな物 | 修行、対話、入滅 |
天敵 | 別の救世者 |
属性 | 秩序・中立[注 1] |
声優 | 田中秀幸(サウンドドラマ) |
イメージカラー | 緑 |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要
- 略歴
- ムーンセルの聖杯戦争において、トワイス・H・ピースマンによって召喚される。
- 聖杯戦争終了後、熾天の玉座にて主人公を待ち構えるトワイス・H・ピースマンが従えるサーヴァント。
- 基本の7クラスには該当しない、特別なクラスのサーヴァント。
- 人物
- 読み方は似ているが、「セイヴァー/Saver=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。
- クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。
- 能力
- サーヴァントとして召喚に応じた為、如来(真如[真理]から来たもの)ほどの力や権限は無い。
- 余談だが、元ネタの仏教では如来に届いていない菩薩さえ遥かに強大である。たとえば観世音菩薩は千変万化の力を持つし、無上の力を持つ者は、勢至菩薩の知恵によって支えられているという。さらに仏教では「有無同然」「生滅即不生滅」といい、存在すること・存在しないことも、生成すること・死滅することも全て同一とされる。そして、全ては「一切皆成」である ―― "一切"は仏(如来)を宿しており、究極的には"皆"が仏に"成"る ―― と説かれる。
- ただしセイヴァーはサーヴァントとしては規格外の強さを誇り、キャスターがこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。
- まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『転輪聖王』によって遠距離も制圧する。
- 更に防御面では、英雄と反英雄の全パラメータをそれぞれ2、1ランク下げる『対英雄:B』と、物理や概念、次元間攻撃等によるダメージを自身のHP分削減し精神干渉を完全無効化する『菩提樹の悟り:EX』を保有する。
- つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。殺生院キアラの『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。
- 菩提樹の悟りの影響か、ネロの原初の火による剣の一撃を素手で受け止める、「LastEncore」においてはそもそもガードすらせず剣による攻撃を防壁で止める等の描写がされている。
- 手加減しててもあまりの強さを誇るせいか、システム上サーヴァント同士の戦いで直接倒す必要の無いドラマCD版やコミックス版等のメディアミックスではマスターであるトワイスを直接攻撃してようやく勝利した程。ちなみに方法としては以前から語られていたが、強すぎる英霊でさえも直接マスターを倒して勝利するという方法が実際なされたのは彼が初である。
スキル
『Fate/EXTRA』で使用するスキル。
- 空虚
- 敵に魔力ダメージを与える。
- 中道
- 3ターンの間、ATTACKにHP吸収効果を付与する。
- 三味
- 3ターンの間、GUARDにMP吸収効果を付与する。
- 苦諦
- 3ターンの間、BREAKにスタン効果を付与する。
- 集諦
- 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。
- 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイヴァー | トワイス・H・ピースマン | A | A | C | B | B | A++ | カリスマ:A+ 対英雄:B |
菩提樹の悟り:EX カラリパヤット:EX |
宝具
- 一に還る転生(アミタ・アミターバ)
- ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:零
最大捕捉:1人 - セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開。
- 人類創生に匹敵するエネルギーを集中し、解放する。その時点の人類史の長さや版図の広がり、言い換えれば人口等によって威力が変動するが、何十億人分ものエネルギーを受けるため、理論上これに耐えられる人類は存在しない。『EXTRA』におけるダメージ値は五十六億七千万(釈迦は五十六億七千万年後に仏陀の座を弥勒に譲ることに由来すると思われる)で、これを上回る威力を持った宝具は存在しない。
- ゲーム的には、天輪聖王ダメージ+特殊効果の表記無しでリトライ画面に飛ばされるため発動した時点でGAME OVERが確定、あらゆるHPも防御も蘇生SKILLも通じない。ただし、この宝具には発動までに時間を要し、ゲーム的にも相当の時間(14ターン)が必要。
- また、人類を救う最終解脱説法なので、人外にあたり、かつ存在の規模が人類の版図を超えた存在が対象となると、無効化はされないが効果が軽減してしまう。
- 当初の字コンテでは天輪聖王の光輪が合体し高速回転、相手に360度から光の柱が集結しブラックホールのように収束した後大爆発、のような演出が考えられていたがボツになったため、ゲーム中では背後の『天輪聖王』に灯った7つの光から出たエネルギーが上昇し上空の光の渦のようなものと融合、無数のビームを上空から降り注がせた後、対象と光の渦が一つの光の柱で繋がり、その後光の渦から巨大なビームが放射されるといった演出になっている。
- ドラマCD版では色々と設定が追加された。この宝具が人間以外にはどの程度効くかどうかは曖昧だったが「どんな生命体でも耐えられない」というセリフがトワイスや主人公の考察から語られている。「あらゆる命を解脱させる事により、あらゆる生存効果を無効化して成仏させる」という完全無欠の即死宝具。更に発動時には対象の身動きすらも封じるので自力による回避はほぼ不可能。
- またマテリアルで没になったと語られていた「主人公に宝具が当たったが、彼はNPCであるがゆえに生の苦悩や実感が乏しく無効化される」というイベントがドラマCDでは描写される事となった。
- 天輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)
- セイヴァーの小宝具。本来徒手空拳で戦う覚者が持つ、相手を倒すための武具。転輪聖王は古代インドヴェーダ時代における理想の王の事[出 1]。
- この宝具は飛び道具で攻撃を行う。覚者の背にある曼荼羅のようなこの宝具に順番に7つの光が灯り、全てが揃うと『一に還る転生』が発動する[出 1]。
- 『天輪聖王』はセイヴァーの上空に展開される7kmの
光輪 。ゆっくりと回転しながら、輪の中にいるサーヴァントに光の矢を放つ。全天方位型・移動砲台、光の輪をレールと見立てて、その上で砲台が移動しているような、とされている。 時間 ごとに光の輪は増えていき、最終的には七つに増大。この七つの輪は聖王が持つ七つの宝と同義。その姿は虹を思わせ、戦いが最高潮に達したところで真名開放による最終攻撃『一に還る転生』が発動し、光の輪がガコン、と音を立てて一つに合体して高速回転し、やがて大日如来が背負う後光っぽいものに変化し、プレイヤーサーヴァントに360度から光の柱が集結、ブラックホールを思わせる収束から大爆発する[出 1]。- などを考えていたが、製作コストを考えない字コンテだったので当然の様にボツになり、奈須きのこも「この手のスペクタクルはアクションゲームでやってろって話」と締めていた。そのためどこまで当初の設定が反映されているか不明[出 1]。
- ゲーム中の戦闘では7kmの光輪や相手を攻撃し続けるビーム砲台といった要素はない(やろうと思えば出来るのかは不明)が、通常攻撃時や『一に還る転生』発動時にビームが多数放たれたりなど名残と思わしき描写は残っている。
- このようにゲーム中では没になった宝具だが、「Fate/EXTRA Last Encore」にてセイヴァーの宝具として登場し、作中にもたびたびステージの上空から金色の光輪が稼働しているのが確認できる。ほか、上空からの砲撃のほかにも分離して横から光弾を放つ、光輪の一部を落下させ巨大な弾として爆撃を行うなどの描写がなされた。
- また主人公に「デッドフェイス」なる能力を付与させたり「聖杯戦争のありかたを変えた」、「ムーンセルを破壊する為に稼働している」と語られるなど、単なる攻撃用宝具の範疇に収まらない機能がある事が示唆されている。アニメ作中にもたびたびステージの上空から金色の光輪が稼働しているのが確認できる。
- 「Fate/EXTRA Material」では箇所によって「天輪聖王」と「転輪聖王」の表記ブレがあったが、『Fate/EXTRA Last Encore』では「天輪聖王」となっている。
真名:覚者
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/EXTRA
- 聖杯戦争最後の敵。
- Fate/EXTRA Last Encore
- まさかの第1話のアバンから登場、挑みかかるネロをほとんど動かず敗北まで追い込むなど圧倒的な力を見せつけた。
- この戦闘の影響と共に、この作品にて数々の影響を及ぼす鍵となるキャラクターの一人。
- Fate/Grand Order
- 玄奘三蔵の台詞にて言及される他、「五行山・釈迦如来掌」の宝具演出により一瞬だけ登場。また作中で明言されてはいないが「星の三蔵ちゃん天竺へ行く」でも「御仏」はセイヴァーである可能性が高く、このシナリオ中にて彼が牛魔王を従わせ哪吒を遣わせたりと物語の裏でいくらか関わっている事を示唆されている。ちなみにこのシナリオにて初めて「釈迦如来」という名称が実際に明言された。
その他
人間関係
Fate/EXTRA
- トワイス・H・ピースマン
- マスター。彼を救済する為にサーヴァントとして呼び出しに応じる。ドラマCD版によると厳密には召喚された訳ではなく、ムーンセルが再現したはいいものを聖杯戦争に参加する事はないだろうと放置されていたが、苦悩するトワイスの姿をたまたま見かけて自分から勝手に降りてきたと言うのが正しいらしい。ゲーム版ではマスターとサーヴァントという関係性とは思えないほど互いに戦闘で協力し合いながら語り合う姿は無かったが、ドラマCD版ではトワイスの指示に応じて従うなどマスターとサーヴァントという関係性が表現されている。最後は彼の最後を見届けながら共にいずこへと還っていった。
Fate/Grand Order
- 玄奘三蔵
- 前世での弟子にして最終目的地、天竺にて彼女達を待つ者。度々彼女の口から敬う存在として名前が出る他、彼女の宝具である五行山・釈迦如来掌にて力を貸したり宝具演出で姿を見せたりと関わりは深い。
- また先述の通り「星の三蔵ちゃん天竺へ行く」で語られている「御仏」として裏で何かしらの行動をしていたのだが、それを行った理由は牛魔王や哪吒の言葉でしか言及されておらず、実際彼自身が「玄奘三蔵が人類史の救済に向かう」という行動にどう思っているかは不明のままである、が今回のシナリオ自体が仏でありながら救済に向かう事を悩む彼女に対する救済の試練の一つともとれる。
- 哪吒
- 御仏の使者、あるいは三蔵自身が御仏を求めたが故に探す為のレンズのような存在。
- 牛魔王
- 願いを叶えることを条件に今回の玄奘三蔵の旅に協力させた。しかしその願いは羅刹女の薬品臭い料理をどうにかしてくれという意外な願いだったのだが解決できたのかは不明。実際彼と彼女の問答は非常に興味深くはあるが…。
名台詞
- 「――それが、人類が悟りを得て真如へと至る道であるならば。
我は衆生を救済すべく、刃 を持ちてそれを導かん」 - 「命あるものは必ず滅びる。衆生は苦しみの輪廻にいる。
生存の強さをもって悟りへの道を拓こうとした彼もまた、心に神を宿している。
道は1つではない。人の善悪に価値がないように、人の認識では、世界の在り方 は変わらない。
血塗られた戦いの王よ。涅槃にて共に世の末を見届けましょう。それが貴方の、最期の救いだ」 - 台詞は以上の二つだけ。戦闘中も喋らない(代わりにトワイスが喋る)ため、ゲーム版では音声がない。
- その台詞は人としての生死や善悪を超越した彼の思想を体現しており、悩み苦しみながら戦争をいう人類への救いの手段を選ばざるを得なかったトワイスへの慈悲の思いに溢れている。
- 「転輪は時を告げる。あらゆる衆生、あらゆる苦悩は我に還れ。大いなる悟りの下、人類はここに一つとなる、、
一に還る転生 (アミタ・アミターバ)」 - 宝具発動の口上、ゲーム版ではトワイスが語っていたが、ドラマCD版では実際に彼本人が述べる事により神性かつ厳かな印象を思わせる、ちなみに宝具名は二重に聞こえるという演出がなされた。
- 「いたずらに武威を示す必要はないのです。あなたが如何なる力を帯びようとも、私は恐れない。私は禅譲にあり続け、時が満ちるのをただ待つのみ」
- ドラマCDで追加された台詞、サーヴァントでありながら戦いと言う思想に捕らわれない彼の信念が感じられる。その言葉通り彼は敵に対しても全力で戦う事はしなかった
- 「華々しく猛る情熱の皇帝よ、その炎、今一度、解脱の時だ」
- 最後の対戦相手となったネロに語る言葉、意外にも彼がトワイス以外の特定の人物に対して語り掛ける事自体作中ではほぼ無かったりするので極めて珍しい。
メモ
- 作中では真名が明言されておらず『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。
- このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。
- 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。
- 歴代二人目となる『カリスマ:A+』の持ち主。
それまでは英雄王ギルガメッシュしか該当者のいなかったランクだけに、セイヴァーの突出したカリスマ性が見て取れる。
もっともセイヴァーは全世界に広まる大宗教の一つであると同時にその開祖でもあり、数多の人々を信仰の下に救ってきた救世主にして、現代社会において多大なる影響を現在進行形で与えている偉人である。そのため『カリスマ:A+』という評価はむしろ妥当といえるだろう。 - トワイスが消滅しても特にダメージを受けた様子すら無く任意で帰っているが、これは玉藻の前がムーンセルの強制消去に耐えていたように「大元の存在が規格外であるが故に耐性があること」が理由の模様。
- 全く正反対の人物に見えるが「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方はアンデルセンと同じ。
- 前述した通り「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。
ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した(=仏陀になった)」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。『手塚治虫のブッダ』ではそんな扱いだが……。- 大乗系の理解としては、教えを受け悟りを開いた「阿羅漢」と違い、真実を教え悟りへと導いた者・仏教を拓いた者として「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない(釈迦の次の仏陀とされる阿弥陀はまた別の話として)。
ただし「釈迦が認めた弟子達が本当に釈迦レベルなのか?」という問いは真剣に信仰してる人には非常にセンシティブな議題なので注意が必要。
- 大乗系の理解としては、教えを受け悟りを開いた「阿羅漢」と違い、真実を教え悟りへと導いた者・仏教を拓いた者として「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない(釈迦の次の仏陀とされる阿弥陀はまた別の話として)。
- 宗派によって解釈が多少異なるが、生前の釈迦は大日如来の応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われることが多い。大日如来は万物や虚空・虚無、一切万象と同一の如来。
- ちなみに玉藻の前の大本の大本である天照大神も型月においては大日如来とされている。つまり彼女とセイヴァーも非常に遠いが元は同一の関係性でもある。両者共トワイスに仕えていた辺り彼は不思議な縁がある様だ。
- 嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に当たってしまったことが原因と思われる。
- 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。
- 『Fate/Grand Order』で言及・示された仏の力として「時間軸に縛られない(これ自体は規模の大きい神霊なら大体無視できると金色白面の際に語られていた)」「他者の記憶を封じる」「世界の端と称された掌で仏敵を押しつぶす」「筋力Eの弟子に力の極一部を貸す事でランクBの対城・対軍宝具を使用させる」と今まで語られた以上に多くの強大な力を持つことが語られた。また「五行山・釈迦如来掌」の宝具の説明や逸話からして恐らく本来は彼自身が同じ技を使用できる、というかこっちの方がオリジナルだろう。
- 「釈迦の掌」には様々な意味があるが、世界の端となれば『西遊記』の孫悟空の逸話が有名と言える。「孫悟空はかの觔斗雲で飛行し世界の端に来たと思い、そこにあった世界の柱に落書きをしたが、戻ってみるとその落書きは釈迦の指に描かれており、結局は釈迦の掌から抜け出せていなかった」という逸話である。ちなみに觔斗雲の移動距離は宙返りすると10万8000里=6万500km移動すると描かれている。ちなみに地球一周は4万Km、あながち世界の端という表現も間違いでは無い。
- 同じく「菩薩」として悟り仏に至った玄奘三蔵曰く「仏は人類の存亡について、それすらも大きなうねりの一つとして認識しており決して関与しない」という事が語られた。
- その為、人類史を修復する為に英霊達が多く集うカルデアでも召喚は非常に厳しいと思われる。以前から『Fate/Grand Order』への登場が疑問視されていた中でのこの情報だが、同時にシナリオ中に名と存在が示唆される・宝具の演出とは言え姿を見せる等の描写もあり、トワイスの前例があるように個人を救済するために動く可能性もまだ残っているため、彼が登場するかは仏のみぞ知る。
- その正体から他作品でもっとも登場させにくいサーヴァントの一人とも称される。サーヴァントでありながら他作品では表現や活躍がさせにくく、出しにくいとされるサーヴァントはペイルライダーやマックスウェル等が居るが、このキャラの場合は宗教的側面で出しにくいとされる別の方向性で出すのが困難なタイプである。その為他作品で登場出来たのも何でもありな「ちびちゅき」や「コハエース」、FGOで玄奘三蔵の宝具で少しばかり登場しただけである。
- その為原作でラスボスを張ってたとはいえ、登場出来ないかもしれないとファンからですら半信半疑であったアニメでの登場に多くの人が驚いた。しかし本編に出すのが精いっぱいなせいか、アニメの広告、PV、グッズなどの関連商品などでも第一話から登場しているにも関わらず、一切姿を出さない徹底ぶりであった。
話題まとめ
- 本来の強さについて
- 『EXTRA』当時から、英霊としては破格の存在であるにも関わらず実際の強さはさほどでもなく、また敗北後も黒いノイズに侵食される事もなく還っていることから、セイヴァーは本気を出していない、もしくは余力を残しているのではないか?と推測する人は多かった。
サーヴァントとして召喚に応じた際に課した制約によって、神霊をも超える本来の規模より遥かに小さい英霊としての力を発揮するに留めているが、英霊としての力もそれまでのサーヴァントを上回る力を有するらしい。- サーヴァントとして制約を課した英霊としても『カラリパヤット:EX』があるのに終始座禅を組んで一歩も動かず、その格闘能力を披露しない等、かなり手加減をした戦いではあった模様。
- 格闘能力については、冗談半分だが「なんとかできるのはプラトン(氷室の天地版)ぐらい」とのこと。……なお、このプラトンの格闘技は、「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」というレベルの代物。つくづく、手加減をしてくれたことが有り難い。
- 少々商業的で身も蓋もない言い方をすると、『EXTRA』は続編の『CCC』と違い予算は少な目で制作された為、3Dモーションがガードやアタック、スキルや敗北時の前倒れにおいてまで腕と上半身位しか動かず座禅戦闘オンリーだったのは予算の都合だった可能性もある。
- その戦闘スタイルは誰が呼んだか舐めプならぬ慈悲プと称される。実際手加減してても勝てると思いながら戦う状態なのが舐めプなのに対し、そもそも勝つこと自体を目的としてない覚者に対しては舐めプと言う表現は当てはまらないだろう。
- サーヴァントとして制約を課した英霊としても『カラリパヤット:EX』があるのに終始座禅を組んで一歩も動かず、その格闘能力を披露しない等、かなり手加減をした戦いではあった模様。
- EXクラスの「カラリパヤット」に加え、筋力や耐久などのステータスも高水準ということで意外と武闘派なセイヴァーだが、生前の釈迦も王族時代に学んだ数々の武芸において才能豊かな人物であったと言われている。
弓術の腕前は他に並ぶものがいなかったと言われるほどに優れていたと伝えられており、馬術においては聡明駿馬なカンタカが釈迦の愛馬で、彼の出家を助けた話が特に有名である。さらには右手で象を持ち上げる釈迦の姿を描いた彫刻画が残っていることから、肉体的に相当恵まれていたことが伺える。
尤も、彼は生前釈迦族の王子であり、カースト制度におけるクシャトリア(武門、王族)階級の出身である為、武技に優れているのも当然といえる。
- キャラクターデザインなど
- 初期のデザインコンセプトは「半分植物」。
- 装飾品を身に付けていることや如来特有の螺髪姿をしていないことから、本作の釈迦は仏の区分の内「菩薩」での現界を果たしているものと推測される。
これはセイヴァーに関する記述からも読み取れる。「菩薩」は釈迦の修行時代を描いているため、悟りを開き仏陀となった「如来」よりも以前の姿である。 - コハエースに登場した際にはラフなプリントTシャツ姿と救世主にはあまり似つかわしくない格好をしているが、こちらはおそらくマンガ『聖☆おにいさん』のブッダが元ネタあるいは参考にしていると思われる。『聖☆おにいさん』は東京都立川を舞台としたブッダとイエス(キリスト)の日常コメディ作品であり、宗教を取り扱った作品において高い知名度と人気を誇る。セイヴァーが型月ファンから愛称として「立川の聖人」と呼ばれることがあるのはこの作品に由来している。
脚注
注釈
- ↑ おそらくは中庸の誤記。
- ↑ 事実、ビジュアルファンブックにおいてキャラクター原案の武内氏が「『手塚治虫のブッダ』を買ってきて一気読みした」とほぼ確定的なコメントをしている。